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花束で贈ると綺麗、シュウメイギクの花言葉をご紹介!意味の由来や品種の種類も解説!

秋になるとピンクや白の可愛らしい花を咲かせるシュウメイギク(秋明菊)。和風の庭だけでなく、洋風のナチュラルガーデンにもよくなじむ、丈夫な多年草です。今回はそんなシュウメイギクの特徴、花言葉や花言葉の由来、育て方などについて詳しく解説していきます!
2021年10月8日
komomo39
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目次

秋の訪れを告げるシュウメイギク

Photo byKarolinaz

シュウメイギクはコスモスやリンドウなどと並んで、秋に咲く代表的な植物です。庭植えや鉢植えで、また切り花として親しまれ人気があります。すっと長く伸ばした茎の先に咲く花の姿は可憐で清純そのもの。秋風に揺れる様子は情緒があり、季節感一杯です。

この記事では、シュウメイギクの種類別特徴や花言葉、育て方などを詳しくご紹介していきます。比較的育てやすい植物なので、気になる方はぜひ栽培に挑戦してみてくださいね!

実は菊の仲間ではない!?

Photo byMission-Harz

シュウメイギクは、名前に「キク」がつきますが実はキク科の植物ではありません。アネモネやラナンキュラスなどと同じキンポウゲ科に属する植物になります。

シュウメイギクは漢字で書くと「秋明菊」。その名の通り、9月~11月頃に白やピンクの明るい花色の美しい花を咲かせます。種類によっては八重咲き、一重咲きなど咲き方にバリエーションがあり、草丈も30㎝~150㎝ほどと品種によって異なります。

シュウメイギクはどこが原産地?

Photo by ai3310X

シュウメイギクの学名はAnemone hupehensis var. japonicaです。英名はJapanese thimbleweed、Japanese anemone。

いずれも名前に「日本の」という言葉が入っていますが、原産地は日本ではなく、中国になります。古い時代に日本に伝わり、一部が野生化し定着しました。また、台湾を原産地とするシュウメイギクもあります。

シュウメイギクの別名は「貴船菊」「牡丹菊」

「貴船菊(キブネギク)」とはシュウメイギクの別名です。シュウメイギクが京都市の貴船地方に多く野生化していたことからその地にちなんで「貴船菊(キブネギク」という名前がつけられました。

他に、「秋牡丹」という別名もあります。この呼び名は白色一重咲きのシュウメイギクを指すものです。江戸時代の文献に見られる表現で、今ではあまり使われなくなっています。

「花びら」が実は「ガク」!?

Photo byHans

ところで、一般にシュウメイギクの「花びら」と呼ばれる部分、正確にはこれは花弁ではありません。「花びら」に見える部分は実は「萼片(がくへん)」になります。

花びらは退化してしまったそうで、観賞の対象となるシュウメイギクの「花」は中心の雌しべ・雄しべを「萼片(がくへん)」が取り囲んだもの。ガクがこんなにも美しいとは、驚きですね。

シュウメイギクは長く楽しめる多年草

シュウメイギクがナチュラルガーデンで人気の理由のひとつは、一度植えて根付いてしまえば、数年は楽しめる手のかからない多年草だからです。寒い冬の季節、地上部が枯れてしまっても、地面の下で地下茎が生き残り、翌年新しい芽を出してくれます。

その逞しさは環境条件が合うと、あちこちに増え広がって困ってしまうこともあるほど。あまり増やしたくない人は鉢植えで楽しむのもいいでしょう。

有毒成分にご注意!

Photo byMammiya

美しいシュウメイギクですが、全草にプロトアネモニンという有毒成分が含まれます。汁にふれるとかぶれることがあるので、扱う際は念のためグローブを使用するようにしましょう。また、ペットや小さなお子さんがおられる家庭は間違って口に入れないよう、気を付けてあげてくださいね。

「毒」というと少し怖いイメージですが、プロトアネモニンはアネモネやクレマチスにも含まれる成分です。注意しながら楽しみましょう。

枯れた後の姿も面白い!

