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ゼロ磁場を体感できる?日本屈指のパワースポット、長野県の分杭峠の魅力をご紹介!

日本最大の中央構造線が伸びている分杭峠は、長野県の山中にある峠です。世界的にも最強のゼロ磁場として知られ、大きなエネルギーが滞在するパワースポットとして、多くの観光客が足を運びます。今回は、そんな分杭峠の魅力のほか、周辺の観光スポットについてのご紹介です。
2021年8月25日
水木誠人
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日本最強のゼロ磁場にある分杭峠をご紹介

分杭峠は日本を代表するゼロ磁場

分杭峠(ぶんぐいとうげ)は、長野県伊那市(旧長谷村)と下伊那郡大鹿村にまたがる峠です。長野県上田市から茅野市へと南下し、静岡県浜松市に通じる国道152号線沿いの標高1424mに位置します。

この分杭峠、関東から九州に伸びる日本最大の巨大断層である中央構造線上にあり、二つの大きな力が拮抗するゼロ磁場地帯として、世界的にもまれなパワースポットと注目されている場所です。

分杭峠は興味深くて魅力的

今回は、この長野県の山中にある分杭峠についてご紹介したいと思います。合わせて、分杭峠をパワースポットたらしめる中央構造線やゼロ磁場とは何なのか、周辺に観光できる場所はあるのかなど、気になる情報もお伝えしたいと思います。

ぜひ分杭峠への小旅行計画の参考にしてみてください。なお、本稿は2021年8月23日現在の情報を元に作成しております。

分杭峠への行き方とは?

分杭峠は、長野県伊那市長谷市野瀬に位置します。公共交通機関でのわかりやすいアクセス方法は、JR伊那市駅からタクシーで「分杭峠ふもと粟沢駐車場」まで向かい、そこからシャトルバスに乗って向かうという方法です。

車で分杭峠へ行く場合、中央自動車道伊那ICか諏訪ICから「分杭峠ふもと粟沢駐車場」まで行きます。この駐車場から先は車で入っても駐車できません。車で訪れる場合も、この駐車場からシャトルバスで向かうことになりますので注意しましょう。

シャトルバスの運行期間は?

分杭峠のシャトルバスには、運行期間があります。例年、4月のはじめから11月の終わりまでです。この期間以外は、通常、運休されますので注意しましょう。

また、このシャトルバスは、起点となる「分杭峠ふもと粟沢駐車場」と分杭峠までの間を30分~1時間間隔で、8時~15時まで走っています。往復の料金は大人800円、12歳以下400円です。駐車場は100台駐車できます。駐車料金は無料です。

分杭峠は2021年シーズンは閉鎖

Photo by Iwao Kobayashi

分杭峠へ出かける際は、シャトルバスなどの運行状況をはじめ、道路状況などを必ず確認しましょう。2021年は、2020年の豪雨による道路の損壊のため、復旧工事が行われています。このため、分杭峠シャトルバスも国道152号線の分杭峠区間も閉鎖されていますので、注意しましょう。

分杭峠はこうなっている

分杭峠で訪れたい観光スポットは、何と言っても気場です。シャトルバスで分杭峠に着くと、看板が掲げられた歩道があります。ここから下っていくと、丸太のベンチが並んでいる場所があり、ここに座って分杭峠のエネルギーを感じるスポットです。

また、分杭峠の近くに流れる粟沢川のほとりに、水場があります。こちらは第二のゼロ磁場と呼ばれる場所です。ただし、大雨などの被害で入れないこともありますので、現地の最新情報を元に行動するようにしましょう。

春先や秋のお終わりは気温が下がるので注意


分杭峠はその名のとおり、山中の峠です。シャトルバスなどで気軽に訪れることができますが、春先や秋の終わりごろは気温も下がり、非常に寒くなりますので、服装には十分に気を配りましょう。

また、夏の間であっても気温が低く、涼しい場所です。体調などを崩さないように、真夏であっても薄手の防寒着などを持って訪れるようにしたいです。

分杭峠の麓で土産物が購入できる

分杭峠へのシャトルバスの乗り場の近くには、分杭峠の水などが販売されている気の里という土産屋などがあります。分杭峠に訪れたお土産などが購入できるほか、ここで採れた水なども販売されていますので、興味のある方はぜひ購入しましょう。

分杭峠周辺のゼロ磁場とは?

