【連載】ドライブで楽しむおすすめの旅 ～福島の観光道路で秋の季節を満喫〜

秋の福島をドライブで観光

出典：ライター撮影

いい旅してますか？今週は秋の福島県を巡るドライブ旅をご覧いただきます。旅の舞台となるのは磐梯町と北塩原村、猪苗代町と福島市の4市町村です。福島県の名峰「会津磐梯山」と「吾妻連峰」を走る風光明媚な観光道路をドライブしながら福島県の秋の魅力を満喫します。

ドライブ旅のスタートとなるのは磐越自動車道「磐梯河東IC」です。ここから会津地方の人気観光地である裏磐梯エリアへアクセスして、観光を楽しんでから中通り地方の福島市へとマイカーを走らせます。全部で三つの観光道路を一日で走破するワクワクドキドキの観光コースです。

ドライブ旅の行程をご紹介

出典：ライター撮影

ここで今週のドライブ旅の行程をご紹介しましょう。最初に一つ目の観光道路にアクセスして、紅葉の景色や磐梯山を眺めながら裏磐梯エリアへと向かいます。マイカーを置いて紅葉に包まれた神秘的な湖沼群を散策し、近くの物産館でお土産の購入とご当地グルメのランチを楽しみ午前の部は終了です。

午後の部は博物館で磐梯山の噴火について学び、そこから二つ目の観光道路にアクセスして紅葉の渓谷を散策します。さらに中通り地方へとマイカーを走らせ、本日三つ目となる有名観光道路に入ります。途中で山登りなどをして遊んだ後は、最終地点にある温泉地でドライブ旅の疲れを癒します。

会津磐梯山を間近に望む観光道路

出典：ライター撮影

磐梯山ゴールドライン

最初に訪れる観光スポットは磐梯河東ICから裏磐梯方面へと向かう磐梯山ゴールドラインです。この観光道路は磐梯町と北塩原村を結ぶ県道で、以前は有料道路でしたが平成25年に無料化されました。会津磐梯山は民謡の中で宝の山と歌われているため、そのことからゴールドの名が付けられています。

全長は約18キロメートルで、雄大な磐梯山を仰ぎ見ながらドライブを楽しめるのが魅力です。秋の紅葉ドライブを堪能するには最適なドライブロードとなっており、おおよそ10月中旬から紅葉の景色を楽しめるようになります。

磐梯山の紅葉は10月上旬がおすすめ！

ゴールドラインは磐梯山の近くを走るため、磐梯山そのものの紅葉を眺めるのに最も適しています。磐梯山の山肌を赤く染める燃えるような紅葉は10月上旬が見頃となるので、ぜひこの時期に合わせてドライブ旅を計画してみてはいかがでしょうか。

もちろんそれよりも見頃の時期が遅くなるドライブロード周辺の紅葉の景色も綺麗で、ウルシやカエデなど赤や黄色のコントラストが見事です。途中には猪苗代湖の景色を一望できる「山湖台」や、磐梯山の爆裂火口壁の景色が眺められる「黄金平」など素晴らしい景色を楽しめる眺望ポイントが目白押しです。

観光スポットは福島のココ！

紅葉の絶景を歩いて堪能

出典：ライター撮影

五色沼自然探勝路

観光道路で綺麗な紅葉の景色を堪能した後は、今度は遊歩道を歩いて秋の季節を感じてみましょう。紅葉散策を楽しむ場所は磐梯山ゴールドラインの最終地点から5分ほどドライブした場所にある五色沼自然探勝路です。

この遊歩道は昔の時代の磐梯山の噴火によってつくり出された数多くの湖沼を見て回るコースとなっていて、磐梯山山頂のちょうど北側に整備されています。湖沼は大きさや水の色がそれぞれに異なっていて、気象条件などによって違った見え方をするのが特徴です。秋の季節はその湖沼群が綺麗な紅葉に包まれます。

