カーポートは素人でもDIYできる?
素人でもできるカーポートのDIY講座!
カーポートとは、車を雨や強い日差しから守る壁のない車庫のことです。業者に建設を依頼した場合、値段は20万円ほどになります。
費用がかかるため、自作を検討するかもしれません。実は、カーポートは素人でもDIY可能です。手間はかかりますが、自作すれば愛着がわくので試してみてはいかがでしょうか。当記事では、素人でもできるカーポートのDIY講座を紹介します。材料も解説するので、参考にしてみてください。
カーポートのDIYで必要なもの
素人にはパイプカーポートがおすすめ
カーポートには、主に木製・パイプ製があります。おしゃれにこだわる場合は木製もよいですが、素人にはパイプ製のカーポートがおすすめです。組み立ても簡易なので、DIY初心者でも作れます。
パイプカーポートは、単管パイプやコンクリートを使って基礎を組み、波板(トタン)で屋根を作る方法です。材料は、すべてホームセンターで購入できます。カーポートDIYに必要な材料を紹介するので、購入漏れがないようにしましょう。
カーポートDIYの必需品1:単管パイプ
カーポートDIYの必需品は、単管パイプです。単管パイプは、主にDIYや家庭園芸用の支柱として使われます。ホームセンターでは、1m〜6mほどのサイズで販売されており、車のさまざまな高さや奥行きに対応可能です。
カーポートDIYで必要なサイズは、車のサイズに合わせて6mと1m〜2.5mが数本必要となります。長い単管パイプは持ち帰りが大変なので、ホームセンターの軽トラレンタルや配送を利用すると便利です。
カーポートDIYの必需品2:波板
パイプカーポートのDIYには、波板(トタン)も必要です。カーポートDIYには、ポリカーボネートの波板がよく使われます。ポリカーポネートとは、衝撃・強度に優れた透明プラスチック板の1種です。
ビニールシートの屋根よりも、強度・見栄えがよいためおすすめです。ホームセンターや通販でも購入できます。屋根の設置で「垂木(木材)」を使用する場合は、釘の先に傘のようなツバがついた傘釘も用意しておきましょう。
カーポートDIYの必需品3:基礎石
カーポートを建てる際には、パイプを支える基礎石も必要です。ホームセンターで販売されている、「フェンス用の基礎石」で問題ありません。パイプを建てる際に応じた必要数を用意しましょう。
基礎石を使用すると、地面全体にコンクリートの基礎をつくる手間がなく、DIYがより簡易になります。地面が土かつ基礎石を埋められる状態であれば、簡単に使える基礎石がおすすめです。単管パイプを挿入できるか確認しておきましょう。
カーポートDIYの必需品4:コンクリート
カーポートをDIYする際には、基礎を固めるコンクリートも用意しましょう。基礎石と単管パイプを固める役割があるので、汎用の調合済みコンクリート「ドライ生コン」が最適です。
コンクリートは、適度な砂利が入ったものが高い強度があります。ドライ生コンは強度のある配合になっているので、基礎をしっかり固められるでしょう。ドライ生コンは20kg1袋で、数百円〜数千円ほどで購入可能です。
カーポートDIYの必需品5:ジョイント・クランプ
カーポートDIYで単管パイプを組み立てる際には、ジョイントやクランプを使用します。ジョイントは、素人1人でも組み立てられるようにボンジョイントがおすすめです。基礎部分と本体部分を分割し、組み立てやすい構造になっています。
一方、クランプは角度の変更取り付けに対応している自在クランプを用意しましょう。その他、単管パイプを3本固定できる三連クランプもあるので、必要に応じて購入してください。
カーポートのDIY講座
DIY講座1:基礎を立てる
カーポートDIY講座その1は、基礎を立てる工程です。地面に基礎石用の穴を堀り、石を半分ほど埋めます。この時、基礎石が平行になっているか?という点に注意しましょう。
水平を確かめる際には、目視のほか水平器の活用をおすすめします。水平器とは、傾きが無いかを調べる計測器です。基礎が傾いていると、単管パイプや屋根の組立時に歪むので注意してください。基礎石の利用で、地面全体にコンクリートを敷く手間が省けます。
