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タマツヅリ(玉つづり)の育て方講座!土壌作りが根腐れ・枯れ対策のコツ!

タマツヅリとは、ぷっくりとした垂れ下がる葉が可愛らしい多肉植物です。まるでネックレスのような見た目からインテリアとしても重宝されています。今回は、タマツヅリの土壌作りから育て方まで詳しく紹介していくので、タマツヅリを自宅で栽培してみましょう。
2021年10月19日
bambi
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タマツヅリとは

タマツヅリ(玉つづり)とは、ベンケイソウ科セダム属の多肉植物です。小さく膨らんだ翡翠のような色の葉っぱが特徴で、秋になると紅葉が楽しめる多肉植物として人気があります。多肉植物である玉つづりは、葉の中に水分を溜め込むので、乾燥には強い性質です。

タマツヅリは、どんどんと下に向かって成長していくので、垂れ下がる多肉植物として、高さのある場所などに置いて楽しむのがいいでしょう。成長スピードは通常の植物と同じぐらいですが、休眠をしません。

 

タマツヅリは2種類ある?

タマツヅリには、新玉つづりと呼ばれる別名ビアホップというよく似た多肉植物があります。この2つのタマツヅリの違いは、葉の形にあります。通常のタマツヅリは、葉先が尖っていますが、新玉つづりは刃先に丸みがあるのです。

同じタマツヅリでも葉の形に少しちがいがあるので、チェックしてみるのもいいでしょう。また、通常のタマツヅリは、触れると葉が落ちてしまいがちですが、新玉つづりは触っても落ちにくいという性質があります。

タマツヅリの花と花言葉

タマツヅリじゃ、夏ごろに下に垂れ下がっている茎の先に蕾ができて、花が開花します。タマツヅリの花の色はピンクから赤紫色です。季節によって、花をつけることで、違いが楽しめるのもタマツヅリの育て方の楽しみの1つではないでしょうか?

タマツヅリが所属するベンケイソウ科のセダム属の花言葉は、静寂や記憶、落ち着き、枯れることのない愛などの意味があります。タマツヅリは見た目も可愛らしく多肉植物として人気があるので、贈り物にしても喜ばれることでしょう。

セダムの品種を見てみよう

玉つづりと同じセダムには、さまざまな種類の品種があります。セダムの品種は、主に石や岩に着生して成長してきました。世界には、セダムの品種が500種類ほどあり、日本にも品種が30種類ほど存在しています。

セダムという品種は種類によって大きさもいろいろです。タマツヅリと同じく下に垂れて伸びる品種は、グリーンネックレスや、三日月ネックレス、ドルフィンネックレスなどがあります。どれも葉の形が少しずつ違うのが特徴です。

紅葉が楽しめる品種も

玉つづりと同じセダムの品種には、紅葉が楽しめるタイプもあります。オーロラやレッドベリー、ステフコなどの品種は花ではなく、葉の色の変化を楽しめるのです。

玉つづりと同じ品種のセダムは種類も多く、いろいろなタイプがあるので、自分好みの見た目のものを探してみるのもいいでしょう。また、同じセダムの品種でも種類を変えていろいろな多肉植物を自宅で栽培してみるのもおすすめです。玉つづりと同じセダムをチェックしてみて下さい。

タマツヅリに適した環境と土壌

ぷっくりとした葉が特徴的なタマツヅリは、原産地がメキシコの多肉植物です。そのため、日光を好むのが特徴になります。つまり、年間を通してできるだけ風通しがとく日当たりの良い場所で管理するのがおすすめです。

しかし、タマツヅリは高温多湿を苦手とするので、夏場の直射日光が厳しい時期は、葉焼けなどを起こさないように明るい日陰に移動させてあげるのがいいでしょう。室内でも室外でもタマツヅリは栽培できますが、環境を整えてあげるようにしてみて下さい。

