DISCO30/NIMO
DISCO15/NEMO
DISCO30W'S
DISCO15W'S/NEMO
FORTE35/NEMO
FORTE20/NEMO
FORTE35W'S/NEMO
FORTE20W'S
TEMPO35/NEMO
TEMPO20/NEMO
TEMPO35W'S/NEMO
TEMPO20W'S/NEMO
ニーモのシュラフ:はじめに
シュラフはテント並みの予算を投入したい!
ニーモは登山用のテントに人気のあるアウトドア用品メーカーですが、シュラフもかなりのできばえです。寝返りのしやすいデザインや保温調節できる機能に独自性があります。
テントは風雨から身を守るための家屋、対してシュラフは就寝時の保温性を確保する寝具です。ニーモのシュラフには価格以上の価値がありますので、テント並みの予算を投入しても失敗しません。
ニーモのシュラフのタイプは4種類
ニーモのシュラフのタイプは①マミー型②ウルトラライトスプーン③クラシックスプーン④リラックスドスプーン、この4種類。このうち、レジャーキャンプにおすすめのシュラフはクラシックスプーンとリラックスドスプーンです。
ニーモのマミー型やウルトラライトスプーンはレジャーキャンプにオーバースペック。登山、徒歩旅、自転車やバイクでのツーリング向けです。
レジャーキャンプにおすすめのシュラフを厳選!
ニーモのシュラフは足元を広げた独自のデザインです(マミー型を除く)。足を開きやすいので、寝返りをしやすいのが特徴。寝返りで目を覚ましてしまう人におすすめです。
ここでは、レジャーキャンプにおすすめのニーモのシュラフを紹介します。なお、この記事は2021年9月21日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
ニーモのシュラフ:機能
用途に合ったシュラフが見つかる
ニーモのシュラフをタイプ別に紹介する前に、機能と素材について解説します。ニーモのシュラフは用途に合った機能を備えているのが特徴。快適さを高める機能と保温性を高める機能を備えています。
ただし、すべてのシュラフにすべての機能が与えられているわけではありません。必要な機能は与え、オーバースペックな機能は省略されています。
快適さを高める機能
ニーモのシュラフに与えられた快適さを高める機能は3つ。ダブルサイドジッパーには噛み込み防止パーツが組み合わされています。スタッシュポケットは、冷えるとバッテリーの能力が低下するスマホや凍結の可能性があるコンタクトレンズを収納するのに便利です。シュラフの頭部には衣類などを詰めて枕にできるピローポケットを装備しています。
保温性を高める機能
ニーモのシュラフは冷気がシュラフの内部に侵入するのを防ぐために、ドラフトチューブ(サイドファスナー)、ブランケットフォールド(顔を出す開口部)、ダウンチューブ(首回り)を備えています。また、開閉で温度の微調整ができる胸部のアジャスタブルサーモギルはニーモ独自の機能です。
ニーモのシュラフ:素材
素材はキャンプの目的に合わせるのが正攻法
ニーモのシュラフは生地の素材をナイロンとポリエステルで使い分けられています。
ナイロンは薄手でも強度が強く、収納サイズをコンパクトにしてくれるのが特徴です。一方、ポリエステルはかさばるものの、保水性が低いので濡れてもすぐに乾きます。
ナイロンとポリエステルに優劣はなく、用途に合わせた選び方がおすすめです。携行性にこだわるならナイロン、水濡れを嫌うならポリエステルを選びましょう。
中綿がダウンのニーモのシュラフ
ニーモのダウンシュラフは800FPと650FPの2種類。800FP(フィルパワー)は復元力が高いので登山、徒歩旅、バイクツーリング向き、650FPは携行性を重視しないレジャーキャンプ向きです。
ニーモのダウンシュラフには撥水加工が施されたダウンが用いられています。また、テントウォールに触れやすいフードと足先には透湿防水素材が用いられていますので、水濡れでダウンの保温性が低下する心配も少ないですね。
中綿が化繊のニーモのシュラフ
ニーモのシュラフは収納サイズと価格のバランスをとるために、PrimaLoftⓇRiseとStratofiberの2種類の化繊が使い分けられています。
保温性と携行性を考えれば、化繊シュラフはダウンシュラフに敵いません。しかし、化繊のシュラフはずぶ濡れになっても保温性を保ちますし、洗濯も容易にできます。
帰宅期限を定めない徒歩旅やバイク旅では、携行性を捨てて化繊シュラフを選択するのもありです。
ニーモのシュラフの対応温度