単管パイプをコンクリートで固定
基礎を組み立てたら、1mほどの単管パイプをコンクリートで固定します。基礎石の穴に単管パイプを差し込み、コンクリートを流し込みましょう。ドライ生コンは、バケツの中で水と混ぜ合わせて使います(水の量は商品記載内容を参照)。
コンクリートを流し込んだら、単管パイプが水平になるように固定します。コンクリートが完全に乾くまで時間がかかるので、1日放置して固めましょう。固まり始めるまでは、支えておくと安心です。
DIY講座2:支柱を立てる
基礎が完成したら、いよいよ支柱を立てます。基礎で立てた単管パイプにジョイントを取り付け、追加の単管パイプを差し込みましょう。ジョイントは、レンチを使ってしっかり締めてください。
支柱の高さは、片側が下がるように設計するのがおすすめです。雨や雪が溜まりにくく、長持ちします。そして、強度を高めるために横向きの支柱も組み立ててください。支柱はカーポートの重要な部分なので、焦らず確実に進めましょう。
ジョイントはしっかり締めよう
カーポートDIYでは、ジョイントをしっかり締めます。ジョイントが締まっていないと、強度が弱まり危険です。ジョイントを締める際には、レンチの使用をおすすめします。
また、ジョイントだけでなくカーポート組み立て時には強度を意識しましょう。ネジを用いる際も同様です。そして、パイプは縦だけだと強度が足りません。屋根の組み立て前に、1mほどのパイプをななめに取り付け、強度を高めてください。
DIY講座3:屋根を組み立てる
屋根を組み立てる際には、垂木(たるき)を用いると簡易です。垂木とは屋根のすぐ下に設置する木材で、波板の取り付けが容易となります。
垂木に保護用塗料を施し、クランプを活用して固定しましょう。垂木を固定するクランプには、さまざまなタイプが存在します。ビスの打ち込みに対応できる穴がついたものや、パイプを挟み込むシンプルなものなど、DIYしやすいタイプを選ぶとよいでしょう。
屋根の強度をあげよう
屋根の強度は、カーポートDIYにおいて重要なポイントです。1mほどの短くカットした単管パイプを利用して、横や斜めに取り付けてください。
単管パイプを支柱に取り付ける際には、クランプを活用すると簡易です。「自在クランプ」「三連クランプ」を使用し、屋根の強度を高めましょう。1人でも可能ですが、助っ人がいるとさらに容易に行えます。作業する場所が高所なので、足元にも注意が必要です。
DIY講座4:屋根の取り付け
DIYで基礎・骨組みが完成したら、最後に屋根を取り付けます。取り付けた垂木の上に波板を乗せ、釘やビスを用いて固定しましょう。波板は軽量かつ加工にも対応しているので、カーポートDIYに欠かせません。
波板の固定には、釘の先に傘のようなツバがついた「傘釘」がおすすめです。釘は、波板の山部分へ垂直に打ち込みましょう。慣れていない場合は、釘を打つ前に波板に小さく穴を開けておくと安心です。
塗装を忘れずに
カーポートDIYを完成させる前に、垂木への保護用塗料やサビ止め塗料を忘れずに施しましょう。塗料には、カーポートを丈夫に長持ちさせる役割があります。
ただし、完成後まもなくしてカーポートにサビが発生した場合は、塗料の塗り替えは不要です。単管パイプはもともと丈夫な素材なので、少々のサビは問題ありません。心配な場合は、錆びにくい単管パイプやクランプを選ぶのがおすすめです。
すのこで目隠しも自作できる
カーポートDIYなら、すのこで目隠しの自作も可能です。空洞のある木板を用意し、基礎石に単管パイプの支柱を立てます。支柱にロの字型の木材を被せ、横板を打ち付ければ完成です。
単管パイプや木材を多めに用意しておけば、素人でも簡単にDIYできます。すでに単管パイプを設置している場合は、空洞ではなくコの字型の木板を使うのがよいでしょう。目隠しは、風や熱を遮断してくれるので、快適な空間を演出できます。
カーポートDIYを安く抑える方法は?