神秘的な絶景に感激

今回の観光コースでは柳沼から始まって毘沙門沼まで到達するコースを選択していますが、逆の方角からでも散策することが可能です。遊歩道は約4キロメートルありすべて網羅すると1時間半ほどかかります。遊歩道を往復せずに片道だけ路線バスを利用して楽しむこともできるので、旅のスケジュールに合わせて楽しんでみてはいかがでしょうか。

エメラルドグリーンやコバルトブルーなどの湖沼と紅葉がコラボした景色はまさに絶景です。紅葉は10月中旬から10月下旬が最も綺麗なので、ぜひこの時期に合わせて旅の計画を立ててみてください。

観光スポットは福島のココ！

福島の観光土産をゲット

裏磐梯物産館

神秘的な湖沼の景色を満喫した後は旅のお土産を購入しましょう。五色沼探勝路のスタート地点にある裏磐梯物産センターに立ち寄ります。五色沼探勝路の駐車場から歩いて行けるため荷物の運搬も楽ちんですね。

館内には会津地方を中心とした福島土産が販売されていて、会津漆器や会津の地酒、会津山塩など特産品や名産品が所狭しと並んでいます。また、地元の農家が持ち込む鮮度抜群の野菜や果物も販売されていて、午前中のうちに売り切れてしまうほどの人気です。豊作の野菜は無料で自由に持ち帰ることのできるものもあります。

お土産ついでにランチも味わおう！

この物産館には食事処があり会津地方のご当地グルメが提供されています。紅葉狩りの後の空腹を満たすには名物グルメがぴったりですね。会津地方の名湯からつくられる塩を使った「山塩ラーメン」、福島県を代表するラーメン処「喜多方ラーメン」、会津地方のがっつりグルメ「ソースカツ丼」など、会津地方の魅力溢れるグルメを食せます。

食べ歩きをしなくても一ヶ所でこれだけのご当地グルメを味わえる場所はそれほど多くはないでしょう。全部注文してみんなでシェアして食べてみるのもいいですね。満腹になったなら午後の部へと出発です。

観光スポットは福島のココ！

磐梯山のジオパークを観光

磐梯山噴火記念館

午後の部の最初は磐梯山のジオパークを観光しましょう。裏磐梯物産館から3分ほどドライブすると磐梯山噴火記念館にアクセスできます。この施設は磐梯山について紹介する火山博物館で、磐梯山の噴火100年を記念して整備されました。

磐梯山は1888年に大規模な水蒸気爆発を起こし、明治時代以降では最大となる477名もの犠牲者を出しました。しかし、前述の五色沼湖沼群や他の湖沼はその噴火のパワーによって生み出されたもので、火山博物館はその忘れてならない事実を伝え続ける重要な役割を果たしています。

噴火当時の様子を再現

館内には1888年の磐梯山の噴火の様子を模型と映像で再現しているコーナーがあり、この博物館の大きな見どころとなっています。撮影された噴火の写真などもたくさん展示されているので、噴火当時の様子が手に取るようにわかりますね。

子供たちも磐梯山や火山について学べるように、クイズや紙芝居などが用意されています。世界で初めてとなる中国製の地震計の模型や、気象庁がかつて使用していた気象観測機器なども展示されていて見ごたえ抜群です。この博物館を見学すれば裏磐梯の観光の魅力を再発見できるに違いありません。

観光スポットは福島のココ！

湖と紅葉のコラボレーションが魅力

出典：ライター撮影

磐梯吾妻レークライン

磐梯山について学んだ後は再び観光道路をドライブしましょう。磐梯山噴火記念館から2分ほどドライブすると磐梯吾妻レークラインのスタート地点に到着します。この観光道路もかつては有料でしたが、前述の磐梯山ゴールドラインと共に無料化されて福島県道の一部になりました。

全長は約20キロメートルで、その名の通りドライブを楽しみながら磐梯山周辺の湖沼群を望めるのが魅力です。秋になるとその湖沼群の景色に綺麗な紅葉の景色がプラスされるため、沿線のそこかしこで素晴らしい絶景を撮影することができます。

