mont-bellの新作寝袋を紹介
mont-bellの2021年新作寝袋が革新的
ステラリッジテント、ムーンライトテント、レインダンサージャケットなどアウトドアで人気のテントやウェアなどを手掛けているmont-bellが2021年に発売した、新しいダウンシュラフが非常に革新的な構造になっていると話題になっています。
従来からある寝袋も引き続き発売されていますが、TVでも取り上げられたほど新作は注目度が高い寝袋です。今回は同社が発売する他の寝袋と構造の違いなどを比較しながら紹介していきます。
従来からある寝袋も発売中
今回紹介するシームレスダウンハガーは、通常モデルとは根本的に構造が大きく異なりアップグレードではなく新作のアイテムの一つです。そのため通常のシュラフとは別製品として発売されていて旧来からあるシュラフ（ダウンハガー650）も継続して販売されています。
本記事の通常モデルとはmont-bellが発売するダウンシュラフの「ダウンハガー」のことを指します。また、記事中の価格などの情報は2021年9月末時点のものです。
シームレスダウンハガーとは
ダウンは偏りやすく小分けが必須
話題になっているシームレスダウンハガーとは、保温断熱材として中に封入されている羽毛を小分けにせず隔壁を排した構造になっている2021年の新作のアイテムです。中空構造のポリエステルなどと比べ、羽毛は軽量なため小部屋をたくさん作りその中に小分けして羽毛を詰めることで偏りをなくすようになっています。
ダウンを使うものは寝袋に限らずベストやジャケットなども同じで、モコモコとした凹凸は小部屋を設けるためにできる縫い跡です。
小部屋になっていないシームレスな構造の寝袋
今回紹介するシームレスダウンハガーは、小部屋を作らない構造になっているためダウン製品特有の凹凸、模様がまったくない化繊モデルのような形状をした画期的な寝袋です。
小部屋をなくすことで羽毛がもつ膨らみを最大限活かせるようになり、同じ毛量でもシームレスダウンハガーのほうがフカフカになりやすく、より羽毛が持つ保温性を引き出せるようになっています。小部屋を排したことで余分な縫い穴が生まれることもなく防風性も期待できます。
羽毛が偏らない特殊な構造
そのまま保温断熱材として羽毛を入れただけでは圧力や重力によって羽毛が偏ってしまいます。シームレスダウンハガーは蜘蛛の糸のように物体を絡め取る特殊な糸が内部に使われていて、羽毛を糸がキャッチすることで断熱材となる羽毛が偏らず小部屋がなくてもきちんと使えるようになっています。
この部分が同社の他の寝袋との大きな違いです。隔壁がなく特殊な糸で均一に羽毛をキャッチすることで最大限保温性を引き出しています。
シームレスダウンハガーの種類
シームレスダウンハガーには羽毛の品質に違いがある2つのタイプがあります。どちらのモデルも高品質な羽毛が使われていて暖かいです。少し異なる点もあるので簡単に比較しながら2種類のシームレスダウンハガーを紹介しますね。
1：シームレス ダウンハガー800シリーズ
羽毛の嵩を表すFP800の高品質な羽毛を中綿に使用したシームレスダウンハガーです。軽量でコンパクトに収納できるモデルとなります。小部屋がない特殊な構造のためフラットになっていて登山でも自転車でも使いやすい寝袋です。
mont-bellの寝袋には番手があり、同じ寝袋でも井桁以降の数字によって快適温度が異なり、#7は夏用（使用温度の目安15℃前後）になり#0は真冬向き（使用温度の目安-10℃前後）になります。
サイズ違いが豊富
シームレスダウンハガー800シリーズは後述する900と比べるとサイズ違い多く、背の高い方でも使いやすいロングサイズや女性向けサイズのレディースモデルもあります。サイズ展開が豊富なところはシームレスダウンハガー800の魅力です。
ドライ シームレス ダウンハガー900シリーズ
より高品質なFP900の羽毛を断熱材に使ったモデルです。少し通常のシームレスダウンハガー800と比べ、素材に違いがあり透湿素材のゴアテックスが使われ水濡れに弱い羽毛を守りつつ蒸れないようにできている、最高品質のシームレスダウンハガーになります。
通常のキャンプだけではなく海外の標高の高い山への縦走でも利用されているアイテムとなり、高い保温性と透湿性で使いやすいと著名な山岳ガイドにレビューされている寝袋です。
シームレスダウンハガーの魅力
1：保温性が高い
従来のダウンシュラフののように羽毛の偏りを防止する小部屋を作ると小さく仕切られているため、どうしても膨らみを制限してしまいますが、シームレスダウンハガーは羽毛を小分けにしていた小部屋を取り除いたことで、羽毛が持つフカフカとした厚みを最大限まで引き出した画期的な構造のため従来のモデルと比較すると暖かくなりやすいです。
