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虫が発生しない、段ボールコンポストの置き場所を解説!家庭で簡単に生ゴミ処理!

暮らしの中で発生する大量の生ごみを自宅で処理する方法として、段ボールコンポストの使用が注目されています。コンポストを作成しても置き場所に悩むことはありませんか?今回は手軽な段ボールコンポストの作り方や、置き場所についてご紹介します!
2021年11月10日
Kicoco
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目次

段ボールコンポストとは

コンポストとは

コンポストとは、堆肥を英語(compost)で表記したものです。コンポストを利用することで、生ごみを微生物の力によって分解させ、堆肥化し、畑に戻すことが可能になります。

畑を持っている人たちは、昔から生ごみを畑にまき、土に返すことしていました。しかし、大量生産がよいとされる農業の普及によって、やがて生ごみも可燃ゴミと一緒に焼却されるように。しかし今では、循環型の社会を作るためにコンポストが注目されています。

家庭用コンポストの種類

家庭で使用するコンポストの種類には、家庭菜園の畑が置き場所の設置型コンポストや、生ごみ処理容器キエローなどがあります。他にも、置き場所を選ばない回転型コンポストや、簡単な作り方の段ボールコンポストも流通していますね。

コンポストの種類はさまざまですが、ここではベランダなどが置き場所の段ボールコンポストについてご紹介しましょう。

段ボールコンポストの仕組み

コンポストの容器に生ごみや、土を投入すると、土の中の微生物の働きによって生ゴミが分解されます。毎日土や生ごみを混ぜ、酸素に触れさせたり、水分を与えることによって微生物の活動を活発にさせ、生ごみの分解を促す仕組みです。

微生物は発酵食品や、落ち葉、キノコなどさまざまなところに住んでいるため、比較的簡単にコンポストを作ることが可能。分解の仕組みは、段ボールコンポストだけに限らず、他のタイプのコンポストでも同じです。

段ボールコンポストの作り方

段ボールコンポストの材料

段ボールコンポストの材料は、身の回りにあるもので簡単に揃えられます。みかん箱のような段ボールに、腐葉土、もみがらくん炭、米ぬかを用意しましょう。土はホームセンターの園芸コーナーで購入することができますよ。

さらに、段ボールコンポストを設置する際に、通気性を上げるため地面と段ボールに隙間をあけるので、段ボールの底は厚い方がよいでしょう。他にも、土をかき混ぜるシャベルや、ゴム手袋、新聞紙などがあると便利です。

生ごみの選び方

段ボールコンポストに投入する生ごみを用意しましょう。日々簡単に集めることができますが、悪臭を発生させないか、腐っていないかを確認しながら用意します。

微生物に分解されやすいものは、ご飯やパン、野菜、果物などです。卵の殻も微生物に分解されます。逆に分解されにくいものは、魚や肉の骨、生のお米など硬いものになりますので注意してください。さらに、輪ゴムや割り箸、ビニールなどは微生物に分解されないため、コンポストに入れないようにしましょう。

段ボールコンポストの作り方

作り方は用意した土を混ぜ合わせたところに、水を切った生ごみを投入し、土と混ぜ放置。そして、生ごみが発生する度に混ぜる作業を繰り返します。作り方のポイントは土や、生ごみに適度な湿り気があることです。

土と生ごみを混ぜたとき、ベタベタしない程度の水分を感じるくらいがよいでしょう。コンポストの土が乾燥している場合は、水分を足してよく混ぜます。土の水分が多いと感じる場合は、土を足すことが大切です。


生ごみの分解を早める方法

段ボールコンポストの作り方はとても簡単だということが分かりましたが、早く生ごみを分解させたいと思う人も多くいるでしょう。生ごみの分解を早めたい場合は、段ボールコンポストに米ぬかを混ぜたり、毎日土をかき混ぜたりする必要があります。

なぜなら、微生物は空気に触れると、活動が活発になるからです。また、大きな生ごみを入れると分解速度が遅くなるため、大きすぎる生ごみは適度に細かくし、硬い場合は茹でて柔らかくしましょう。

段ボールコンポストの置き場所は

置き場所の決め方

簡単にコンポストを作れたものの、段ボールコンポストの置き場所についてたくさんの方が悩んでいます。置き場所を決める際には、日当たりや通気性、雨が当たるか、温度などに注意しないと虫が発生する事態に。

