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甘くてホクホクで大人気!美味しいだけじゃない、さつまいもの栄養素や効能を紹介!

甘くてホクホクの美味しいさつまいもは、これからの季節旬を迎えます。さつまいもは栄養が豊富であることはなんとなく知っているけど、詳しくは知らないという方は多いのではないでしょうか?この記事では栄養素や効能まで詳しくご紹介します。
更新: 2021年9月30日
soyokazenonaka
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目次

さつまいもの特徴

さつまいもの由来

出典:https://pixabay.com

17世紀初めに琉球王国(沖縄)を経て薩摩国(鹿児島)に伝わり、よく栽培されたので、「さつまいも」と呼ばれるようになりました。当時、薩摩国にさつまいもを広め「甘藷先生」と呼ばれた人物は青木昆陽です。

さつまいもの学名は「Ipomoea batatas」であり、和名は「さつまいも(薩摩芋)」や「かんしょ(甘藷)」と呼ばれています。英名は「sweet potato」です。ヒルガオ科サツマイモ属となります。
 

「甘藷」はさつまいも以前からの名

日本にさつまいもの名が定着するまでは「甘藷」や「唐芋」(中国の唐から伝わった芋)、「赤芋」と呼ばれていました。「甘藷」は「甘い芋」のことを指します。そのほか、土地や歴史によって呼び方にも特徴がありました。

「琉球薯(りゅうきゅういも)」や「蕃薯(ばんしょ、はんす、はぬす)」などがその一例で、「甘藷」や「赤芋」、「唐芋」は今でも呼ばれています。さつまいもは昔からエネルギー源の栄養食として愛されてきました。

さつまいもの種類と特徴

出典:https://pixabay.com

さつまいもは春に苗を植え、夏の終わりから秋にかけて収穫します。野菜の中でも甘くて人気が高いさつまいもは、皆さんも普段から口にする機会が多いでしょう。さつまいもは種類によって甘味や食感にはっきりと特徴があります。

種類によって食感はホクホクやしっとり、ねっとりに分かれ、果肉の色もオレンジや白、紫などの特徴があるので、いろいろな種類のさつまいもをいろいろな調理法で食べ比べてみると面白いかもしれませんね。

さつまいもの旬と栄養

さつまいもの旬は、収穫が終わった後の秋から冬にかけてです。収穫は夏から秋にかけてですが、収穫後2カ月くらい置いておくと水分が減って甘味が増します。自然の食べ物は、それぞれ旬の時期に食べると栄養も高いです。

さつまいもも秋から店頭にたくさん並んだり、期間限定の美味しいスイーツが販売されたりします。秋の人気ものですね。旬の美味しさと栄養をぜひ味わってください。

さつまいもの品種

さつまいもの品種

出典:https://pixabay.com

さつまいもの品種は紅あずまや紅こまち、紅はるか、紅赤、安納こがね、安納紅、シルクスイート、金時などがあります。皆さんもいくつか品種名を聞いたことがあるのではないでしょうか?また、デンプンの原料用に利用されるものとして、シロユタカやシロサツマ、コガネセンガンがあります。

日本の主な産地は多い順に、鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県です。鹿児島県は日本ではトップの生産量となります。

人気が高いさつまいもの特徴


「安納芋」は鹿児島県種子島の安納地区で主に栽培されています。ねっとりと濃厚な甘味が特徴で人気が高い品種です。「紅はるか」は秋はホクホクとした食感を楽しめますが、冬場には熟してねっとりと柔らかくなり、とても甘くなります。甘いさつまいもが好きな方にお勧めです。

「鳴門金時」は徳島県里浦地区で栽培が盛んで、ホクホクとした食感がありながらもしっとり感が楽しめるのが特徴で、程よい甘味があります。

紫芋の栄養と特徴

お菓子などでよく見かける紫芋は、ほかの芋の栄養にはないアントシアニンという色素を含み、栄養素ポリフェノールによる抗酸化作用があるのが特徴です。「種子島紫いも」という品種は皮が白く甘味がありホクホクとしています。「パープルスイートロード」は鮮やかな色が美しい紫芋で、ホクホクした食感とさっぱりとした甘さが特徴です。

お菓子の材料としてよく使われるこれらの紫芋は、パウダーなどの形態で販売されていて調理の幅も広がります。

さつまいもの人気がある理由

いろいろな調理法で人気

栄養食として昔から人々に親しまれてきたさつまいもは、その味や食感を生かして蒸かしたり焼いたりするのはもちろん、お料理やお菓子としての調理法も人気です。味も美味しく品種改良されていくつもブランドができるほどになりました。

また、熱を加えればすぐに柔らかく甘くなるので、調理をする際に特別な手間や味付けをしなくてよいのもお手軽なところです。さらに、さつまいもは美容や健康によいと注目を浴びています。

人気だけどカロリーが気になる?