同じ毛量でも保温性と断熱性が高くなり冬キャンプ、高地でのテント泊など使える場所が多くなります。
嵩が高いほど断熱効果は高い
羽毛が暖かい理由は羽毛同士の間に空気の層があるからです。空気は通気性がある状態では断熱効果を持ちませんが、密閉された状態だと断熱材としての役割を果たし、空気量が多いと比例するように保温性、断熱性も増していき暖かく感じます。
羽毛の質（FP）が高ければ高いほど暖かくなるのと同じでシームレスダウンハガーのように嵩があるほど寝袋は暖かく、小部屋を取り除いたシームレスダウンハガーは寝袋にとって最適な形状です。
2：縫い目なし
従来からある羽毛の偏り防止用の小部屋を取り除いたことで、裁縫箇所が激減して表面には縫い目が一つもありません。縫い目がないことで気密性が高くなっていてシームレスダウンハガーは保温性が増しています。
表地にステッチの縫い目がなくなり暖かい空気が出ていくことも冷たい空気が入り込むこともなくなって同じ品質の羽毛を使っていたとしてもシームレスダウンハガーはワンランク上の暖かさがある高品質な寝袋になっている次世代型の寝袋です。
ステッチがないからゴアテックスが使える
羽毛を扱うアイテムはウェアでも寝袋でも偏らないように壁を作るように縫い合わせられていましたが、シームレスダウンハガーは縫い目がまったくない画期的な構造をしているため加工が難しくなる透湿素材のゴアテックスが使えるようになっています。
羽毛の弱点となる湿気や水濡れが防げ、縦走でも非常に使いやすいモデルも作れるなど縫い目がなくなっただけですが、ドライシームレスダウンハガー900はプロも愛用するアイテムとして人気です。
羽毛は水濡れ厳禁
羽毛は水に濡れると花がしぼんだようになり空気を溜め込めず保温性、断熱性が急速に低下してしまい使えなくなるため注意が必要です。従来は水濡れを防ぐために専用のカバーを使っていましたが、ゴアテックスを使用したドライモデルのでは防水になっているため荷物になる専用カバーを使わなくても安心して使える魅力があります。
シームレスダウンハガーは、小部屋を取り除きステッチの縫い目がなくなっただけですが、高機能な寝袋です。
3：羽毛が均一化
独自構造の特殊な糸により羽毛を絡め取るようにしてキャッチするため、コールドスポットができないところも大きな魅力です。コールドスポットとは小部屋に羽毛を小分けにして入れても圧力で羽毛が小部屋の左右に偏ってできる保温性の低い部分のことをいいます。
シームレスダウンハガーは、糸で羽毛を絡め取っているため常に一定の羽毛が必ずありコールドスポットが発生しません。小部屋がなくても保温性が維持でき暖かいです。
4：より軽量に
シームレスダウンハガーは従来からある普通の寝袋と比べると縫い目が少なくなっているため軽量化されています。軽量化された部分も大きなポイントとなり少しでも軽くしたいという目的で高品質なダウンシュラフを選んでいる方からすると大きな魅力です。
もともと羽毛を使ったタイプのシュラフは化繊と比べ非常に軽くコンパクトになりますが、スパイダーヤーンと呼ばれる特殊な糸を使い小部屋を廃することでさらに軽量化されています。
軽いと運びやすい
軽いことでキャンプ場でも登山でもどこでも持ち運びやすくなります。荷物が多くなる冬キャンプ、冬の登山では従来の寝袋より小さく軽量なシームレスダウンハガーはより使いやすくなったアイテムです。保温性も従来よりも高く軽くて暖かい理想的な性能になっています。
また、軽量だと手入れがしやすくなります。例えば、テントの上に寝袋をかけてかけ乾かすときや家で洗濯や手入れをするときも軽量になったことで扱いやすいです。
5：コンパクトに
重さと同じように小部屋を取り除いたことで、非常に大きくふかふかしていますが空気がたくさん入っているだけとなり空気を抜きながら収納すると余分な糸や縫い目がなくなったシームレスダウンハガーは収納サイズが小さいです。
荷物が多くなりやすい冬キャンプでは、コンパクトになるところがシームレスダウンハガーの大きな魅力になります。重さと同じでダウンシュラフはもともと化繊より小さいですがシームレスダウンハガーはよりコンパクトです。
6：ストレッチ性もある
シームレスダウンハガーは中に特殊な糸が入っていますが、mont-bellの他の寝袋と同じようにストレッチ性がきちんとあります。伸縮性は135％もあり従来モデルと同じように足を動かしやすいです。中綿部分の構造は違いますが、使われている材質はシームレスダウンハガーでも通常のダウンハガーでも変わりません。