タマツヅリの置き場所

タマツヅリのような多肉植物は、葉に水分を貯め込むのが特徴です。そのため、多少の乾燥には強い特徴を持っています。また、タマツヅリの最大の特徴として、葉の重みで下に垂れ下がって成長するので、吊り下げて管理するのもいいでしょう。

タマツヅリと同じセダム属は基本的に寒さに強い品種が多いですが、タマツヅリは、寒さや霜に弱いので、冬に室外で栽培する際は、軒下に移動させるなど管理に注意する必要があります。基本的に鉢植えで栽培し、季節によって移動させましょう。

タマツヅリに適した土壌


タマツヅリの育て方として最初の土壌作りは大切です。タマツヅリに適した土壌は、通気性や排水性のよい土壌になります。ホームセンターや園芸店にいくと、多肉植物用の培養土が販売されているので、それを使うのもいいでしょう。

また、自分でタマツヅリに適した土壌を作る場合は、鹿沼土小粒や赤玉土小粒、ピートモス、燻炭、川砂を同量で混ぜ合わせて作るのもおすすめです。最初の土壌作りでタマツヅリの育て方の良し悪しを左右するので、適した土壌を使いましょう。

タマツヅリの植え付けや植え替え

タマツヅリに適した土壌が用意できたら、植え付けや植え替えを行います。タマツヅリの生育期は春から秋なので、この時期に植え替えを行うと、土壌への根つきがよくなるでしょう。

タマツヅリの植え替えは、鉢の底から根が出てきていると感じた時がタイミングです。それか栽培し始めて1年から2年のタイミングで植え替えるのがいいでしょう。長期間植え替えを行わないと根詰まりの原因になります。タマツヅリの様子を観察しながら、植え替えの時期を見極めましょう。

タマツヅリの植え替え方法

タマツヅリの植え替えを行う際は、古くなった根は土壌を払っておくことが大切です。古い土や根が残っていると病気や害虫の発生の原因になり、タマツヅリが弱ってしまいます。

植え替えのタイミングで、タマツヅリの根を綺麗にしてあげることで、病気や根腐れによる枯れる心配を防ぐことができるので、しっかりとチェックしてみて下さい。また、植え替えの際に株分けを行うことも可能です。成長しているタマツヅリの場合は、植え替えのタイミングで株分けにチャレンジしてみて下さい。

タマツヅリの育て方

タマツヅリは多肉植物なので、基本的に水やりは少ない育て方ができます。しかし季節によって水やりのタイミングなどを調整することで、枯れることなく上手に育てることができるのです。

また、タマツヅリに肥料を与える際もタイミングが大切になります。タイミングを間違えると根腐れや枯れる原因にもなってしまうので、正しいタマツヅリの水やりや肥料のタイミングをチェックしてみましょう。

夏の水やり

多肉植物であるタマツヅリの夏の水やりは、通常の多肉植物と同じです。春や秋の生育期はタマツヅリの表面の土をチェックして、乾いている様なら水やりを行います。この時、水が鉢の下から染み出るぐらい与えましょう。しかし過度な水やりは根腐れの原因になってしまうので、頻繁な水やりは必要ありません。

また、夏の時期はタマツヅリの休眠期です。半月に1度のペースで水やりをする程度にします。水やりが多いとタマツヅリの葉が抜けてしまうのです。

夏の水やりのポイント

夏の時期はどうしても多く水やりを行ってしまいますが、タマツヅリの場合は、できるだけ乾燥させる育て方がおすすめです。水やりを行う際も上からかけると葉に水がかかるので、土に直接かかるようにして行うようにしてみて下さい。

夏の時期は暑い時間帯ではなく、涼しい時間帯に水やりを行うのがおすすめです。朝や夕方にタマツヅリの水やりを行ってみて下さい。

冬の水やり

タマツヅリは、乾燥気味で育てることが大切なので、冬も過度な水やりは必要ありません。特に冬な防寒対策として水やりを少なくします。1カ月に1度ぐらいを目安にするといいでしょう。その時も、表面の土が濡れる程度の水やりで大丈夫です。