栄養価が高く、健康や美容によいと注目を集めているさつまいもですが、カロリーが気になるという方もいるのではないでしょうか。さつまいもはエネルギー源になる炭水化物なので、主食のイメージがありますね。しかし、カロリーは白米の半分以下なのです。

ただし、油や味付けが多いとカロリーも増えます。調理の工夫や適量で楽しめば問題ありません。それでは、美容と健康によいと言われるさつまいもの栄養と効能について見ていきましょう。

さつまいもの栄養と効能

さつまいもの栄養素①炭水化物

出典:https://pixabay.com

炭水化物は脂質とタンパク質とともに3大栄養素のひとつです。ご飯やいも類に多く含まれ主にエネルギー源になり、私たちの活動に欠かせない必要な栄養になります。炭水化物は糖質と食物繊維に分けられますが、主にエネルギー源になるのは糖質の方です。

糖質はブドウ糖に分解され吸収し、早くエネルギーとして作用します。糖質がエネルギーに変わる際には栄養素ビタミンB1が必要ですが、さつまいもには多く含まれており優秀です。

エネルギー代謝のサポートのビタミンB1

栄養素ビタミンB1は糖質がエネルギーに変わるときに補酵素として作用します。エネルギーは私たちが生きて活動するうえで必要不可欠なものなので、ビタミンB1も大切な栄養素です。また、ビタミンB1は神経系働きを正常に働かせる作用があります。

ビタミンB1が不足すると疲労蓄積や神経系に異常が起きやすいので注意が必要です。さつまいもにはビタミンB1も多く含まれているので、しっかりとエネルギー代謝を促してくれます。

さつまいもの栄養素②食物繊維


さつまいもの栄養素では、炭水化物の一部である食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維の定義は「ヒトの消化酵素で消化されない食品中の難消化性成分の総体」です。食物繊維と聞くとお腹によいというイメージを持っている方も多いと思いますが、食物繊維は水に溶けない不溶性食物繊維と、水に溶ける水溶性食物繊維に分けられ、それぞれの作用に特徴があります。

さつまいもは不溶性食物繊維の方が多く含まれています。

不溶性食物繊維の効能

さつまいもにも多く含まれる不溶性食物繊維は、腸の働きを刺激し腸内の有害物質を排出する作用があります。便秘を予防したり腸の病気を抑制したりしますが、便秘になっている状態でたくさんの不溶性食物繊維を摂ると、逆に詰まりやすくなり便秘を悪くしてしまうことがあるので注意が必要です。

便秘の場合は、さつまいもより海藻など水溶性の食物繊維をしっかり摂るようにしましょう。

水溶性食物繊維の効能

水溶性食物繊維は、腸のコレステロールが吸収されるのを防ぎ、排便を促す作用があります。また、糖の吸収を穏やかにし血糖値の上昇を緩め、糖尿病などの生活習慣病を予防する効能があるのです。さらに、乳酸菌などの腸内細菌を増やし腸内環境を改善します。

現代の日本において生活習慣病を患う人は珍しくありません。栄養面や何を食べればよいかということも意識して、元気で健康に過ごしたいものですね。

さつまいもの栄養素③ビタミンC

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さつまいもにはビタミンCの栄養素も高いです。ビタミンCは皮膚や軟骨などの細胞の結合組織をつくるコラーゲンというタンパク質の合成に大きな役割を果たします。よって、ビタミンCは皮膚や血管、骨など細胞の健康を保つ働きをするのです。

また、抗ストレス作用や鉄の吸収を高める効果もあり、さらには強い抗酸化力で動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防します。現代の私たちの生活に積極的に摂り入れたい栄養素ですね。

お肌の栄養になる効能

よく化粧水や美容液などの美容製品にビタミンCが入っているのを目にしませんか?ビタミンCはコラーゲンの合成を促す作用をして細胞の老化を防ぐ働きがあります。シミの原因になるメラニン色素の生成を抑えるのも嬉しい効能です。

