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綺麗な紫の花を咲かせる、花大根の特徴&季節をご紹介!色が由来の花言葉も!

花大根と呼ばれる植物には2種類あります。そのうちの、オオアラセイトウ属の花大根という種類をご存じでしょうか?今回は、この綺麗な紫の花を咲かせる花大根の特徴や花が咲く季節、花言葉も解説します。食べ方や育て方も解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
2021年9月27日
tana3930
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はじめに:花大根について正しく知ろう

花大根と呼ばれる植物には2種類ある

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

一般的に花大根とは俗称であり、この名前で呼ばれる植物は2種類あります。どちらもアブラナ科の植物ですが、属名が違うため種類の違う植物です。しかし、花弁の色や特徴、開花時期も似ているため、混同されやすいので気を付ける必要があります。

 

アブラナ科ハナダイコン属

属名がハナダイコンである植物は、原産地がシベリアから西アジア・ヨーロッパの花大根です。英名は「Dame's rocket」、学名は「Hesperis matronalis」。ヨーロッパが原産地だけあって、古くから庭園などに使用され親しまれています。

こちらの花大根は日本では数が少なく、あまり見かけない植物です。

アブラナ科オオアラセイトウ属

属名がオオアラセイトウである植物は中国が原産の花大根です。英名は「Chinese violet cress」、学名は「Orychophragmus violaceus」。別名としてショカツサイやムラサキハナナ(紫色の菜の花)と呼ばれるのは、こちらの植物のことです。

ムラサキハナナと呼ばれる通り、見た目も菜の花に似ているだけでなく食用としても菜の花同様に利用され、日本全土に自生しています。今回はこちらの食用の花大根について解説します。

花言葉の前に知っておきたい花大根とは

まず花言葉の前に、ショカツサイやムラサキハナナという別名のあるオオアラセイトウ属の花大根の基本情報と、花弁などの特徴・開花時期からご紹介いたしましょう。花大根がどんな花なのか詳しく知りたいという方には、役立つ情報になっています。

花大根とは

Photo by houroumono

科・属 アブラナ科オオアラセイトウ属
原産地 中国
学名 Orychophragmus violaceus
英名 Chinese violet cress
和名 ムラサキハナナ/ショカツサイ
育て方難易度 簡単
植物分類 多年草(日本では一年草)

花大根の花弁の特徴

Photo by houroumono

オオアラセイトウ属の花大根は、日本では春に草丈50~60cmほどで紫色の花を楽しめる植物です。本来は多年草ですが、日本の湿度の高い夏を越せず夏前に種を作り枯れてしまいます。しかし、群生すると一面をピンクから紫色に染める姿には非常に美しく息を飲むほどです。

園芸品種もあり、種子も販売されていますが、繁殖力が非常に強くこぼれ種でどんどん増えるため、日本中の野原に野草として群生していることもあります。

花弁の色

花弁の色は、別名としてムラサキハナナと呼ばれるだけあって、非常に美しい紫色です。しかし、気温や紫外線の影響でピンクに近い色になることもあり、一株でピンクから紫色のグラデーションを楽しむこともできます。

花弁の色は、紫色以外にも数は少ないですが白色のオオアラセイトウ属の花大根があります。白色の花弁はめったに見かけることがないほどに数が少ないです。

花弁の形

 
花大根は4枚のピンクから紫色の花弁が十字型に付くシンプルで可憐な花姿をしています。属名のオオアラセイトウとは、ストックという花の和名である「アラセイトウ」が由来であり、一重咲きのストックの花姿にそっくりです。

ストックというと八重咲品種が一般的なので、似ていないように感じますが、一重咲品種と比べると花弁がそっくりなので驚くことでしょう。


花大根の葉の特徴

オオアラセイトウ属の花大根は、花だけでなく葉の付き方も菜の花にそっくりです。根元の葉は大きく羽状に割け縁がギザギザの鋸葉状に、上部の葉はかわいい卵型で茎を包むように生えており、食用とする葉の部分はこの卵型の若い葉や茎になります。

白花のオオアラセイトウ属の花大根も同様の特徴ですが、葉の色が紫色の花大根よりも薄い緑色です。

花大根の種子の特徴

オオアラセイトウ属の花大根は花が咲き終わった後は、アブラナ科特有のサヤを作りその中に種を作ります。種が熟すとサヤが割れ、種がはじけ飛ぶ仕組みです。このような特徴から自然界ではどんどん増えて群生していきます。

