ゴーヤの美味しい食べ方が知りたい!
夏になるとよく見かけるゴーヤは、ニガウリという別名がある通り、苦味のある野菜です。そのため、「苦いからゴーヤは苦手」と感じている方も多いのではないでしょうか。しかし、食べ方を工夫すればゴーヤは美味しくいただけるようになります。
苦くない食べ方でゴーヤを楽しもう
本記事では、ゴーヤ(ニガウリ)を美味しくいただきたい時におすすめの食べ方をご紹介します。苦くない食べ方や調理方法を集めたので、ぜひ活用してみてください。
また、副菜・主菜・主食に分けて、食べやすい人気レシピも要チェック。食べ方のレパートリーを増やしておけば、いつでも気軽にゴーヤを楽しめるようになります。ぜひ、ゴーヤを堪能していきましょう。
苦くないゴーヤの食べ方・調理方法
苦味が気になる方は、下処理からこだわることが大切です。基本的な下処理のポイントさえ押さえておけば、苦味をグッと抑えられます。プロも実践しているおすすめの食べ方をご紹介するので、役立てていきましょう。
苦くないゴーヤの食べ方①:塩と砂糖を使う
簡単にできる下処理としておすすめしたいのが、塩と砂糖を使う方法です。塩と砂糖で下処理をしておくだけで、苦くない食べ方を楽しめるようになります。料理初心者でも簡単にできる調理方法をチェックしていきましょう。
半分に切ってわたを取る
最初に、縦半分にゴーヤをカットします。半分に切った後に、わたと種を取り除きましょう。「わたは苦味の元」という話もありますが、実はわたは苦くありません。果肉の方が苦いため、わたを取りすぎる必要はないと言われています。
大きめのスプーンを使い、先端部分からわたをくり抜いてください。力を入れすぎず、軽くスプーンをスライドさせるだけでわたが取れます。力が入りすぎると果肉に傷がつくので、注意が必要です。
わたと種は食べられる
ちなみに、わたと種は食べられます。オリーブオイルやごま油で素揚げをしてもよいですし、卵をくぐらせて揚げ焼きにする食べ方もおすすめです。
わたはナスのような食感、種はナッツのような風味を感じられます。果肉よりも苦味が少なく、美味しく食べられるのが嬉しいポイント。実は、果肉よりもわたの方が栄養価が高いという説もあるため、ぜひ食べてみてはいかがでしょうか。
塩と砂糖をまぶす
わたを取った後は、調理方法に合わせて切ります。苦味を押さえたい時は、薄くスライスする下処理方法がおすすめです。全てカットできたら、塩と砂糖をまぶしましょう。
ゴーヤ1本に対して、塩小さじ1/2、砂糖小さじ1が目安です。全体に馴染むように、しっかりと混ぜ合わせるのが下処理のコツ。揉むと果肉が潰れるため、軽く触れながら混ぜてください。
水気を絞る
塩と砂糖をまぶした後、15分ほど置いておくと水気が出てきます。適量のゴーヤを手に取り、水気を絞りましょう。水気と一緒に、苦味も流れ出ていきます。ただし水気を絞りすぎると旨味まで流れ出てしまうため、適度に力を入れるようにしてください。
これで、基本の下処理の完了です。そのまま鰹節やポン酢をかけていただく食べ方でも美味しいので、試してみてはいかがでしょうか。
苦くないゴーヤの食べ方②:茹でる方法
他には、茹でる下処理方法もあります。苦味をきちんと取りたい時は、茹でる方法もおすすめです。苦味が和らいで、ゴーヤに苦手意識がある方でも食べやすい味わいになります。簡単な下処理方法をチェックして、チャレンジしてみてください。
2分ほど茹でる
前述の下処理と同じように、縦半分に切ったゴーヤのわたを取り、調理方法に合わせてカットします。鍋にお湯を沸かし、沸騰したらゴーヤを入れましょう。茹で時間は、1分程度。茹ですぎると柔らかくなりすぎてしまうので、適度な時間で引き上げるようにしてください。