渓谷で綺麗な紅葉を堪能しよう！

磐梯吾妻レークラインで綺麗な紅葉が楽しめるのは10月中旬から10月下旬です。ドライブしながらでも十分に綺麗な紅葉を堪能することができますが、ゆっくりと紅葉狩りが楽しめる「中津川渓谷」に立ち寄りましょう。

道路の途中にあるレストハウスの前に大きな駐車場が整備されていて、そこに車をとめてから遊歩道を歩いて渓谷にアクセスします。中津川渓谷は秋元湖に注ぐ中津川にある渓谷で、綺麗な水がV字の谷間を流れています。遊歩道は急傾斜ですが黄色をメインとした紅葉の絶景を一目見ればその苦労など忘れてしまうに違いありません。

観光スポットは福島のココ！

一度はドライブしてみたい観光道路

出典：ライター撮影

磐梯吾妻スカイライン

渓谷美を満喫した後は次の観光道路にアクセスしてみましょう。磐梯吾妻レークラインの最終地点から20分ほどドライブした場所にある磐梯吾妻スカイラインです。福島県の名湯「土湯温泉」と「高湯温泉」を結ぶ全長約29キロメートルの観光道路で、こちらも前述の観光道路と一緒に無料化されました。

「日本の道100選」にも選ばれている有名な観光道路のため、福島県外からも大勢の観光客がやってきてドライブを楽しんでいます。最高標高が1,622メートルと高く、吾妻連峰を縫うように走るため沿線には絶景ポイントが目白押しです。

吾妻小富士にも登ろう！

高低差があるため紅葉の見頃も場所によって異なっていて、最も早い場所では9月下旬から紅葉が見頃となり、最も遅い場所では10月下旬まで見頃が続きます。秋が待ちきれない人にはぴったりな観光道路ですね。

最高地点には「吾妻小富士」と呼ばれる標高1,707メートルの山がそびえ立っていて、車を置いて徒歩で頂上まで登ることができます。新しい遊歩道が整備されたため今までよりも登りやすくなりました。山頂はすり鉢状の火口になっているので、ぜひお鉢回りを体験してみてはいかがでしょうか。ただ気温が低いため防寒対策は必須です。

観光スポットは福島のココ！

温泉でドライブ旅の一日を振り返り

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花月ハイランドホテル

紅葉ドライブを思う存分満喫した後は旅の疲れを温泉で癒しましょう。磐梯吾妻スカイラインを下ると間もなく高湯温泉の温泉街に入ります。今回温泉を堪能するのは温泉街の最も端にある花月ハイランドホテルです。

高湯温泉は400年の歴史を誇る名湯で、歓楽街のある賑やかな温泉街とは異なり温泉街全体に湯治場の雰囲気が漂っています。花月ハイランドホテルは温泉街の最も高い場所にある宿泊施設で、福島市街地の景色や吾妻連峰の景色を一望できるのが自慢です。日帰り温泉も快く受け付けてくれるのが嬉しいですね。

極上の濁り湯を堪能

高湯温泉といえば効能豊かな濁り湯が人気ですね。白濁した温泉は十日浸かればあらゆる病に効能が期待できるといわれていて、浴場に漂う硫化水素臭が温泉情緒を高めてくれます。花月ハイランドホテルでもこの名湯を楽しむことができ、広々した内風呂と露天風呂がドライブ旅の疲れを癒してくれます。

特におすすめなのが「空中露天風呂 杜の湯」で、湯船から眺める紅葉した吾妻連峰の絶景はすべてのストレスをフリーにしてくれるに違いありません。もし翌日もお休みがとれるなら一泊してゆっくりと温泉を堪能してみるもいいでしょう。
 

観光スポットは福島のココ！

福島の観光道路で秋の季節を満喫しよう！

出典：ライター撮影

今週は福島県の観光道路で秋を感じるドライブ旅をお届けしましたがいかがでしたか？福島県には綺麗な紅葉の景色を堪能できる観光道路がたくさんあります。マイカーで秋の旅行を楽しむならぜひ福島県に出かけてみてはいかがでしょうか。