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シルバーリーフとしても活躍!白妙菊(シロタエギク)の花言葉&種類別の特徴も紹介!

白妙菊の花言葉は「あなたを支えます」「穏やか」と肯定的な意味合いのため、安心してプレゼントもできます。地中海沿岸原産ですが小さい毛があることから寒さに強く、育てやすいのも特徴。花壇を美しく演出してくれる白妙菊の花言葉の由来、育て方などについてご紹介します。
2021年9月11日
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目次

白妙菊は花言葉のように花壇の人気者

フリー写真素材ぱくたそ

白妙菊(シロタエギク)は名前どおり銀色の葉が光り輝くように花壇を演出してくれる草花です。寒さや霜に強いのは、シルバーリーフの要因になっている小さくてやわらかい毛のせいといわれています。

決して主役級の華やかさはありませんが、手触りがよくて控えめな雰囲気が魅力的です。寄せ植えや切り花にもおすすめの白妙菊について、いろいろチェックしてみてください。(この記事は2021年9月10日時点の情報です)

白妙菊の花言葉とその由来

①あなたを支えます

出典:photo-ac.com

白妙菊の代表的な花言葉は、肯定的な意味合いの「あなたを支えます」となっています。この花言葉の由来は、白妙菊が主役というよりも他の花々を引き立てる脇役のような存在感にあるようです。

白妙菊は黄色い花もとても素敵ですが、やはりシルバーリーフが人気なため、他の花の"背景"的存在に甘んじ、決して主役ではありません。しかし反対に、そのような控えめな存在だからこそ人気が高いともいえそうです。

②穏やか

Photo byshell_ghostcage

白妙菊の次の花言葉も、肯定的な意味合いの「穏やか」となっています。この白妙菊の花言葉の由来は、外見がやわらかなイメージがする白で、心が優しくなるような平穏な雰囲気があるからと考えられそうです。

葉はベルベットのようなすべすべしたやわらかい毛に覆われ、やはり穏やかな気持ちになります。自己主張の激しくない白妙菊は脇役に徹して他の花を支えて、花壇に調和をもたらす美しさです。

白妙菊の特徴と名前の由来

白妙菊の特徴

Photo by coniferconifer

学名 Senecio cineraria
和名 白妙菊(シロタエギク)
別名 ダスティーミラー、セネシオ・シネラリア(セネキオ・キネラリア)
科名・属名 キク科セネシオ属
園芸分類・形態 草花・多年草
花期・花色 6月~7月・黄色
草丈 10~60㎝
耐寒性 強い
耐暑性 普通
栽培難易度 初心者でも育てやすいレベル

シルバーリーフが特徴の白妙菊(ダスティーミラー)は、菊の特徴を示す深く切れ込んだ形も幾何学的な美しさです。白妙菊は花壇や寄せ植えなどのリーフプランツとして多く使用されているため、ガーデニング初心者も目にしたことがあるのではないでしょうか。

白妙菊を剪定せず、6月~7月が花期となる黄色い小花を咲かせて楽しむのもおすすめです。銀白色に明るい黄色が映え、葉だけの白妙菊の様子とは異なる趣があります。

白妙菊の3つの属

白妙菊の種類には一般的な「セネシオ属」の他に「ケンタウレア属」「タナケツム属」もあり、それぞれに特徴的です。日本で一般的に白妙菊とは、寒さに強いことから暖地では冬の寄せ植えができる「セネシオ・シネラリア」のことを指します。

白妙菊で黄色い花を咲かせる「セネシオ・シネラリア」の葉は深く切れ込んでいます。「ケンタウレア属」の葉は切れ込みが浅くて花色は紫紅色、「タナケツム属」の葉は細かくて花色は白色です。

セネシオ属の3つの種類

白妙菊のセネシオ属は「シルバー・ダスト」「ダイアモンド・ダスト」「セネシオ"エンジェルウィングス"」の3種類があげられます。

「シルバー・ダスト」の基部の葉は丸みを帯び、上部の葉は切れ込んでいます。節間が詰まり気味のためボリューム感があるのも特徴です。「ダイアモンド・ダスト」は大きな葉で切れ込みは浅め、「セネシオ"エンジェルウィングス"」はベルベットのような質感と大きなシルバーリーフが特徴となります。

白妙菊の名前の由来

Photo by ai3310X

白妙菊の名前の由来は、銀白色という外見的特徴からとなります。「白」に、極めて美しい・言いようもなくすぐれているという意味の「妙(たえ・みょう)」から分かるように、控えめで古風な色白美人を表現したような素敵な名前です。

明治時代に日本に紹介された白妙菊は、初代小石川植物園園長で牧野富太郎の師である松村任三が命名したといわれています。特徴を端的に示しており、センスのよい命名としかいいようがありません。


白妙菊の英名の由来

英語の名前は「dusty miller(ダスティーミラー)」となりますが、その由来はやはり白妙菊の特徴的な外見にあります。「dusty miller(ダスティーミラー)」は"ホコリまみれの粉屋"という、和名とは正反対のあまりうれしくない名前です。