ニーモのシュラフの商品名には2桁の数字がついています。この2桁の数字は対応温度です。華氏(℉)で表されていますので、摂氏(℃)に換算した表を付け加えておきます。
なお、ニーモのシュラフは一般用(身長168cm以上)と女性用(身長168cm以下)で対応温度が違います。一般用は限界温度、女性用は快適温度を示していますので注意が必要です。
【資料】華氏と摂氏の換算表
商品名の 2桁の数字 |
摂氏(℃) |
50(℉) | 10.0℃ |
35(℉) | 1.7℃ |
30(℉) | -1.1℃ |
20(℉) | -6.7℃ |
15(℉) | -9.4℃ |
0(℉) | -17.8℃ |
-20(℉) | -28.9℃ |
※(℉-32)/1.800=℃で計算 |
ニーモのシュラフ:クラシックスプーン8選
ニーモのクラシックスプーンはレジャーキャンプに標準的なシュラフです。寝返りをしやすいスプーン型のデザインながら、携行性も考慮されています。
ニーモのシュラフでクラシックスプーンのデザインが採用されているのはFORTEとDISCOです。デザインは同じなのですが、用いられている素材が違います。対応温度、収納サイズ、重量が違いますので、用途に合わせて選びましょう。
【ダウン】DISCO
ニーモのDISCOはコンパクトに収納できますので、セダン、クーペ、軽自動車などの積載量が限られる自動車でのレジャーキャンプにおすすめです。
機能は登山用シュラフに匹敵するほど充実しています。レジャーキャンプ用のシュラフとしては、DISCOはニーモのフラッグシップモデルです。ちなみに、ダウンチューブは登山用シュラフに必要な機能で、ニーモではマミー型にしか装備されていません。
【資料】DISCOの共通スペック
ニーモDISCOの共通スペック | ||
機能 | アジャスタブルサーモギル | 〇 |
ブランケットフォールド | 〇 | |
透湿防水フード&フットボックス | 〇 | |
ジッパードラフトチューブ | 〇 | |
ダウンチューブ | × | |
サイドファスナー噛み込み防止 | 〇 | |
ピローポケット | 〇 | |
スタッシュポケット | 〇 | |
素材 | 表地:30Dナイロンリップストップ | |
裏地:30Dナイロンタフタ | ||
中綿:650FPダウン |
①DISCO30/ニーモ
DISCO30/NIMO
重量 | 875g |
---|---|
収納サイズ | Φ19×28cm |
快適温度 | - |
限界温度 | -1℃ |
ニーモのDISCO30は春や秋のレギュラーシーズンに適したダウンシュラフです。レジャーキャンプがもっとも快適な季節に対応したシュラフだといえます。価格は安いといえませんが、使用回数は多くなるので、奮発しても損しません。
②DISCO30W'S/ニーモ
DISCO30W'S
重量 | 1050g |
---|---|
収納サイズ | Φ18×27cm |
快適温度 | -1℃ |
限界温度 | -6℃ |
ニーモのDISCO30W'SはDISCO30とペアで使いたいシュラフです。ニーモのシュラフは一般用と女性用でファスナーの位置が逆についています。連結してお互いの体温で温め合うのにもおすすめです。
③DISCO15/ニーモ
DISCO15/NEMO
重量 | 1220g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×30cm |
快適温度 | - |
限界温度 | -10 |
ニーモのDISCO15は春先や晩秋のレジャーキャンプにおすすめです。桜の開花や紅葉など、景色が美しい季節にも使えます。クラシックスプーンはシュラフカバーを併用できるデザインもおすすめポイントです。
④DISCO15W'S/ニーモ
DISCO15W'S/NEMO
重量 | 1400g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×32cm |
快適温度 | -8℃ |
限界温度 | -15℃ |
ニーモのDISCO15W'SはDISCO15の女性用です。しかし、身長が168cm以下の男性なら低地の冬キャンプに使えます。男性だから一般用と考えるのは早合点です。シュラフは体格に合ったものほど保温性を発揮します。
【化繊】FORTE
ニーモのFORTEは化繊シュラフのフラッグシップモデルです。収納サイズはダウンシュラフに及ばないものの、メンテナンス性は化繊シュラフの圧勝だといえます。