また冬の時期はタマツヅリの葉に直接水がかかってしまうと、霜が発生してしまうことがあるので、注意しましょう。冬でも室内や室外など栽培環境によって水やりの頻度も変わってきますが、土をチェックして判断してみて下さい。

タマツヅリの肥料

タマツヅリは水やり同様、肥料もあまり必要ありません。しかしタマツヅリの成長を促すために、少量の肥料を与えるのもおすすめです。タマツヅリの場合は、植え付けや植え替えのタイミングで腐葉土を混ぜるだけでも肥料の代わりになります。

もしもタマツヅリに肥料を与えるのなら、生育期である4月から 5月や9月から11月ぐらいにつきに1回ほど肥料を与えましょう。与える肥料の種類は薄めた液体肥料で、2000倍程度に薄めてみて下さい。

注意したい病気や害虫


タマツヅリの育て方で注意したいのが病気や害虫です。特にワタムシやカイガラムシ、アブラムシなどの小さな虫がタマツヅリにつきやすいでしょう。季節の変わり目に殺虫剤を事前にタマツヅリに撒いておくことで、害虫を防ぐことができます。

また、4月から6月の梅雨時期に注意したいのが病気です。黒点病という病気にかかることがあります。この黒点病は黒いすすが出る病気です。病気がひどくなるとタマツヅリの葉が落ちてしまいます。

病気にかかったら

タマツヅリが、黒点病にかかったら、被害が大きくならないうちに病気の葉を取り除きます。できるだけ被害を大きくしないようにするしか方法はありません。この病気や雨水や昆虫によって広がってしまうので、特に屋外での育て方の場合は気をつけたい病気です。

タマツヅリの水やりを行う際などに葉をチェックして病気や害虫などの変化にできるだけ早く気がついてあげてみて下さい。

根腐れや葉焼けにも注意

タマツヅリの育て方で気をつけたいのが、根腐れや葉焼けです。根腐れは特に風通しの悪い場所で発生してしまいます。根腐れになると、カビの発生でタマツヅリが枯れることもあるので、注意が必要です。

また、夏のきつい日光による葉焼けも注意が必要になります。日光が厳しい時期は日中だけ日陰に移動させてあげることで、タマツヅリを葉焼けから守ることができるでしょう。根腐れや葉焼けがひどくなるとタマツヅリが枯れることもあるので、注意してみて下さい。

タマツヅリの増やし方

タマツヅリは、葉挿しや挿し木、株分けによって増やすことができる品種です。株分けをする場合は、植え替えの時期に株分けを行うのがいいでしょう。株分けは鉢を大きくするタイミングで、株分けしたタマツヅリを新しい鉢に植えてみて下さい。株分けは大きくなった際に有効な増やし方です。

また、葉挿しや挿し木による増やし方を行う場合は、タマツヅリの成長期にあたる春や秋に行うのがいいでしょう。この時期に行うと挿し木にしたタマツヅリの根つきがよくなります。

挿し木のやり方

タマツヅリの挿し木にする際は、まず挿し木にする茎を選びます。この時、挿し木にする茎の下の葉は全部落としましょう。挿し木の切り口はまず日なたでしっかりと乾かしてから土に挿し木にします。

この時もすぐに水やりをせず、1週間ほどたってから水を与えましょう。葉押しの場合も、挿し木同様乾かしてから土に挿す方法を行います。タマツヅリの挿し木は、乾燥させてから土に挿すことを覚えておいて下さい。

タマツヅリの季節による変化を知ろう

タマツヅリは季節によってさまざまな姿を見せてくれるのも特徴です。季節によって育て方のポイントも異なってくるので、タマツヅリの季節に合わせた変化について詳しく紹介していきます。