秋の開花が終わった季節、花びら(ガク)が散った後にシュウメイギクの花がらを摘まずにそのままにしておくと、中心の雌しべだけが球状に残ったユニークな姿が楽しめます。

この中心の雌しべはさらにしばらく置くと、熟して中から白い綿毛が出てきます。綿毛は種を抱えて飛び、離れた場所に子孫を残していくのです。ふわふわとした綿毛が出てきた姿もちょっと変わっていて面白いので、ぜひ刈り取ってしまう前に観察してみましょう。

シュウメイギクを切り花として楽しむ

シュウメイギクは庭植えや鉢植えで楽しむ他、切り花にして飾っても素敵です。庭に咲いたシュウメイギクを束にして透明の花瓶に生けてみましょう。季節感あふれる爽やかな風景が生まれます。

写真はシュウメイギクだけを挿していますが、セージ類など同じ季節に咲いている他の花々と一緒に活けてももちろんOK。シュウメイギクの控えめながら優雅な姿が引き立ちます。

生け花の材料としても人気

シュウメイギクは生け花の材料として使われることもあります。長い茎ののびやかさが際立っていますね。シュウメイギクは合わせる草花や器によって洋風にも、和風にも印象が変わります。

本格的な生け花でなくても、上品なシュウメイギクは一輪挿しに活けるだけで絵になりますから、さりげなく飾って季節を楽しみたいですね。

種類別の特徴を知ろう


シュウメイギクは花色こそ白とピンクの濃淡中心と限られるものの、咲き方や咲く時期、草丈の異なる品種がたくさんあります。それぞれの特徴を知って、お好みの種類を見つけましょう!

①キブネギク(貴船菊)

別名の由来となったキブネギク(貴船菊)です。日本におけるシュウメイギクの基本の種となります。草丈は50~80㎝程度、花色は赤紫、花びら(ガク)は細長く、沢山ついているのが特徴です。原産地の中国から伝わり、古くから日本に定着している種類になります。

②タイワンシュウメイギク(台湾秋明菊)

草丈50~100㎝程度、花色は白、一重咲きの小輪種です。原産地は台湾になります。この台湾を原産地とするタイワンシュウメイギクをキブネギク(貴船菊)と交配させることで、多くの園芸品種が生まれました。清楚な白の花びら(ガク)に中心の黄色が映えます。

③チャボシュウメイギク

ヨーロッパで交配して生まれた品種で、「ミニシュウメイギク」とも称されます。草丈は20~40㎝と小さくて扱いやすく、鉢植えや寄せ植えにぴったりです。花色は白やピンク、一重咲きと八重咲きがあります。花の見ごろはやや早めの8月~10月です。

④ダイアナ

ガーデニングで人気のダイアナは一重咲きで、花色は濃いピンクと淡いピンクの2色咲きになります。アンバランスな大きさの花びら(ガク)と中心部の黄色のコントラストが美しい品種です。

⑤矢祭園芸の「祭り」シリーズ

矢祭園芸が手掛けるオリジナルの品種です。「祭り」シリーズには5種類あり、いずれも日本の有名な祭りの名前がつけられています。いずれもピンク系で草丈は30㎝~60㎝と低めで扱いやすいサイズ。花の咲き方にそれぞれ特徴があります。

⑥牡丹咲きのシュウメイギク

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八重咲きの品種のなかには、「牡丹咲き」と呼ばれる豪華な花を咲かせる種類があります。花びらの繊細な重なりが優雅で、その他のシュウメイギクと比較すると派手で、驚くような印象の違いがありますね。一茎に咲く一番花は最大6㎝ほどと見ごたえも十分です。

シュウメイギクの花言葉と花言葉の由来とは?