種を収穫するには、サヤが割れる前にサヤごと収穫し、集めたサヤから種を取る必要があります。そして、秋に種を撒き春に花を咲かせるサイクルです。

花大根の開花時期

花大根の開花時期は3月~5月の春です。花大根は繁殖力が強く、江戸時代に中国から食用の植物として渡来して栽培している過程で、帰化植物として日本全土に広がっています。

春の季節に群生した花大根による紫色一色の花畑を見ることも素敵ですが、道路わきや空き地などふとした景色の中にも、溶け込んでいますので、ピンクから紫に色付いた花大根を見つけたり、珍しい白い花弁を持った花を探したりと楽しんではいかがでしょうか。

花大根の花言葉は「癒し」「仁愛」ほか

オオアラセイトウ属の花大根の基本情報や特徴、開花時期についてご覧いただいたところで、ヨーロッパ原産のハナダイコン科の花大根とも比較して、花言葉についてご紹介します。

オオアラセイトウ属の花言葉には、別名「ムラサキハナナ」という紫色からの由来と「ショカツサイ」という名前からの由来の花言葉があり、どちらも素敵な花言葉で使いやすいのが特徴です。

「癒し」「仁愛」という花大根の花言葉

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

「癒し」「仁愛」という言葉には、どこか優しい雰囲気があり、淡いピンクから紫色のイメージとしてぴったりですね。これらの花言葉の由来は、群生することで一面に広がる優しい紫色から付けられています。

オオアラセイトウ属の花大根は、春の3月~5月にかけて咲く植物で、暖かく過ごしやすい気候の頃に開花します。そんな穏やかな時期に、一面に広がる優しい紫色の花を見れば、多くの人が癒されることは間違いないでしょう。そのため、優しい紫という色から連想される花言葉が付けられています。

「仁愛」とは

「仁愛」とは「ジンアイ」と読み、恵み育む意味や慈愛を意味する言葉です。淡く優しいピンクから紫色の花色から想像されています。この仁愛から「変わらぬ愛」という花言葉もさらに連想されて付けられているので、愛を語るのに欠かせない花です。

オオアラセイトウ属の花大根の花色から、親が子を優しく恵み育み、変わらぬ愛を与える姿を想像することでしょう。

花大根のそのほかの花言葉

Photo by cattan2011

オオアラセイトウ属の花大根には、「聡明」「優秀」「知恵の泉」という花言葉もあります。中国原産のこの花は、三国志に登場する諸葛孔明(ショカツコウメイ)が当時の中国に広めたとする植物です。

諸葛孔明は、中国三国時代の天才軍師とも言われており、非常に頭の良い軍師で三国志を語るうえでは外せない重要な人物でしょう。そんな人物が広めたとする植物なので別名に「ショカツサイ」という名前があり、諸葛孔明の頭の良さを由来とする花言葉が付けられています。

もう一つの花大根の花言葉

オオアラセイトウ属のは花大根の花言葉は、色からの由来である「癒し」、諸葛孔明からの由来である「聡明」など、優しさや賢さをイメージする花言葉でした。それではヨーロッパ原産のハナダイコン属の花言葉は何でしょう。

ハナダイコン属の花大根の花言葉は「競争」です。どちらも非常に似た花姿をしていますが、オオアラセイトウ属とは違う印象の花言葉が付けられています。こちらの花大根は分枝せず、1つの茎に下から順番に花が咲く姿が由来となっているんですよ。

花大根の食べ方


オオアラセイトウ属の花大根である別名「ムラサキハナナ」は、漢字で書くと「紫花菜」と書きます。「花菜」とは同じアブラナ科である「菜の花」という意味で、見た目が菜の花に見ているだけでなく、食べ方も同様です。

ここでは、簡単で美味しい食べ方を3種類ご紹介します。花を育て見て楽しむだけでなく、収穫して美味しく食べられるエディブルフラワーとしてもぜひチャレンジしてみましょう。それでは食べ方のご紹介です。

食べ方1:おひたし

代表的な食べ方としておひたしがあります。菜の花同様に若い花芽や茎、花を収穫して茹でておひたしにしましょう。さらに美味しくなる食べ方として、茹でた花大根を水にさらしておくのがおすすめです。

花びらには苦みがなく、ほのかに甘みがあるので茹でておひたしとしての食べ方も良いですが、料理に飾り付けて生で食べても良いでしょう。パスタなど料理に和えて、ひと工夫するとさらに美味しく食べることができます。

食べ方2:炒める

ふとでオオアラセイトウ属の花大根は、茎も柔らかく炒め物としても美味しくいただけます。菜の花同様に若い茎を上から15㎝ほど収穫して、卵やベーコン、玉ねぎなどと炒めて醤油を少しかけ回せば、美味しい炒め物の出来上がりです。

