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グングン大きく育つ…初心者にもやさしい、ガジュマル盆栽の育て方を解説!

ガジュマルの盆栽は初心者でも仕立てやすく、簡単に大きく育てられます。ガジュマルの盆栽の剪定や植え替え時期と具体的な方法、水やりの頻度を紹介!その他、肥料のあげ方から、1から仕立てる方法まで丸ごと解説します。自分好みのガジュマルの盆栽を仕立てましょう。
2021年9月10日
maa123127
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ガジュマル盆栽の育て方を知ろう

ガジュマルの育て方は初心者でも簡単

Photo bysuketdedhia

膨らんだ幹が印象的なガジュマルは、盆栽に仕立てて楽しめます。複雑な見た目であることから、初心者が盆栽仕立てにするのは難しいのではと思われるかもしれませんが、実際は盆栽初心者におすすめの植物です。

盆栽初心者におすすめな理由として、コンクリートをも破るくらいの力で大きく生長するガジュマルの根の強さが挙げられます。盆栽とガジュマルの基本的な育て方を知っておけば、誰でも簡単に楽しめますよ。

ガジュマル盆栽向きのタイプ

ガジュマルのタイプは、主に6種類ほどあると言われています。盆栽に使われるガジュマルで多いのは、ニンジンガジュマルというタイプです。幹が変わった形状をしているのが特徴で、ガジュマルの中で特に人気が高い品種と言えます。

その他にベンジャミンやパンダガジュマルといった品種もあり、葉っぱの形状などが異なるのが特徴です。いずれのガジュマルも基本的な育て方は同じなので、お気に入りの1つを選ぶと良いでしょう。

初心者向けのガジュマル盆栽を選ぶ方法

幹・気根が張ったものを選ぶ

ガジュマルの盆栽は、幹がしっかり張っているタイプを選んでください。幹を少し揺らしながら、表面を触ってみましょう。グラグラする、ブヨブヨしている、表面にシワがあるガジュマルは、根元が弱っているので注意して下さい。

また、気根(幹に巻き付くように張っている細い根)もポイントです。気根の全体に張りがある、用土に根付いているかどうかが丈夫な証拠となります。店で選ぶ時は、優しく触れながら選びましょう。

害虫がついていないものを選ぶ

ガジュマルの盆栽につきやすい害虫としては、ハダニとカイガラムシが挙げられます。ハダニは体長0.5mmの小さな虫です。葉っぱの裏につくことが多く、ハダニがついたガジュマルは葉っぱの表面に白い斑点が出ます。

カイガラムシは体長3mmほどの虫で、見た目が白いので分かりやすいです。葉っぱだけではなく、幹や枝などにつくこともあります。ガジュマルの盆栽の全体、気根や葉っぱの付近をよく観察し、害虫がついていないものを選びましょう。

葉っぱにツヤがあるものを選ぶ

害虫がついていない場合でも、葉っぱにツヤがあるかどうかを確認しましょう。丈夫なガジュマルの盆栽は、葉の先端までツヤと張りがあり、鮮やかな緑色をしています。葉っぱが丸まっている、黄色く変色しているガジュマルの盆栽は避けましょう。

ガジュマル盆栽の育て方【基本編】

屋外・室内ぞれぞれの育て方

ガジュマルの盆栽を家の外で育てる場合は、日光に当たり過ぎない場所に置いて下さい。ガジュマルは暑さに強い植物ですが、日光に当て続けると葉っぱの状態が悪くなります。ネットなどを活用して、日光を少しさえぎるようにしましょう。

日光が届かないところで育てる場合は、カーテンや窓越しに日光の光が入り、扇風機などの風が直に当たらない場所に置いて下さい。直接当て過ぎるのはよくないものの、日陰に置いておくと育ちが悪くなります。

水やりの方法

ガジュマルの盆栽に水を与える際は、季節によって頻度を変えるとよいでしょう。春夏の時期はガジュマル盆栽が大きくなる季節なので、用土が乾いてきたら水やりをして下さい。ただし、害虫を防ぐためにも受け皿に溜まった分は捨てましょう。

秋冬の時期は水やりのお休みの季節です。用土の表面が乾いていても、3日程度水やりをしないようにしましょう。春夏の時期と同じ頻度で水やりしてしまうと、根腐れを起こす可能性もあるので注意して下さい。


肥料の選び方と散布方法

ガジュマルの盆栽は肥料がなくても十分育ってくれますが、肥料を与えることでより大きく丈夫になります。ガジュマルの盆栽初心者におすすめな肥料は、観葉植物用の錠剤型の肥料です。緩効性と記載のある肥料を選びましょう。

肥料を与える時期は、春から秋の季節です。方法としては、3ヶ月に1回程度を目安に気根の近くを避けて散布しましょう。冬に肥料を与えると栄養過多の状態になり、根腐れを起こす可能性があるので注意して下さい。