冷水に取る
茹で上がったゴーヤは、準備しておいた冷水に浸します。冷水に入れて素早く冷ますことで、熱が通り過ぎるのを防ぐのがコツ。手で触れられるくらいまで冷ましたら、水気を絞ります。きちんと水気が取れたら、下処理の完了です。
苦くないゴーヤの食べ方③:油と合わせる
「砂糖や塩をまぶしたり、茹でたりするのは面倒」と感じている場合は、他の食材との組み合わせを工夫して苦味を抑える方法もあります。おすすめなのが、脂と合わせる方法。
豚肉やベーコンなど、脂のある肉を使用することで表面がコーティングされ、食べやすい味わいになると言われています。特に豚肉はゴーヤと相性ぴったりなので、ぜひ試してみてください。
苦くないゴーヤの食べ方④:旨味と合わせる
旨味のある食材と組み合わせて、苦味を和らげる方法もあります。鰹節や昆布など、旨味が豊富な食材を使ってみましょう。例えば、鰹節や昆布が入った出汁の素を振りかけて味付けするだけで、食べやすい味わいになります。
また、出汁入りのめんつゆを使うのもおすすめ。旨味たっぷりの食材を活用して、好みの食べ方を楽しんでください。
美味しいゴーヤの食べ方3選:副菜編
「食卓の野菜が足りない」と感じている時にぴったりな、簡単に作れる副菜をご紹介します。常備菜としても活用できるので、多めに作ってストックしておくのもよいでしょう。美味しい食べ方をチェックして、試してみてください。
ゴーヤの食べ方①:白和え
まろやかな味わいの白和えは、ゴーヤの苦味を抑えた食べ方を楽しみたい時におすすめです。ツナやめんつゆといった旨味の強い食材を使うのも、食べ方のポイント。最初に下処理をして苦味を抜いておけば、ゴーヤが苦手な方でも美味しく食べられるでしょう。
ゴーヤ1本塩(下味)小さじ1/4~1/2
紫玉ねぎ(普通の玉ねぎも可)1/2個
絹ごし豆腐150g
ツナ缶1/2缶
かつお節大さじ1
めんつゆ小さじ1
人気レシピ
縦半分にゴーヤをカットし、わたを取り除いてから3〜4mmにスライスします。沸騰させたお湯でゴーヤを軽く茹で、冷水で冷ましてください。水気を絞った後、塩を振りかけて下味をつけます。
水切りをした豆腐・スライスした紫玉ねぎ・ゴーヤ・めんつゆを混ぜ合わせましょう。器に盛り付け、鰹節を乗せたら完成です。
ゴーヤの食べ方②:ツナマヨサラダ
マヨネーズとツナの定番の組み合わせに、ゴーヤをアクセントとして加えたレシピです。マヨネーズの油分とツナの旨味がゴーヤの苦味を抑えて、食べやすい味わいに仕上げられます。
また、レモン果汁のさっぱり感も加わり、食欲がない時でも美味しく食べられるでしょう。お好みに合わせて、玉ねぎや人参など他の野菜を組み合わせる食べ方もおすすめです。
ゴーヤ1本
■ ○下ごしらえ用
砂糖小さじ2
塩小さじ2
■ ○合わせ調味料
ツナ缶1缶
すりごま大さじ2
マヨネーズ大さじ2
レモン果汁5ml→小さじ1
しょうゆ5ml→小さじ1
人気レシピ
縦半分にカットしたゴーヤのわたを取り、薄くスライスします。砂糖と塩をまぶした後、熱湯で30秒ほど茹でましょう。冷水に浸して粗熱を取り、水気を絞ったらボウルに入れます。ツナ・すりごま・レモン果汁・マヨネーズ・醤油を混ぜ合わせて、完成です。
ゴーヤの食べ方③:とろろ昆布の佃煮
ご飯と相性ぴったりな副菜を作りたい時におすすめの食べ方です。醤油や砂糖、白だしで甘辛く味付けすることで、苦味を気にせずいただけるのが魅力。とろろ昆布の旨味が合わさって、リピートしたくなる美味しさに仕上がります。
ゴーヤ大3本
塩大さじ1
ごま油大さじ1
■ 調味料
砂糖大さじ2
白だし大さじ2
醤油小さじ1