菜の花同様に、熱を通しやすいので、食材と一緒に炒める場合は、フライパンに最後に加えて炒めることで、程よい食感を残すことができます。

食べ方3:揚げる

天ぷらも美味しい食べ方の一つです。収穫したオオアラセイトウ属の花大根を軽く水洗いして、衣をつけて揚げます。サクサクの衣と春の訪れを感じる菜の花の特徴的なほろ苦さが、より一層美味しさを引き立てて、食欲を引き立たせてくれるでしょう。

花大根は育てやすい

初心者でも育てやすい

オオアラセイトウ属の花大根の特徴や花言葉の由来などを紹介してきました。素敵な花景色や美味しい食べ方を知ると、育ててみたいと思うことでしょう。

オオアラセイトウ属の花大根は、園芸初心者でも非常に育てやすい特徴もありガーデニングにもおすすめです。「日当たり」「水やり」「用土・肥料」「植え付け・植え替え」「病害虫」に絞って簡単にご紹介します。

日当たり

オオアラセイトウ属の花大根は、日当たりの良い野原に群生する特徴があるため、日当たりの良い環境を好みます。日当たりが悪いと花付きも悪く、株もヒョロヒョロと軟弱になるため、日当たりの良い場所で育てましょう。

鉢植えの場合は、日当たりの良い場所に移動させることができますが、地植えの場合は、何度も移動させることもできないので、秋から春は日当たりを確保できる場所で育てることが大事です。

水やり

基本的には、土が乾いたらしっかりと水やりをしましょう。特に鉢植えの場合は、土に限りがあり乾きやすいので、鉢底から水が流れるくらいに水やりするのがポイントです。また、受け皿に水を溜めると根腐れの原因になるので気を付けましょう。

花壇などの地植えの場合は種まき直後や植え付け直後を除けば水やりの必要はなく、自然の雨だけで良く育ちますので安心してください。

用土・肥料

市販の園芸用のお花の土で良く育ちます。地植えの場合は、真砂土などの砂ぽい土や、水はけの悪い粘土質の土だとうまく育ちませんので、腐葉土やお花の土、小粒の軽石などでしっかりと土壌改良してあげましょう。

肥料は、市販のゆっくりと長く効く緩効性肥料を土に混ぜ込んでおくと良く育ちます。食用としても育てる場合は化学肥料ではなく、有機肥料にこだわって育てても良いでしょう。


植え付け・植え替え

オオアラセイトウ属の花大根は、ムラサキハナナの名前で種として販売されています。花苗としては、園芸店などでは出回らないので、10月~11月に種まきをして育てましょう。

本来、多年草ですが日本の高温多湿の夏を超えることができずに枯れてしまいます。そのため、植え替えは必要なく一年草として育ててください。もし、鉢植えから地植えにする場合は、根を崩さないように優しく植え替えてあげましょう。

病害虫

花大根は、病気にはなりにくいのでその点は非常に育てやすいです。しかし、春にアブラムシが若い新芽に付くことがありますので、注意しましょう。日頃の観察を行い、捕殺や市販のお薬での対処が必要です。

食用とする場合は、デンプンやお酢など農薬でない安心安全の天然成分から作られたお薬もありますので、そちらでの対処をお勧めします。

花を綺麗にたくさん咲かせるポイント

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

オオアラセイトウ属の花大根は、夏の高温多湿に弱いですが、寒さには非常に強いです。そのため、冬は室内に入れることなく戸外で管理しましょう。この花は、冬の寒さに当たることで春に花が咲く性質があります。

綺麗に花を咲かせるためには、寒くなる冬前に種を撒き発芽させ、冬の寒さに当てることが非常に重要なポイントです。

まとめ:花大根には素敵な特徴と花言葉がたくさん

ガーデニングや花言葉にも使いやすい花大根

Photo by ai3310X

オオアラセイトウ属の花大根は、美しいピンク~紫色の花が咲き、群生する植物です。原産地中国で諸葛孔明が広げた美しい紫色の花が咲く植物で食用植物や景観植物としても歴史があります。また、その美しい紫色や諸葛孔明が由来の素敵な花言葉を持つ植物です。

そのため、素敵な花に癒され、食事の一品としても花言葉の意味を込めると仕事や勉強を頑張る方に喜ばれます。ぜひ、特徴や花言葉の意味を込めて育てたり、お部屋に飾ったり、料理を作ったりと楽しんではいかがでしょうか。

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