気温と葉っぱの状態に注意

ガジュマルの盆栽の育て方で大切なのは、気温と葉っぱの状態です。ガジュマルは基本的に寒いところが苦手と認識しておきましょう。冬は現状を維持する時と考え、気温が低い日は室内に移動させる、肥料を控えるなどより丁寧に育てて下さい。

また育てている場所に限らず、常に葉っぱの状態を観察するようにして下さい。葉っぱがしおれていたら水やりをする、変色していたら害虫を疑います。日頃から注意して、すぐ変化に気付けるようにしましょう。

ガジュマル盆栽の育て方【剪定方法】

剪定の時期

ガジュマルの盆栽の剪定は、枝が大きく生長する直前の5月から6月あたりに行いましょう。ぐんと伸びた枝を剪定すると、ガジュマル全体に栄養が行きやすくなり、丈夫になるのがメリットです。また、剪定することで自分好みの形状に仕立てられます。

6月を過ぎてしまうと葉っぱが生い茂る時期に入り、初心者だと剪定作業が難しくなるので注意しましょう。葉枯れを防ぐためにも、剪定時期をしっかり守るようにしてください。

剪定に必要なもの

ガジュマル盆栽の剪定は、園芸用のはさみさえあればできますが、樹液対策として軍手もあるとよいでしょう。剪定したあとの切り口から出てくる白い液体を直に触ると、手がかぶれる可能性があります。軍手をして作業すると安心です。

その他に、切り口を保護する癒合剤を購入しておくとよいでしょう。切り口に癒合剤を塗布すると、雑菌や枝内の栄養が流れ出すのを防げます。種類もいろいろとあるので、使いやすいものを準備して下さい。

剪定手順

ガジュマルの盆栽の剪定は、枝自体が太くしっかりしているものから切りましょう。枝元近くで深く切ると太さのある枝、浅くはさみを入れると華奢な枝が出てきます。生長後の形を思い浮かべながら剪定していきましょう。

不要な枝の剪定が終わったら、切り口に癒合剤を塗布します。癒合剤を丁寧に塗ったら、1週間ほど室内の日光が当たる場所に置いておいて下さい。その後、葉っぱや枝の状態を見て問題がなければ、屋外に出してもよいでしょう。

剪定した後の注意点

ガジュマルの盆栽を剪定した後は、日の光と水のやり方に注意して下さい。栄養の吸収力が一時的に落ちる剪定後にすぐに直射日光にさらされると、葉枯れを起こしかねません。屋外で育てている方は、様子を見ながら出すようにしましょう。

また、水やりの頻度は少なくして下さい。水分を吸収する枝が少ない状態で頻繁に水やりをすると、根腐れしてしまいます。用土の表面が完全に乾いてから少量ずつ水やりするようにしましょう。

ガジュマル盆栽の育て方【植え替え】

植え替えをするメリット

植え替えは根腐れを防ぎ、用土の栄養状態をよくするというメリットがあります。ガジュマルは樹高に合わない植木鉢に植えていると、根の行き場がなくなり根腐れを起こすのです。大きさに合った植木鉢に植え替えると順調に生長します。また、用土も日数が立つと水はけが悪くなりますが、植え替えで新しい用土を入れることで解消できるのです。

植え替えの時期

ガジュマルの盆栽の植え替え時期は、4月から7月あたりに2年に1回を目安として行うとよいでしょう。この時期は大きく生長するので、植え替えに向いていると言われています。冬の生長が止まる時期は、根が弱りやすいのでおすすめしません。

ただし、植木鉢の底を確認して根が出ている、葉が黄色く変色している場合は、季節にかかわらず植え替えしたほうがよいです。根が詰まっていて、すぐに枯れてしまう状態なので注意しましょう。


植え替え方法

植え替えはひと回り大きい植木鉢、盆栽用の培養土、鉢の底に敷くネットと石、園芸はさみを準備しましょう。まずは鉢底にネットと鉢底石を入れ、石が隠れる程度の培養土を入れます。その後ガジュマルの盆栽を慎重に出し、根に付いた用土をはらって絡まりをほどいて下さい。

絡まりをほどくと同時に、黒くなった根ははさみで切りましょう。根の状態を整え、ガジュマルを鉢の真ん中に置き培養土を入れたら完成です。鉢底から出るくらい水やりをしっかりと行いましょう。

植え替え後の注意点

剪定後と同様に、植え替え後のガジュマルの盆栽はとても弱い状態です。普段屋外で育てている方も、2週間程度は室内に入れておきましょう。ただし、完全な日陰ではなく、窓やカーテン越しに日光が当たる場所に置いて下さい。