■ 具材
とろろ昆布適量
縮緬ジャコ大さじ1
桜エビ大さじ1
白胡麻大さじ2
人気レシピ
ゴーヤは半分に切ってわたを取り除き、3mmくらいにカットします。とろろ昆布は3cmくらいに切っておきましょう。塩もみをしたゴーヤの水気を絞り、ごま油を入れたフライパンで炒めます。
砂糖を加えて炒め合わせた後、とろろ昆布・ジャコ・桜エビ・白ごま・白だし・醤油を入れてください。中火で煮詰めて、水気が飛んだら完成です。
美味しいゴーヤの食べ方3選:主菜編
ボリューム満点の主菜にも、ゴーヤを活用できます。主菜に野菜を使うことで、栄養満点の食事を楽しめるのが嬉しいポイント。食べ応えがあり、大人から子供まで好きな味に仕上がる食べ方をご紹介するので、参考にしてみてください。
ゴーヤの食べ方①:肉詰め
ボリューム感のあるメイン料理を作りたい時にぴったりな食べ方です。わたを取り除いたゴーヤの空洞を生かして、肉詰めにしましょう。ジューシーな肉ダネがゴーヤの美味しさを引き立ててくれます。苦味も感じにくいので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。
ゴーヤ大1本
●ひき肉(豚ひき肉or鶏ひき肉)200〜250g
●卵1個
●パン粉大さじ1
●おろし生姜、マヨネーズ、片栗粉、酒各小さじ1
●塩胡椒少々
片栗粉(ゴーヤにまぶす用)小さじ2〜3
○醤油、酒、みりん、砂糖各大さじ1
○オイスターソース大さじ1弱
○ニンニクチューブ少々
ブラックペッパー適量
人気レシピ
ゴーヤを1cm程度の輪切りにしてわたを取り除き、塩水に10分程度浸しましょう。塩水からあげたら水気を拭き取り、片栗粉をまぶします。
ひき肉・卵・パン粉・生姜・マヨネーズ・片栗粉・塩胡椒を粘りが出るまで混ぜ合わせた後に、ゴーヤに詰めてください。油を入れたフライパンで両面を5分ずつ焼き、残りの調味料を入れます。蓋をして5分ほど蒸し焼きにしたら完成です。
ゴーヤの食べ方②:厚揚げチャンプル
定番のチャンプルに厚揚げを入れて、食べ応えを出したレシピです。「普通のチャンプルだと物足りない」と感じている方は、ぜひこの食べ方を取り入れてみてはいかがでしょうか。お好みで、もやしや人参などの野菜を入れるのもおすすめです。
ゴーヤ2分の1本
Aさとう小さじ2
A塩小さじ1
厚揚げ1丁
卵2個
豚ロースしゃぶしゃぶ肉80g
B鶏ガラ、オイスターソース各小さじ1
B酒、醤油各中さじ1
Bさとう小さじ1
B塩こしょう少々
鰹節2g
胡麻油小さじ2
人気レシピ
ゴーヤはわたを取り除いてから薄切りにし、塩と砂糖をまぶしてから600Wの電子レンジで6分ほど加熱します。厚揚げは食べやすい大きさにカットしましょう。フライパンにごま油を入れて炒り卵を作ってから、いったん取り出します。
同じフライパンに豚肉・ゴーヤ・厚揚げを入れて炒め合わせ、調味料で味付けしてください。入り卵を戻して混ぜ合わせたら完成です。
ゴーヤの食べ方③:玉ねぎかき揚げ
油との相性がよいゴーヤは、揚げ物にする食べ方もおすすめです。甘みのある玉ねぎと風味豊かな桜エビを組み合わせることで、苦味を抑えられるのが嬉しいポイントです。また、衣に重曹を加えてサクサク食感に仕上げるのもコツです。
ゴーヤ中1本
塩適宜
砂糖適宜
玉ねぎ1/2個
桜エビ大さじ1
小麦粉(まぶす用)適宜
小麦粉大さじ2
片栗粉大さじ2
重曹小さじ1/2
油適宜
人気レシピ
わたを取り除き、薄切りにしたゴーヤを砂糖&塩の入った水の中に浸します。玉ねぎは食べやすい大きさにカットしましょう。水気を拭き取ったゴーヤと玉ねぎ、桜エビに小麦粉をまぶします。
