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初心者もOK!難易度別・富士山の全6ルートを徹底解説!各コースのタイムや特徴は?

富士山は日本人なら誰でも知っている日本一高い美しい山です。憧れの富士山に登る登山ルートには初心者向きから上級者向きまで6つのコースがあります。富士山登山ルートを難易度別にコースの特徴や登坂タイム、見どころなどを徹底的に解説しましょう。
2021年11月4日
eiji0601

富士山とは?

世界文化遺産に登録された日本を代表する山

出典:pixabay.com

富士山は3776mという日本一の雄大な高さを誇り、ほぼ左右対称のスッキリした美しい姿は、日本の象徴とも言えるかけがえのない山です。古来より歌や数々の絵に描かれ、近年では世界文化遺産に登録された日本を代表する世界に誇れる名山と言えます。

江戸時代の富士山の浮世絵は海を渡り、印象派画家のゴッホやモネなどに影響を与え、夏目漱石や太宰治などの文学作品の題材にもなり多くの芸術家の心を魅了する山が富士山です。


富士山の登山ルートは全6コース

雄大な景色を見たいと多くの登山者で賑わっているのが現在の富士山です。富士山に登る登山ルートは、主要4つの人気コースのほか、知る人ぞ知るコースや古来の登山ルートと合わせ全部で6ルートがあります。

富士山に登る登山ルート6つの特徴と魅力、登山口やコースの行程や距離・タイムなどをレベルや難易度別に徹底的に解説しましょう。(当記事は2021年10月10日の情報をもとに制作しています)

富士山の成立ち

富士山は大昔は太平洋の海の底

出典:pixabay.com


300万年以前の富士山周辺は太平洋の底にありましたが、2つの火山愛鷹火山(あしたかかざん)と小御岳火山(こみたけかざん)の活発な噴火活動で隆起し陸地になったのです。

約8万年前この2つの火山は活動を停止しましたが、2つの火山に挟まれた場所に新たに活発な火山古富士が出現しました。古富士はなんども噴火を繰り返し、その溶岩や泥流は富士宮市から富士市、御殿場から相模湾にまで達したと言われています。

現在の富士山は4階層構造の火山

古富士の噴火により流れ出た溶岩や火山灰が、死火山となった愛鷹火山と小御岳火山にせき止められ、古富士の上に積み重なり新富士を形成していきます。この新富士が現在の富士山の原型です。

新富士は噴火が静かだったため山の形を壊さずに徐々に高さを増し、現在のスマートで美しい富士山を形成しました。つまり富士山は愛鷹火山と小御岳火山、古富士に積み重なった4階層からなる火山なのです。

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富士山登山ルート誕生の歴史


霊山信仰が富士山登山の始まり

出典:photo-ac.com

古来より富士山の噴火は神聖な山の神の怒りと考えられ、その神聖な山を崇拝し神の怒りを鎮めるために山に登る登拝(とはい)が富士山登山の始まりです。富士山が持つ霊力を得ようと修験者が山頂を目指しました。

室町時代の後半には一般庶民も富士山に登るようになり、次第に富士登拝は大衆化してきたのです。この時代の登山ルートが現在の6つあるコースの中の一つ吉田口(浅間神社)を登山口とするルートになります。

富士山は江戸時代まで女人禁制の山

江戸時代まで霊山富士山は厳格な修験道の規律により、女性の入山が禁止されていました。明治5年の布告により霊山富士山への女性の入山が許され、以降富士山の登山が活気を帯び始め登山ルートの開発・整備が進むことになったのです。

近年になり自動車の普及や道路整備などでアクセスがよくなり、富士山登山が現在のように身近なものになって脚光をあびるようになりました。

初心者でも登れる3つの富士山登山ルート

①吉田ルート

吉田ルートは最も人気があり、年間を通じ登山者が非常に多いルートです。アクセスもよく山小屋や救護施設が充実していて、難易度も低く比較的楽なルートで、富士山登山初めての方でも安心して登ることができます。

ただ人気が高いルートだけに、登山口の駐車場や売店にトイレ、登山道や山小屋などあらゆる場所が大変混雑し予定が狂うことがあるので注意が必要です。時間に余裕を持った計画を立てることをおすすめします。

POINTルート情報

  • 出発登山口:富士スバルライン五合目(標高2305m)
  • 往復距離:約15.1km
  • コースタイム:登り6時間、下山3時間30分
  • 推奨行程:1泊2日(7〜8合目山小屋泊)
  • 難易度:レベル1(4段階)

②富士宮ルート

富士山登山ルート6つのうち登山口の標高が最も高く、山頂までの距離も一番短く吉田ルートに次いで登山者が多いコースです。山小屋や救護所・トイレも整備されているので富士山が初めての方にもおすすめできます。

登りと下山のルートが同じなので道に迷う心配はありませんが、逆に登りと下山する人がすれ違うことになるので混み合うリスクが高いです。また比較的に急坂や岩場も多いので注意しましょう。