また、水は用土の表面が乾いてきたら少量与える程度にしましょう。なお、植え替えをした直後に肥料を与えるのはおすすめしません。栄養過多で逆に枯れてしまう可能性があるので注意して下さい。

ガジュマル盆栽の育て方【大きさ調整】

樹高を大きくする方法

自生しているかのように樹高を大きく生長させたい場合は、剪定と植え替えを小まめにしましょう。剪定の頻度は普段と同等で構いませんが、植え替えは1年に1回から2回はして下さい。最適な生育環境を保つことで大きくなります。

ただし、幹は植え替えで大きく太くすることはできません。ガジュマルの特徴でもある膨らんだ幹は、幹ごと数年地植えする方法で作り出します。1度地上に出したものを、新たに生長させるのは難しいと考えましょう。

気根を大きくする方法

気根を太く大きくしたい場合は、水やりがポイントです。気根を増やしたい時は、通常の水やりに加えて、ガジュマルの盆栽全体に霧吹きで水分を与えてあげましょう。また、室内よりも屋外で育てるのがおすすめです。特に夏場は積極的に日光に当てて下さい。数日で増やすのは難しいですが、1年ほどで幹に絡みつく立派な気根を見られるようになります。

大きくしたくない時は?

ガジュマル盆栽を大きくしたくないという時は、剪定することでサイズを保つことができます。剪定時期に長く伸びた枝をすべて切ってしまいましょう。丈夫なガジュマルは、適切な剪定であれば枯れることはないので安心して下さい。

また、植え替えをする時に太い直根は残して、細い根を短く切るのもよいでしょう。サイズを保つことができるため、新しい器も必要ありません。今の鉢から変えたくないという方にもおすすめですよ。

ガジュマル盆栽の育て方【仕立て】

盆栽の仕立てとは

盆栽の仕立てとは、販売されている植物を苔や針金など、さまざまな道具を使って自分の思い通りの形にして楽しむことを指します。製作者によって仕立てが異なり、同じ植物でも違った風合いになるという点が、魅力の1つですね。

また、ガジュマルは特殊な仕立てを必要としないので、初心者でも簡単に仕立てられます。すでに仕立てられたガジュマルの盆栽を購入するのもよいですが、慣れてきたら1から仕立てに挑戦してみるのがおすすめです。

盆栽の仕立てに必要なもの

ガジュマルの盆栽は、ガジュマル本体、鉢の底に敷く石とネット、用土、苔、化粧砂、鉢があれば仕立てられます。盆栽と言うと針金を使うイメージですが、なくても問題ありません。育ててみて枝の形を変えたいという時に、針金を準備するとよいでしょう。

いずれも園芸店で購入できますが、用土や苔などはいくつか種類があるので盆栽初心者だと迷うものです。初めてでも簡単に作れるように、入手しやすく扱いやすいものを紹介します。


ガジュマル盆栽の用土

ガジュマルの盆栽に使う土は、赤玉土とケト土がおすすめです。ガジュマルに限らず盆栽を作る際は、水はけのよい赤玉土が基本になります。ケト土は粘りのある黒い土で、苔を扱う際に必要な用土です。割合としては、赤玉土が7割、ケト土が3割程度と考えましょう。

ガジュマル盆栽の苔

ガジュマルの盆栽に使う苔は、おきな苔とすな苔がおすすめです。おきな苔は丈が短くモコモコとした質感があります。すな苔は星の形をしているのが特徴です。いずれも日光や乾燥に強いという性質があり、盆栽初心者でも扱いやすいと言えます。

ガジュマル盆栽の化粧砂

化粧砂は富士砂や鞍馬砂などいろいろな種類がありますが、園芸砂として販売されているものであれば、どれを選んでも構いません。盆栽の表面を飾るために使うものなので、自分が作りたい盆栽のイメージに合う色味や大きさを選びましょう。

初心者でも簡単に仕立てる方法

まず、ネットと鉢底石を敷いた鉢にガジュマルを配置します。そこに、赤玉土とケト土を7対3の割合で混ぜ合わせた用土を入れて下さい。次に苔と化粧砂を飾っていきます。苔の裏面に薄くケト土を付けておきましょう。

苔と化粧砂の割合は、1対1程度がおすすめです。全面苔張りにしてしまうと、水やりの際ガジュマルの根まで水分が届かない可能性があるので注意して下さい。水分の吸収度合いに気を付けて、いろいろと配置替えをしてみましょう。

まとめ

幸せを呼ぶ縁起物でもあるガジュマルは、初心者でも簡単に育てられる植物です。また、初めて盆栽を扱う方でも失敗することなくグングン大きく生長してくれます。盆栽に癒されたい、1から作ってみたいという方は、ぜひガジュマルから挑戦してみましょう。

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