段ボールコンポストの虫や臭いが気になる方は、ご自身の生活環境や、住まいの間取りによって置き場所を決めましょう。

置き場所その1:日当たりのよい置き場所

段ボールコンポストは雨の当たらない、日当たりのよい置き場所に設置するとよいでしょう。なぜなら、日当たりのよい置き場所の方が、コンポスト内の温度が上がりやすく微生物の分解が活発になるからです。

しかし、場合によっては日当たりのよい置き場所がないことも。そんなときは玄関の中を置き場所にしても問題ありません。また、冬場は温度が下がり微生物の動きもゆっくりになるため、室内の置き場所に設置した方がよさそうです。

置き場所その2:風通しのよい置き場所

段ボールコンポストの置き場所は、虫対策もかねて風通しのよい、通気性のある置き場所にしましょう。段ボールコンポストを風通しの悪い置き場所に設置をすることは、虫がわいてしまう原因につながってしまいます。

まずは、段ボールコンポストの風通しをよくするために、段ボールの底の四隅にレンガを置き、通気性をよくしましょう。置き場所に注意することで虫や臭いの対策にもなります。

置き場所その3:温度が一定の置き場所

段ボールコンポストは、温度管理が大切になってきます。そのため、置き場所は雨がかからなく、温度が15度以上の置き場所を選びましょう。雨がかかってしまう置き場所の場合は、ビニールなどを被せておきます。

また、冬場は温度が15度以下になってしまうため、置き場所を玄関の中に移動したり、タオルを被せたりして温度を下げない工夫をしましょう。

段ボールコンポストの臭い対策

酸っぱい臭いは魚が原因?

暑い時期には段ボールコンポストでの分解中に、酸っぱいアンモニア臭のような臭いが発生することも。臭いは微生物が分解をおこなっているサインのため仕方のないことですが、場合によっては肉や魚の入れすぎが原因のこともあります。

さらに毎日土を混ぜなかったり、土の中の水分が多すぎたりする場合も臭いの原因に。大変かもしれませんが、臭いの対策として毎日土を混ぜ手入れをおこないましょう。

臭いがする場合は置き場所に注意

夏場の暑い時期に段ボールコンポストの土を混ぜないと、土の中に暑い空気がこもってしまうことがあります。さらに、直射日光が当たる置き場所の場合、乾燥のしすぎで、微生物が死んでしまうことも。

直射日光を避けた置き場所や、通気性のある置き場所へ移動しましょう。


悪臭の原因は腐った生ごみのせい?

ときどき段ボールコンポストから悪臭が出る場合があります。これは、ほとんどがコンポストに投入した生ごみが腐っていることや、生ゴミの水分が多いことが原因です。

腐っている生ごみを入れてしまうと、土中に臭いが充満してしまい、悪臭が発生してしまうため、注意が必要。段ボールコンポストに生ごみを入れる際は、悪臭対策として水気をしっかりと切り、土に入れましょう。

生ごみの投入をストップする

コンポストからの悪臭が消えない場合は、生ごみが多すぎることが考えられるため、生ごみの投入をストップし、毎日コンポストを混ぜましょう。1週間もすれば臭いが消えてしまいます。

それでも臭いが消えない場合には、段ボールコンポストの土を取り出し、太陽の光が当たる置き場所へ移動しましょう。太陽光で殺菌することによって、臭いがなくなります。しかし、微生物まで死んでしまうため、いちからコンポストを作り直すことが必要です。

木くずで臭い対策

木くずには消臭効果があるため、臭いが消えない場合はコンポストに投入するとよいです。

木くずはホームセンターなどで販売しているため、手軽に購入することができますね。段ボールコンポストの悪臭対策として、常備しておくとよさそうです。

段ボールコンポストの虫対策

虫が発生する温度がある?