ボウルで小麦粉・片栗粉・重曹・水を混ぜて衣を作ってください。ゴーヤ・玉ねぎ・桜海老を衣に浸し、揚げ油でカラッとなるまで揚げたら完成です。
美味しいゴーヤの食べ方2選:主食編
パスタやご飯といった主食系と組み合わせる食べ方もおすすめです。野菜不足を感じている時も、ゴーヤを加えるだけで栄養バランスを整えられるでしょう。簡単に作れるレシピを集めたので、取り入れてみてください。
ゴーヤの食べ方①:和風パスタ
醤油や酒、みりんで和風に味付けしたパスタは、ゴーヤと合わせるのにぴったり。豚肉も加えることで、ボリューム満点のパスタ料理に仕上がります。一品で満足感のある食べ方を楽しみたい時におすすめです。
にんにく1片
ゴーヤ1本
豚肉(こま切れ)200g
オリーブオイル大さじ3
★醤油大さじ2
★酒大さじ1
★みりん大さじ1
パスタの茹で汁お玉1杯
パスタ160g
塩(塩もみ用)大さじ1
人気レシピ
ゴーヤは薄切りにして塩もみをした後、水に浸します。フライパンにオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを炒めてください。
香りが出てきたら、豚肉とゴーヤを入れます。食材に火が通った後に、表示時間より1分短く茹でたパスタと茹で汁、調味料を加えましょう。水気を飛ばすように炒め合わせたら、完成です。
ゴーヤの食べ方②:カレーチャーハン
スパイシーな味わいを楽しみたい時におすすめの食べ方です。ゴーヤを始めとした具材は、1cm角にカットするのがポイント。ご飯との馴染みがよくなり、一体感のある味わいになります。手軽なランチレシピとして、取り入れてみてはいかがでしょうか。
鶏ささみ肉4本
ゴーヤ1本
にんじん小1本
たまねぎ1/2個
ご飯330g
油大さじ1/2
★カレー粉大さじ1〜
★醤油大さじ1〜
★砂糖大さじ1/2〜
★塩適量
★こしょう適量
目玉焼き3枚
小ねぎ(小口切り)適量
人気レシピ
ゴーヤは1cm幅に切ってから塩もみし、水気を絞った後に1cm角に切ります。玉ねぎと人参、ササミも1cm角に切りましょう。
油を入れたフライパンでササミ・玉ねぎ・人参・ゴーヤを炒め、全体に火が通ったらご飯を加えます。調味料類を入れて炒め合わせ、お皿に盛り付けてください。目玉焼きや小ネギを乗せたら完成です。
いろいろな食べ方でゴーヤを楽しもう!
工夫次第でバリエーション豊かな食べ方ができるゴーヤは、とても便利な食材です。苦味が気になる時は、プロも取り入れる下処理方法を活用しましょう。砂糖や塩をまぶして水気を絞ったり、茹でたりすることで苦味を抑えられます。
また、脂や旨味と組み合わせて苦味を和らげる方法も。しっかりと下処理をしておけば、副菜から主菜、主食まで、いろいろな食べ方でゴーヤを楽しめるようになります。お気に入りの食べ方を見つけて、いただいてみてください。
ゴーヤの食べ方が気になる方はこちらをチェック!
さまざまな食べ方を知ることで、ゴーヤの新たな美味しさを発見できるようになります。関連記事ではゴーヤの栄養やおすすめの食べ方・レシピを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
ゴーヤジュースの美味しい作り方レシピ!飲めばダイエットにも効果抜群?
独特の苦味が有名なゴーヤですが、健康大国沖縄で料理やジュースの様な飲み物として古くから利用されていて、様々な効能を発揮してくれるスーパー野菜...
意外とビタミン満点、ゴーヤの栄養素を解説!効果的な調理法やダイエットレシピも!
さまざまな食材の中でも、特に栄養価が高いと言われているゴーヤ。本記事では、ゴーヤの栄養・効能について解説します。また、効果的にゴーヤの栄養を...