安く抑える方法1:木製よりもパイプ
カーポートDIYを安く抑えたいなら、木製よりもパイプ製がおすすめです。木製カーポートはおしゃれなエクステリアですが、自作であっても10万円ほどかかります。
そのため、値段・費用を抑えたいならパイプ製を採用しましょう。単管パイプと波板で組み立てるなら、値段を5万円〜10万円以内に抑えられます。組み立て方はパイプ・木製で大差ないので、予算に合わせて選んでみてください。単管パイプの見た目も悪くありません。
おしゃれなカーポートなら木製がおすすめ
安さよりもデザイン性を重視する場合は、木製がおすすめです。DIYに慣れている、もしくは複数人で行えるなら、木製カーポートにチャレンジしてみましょう。
屋根部分は、パイプ製と同様に波板で問題ありません。木製は垂木も不要なので、手間が省け自作しやすいでしょう。値段は10万円ほどですが、業者に依頼するより遥かに安く建てられます。ただし、木製は後述する自作キットの対応が少なめです。予め理解しておきましょう。
安く抑える方法2:自作キット
カーポートDIYを安く抑える方法は、自作キットの活用です。正式な「自作キット」の販売はありませんが、素人でも迷わず購入できるエクステリア製品は数多く存在します。
例えば、工事代金が含まれていないカーポートのキット(セット)。車1台分の大きさ目安なども商品に記載されており、ひと目でサイズ感を把握できます。カーポートDIYに必要な大まかな部材が揃っているので、材料集めも簡易です。
工事代金がかからずお得
自作キットの魅力は、工事代金がかからずお得な点も挙げられます。一般的に、カーポートの値段は工事代金込みです。工事代金のみの値段相場は、5.6万円と言われています。
しかし、自作する場合は工事代金が発生しません。自作するだけで、5.6万円の節約になります。前述した通り、カーポートの中には工事代金を含まないキットもあります。おしゃれなキットも販売されているので、安く抑えたい人はチェックしてみてください。
有名メーカーからも多数販売
カーポートDIYができる自作キットは、YKKapや三協などの有名メーカーからも多数販売されています。材料集めが必要ないので、カーポートDIYにおける手間が省けます。
エクステリア製品を数多く販売するYKKapは、自作キットが20万円以内です。LIXILでもYKKap同様、カーポート本体だけの対応もあります。サイズやデザインもさまざまなので、自身の好みに合うカーポート材料を探してみましょう。
スペースが確保できない場合はオーニング
「カーポートを設置したいがスペースが確保できない」という場合には、オーニングの活用がおすすめです。オーニングとは、日よけや雨よけを意味するテントを指します。
オーニングを家の外壁に設置し、車の上部に広げればカーポートの代用品になるのです。駐車場が狭い・ガレージの前でも使えるなど、メリットも充実しています。カーポートを諦められない人は、ぜひオーニングの活用を検討してみてください。
DIYで好みのカーポートをデザインしよう
まとめ
カーポートは、単管パイプを使えば素人でもDIYできます。柱や屋根、サイズは自分でデザインできるので、楽しみながらDIYできるでしょう。
またカーポートDIYは、自作キットの活用でさらに簡易になります。有名メーカーからキットが販売されているので、予算に合わせて好みのDIY方法を取り入れてみてください。カーポートDIYは、素人でも安くおしゃれにできるので、チャレンジしてみましょう!
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出典:https://unsplash.com