POINTルート情報

  • 出発登山口:富士宮口五合目(標高2390m)
  • 往復距離:約8.5km
  • コースタイム:登り5時間30分、下山4時間
  • 推奨行程:1泊2日(山小屋泊)
  • 難易度:レベル2(4段階)

③プリンスルート

登山口こそ富士宮ルートと同じですが、すぐに分岐するまったく別のルートで、ガイドブックにもあまり掲載されてないので登山者が比較的少なく、山小屋も空いている知る人ぞ知るコースです。

このルートの特徴と魅力は、江戸時代に噴火した宝永山の火口内の歩行と大砂走の2つを体験でき、富士山の魅力を存分に味わえることです。ただし分岐点が多く迷う危険があるので初めての方は上級者と同行することをおすすめします。

プリンスルート命名の由来

このルートになぜプリンスの名がついているのか、不思議に思う方が多いのではないでしょうか。実は現在の天皇陛下が皇太子殿下(プリンス)の頃に初めてこのルートで富士山の登山をされたことからプリンスルートと命名されたのです。

POINTルート情報

  • 出発登山口:富士宮口五合目(標高2390m)
  • 往復距離:約13km
  • コースタイム:登り5時間、下山3時間
  • 推奨行程:1泊2日(山小屋泊)
  • 難易度:レベル2(4段階)

中・上級者向け3つの富士山登山ルート

①須走ルート

6合目付近までは樹林帯が続き夏の強い日差しを避けたい人におすすめのルートです。また下山ルートに砂地を一気に楽に下る「砂走」を体験できる魅力があります。

比較的登山者が少なく6〜7合目まではゆっくりと高山植物を観察しながら登ることができるのが特徴ですが、富士山の樹林帯は濃霧が出やすく見通しが効かなくなることがあり、下山の砂走も転倒の危険があるので経験者向きのルートです。

POINTルート情報

  • 出発登山口:須走口五合目(標高1970m)
  • 往復距離:約13km
  • コースタイム:登り7時間、下山3時間30分
  • 行程:1泊2日(山小屋泊)
  • 難易度:レベル3(4段階)

②御殿場ルート

このルートは主要4コースのうち、最も行程が長く標高差も大きく、さらに山小屋が少なく救護所もないので初心者には難易度が高く経験者向きのルートです。下山ルートには須走ルートよりも長く迫力満点の大砂走があり、そこを駆け下りるのが経験者にはたまらない魅力になっています。通好みのリピーターが多い上級者向きの登山ルートです。

POINTルート情報

  • 出発登山口:御殿場口新五合目(標高1440m)
  • 往復距離:約17.5km
  • コースタイム:登り8時間、下山4時間30分
  • 推奨行程:1泊2日(山小屋泊)
  • 難易度:レベル4(4段階)

③吉田口登山道ルート

富士山の麓(ふもと)にある富士浅間神社を出発点とする、古来の富士登山道で最も行程が長いので2泊する人が多いロングルートで上級者向きと言えます。5合目までは自然豊かな樹林帯が続き、史跡や神社跡なども点在し歴史を感じさせる見どころが多いルートです。

1合目から山頂まで時間をかけてゆっくり登るので、気圧差による高山病のリスクが最も低いルートで、これは昔の人が日本一高い富士山に登るための知恵と言えます。

POINTルート情報

  • 出発登山口:1合目富士浅間神社
  • 往復距離:約21km
  • コースタイム:登り9時間、下山5時間
  • 推奨行程:2泊3日(1泊目5合目、2泊目8合目山小屋)
  • 難易度:レベル4(4段階)

富士山登山の見どころ3選

①ご来光

出典:photo-ac.com

富士山登山の魅力は何と言っても頂上から見るご来光です。日本一高い富士山山頂の下に広がる雲海の向こうに登るご来光の、比べようのない絶景に思わず結句していまいます。

ご来光を見るためには山小屋で仮眠をとった後、混雑を避けるためできるだけ早起きをして山頂に向かうことが肝心です。山頂の早朝は夏でもかなり冷え込むので防寒対策は入念にすることをおすすめします。

ご来光は山頂以外でも拝める

富士山のご来光は山頂から見るものという先入観をお持ちの方が多いのですが、8合目以上の場所なら雲海の上に登るご来光を拝める場所が意外に多いのです。

体に負担をかけずに混雑と夜明け前の足元が暗い登山を避け、マイペースで登りたい人や初心者には泊まっている山小屋付近でご来光を拝むことをおすすめします。ご来光を拝んだ後に明るくなって空いてきた登山道登れば、初心者でも楽に山頂制覇ができるのです。

②お鉢めぐり

出典:photo-ac.com

富士山の本当の頂上(最高到達点)は標高3776mの剣ヶ峰です。富士山の頂上は直径約780m、深さ約200mのすり鉢状のお鉢になっています。登山ルートによっては最高到達点の剣ヶ峰の反対側に到達するコースもあるので頂上を征服したとは言い切れません。