Photo byanncapictures

贈り物にするときに気になるのが花言葉ですね。シュウメイギクの花言葉として知られるのは、「薄れゆく愛情」・「淡い思い」・「多感なとき」・「忍耐」などです。

色別の花言葉はなく、白・ピンクともに同じ花言葉となります。全体的にナーバスな花言葉が並んでいるので、誤解されるのが怖い方は贈る相手を選ぶなど、若干配慮してもいいかもしれませんね。

花言葉(1)「薄れゆく愛情」・「淡い思い」

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いずれも離れていく恋人の心や切ない恋心を思わせる、少し悲しい花言葉ですね。これらの花言葉は、同じキンポウゲ科の仲間、アネモネの花言葉に類するものです。ジャパニーズ・アネモネと称されるシュウメイギクなので、似たような花言葉がつけられたのでしょう。

アネモネの花言葉は「はかない恋」「見捨てられた」「恋の苦しみ」。これらの花言葉はギリシャ神話に描かれた、恋にまつわる悲しく少し怖いエピソードに由来します。

アネモネの花言葉にまつわるエピソード

ギリシア神話に由来するアネモネの花言葉が気になる人は下記の記事をチェックしてみてください。花色別の花言葉など、さらに詳しい情報が載っていますよ!

花言葉(2)「多感なとき」

Photo byKarolinaz

「多感なとき」は感受性豊かな思春期のことでしょうか。ほんの少しのことで気持ちが揺れ動き、泣いたり笑ったり。シュウメイギクの清純な草姿に思春期の少女の姿を重ねた花言葉です。

また、秋の開花期と冬の枯れた姿で印象が随分と変わってしまうことに由来する花言葉、という説もあります。

花言葉(3)「忍耐」

Photo bypen_ash

「忍耐」とは励ましに使えそうな花言葉ですね。シュウメイギクは直射日光が強く当たる場所よりも、半日陰など株元に湿り気のある場所を好みます。半日陰や日陰でも健気に咲くシュウメイギクの姿に耐え忍ぶ姿を重ね、「忍耐」という花言葉がつけられたのでしょう。

その他のキンポウゲ科の植物

先にアネモネの花言葉について言及しましたが、さらにその他のキンポウゲ科の植物を花言葉とともにご紹介しましょう。いずれも美しい花々で、よく見るとシュウメイギクと似たような特徴も発見できますよ!

クリスマスローズ

Photo byMabelAmber

クリスマスローズの花言葉は「いたわり」「追憶」「私の不安を和らげて」です。シュウメイギクと同じように、一度根付いてしまえば毎年花を咲かせてくれる丈夫な多年草で人気があります。少しうつむいて咲く花の姿が魅力です。

クレマチス

Photo bySonja-Kalee

クレマチスの花言葉は「美しい心」「旅人の喜び」です。つる性植物の女王、クレマチスにふさわしい花言葉がつけられていますね。花色も咲き方もバリエーション豊富。しなやかに伸びるつるが優雅で、庭植えにしてフェンスなどに誘引すると素敵です。

ラナンキュラス

Photo byPezibear

ラナンキュラスの花言葉は「とても魅力的」「華やかな魅力」「幸福」です。花束にして贈るのにぴったりの、華やかな花言葉がたくさんつけられています。薄紙を重ねたような繊細な花びらにうっとりしてしまいますね。

オダマキ

Photo byanalogicus

オダマキの花言葉は「愚か」「必ず手に入れる」です。色別の花言葉もあり、紫色の花言葉は「勝利への決意」。この花言葉は古くヨーロッパではオダマキの葉を両手にこすりつけると勇気が出ると言われていたことに由来します。

デルフィニウム

Photo byAnnaIlarionova

デルフィニウムの花言葉は「清明」「高貴」です。初夏に爽やかな花を咲かせるデルフィニウムにふさわしい花言葉ですね。草丈が高くなる品種は1mを超えることもあり、長い花穂にびっしりと花をつけた姿はボリューム満点です。

トリカブト

Photo byMammiya

トリカブトの花言葉は「騎士道」「栄光」です。毒草として有名なトリカブトも実はキンポウゲ科の植物です。美しい花が咲くのでガーデニングで使われることもありますが、根をはじめ全草に毒があるので取り扱いには注意しましょう。

花言葉を知ると楽しい!