ベランダが置き場所の段ボールコンポストには、虫が発生することもありますね。対策は、虫の活動温度をさけるため、暖かい置き場所に移動させましょう。さらに、段ボールコンポストの土の温度を50度以上にするとよいです。

また、虫が発生する原因に、コンポストに入れる前の生ごみに虫の卵が生みつけられていたことも考えられます。生ごみは出たその日のうちにコンポストに入れるようにしましょう。

土の温度が上がらない場合

段ボールコンポスト内の温度が上がらない場合は、段ボール箱を二重にしたり、毛布などで包むとよいです。寒い置き場所は避けましょう。

それでも温度が上がらない場合は、ペットボトルに暖かいお湯を入れ、そのままコンポストに入れます。しばらく続けると温度が上がるでしょう。さらに、微生物が好む生ものや、甘いものを入れると微生物の活動が活発になり、温度の上昇につながります。

段ボールコンポストの簡単な虫除け方法

段ボールコンポストにはよくコバエが発生してしまうことがあります。コバエ対策としては、コンポストの温度を上げることが必要です。毎日コンポストをよくかき混ぜ、空気を行き渡らせましょう。

さらに、生ごみが土の上に出ていることもコバエ発生の原因になってしまいます。虫は生活環境に影響を及ぼすこともあるため、土をよくかき混ぜ、対策をおこないましょう。日当たりのよい置き場所や、風通しのよい置き場所に移動することも大切です。

三角コーナーでの虫対策

段ボールコンポストに入れる前の生ごみには、少し注意が必要です。なぜなら、コバエの卵を生みつけられることがあるから。

コンポストに入れるまで時間がある場合、三角コーナーに置いている生ごみには、袋を被せておくなどして、虫対策をしましょう。置き場所を変えることも効果的です。

堆肥の利用方法

コンポストで肥料ができるまでの期間は


段ボールコンポストの生ごみが微生物によって完全に分解される期間は、時期によってことなります。夏は2週間から4週間、冬は1ヶ月から3ヶ月で肥料が完成。冬を挟む場合は、できる限り暖かい置き場所へ移動させます。

温度が重要なため、温度管理をきちんとおこないましょう。微生物によって分解された後に、よい肥料を作ることができますよ。

コンポスト堆肥の作り方

段ボールコンポストで堆肥作りに挑戦してみましょう。堆肥が完成するまでの期間は、作り始めて3ヶ月から7ヶ月くらいかかります。

堆肥の作り方はとても簡単。まず、段ボールコンポストに生ごみを投入して3ヶ月から6ヶ月くらいで発酵速度がゆっくりになることを確認します。発酵がゆっくりになってきた後は生ごみの投入をストップし、水を投入して3週間から4週間で肥料が完成するでしょう。

堆肥の施肥方法

段ボールコンポストから作成することができた堆肥は、プランターや家庭菜園の畑で使用することができます。プランター栽培の場合は1キロほど堆肥を入れてみてください。家庭菜園の場合は、1平方メートルあたり2キロから3キロの量が目安。

段ボールコンポストで作成した堆肥は、通常ホームセンターで販売している堆肥と比べて成分が強い場合もあります。作物の根が伸びづらくなる可能性があるため、堆肥は植物から少し離れた場所に施肥しましょう。

完成後の堆肥の置き場所は?

畑に施肥しても堆肥が余る場合もありますよね。そんな時は堆肥の置き場所を作り保管しておきましょう。家庭菜園の場合は、畑に木枠を用意し堆肥の置き場所を作ります。

置き場所には直射日光や雨を避けるため蓋をしたり、シートを被せたりしておくとよいです。ベランダが置き場所の場合は、大きめの袋などに軽く穴をあけ、堆肥を入れて保管しましょう。置き場所に注意することで微生物を殺すことなく、堆肥を長持ちすることができます。

まとめ

Photo byFree-Photos

段ボールコンポストはとても簡単な作り方でしたね。風通しの良い置き場所にすることや、通気性をよくする必要もあることが分かりました。微生物に生ごみを分解してもらうことで、家庭内の生ごみの排出量を抑えることもでき、環境にもよいでしょう。

さらに、自宅で生ごみを堆肥にし、肥料として使うことができたらとてもよい循環ができますね。段ボールコンポストは簡単な作り方なので、肥料まで作ってみてはいかがでしょうか。

コンポストについて気になる方はこちらをチェック!

他にも、詳しいコンポストの置き場所や管理方法、肥料の作り方をご紹介しております。また、簡単に作ることのできるおしゃれなコンポストや、段ボールを使わない、生ごみ処理容器もご紹介しておりますよ!

コンポストについて気になる方はこちらも参考にしてはいかがでしょうか。