それぞれの季節のタマツヅリの状態や育て方のポイントを抑えておくことで、枯れることなくうまく夏越えや冬越えを行うことができます。

春のタマツヅリ

春はタマツヅリの生育期でもあります。日当たりがよく風通しのよい場所で管理してあげるのがいいでしょう。水やりは土がしっかり乾いてから行います。この時期の最大の特徴は、タマツヅリの花が楽しめることです。生育することで、ピンクの花を咲かせることがあるので、チェックしてみて下さい。

春の時期は植え替えにおすすめの時期でもあります。株分けをして成長したタマツヅリをいくつかに分けてみるのもいいでしょう。

梅雨のタマツヅリ

梅雨の時期は、直接雨がタマツヅリに当たらないような場所で管理するのがおすすめです。長時間雨に当たると、根腐れなどや病気を発生して枯れる心配があります。

この時期は、天候を見て土がしっかり乾いていたら水やりを行います。タマツヅリは緑の色をしており、植え替えには適していないので、この時期は行わないようにしましょう。

夏のタマツヅリ


夏のタマツヅリで注意したいのが、直射日光です。いくら日当たりの良さを好むタマツヅリですが、強い日差しは葉焼けの原因になるので、注意が必要になります。直射日光の当たらない風通しのよい場所え管理するのがいいでしょう。

水やりは夕方に行うのがおすすめです。土が乾いていたらたっぷり水やりをしましょう。この時期も植え替えには適していないので、植え替えをしたい場合は秋の時期を待ちます。

秋のタマツヅリ

春と同じく秋もタマツヅリの生育期です。日当たりと風通しのよい場所え管理し、土が乾いたら水やりも行います。この時期は緑色のタマツヅリが楽しめ、植え替えや挿し木にも適している時期なので、タマツヅリを増やしたい人は株分けや挿し木でチャレンジしてみるのがおすすめです。

秋の時期でも気温が寒くなってきたら、タマツヅリを室外から室内に移動させてあげるのもいいでしょう。

冬のタマツヅリ

冬のタマツヅリは、根腐れや寒さで枯れるのを防ぐことが大切です。できるだけ日当たりがよく霜などが当たらない場所で管理しましょう。この時期は水やりの回数も少なく、土が乾いていたら、温かい時間帯に水やりをします。

植え替えや株分けなどには適していない時期なので、この時期はタマツヅリをゆっくり管理してみて下さい。寒さからタマツヅリが葉を落として枯れることもあるので、温度や過度や水やりには注意しましょう。

寄せ植えで楽しむのもおすすめ

玉つづりは、さまざまな多肉植物と一緒に寄せ植えにしてみるのもおすすめです。特に玉つづりの株分けをした際に、寄せ植えにチャレンジしてみるのもいいでしょう。

玉つづりと同じセダムの多肉植物を集めて寄せ植えにしてみてもおしゃれです。玉つづりは、垂れ下がるタイプの多肉植物なので、寄せ植えにしてもアクセントになり重宝されます。多肉植物はどれも基本的に乾燥気味で栽培し、土壌をしっかりしてあげれば枯れることも少ないので、初心者の寄せ植えにもおすすめです。

まとめ

タマツヅリはぷっくりとした葉が特徴的な品種で、ピンク色の花が楽しめるのも魅力です。タマツヅリは、下に垂れるのも特徴なので、吊り下げて楽しむのもいいでしょう。

タマツヅリの育て方では、水はけのよい土壌を用意してあげることで、枯れることも少なく丈夫に育てることができます。多肉植物であるタマツヅリは水やりや肥料などをあまり必要としないので、コツを抑えれば初心者でも枯れる心配なく管理できる品種です。これを機会にぜひタマツヅリの育て方にチャレンジしてみて下さい。

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多肉植物には、玉つづりだけではなくさまざまなタイプの品種があります。気になる品種を見つけて、自宅でお気に入りの多肉植物を育ててみてはいかがでしょうか?