それを満足させるのが1周約1時間半の行程の「お鉢巡り」ルートです。せっかく富士山の山頂に到達し体力に余裕があればぜひ天空の散歩をトライしてください。

③富士山本宮浅間大社

この神社は富士山の麓にあり、古代より富士山信仰の中心にある神社です。吉田口登山道ルートの出発点にもあたります。富士山の登山前や登山後にぜひ立ち寄りたいスポットです。

ちなみに富士山の3360m以上はこの神社の所有地というから驚きます。富士山の山頂には浅間大社の奥宮があるのです。また安産や縁結びにご利益があると言われています。ご神体・富士山の姿の美しさがご利益に反映されているのかもしれません。

【富士山本宮浅間大社】アクセス・営業時間・料金情報 - じゃらんnet
富士山本宮浅間大社の観光情報 交通アクセス:(1)JR身延線富士宮駅から徒歩で10分。富士山本宮浅間大社周辺情報も充実しています。静岡の観光情報ならじゃらんnet 世界遺産富士山の構成資産。摂社・末社あわせて1,300余社を超える浅間神社の

富士山登山のルールとマナー3つ

①登山できる開山期間

登山ルートによって多少違いますが、富士山の開山期間は7月上旬から9月上旬までです。公衆トイレや休憩所・救護施設もこの期間に合わせているのがほとんどとなります。

期間外でも安全確保のため万全な準備をし登山企画書を提出すれば登山が許可されますが、携帯トイレの持参と排泄物の回収・持ち帰りがなど厳しい条件が義務づけられるので、期間を守り登山するのがベストです。

②動植物の採取禁止

富士山は世界文化遺産に登録されている貴重な山なので、その生態系を乱す行為は法律で禁止されています。何の気なしに草花を取ったり昆虫採集をする行為も生態系を乱すことにつながるので禁止です。

道端にある溶岩や石の持ち出しや移動・落書きも禁止、キャンプや焚き火はもちろん禁止行為となります。また5合目より上は鳥獣保護区内なので、生息や繁殖に影響を与えないため鳥の巣などを見つけても近づかないようにしましょう。

③その他のルール

ルートの頂上に近い上部は登りと下山道が同じで狭いので、原則登りが優先で互いに譲り合い、すれ違う際には「こんにちは」などの声がけをします。これはマナーだけでなく体調を確認する意味もあるのです。

また落石を起こさないため、できるだけ登山道の内側(山側)を歩き、落石が起きた場合はいち早く大声で周囲に知らせます。美しい富士山を未来に残すために、ルールを守って登山を楽しみましょう。

富士登山3つの注意点

①高山病に注意

出典:unsplash.com

高山病は空気が薄い標高2000m以上の高所で、体が環境の変化に対応できずに起きる病気で、立ちくらみや目まいなどの症状や重症になると命にかかわります。富士山登山ルートの登山口でさえ1500m〜2000mの高所なのですでに高山病のリスクがあるのです。

しかも山頂は3776mもあるのでリスクはさらに高くなります。登山口まで車で行けるので富士山を気軽に考え高山病の危険を見過ごしやすので注意しましょう。

高山病の予防

高山病は睡眠不足や疲れがたまっていると発症しやすいので、富士登山前に体調を整えておくことが大切です。登山ルートの登山口はすでに高所なので、到着したら水分補給と低酸素に体を慣らすために十分な休憩をとります。

急激な高度変化が最も危険なので、登山はゆっくりとしたペースで登りましょう。また想像以上にエネルギーを消耗するので、無理をせず休憩を挟み補給食を取りながら登ることが重要です。

②服装に注意

出典:unsplash.com

富士山の山頂でご来光を見る時間帯の気温は、真夏でも真冬並みの0℃〜5℃になります。ルートの頂上近くの山小屋で着替えられるよう防寒着を準備していきましょう。

また富士山の頂上付近は風も強く、天候の急変も考えられるので防水・耐風・透湿性のある防寒着が必要ですが、荷物はできるだけ減らしたいので軽量で機能性が高いものがベストです。登山靴は足に負担がかからない重量と履き慣れたものにしましょう。

③必要最低限の持ち物

持ち物はザックに入る量で、できるだけ軽量な必要最低限のものにしぼりコンパクトにすることが大切です。レインウェアや防寒着のほかに、ご来光を見るためには暗い登山道を照らすヘッドライトは必須です。

またルートを間違えないための登山地図、水分補給の水やお茶の補給食、タオルとゴミ袋、緊急用の携帯電話などを準備しましょう。トイレには備え付けのペーパーがないので少量を折りたたんで持って行くことをおすすめします。

富士山の山頂で絶景とご来光を堪能しよう!

富士山は日本一高く世界文化遺産にも登録されている美しい山で、一度は登ってみたい憧れの山です。富士山の登山ルートは全部で6つあり、そのうち3ルートは初心者でもアタックできます。ここまでの記事を参考にしてルールを守って安全に登り、日本一の富士山山頂のご来光を堪能してください。

富士登山の装備や服装と登山時期が気になる方はこちらをチェック!

当サイトでは富士山に関する記事をたくさん掲載しております。登山ルート情報以外に登山準備に必要な装備や服装、アタックするのにベストな時期などが知りたい方はぜひ参考にしてください。