週一でキャンプに行きたくなるヘビーユーザーや、帰宅日程を定めない徒歩旅やバイク旅におすすめです。
ニーモのFORTEはフードや足先に透湿防水素材が用いられていません。化繊のシュラフはずぶ濡れになっても水気を切れば保温性を確保できるからです。
【資料】FORTEの共通スペック
ニーモFORTEの共通スペック | ||
機能 | アジャスタブルサーモギル | 〇 |
ブランケットフォールド | 〇 | |
透湿防水フード&フットボックス | × | |
ジッパードラフトチューブ | 〇 | |
ダウンチューブ | × | |
サイドファスナー噛み込み防止 | 〇 | |
ピローポケット | 〇 | |
スタッシュポケット | 〇 | |
素材 | 表地:30Dポリエステルリップストップ | |
裏地:20Dナイロンタフタ | ||
中綿:PrimaLoftⓇRise |
⑤FORTE35/ニーモ
FORTE35/NEMO
重量 | 960g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×29cm |
快適温度 | - |
限界温度 | -1℃ |
ニーモのFORTE35は、夏用封筒型シュラフからのステップアップにおすすめです。FORTE35は春や秋のレギュラーシーズン向けのシュラフですが、夏用の封筒型シュラフを重ねれば早春や晩秋まで使えます。クラシックスプーンは封筒型シュラフを重ねやすいデザインですね。
⑥FORTE35W'S/ニーモ
FORTE35W'S/NEMO
重量 | 1160g |
---|---|
収納サイズ | Φ22×30cm |
快適温度 | 0℃ |
限界温度 | -6℃ |
ニーモのFORTE35W'SはFORTE35とペアで使える女性向けのシュラフ。収納サイズはFORTE35と同等ですが、中綿の量が調節され、限界温度は5℃低いですね。単なるサイズダウンではないことがわかります。
⑦FORTE20/ニーモ
FORTE20/NEMO
重量 | 1300g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×29cm |
快適温度 | - |
限界温度 | -6℃ |
ニーモのFORTE20は早春から晩秋まで快適なシュラフです。対応温度の割に重量が重く、夏用の封筒型シュラフと使い分けをするには、対応温度に隙間ができます。しかし、春秋用のシュラフにもっとも使いやすいスペックです。
⑧FORTE20W'S/ニーモ
FORTE20W'S
重量 | 1500g |
---|---|
収納サイズ | Φ22×36cm |
快適温度 | -7℃ |
限界温度 | -12℃ |
ニーモのFORTE20W'SはFORTE20とペアで使えるシュラフです。保温性重視のシュラフですので、重量は重いといわざるを得ません。しかし、それは登山などの人力移動を想定した物差し。自動車移動のレジャーキャンプでは重量を気にしなくてもOKです。
ニーモのシュラフ:リラックスドスプーン4選
ニーモのシュラフでもっともゆったりしたデザインなのはリラックスドスプーン。TEMPOに採用されたデザインです。足元が大きく広げられていますので、自宅の布団に似た快適さを得られます。
マミー型はシュラフごと寝返りしなければなりません。しかし、リラックスドスプーンはシュラフの中で寝返りができます。寝返りをしてもマットから落ちませんので、テント内のレイアウトや整理もしやすいですね。
【化繊】TEMPO
ニーモのTEMPOはレジャーキャンプに特化したシュラフです。ニーモのシュラフの中では価格が安いのが特徴。TEMPOはアジャスタブルサーモギル、フードや足先の透湿防水素材、首元から冷気が侵入するのを防ぐダウンチューブが省略されています。
これらの機能は、登山で効果を得られるものの、レジャーキャンプでお世話になることは少ないですね。
【資料】TEMPOの共通スペック
ニーモTEMPOの共通スペック | ||
機能 | アジャスタブルサーモギル | × |
ブランケットフォールド | 〇 | |
透湿防水フード&フットボックス | × | |
ジッパードラフトチューブ | 〇 | |
ダウンチューブ | × | |
サイドファスナー噛み込み防止 | 〇 | |
ピローポケット | 〇 | |
スタッシュポケット | 〇 | |
素材 | 表地:50Dポリエステルリップストップ | |
裏地:50Dポリエステルタフタ | ||