たったひとつの花の名前にもかかわらず、このように国が変われば花に対する感性も変わることを示した、よい例といえるのではないでしょうか。

白妙菊の育て方は初心者も簡単

白妙菊の育て方:ポイント

Photo bywalkersalmanac

白妙菊は日当たりと水はけのよい場所を好みます。さらに高温多湿時には株元が蒸れやすい性質のため、風通しのよい場所でなければいけません。また美しいシルバーリーフは、日照不足になると緑色になってしまうのでご注意ください。

数年に一度挿し木をすることで、長い期間にわたって白妙菊を楽しめることでしょう。一方で年数が経つにつれ大きくなり、草姿も乱れがちになるため適度に剪定をし、挿し木で株を増やすのがベストです。

白妙菊の育て方:種まき

白妙菊の発芽温度は15~20℃のため、種まきは9月~10月または3月下旬~5月中旬が適期となります。しかし気温が高い夏などは生育するのが難しい時期でもあるため、白妙菊を初めて栽培する場合の種まきは秋がおすすめです。

浅底の鉢に小粒の赤玉土またはピートバンを入れ、種が重ならないようにばらまきます。薄く土をかぶせ、発芽するまで乾燥しないように水やりしながら日陰で栽培してください。

発芽したあとの作業

白妙菊は種まきをしてから7~10日後に発芽します。本葉が2~3枚になったのを確認して生育のよいものを選び、育苗ポットに植え替えてください。さらに本葉が5~6枚になり、根が育苗ポットに回ったことを確認してから地植えや鉢植えにします。

白妙菊の育て方:苗植え

Photo byJillWellington

白妙菊の苗を植え付ける時期は、園芸店に苗が出回っているときであればいつでも可能です。白妙菊を地植えする場合は、株の倍ほどの大きさの穴を掘ってください。白妙菊の株を複数植える場合は、やがて株が成長したことを考え、株同士の間隔を20~30センチメートル空けておきます。

白妙菊を鉢植えする場合は、株よりも一回りから二回りほど大きめのサイズの鉢に植え付けてください。

鉢植えの場合の注意点

白妙菊は生育旺盛なため、鉢植えした場合は根詰まりに気を付けてください。もし根詰まりをしていたら、植え替えのサインになります。その度に根鉢を崩して大きめの鉢に植え替えることで、丈夫な白妙菊に育つことでしょう。

白妙菊の育て方:主な作業

Photo by yukop

白妙菊は草丈が最大で60センチメートルほどまで伸びますが、ひょろひょろと徒長したようになった場合は、好きな位置で白妙菊を切り戻してください。

白妙菊の花期は6月~7月となりますが、開花すると草姿が乱れて株が弱り、夏越しが難しくなります。もったいないですがシルバーリーフを楽しむため、つぼみを確認した場合はつぼみの下の節で切り戻してください。こまめに切り戻すことで美しくて若いリーフを楽しめます。

花を楽しみたいときの作業

白妙菊はシルバーリーフを楽しむのがメインのため、花を観賞する前の剪定がおすすめされています。しかしどんな花か気になる人は開花後に少しだけ鑑賞し、それから切り戻すとよいでしょう。もちろん病害虫対策のため、枯れた葉や花は必ず取り除いてください。

白妙菊の育て方:水やり

Photo bycongerdesign

白妙菊の原産地は日光がさんさんと当たる地中海沿岸のため、多少の乾燥には強い性質となります。地植えの場合は、よほどの日照不足でない限りは水やりをする必要はありません。

鉢植えの場合は乾かし気味にし、水やりは表土が乾いてからにしてください。水のやりすぎは多湿を招き、株を弱らせてしまうので注意が必要です。


白妙菊の育て方:肥料

白妙菊は他の花と共に植えることが多いため、白妙菊の肥料は花がメインの肥料でも問題ありません。もし白妙菊だけを植える場合は植え付けるときに元肥を施し、生育期の2か月に1回は緩効性化成肥料を追肥してください。

白妙菊の育て方:病害虫対策

Photo byminiformat65

白妙菊は病害虫が少なく、育て方は初心者でも難しくありません。しかし注意したいのが茎や葉に群生して食い尽くすアブラムシです。茎や葉に3ミリメートルほどの緑色のものが付いていればアブラムシなので、すぐに駆除してください。すす病も誘発しないよう早めの駆除が肝心です。

効果的な駆除方法は園芸店で販売されている殺虫剤です。予防対策は風通しをよくすることと、肥料が窒素過多にならないようにすることに尽きます。

白妙菊の育て方:ふやし方

白妙菊のふやし方は、春~初夏までの期間と秋にさし芽で行います。茎の先端を7~8センチメートルほどに切り、切り口を1時間ほど浸水してください。それから小粒の赤玉土などの水はけのよい用土に挿します。