mont-bellの伸縮性のある寝袋は非常に評価が高く、初心者でも扱いやすい寝袋として人気です。
6：価格帯
価格帯もシームレスダウンハガーの魅力です。画期的な構造だと高価になりそうですが、シームレスダウンハガーは価格帯はダウンハガーなどとあまり変わりません。参考価格になりますが、シームレスダウンハガー800#2は41800円ですが、アルパインダウンハガー800#2は35000円です。
mont-bellにはリーズナブルなアイテムが多いという特徴がありシームレスダウンハガーにも当てはまります。
通常モデルとシームレスモデルの比較
ダウンハガー800とは
ダウンハガー800とはシームレスダウンハガーが発売される前に展開していたモデルです。現在はダウンハガーシリーズはFPが650のモデルだけ発売されています。通常モデルはHPに取り扱いがなためダウンハガー800がほしい方はオークションやフリマアプリなどを利用するといいでしょう。
ダウンハガー800もシームレスダウンハガーと同じように番手があり数字が大きくなるほど暖かい時期に向いている寝袋になります。
ダウンハガー800との比較
ダウンハガー800#3のスペックは、快適温度が4℃、使用可能温度が-1℃の万能型の寝袋です。身長は183cmまで対応しRジッパーモデルとL、ジッパーモデルから選べて、収納サイズは直径14×28cm、595gになります。
一方シームレスダウンハガー800#3はと比較すると快適温度や使用可能温度や大きさに違いはありませんが、前述したよう収納サイズと重量が異なりシームレスダウンハガーのほうがコンパクトで軽量です。
シームレスダウンハガー800#3のサイズ
シームレスダウンハガー800#3の収納サイズは直径13×26cmです。僅かですが直径と高さがなくなりコンパクトになっています。容量で換算するとダウンハガーが3.8L、シームレスダウンハガーが3Lとなり格段とコンパクトになっていて携帯しやすいです。
また、シームレスダウンハガー800#3の重量は555gとなり40g軽くなっていて携帯性が一番変わった部分になります。登山ではわずか40gの差でも違いが大きいです。
シームレスダウンハガーのレビュー
シームレスダウンハガーはコンパクト
シームレスダウンハガーの快適温度などはダウンハガー800と変わりませんが収納サイズや重量に違いがありコンパクトで驚いたというレビューがたくさんあります。羽毛を使った寝袋はもともと化繊よりもコンパクトになりますが、画期的な構造によりシームレスダウンハガーはさらにコンパクトになる非常に小さい寝袋です。
登山でも公共交通機関を使った徒歩でのキャンプ、自転車やバイクツーリングでも使える携帯性の高い寝袋になっています。
思った以上に軽量で小さいです。
コンパクトなのに保温もしっかりしている(と思われる)ので、秋のキャンプに使用できたらって思っています。
本格的な寝袋
構造が従来のダウンシュラフと大きく異るシームレスダウンハガーですが、使いやすさや保温性などは従来のモデルと同じようになっていて使いやすい寝袋です。そのため本格的な登山でもきちんと使えます。また、レビューでも品質がいいと評価されていて登山でシームレスダウンハガーを試したい方もたくさんいる人気寝袋です。
かなかいいです。今度、本格的に山で使ってみます
シームレスダウンハガーのまとめ
シームレスダウンハガーは最新式
mont-bellが発売するシームレスダウンハガーは最新式の寝袋です。中綿のダウンが偏らないよにする隔壁、小部屋を取り除き特殊な糸で羽毛を絡め取ることで軽量化に繋がりふかふかとした暖かい寝袋になっています。
ダウンシュラフはコンパクトになることか登山でも利用されるやすい寝袋ですが従来のモデルよりもさらにコンパクトになるため非常に使いやすいく、コンパクトですが中綿の品質も高くレビューでも評判がいい寝袋です。
シュラフが気になる方はこちらもチェック！
くらし～のにはシュラフに関する生地がたくさんあります。よかったらチェックしてくださね。
シュラフを買おう！おすすめ15選。選び方や機能をご紹介！
アウトドアには欠かせないアイテムの一つのシュラフ。そんなシュラフの選び方とおすすめ商品をご紹介します。自分にあったシュラフを見つけましょう！
キャンプシュラフ！季節に合わせたおすすめシュラフ16選！
夏のキャンプでも山あいでは気温が下がるので、寒くて眠れなかったという経験はありませんか。快適な睡眠のために気温が変化する季節に合ったシュラフ...
出典：https://item.rakuten.co.jp