中綿:Stratofiber |
①TEMPO35/ニーモ
TEMPO35/NEMO
重量 | 1320g |
---|---|
収納サイズ | Φ20×30cm |
快適温度 | - |
限界温度 | -1℃ |
ニーモのTEMPO35は桜やコスモスの季節におすすめのシュラフです。やや中途半端な印象を受ける対応温度ですが、使用頻度はもっとも高いといえます。収納サイズは夏用の封筒型シュラフに近いですね。
②TEMPO35W'S/ニーモ
TEMPO35W'S/NEMO
重量 | 1280g |
---|---|
収納サイズ | Φ28×46cm |
快適温度 | -1℃ |
限界温度 | ‐7℃ |
ニーモのTEMPO35W'SはTEMPO35の女性用シュラフです。TEMPO35と同様に、レジャーキャンプが快適な季節におすすめです。サイズが小さくなった分、中綿が増量されています。重量が軽いのも女性用TEMPOの特徴です。
③TEMPO20/ニーモ
TEMPO20/NEMO
重量 | 1650g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×36cm |
限界温度 | - |
快適温度 | -7℃ |
ニーモのTEMPO20は梅の開花や紅葉の季節まで使えるシュラフです。しかし、リラックスドスプーンは足元の容積が大きいので足先が冷える可能性があります。足先を薄手のレジャーシートで覆ったり大きなレジ袋を被せたりして、温度調節をしましょう。
④TEMPO20W'S/ニーモ
TEMPO20W'S/NEMO
重量 | 1700g |
---|---|
収納サイズ | Φ23×36cm |
快適温度 | -5℃ |
限界温度 | ‐11℃ |
ニーモのTEMPO20W'SはTEMPO20の女性用シュラフです。携行性を重視したためか、限界温度は思いのほか低くありません。足元の容積は多いものの、サイズは小さいので、保温性に期待できます。
ニーモのシュラフ:まとめ
ここで紹介できなかったニーモのシュラフ
ニーモのマミー型(KAYU)やウルトラライトスプーン(RIFF)はレジャーキャンプ向けではありません。しかし、積載量が限られた自動車(セダン・クーペ・軽自動車)でのレジャーキャンプでは検討の価値があります。SONICは厳冬期の登山用ですので、レジャーキャンプに不向きです。
TEMPO50やTEMPO50W'Sもおすすめですが、氷点下を想定しないシュラフにしては機能を付加しすぎた印象を受けます。
ラムジー30について
ニーモのラムジー30は旧モデルで、後継モデルはDISCO30です。しかし、ラムジー30は今もアマゾンや楽天などで並行輸入品を入手できます。
ニーモのシュラフを正規販売しているのはイワタニプリムスです。正規販売モデルには洗濯表示が義務付けられていますし、洗濯表示がなくてもメンテナンスの相談や問い合わせができます。
しかし、シュラフのメンテナンス経験がある人なら、並行輸入のシュラフも検討の価値ありです。
ニーモのシュラフのレビュー
ニーモのシュラフはテントほど有名ではありませんので、ユーザーレビューは紹介できるほどありませんでした。しかし、ユーザーレビューは高評価!今後に発信されるユーザーレビューに期待したいですね。
安いシュラフでは対応温度に疑問を感じるレビューも見かけます。ニーモは登山用テントに人気のあるアウトドアブランドですので、シュラフもスペック通りの内容を備えていると期待していいでしょう。
合理的で抜け目ないラインアップがおすすめ!
ニーモのシュラフは合理的で抜け目のないラインアップがおすすめポイント。対応温度に合った機能、用途に合わせた素材など、実によく考えられたラインアップです。
ニーモのテントはキャンプを題材にしたテレビドラマで登場したことが原因か、おしゃれなアウトドアブランドとして紹介されることもあります。しかし本性は質実剛健!テントよりもシュラフのほうが魅力的だといっても過言ではありません。
シュラフが気になる人はこちらをチェック!
ニーモ以外のシュラフをまとめた記事もチェックしましょう。イスカは登山用品ブランドとして安定した人気を誇りながらも、封筒型シュラフもラインアップしています。ナンガはここ近年で人気が高まったアウトドアブランド。モンベルはシュラフの基準として取り上げられるブランドです。
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出典:amazon.co.jp