シュウメイギクの花言葉をはじめ、同じキンポウゲ科の仲間の花言葉について紹介してきました。花言葉には単に植物の性質や特徴を表した花言葉もありますが、アネモネの花言葉に見られるように、ギリシャ神話や聖書など、西洋社会の文化に根差した知識を凝縮したものが多くあり、興味深いですね。

花言葉を知ることで、花を選んだり育てたりする際の楽しみを増しましょう!

シュウメイギクの育て方

シュウメイギクの栽培に適した環境は?

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ここからはシュウメイギクの育て方についてご紹介していきます。シュウメイギクは自生している品種があるように、根付いてしまえばあまり手をかけなくても毎年咲いてくれる丈夫な植物です。

日当たりのよい場所から半日陰まで幅広く育ちますが、株元が乾燥するのを好みません。株元には直接日光が当たらず、葉に日が当たるような環境が最適でしょう。庭植えの場合は水はけがよく、かつ保水性もよい場所を選ぶことも大切です。


シュウメイギクの育て方(1)植え付け

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庭植え・鉢植えともに植え付けの適期は春(3月~4月)と秋(9月~10月)です。開花鉢や苗を購入してきて植えつけます。地植えの場合は、根鉢より一回り大きい穴を掘り、元肥と腐葉土をすき込んだふかふかの土で植えつけましょう。

鉢植えの場合は、大きめの鉢に肥沃で保水性のある用土で植えつけます。用土は赤玉土に腐葉土と緩効性化成肥料を混ぜるなどして用意するとよいでしょう。

シュウメイギクの育て方(2)水やりと肥料

Photo byPublicDomainPictures

地植えの場合、根付いてしまえば水やりの必要は特にありませんが、極端に乾燥する日が続く場合は水を与えましょう。鉢植えの場合は、根が乾かないようにまめに水やりを行います。鉢土の表面が乾いたら、鉢底から流れ出るほどたっぷりと与えましょう。

肥料は、3月~5月頃と10月~11月頃の年2回与えます。1カ月に1回のペースで緩効性化成肥料か油粕を置き肥として施すとよいでしょう。

 

シュウメイギクの育て方(3)植え替え・剪定

Photo by nyanchew

鉢植えのシュウメイギクはすぐに鉢の中で根が一杯に育ち、根詰まりをおこしてしまいます。年に1回のペースで春に植え替え作業を行いましょう。一度全体を取り出し、ひと回り大きな鉢に新しい土で植え替えます。

地植え・鉢植えともに広がり過ぎたり混み合って来たら適宜間引くように剪定を行います。冬になって地上部が枯れたら、地際で刈り取ってかまいません。

シュウメイギクの育て方(4)夏越し・冬越し

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シュウメイギクは株元が高温になって乾燥するのを嫌います。暑い夏の間は株元をマルチングするとよいでしょう。鉢植えの場合は、春の間日なたに置いて生長を促し、夏は日陰に移動させて強烈な日差しから守ります。

シュウメイギクは耐寒性が強く、冬越しの対策は特に必要ありません。寒い季節に地上部が枯れますが、地下茎が生きており、春になると再び芽吹きます。

シュウメイギクの育て方(5)増やし方

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

シュウメイギクは株分けで増やすことができます。株分けに適した季節は春または秋です。株分けの他に、根伏せという方法もあります。根伏せとは、5㎝ほどに切り取った根を鉢などに横に寝せて土をかぶせ、発芽・発根を待つ方法です。生命力の逞しい植物ならではの増やし方ですね。

まとめ

以上、シュウメイギクについて特徴や種類、花言葉と花言葉の由来、育て方を中心にご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。丈夫な性質をもち、毎年花をさかせてくれるシュウメイギクはナチュラルガーデンで大活躍してくれます。季節感あるれる美しいシュウメイギクを育てて、秋の訪れを感じてみてください。

その他のキンポウゲ科の植物が気になる方はこちらをチェック!

先に少しご紹介しましたが、シュウメイギク以外にも、キンポウゲ科には美しい花がたくさんあります。興味がわいた方は以下の記事をチェックしてみてください。花色別の花言葉や花言葉の由来、育て方などについて詳しく載っていますよ!