1ヶ月ほど経つと発根してくるので、充分に根が生えたら地植えや鉢植えにしてください。生育旺盛な性質のため、日当たりと風通し、水はけがよい環境であれば丈夫に育つことでしょう。

白妙菊のさまざまな楽しみ方

Photo byHans

白妙菊は脇役として、花壇の彩りにアクセントを与えてくれます。そのため単独で地植えするのもよいですが、他の鮮やかな色の花と寄せ植えすることで、シルバーリーフの美しさが際立つといえるでしょう。

花壇での寄せ植え以外の楽しみ方は、株が大きくなってきたときに切り戻し、生け花にしたりスワッグにしたりするのがおすすめです。皆さんの素敵な方法をいくつかピックアップしたのでご参考にしてください。

白妙菊の寄せ植え①

こちらの寄せ植えは、愛知県碧南市の油ヶ淵水辺公園の花壇です。赤で統一したパンジーの背景に白妙菊を配置することで、パンジーの赤も白妙菊の白もより美しく見えます。白妙菊の背後にも赤いパンジーを植えてあるので、反対側から見ても楽しめそうです。

また草丈の低いパンジーに草丈の高い白妙菊を合わせることで、躍動的なニュアンスも感じられます。お互いの個性が生かされた、とても素敵な寄せ植えです。

白妙菊の寄せ植え②

こちらは珍しいカライトソウとバーべインと合わせてありますが、草丈がほぼ同じ高さのため、白妙菊の間から2種類の花が顔をのぞかせているような可愛い寄せ植えです。

カライトソウもバーベインも濃い目のピンクのため、白妙菊があることで両者の強い個性が和らいで見えます。つくづく白妙菊のシルバーリーフの美しさにほれぼれするのではないでしょうか。

白妙菊の寄せ植え③

こちらはスワンリバーデージーとヒメコスモスとの寄せ植えですが、花の高さを前から低・中・高と3段階に設けてあり、視点移動が楽なレイアウトになっています。

やはりシルバーリーフの美しさが際立つように中間に白妙菊を配置し、抜け感も演出しているのが素敵です。白妙菊は剪定されてあるようで、シンプルながらも手間のかかった寄せ植えに見えます。

白妙菊の切り花①

こちらは白妙菊を切り戻してシンプルな花瓶にいけただけのの切り花ですが、白妙菊も花瓶もシンプルだからこその美しさが感じられます。

白妙菊は銀白色もさることながら、深く切り込んであるリーフも見ごとな造形をしており、このように切り花にすることでその美しさがより実感できることでしょう。

白妙菊の切り花②


こちらは白妙菊とアジサイとの絶妙な組み合わせとなります。深く切れ込んだ葉を持つ白妙菊のうねるようなラインと、一輪の玉アジサイのコンビは、躍動感と共に何とも言えない緊張感も伝わってくるようです。青いアジサイゆえかもしれませんが、ハッとするような印象深い美しさとなります。

白妙菊の生け花①

こちらはトルコキキョウを支えるように配置した白妙菊の生け花となります。シルバーリーフの分量は少なめですが、赤いドラセナと共に絶妙のアクセントになり、ほっと一息つける美しさです。引き算の美学といわれる華道において、白妙菊の素晴らしさが見事に生かされているのではないでしょうか。

白妙菊のドライフラワー①

こちらは白妙菊を始めとするさまざまなドライフラワーとなります。シルバーリーフ系のものがいくつかありますが、白妙菊の白さが際立っているようです。それぞれの花の美しさが感じられ、こうしてみるとやはり白妙菊のドライフラワーも外せません。

白妙菊のドライフラワー②

こちらは白妙菊の他に、ラムズイヤーとオレガノも組み合わせたドライフラワー&フレッシュフラワーのスワッグとなります。深く切れ込んだ葉の白妙菊とラムズイヤーの幅広の葉のコンビが絶妙です。控えめながらもさりげなく主張もする、白妙菊ならではの魅力が存分に感じられます。

素敵な花言葉の白妙菊を贈ろう!

出典:photo-ac.com

白妙菊の花言葉は「あなたを支えます」と「穏やか」ですが、まさに花壇では主役の花を支えながらも、さりげない存在感も感じさせます。日本名の白妙菊は古典的な色白美人を思わせますが、英語名は「ダスティーミラー」(ホコリまみれの粉屋)というあまりうれしくないものです。

シルバーリーフを楽しむのがメインの白妙菊は、黄色い小さな花も捨てがたいものがあります。上手に育てて黄色い花付きの白妙菊を贈ってみませんか。

シルバーリーフが気になる人はこちらをチェック!

シルバーリーフとよばれる植物は白妙菊の他にラムズイヤー、リクニス・コロナリア、モクビャッコウ、ユーカリ―などのさまざまなものがあります。こちらの記事をいろいろチェックして、お気に入りのシルバーリーフを見つけてくださいね。