さつまいもやビタミンCの栄養素の多い食物を食べる習慣をつければ、健やかで明るい肌が期待できます。特にさつまいものビタミンCは加熱しても壊れにくいので加熱調理におすすめです。さつまいもはいお肌の栄養源でもあります。

ビタミンCが不足すると

栄養素ビタミンCが不足すると、疲労感を生じ毛細血管が弱り出血する壊血病の症状を引き起こすことがあります。また、成長期の子どもには骨の発育不良が見られるケースもあるので積極的にビタミンCを含む食品を摂りましょう。

今では食が豊かで、手軽に野菜ジュースやサプリメントで栄養を補うこともできるので栄養不足になることは少ないですが、自然食のさつまいもを美味しく食べて心も体も満たしてあげたいですね。

さつまいもの栄養素④ヤラピン

さつまいもを切った時に断面に白い液が出るのが見られますが、その液が栄養素ヤラピンです。ヤラピンはさつまいもに含まれる栄養成分で、腸が動くを活発にし便を柔らかくする作用があります。胃の細胞の粘膜も保護するこのヤラピンが多く含まれているのは、皮の部分です。

さつまいもの皮は捨ててしまう方が多いですが、それでは栄養を逃してしまいます。食べやすい調理の工夫をして皮ごと栄養をいただきましょう。

さつまいもの栄養素⑤カリウム

カリウムの栄養素は体の細胞内に含まれ細胞の浸透圧を維持したり、水分を保ったりする作用があります。ほかの細胞へのサポートは筋肉の収縮などの働きです。また、カリウムはナトリウムを尿で排泄するのを促すので血圧を下げ、高血圧の予防をする効能があります。

さつまいもやほかの野菜に栄養が豊富に含まれているので、通常の食事では不足することはめったにありません。下痢や嘔吐などが続く場合は不足となり脱力感を生じます。

さつまいもの栄養素⑥ビタミンE


さつまいもに含まれる栄養素ビタミンEは、細胞膜にあります。細胞膜には不飽和脂肪酸がたくさん含まれており、酸化することで細胞の老化が進みますが、強い抗酸化力を持つビタミンEによって細胞の老化を防ぐのです。

また、血液中のLDLコレステロールの酸化も防ぎ動脈硬化予防としての効能が期待できます。さらに、ビタミンEは血行をよくする作用があり、肩こりや冷え症も改善するのです。ビタミンEは優れた栄養素ですね。

ビタミンEの効果を上げる栄養素

ビタミンEはビタミンCの栄養素と一緒に摂ると高い抗酸化作用が得られます。また栄養素β-カロテンやビタミンB2も抗酸化力があるので、ビタミンEとこれらをあわせると効能もアップするでしょう。嬉しいことに、さつまいもにはこれらの栄養素がバランスよく含まれています。

さつまいもはビタミンEの栄養の特性を生かせられる食物です。栄養価が高くなる旬の内にしっかり食べて体を丈夫にしておきたいですね。

 

ビタミンE不足は溶血性貧血に

ビタミンEが不足すると、細胞膜の脂質が酸化して赤血球膜がもろくなって溶血することがあります。普段の食生活をしていればそこまで心配はいりませんが、溶血性貧血が起こりうることもあることを知っておきましょう。

また、ビタミンEを摂りすぎた場合は出血しやすくなるケースもあります。どの栄養にしても摂りすぎは体に負担がかかるので、サプリメントなどを使用する際は気をつけましょう。

人気の定番「焼き芋」の作り方

さつまいもはいろいろな調理法が人気ですが、ここではひと工夫で美味しい「焼き芋」の作り方をご紹介します。ここでの一工夫は、水で濡らした新聞紙でさつまいもを包み、さらにアルミホイルで包んでオーブントースターで焼くというものです。

そのままオーブントースターで焼くよりもしっとりホクホクで綺麗に焼けます。そのまま焼くと外側が硬くなったり、皮がむきにくく果肉がくっついたりしますが、この方法だとそんなストレスもありません。

栄養豊富なさつまいもを味わおう!

出典:https://pixabay.com

秋から旬で人気のさつまいもは、私たちの体のエネルギー源になる栄養豊富な食物です。食物繊維やビタミン類など相互作用する栄養がバランスよく含まれています。お腹に優しく甘味があるので食べやすいのもよいところですね。

さつまいもご飯や大学芋、スイートポテトなどいろいろな調理法で楽しむことができます。お好みの調理法で手軽に栄養をたくさん摂りましょう。ぜひ秋の味覚を味わって心身ともにエネルギーを養ってください。

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