分杭峠が位置する周辺は、ゼロ磁場と呼ばれています。ゼロ磁場の周辺に訪れると、磁石が回って正しく方角を測れないなどの現象が起こることからもわかるように、何らかの力が存在すると考えられています。

ゼロ磁場とはエネルギーの源

ゼロ磁場の「磁場」とは、磁力が作用する範囲のことで、ゼロ磁場とはその磁力が存在しない場所のことです。このゼロ磁場には何もないのではなく、磁石のN極とS極が均衡している磁気の力が互いに打ち消しあっているため、大きなエネルギーがそこには存在するという考え方があります。

この考えによって、ゼロ磁場には強い「気」が発生し、強い力の源であることから、ゼロ磁場はパワースポットだと呼ばれるようになりました。分杭峠はゼロ磁場であるということで一躍有名になったのです。

分杭峠はどのようにして発見されたのか

分杭峠がゼロ磁場という特異な場所であることがわかったのは、1995年のことです。中国の有名な気功師である張志祥氏が分杭峠を調査をした際、とても強い気が出ている場所だとしたことがきっかけとなっています。

氏は中国の湖北省に位置し、病気なども治りやすくなるとして、多くの人が訪れる有名なゼロ磁場、蓮花山を発見した方です。この蓮花山のように分杭峠がすばらしい場所だとしたことで、分杭峠は日本でも有数のパワースポットとなりました。

分杭峠は病気が治るパワースポットではない

分杭峠は、ふたつの力が拮抗して強い力が生じ、気場となっているとされているパワースポットです。実際、分杭峠を訪れた方で、この強い力によって不思議な体験をされた方もたくさんいらっしゃいます。

しかし、この「気」によって、免疫力が高まり、病気が治るなどと言われていますが、この東洋医学などの考えには科学的な根拠があるわけではありません。したがって、分杭峠へ訪れたら、必ずしも病気が治り、健康体になるというわけではありませんので、そのことをしっかりと理解しましょう。

分杭峠が位置する中央構造線とは?

ゼロ磁場が存在する位置を調べると、その多くが中央構造線上にあることがわかります。中央構造線とはいったい何なのかがわかれば、分杭峠やその周辺がパワースポットとして保護されている理由が納得できるはずです。

分杭峠は中央構造線上にある

分杭峠周辺は、力が拮抗したゼロ磁場と言われています。このゼロ磁場が位置する地点を調べてみると、日本で最も古く、最も長い巨大な活断層である中央構造線上にあることがわかります。

この中央構造線は九州の中央、四国北部、紀伊半島を横断し、愛知県東部から諏訪湖の方へと上り、関東地方を茨城県まで連なります。陸の部分だけでも1000kmにも及ぶ非常に大きな断層です。

中央構造線上にはパワースポットが点在する


中央構造線に代表される活断層は、地震と大きな関係があります。断層がずれることで地震が起こるからです。もちろん、活断層以外にも地震が起こることはありますが、M7クラスの地震はほとんど活断層で発生すると言われています。

地震の被害から守ってくれる地震神を祀り、天下の平安を祈る神社がこの中央構造線上に点在することに、何らかの意味があるかもしれないと考えるのは単なる想像とも言い切れないでしょう。実際、分杭峠をはじめとする著名なパワースポットが点在します。

中央構造線に位置する日本全国のパワースポットとは

Photo by 雷太

中央構造線上に位置し、日本を代表するパワースポットとして知られるスポットはいろいろあります。

高天原神話発祥の神宮といわれる熊本の幣立神宮、山岳信仰の山として知られる四国の石鎚山、空海が修行した和歌山北部の高野山、日本三大弁天罪に数えられる奈良の天河大弁財天社、全国の神社を包括する伊勢神宮、日本で最も古い神社の諏訪大社、全国の香取神社の総本社である千葉の香取神宮、そして関東最大の神宮である鹿島神宮などです。

分杭峠周辺の観光スポット6選

分杭峠を訪れたら、その足で中央構造線がはっきりと観察できるポイントへ足を伸ばしてみましょう。大人の社会科見学として、分杭峠へ小旅行に出かけながら学ぶことができます。ぜひ人とはちがったオリジナルの休日を過ごしましょう。

なお、分杭峠周辺の観光で、専門のガイドに案内してほしいという場合、南アルプスジオパークでガイドの予約が可能です。さらに知識を深めたいという方はご検討をしてみてください。

ガイドご利用のご案内 | 南アルプスジオパーク

①大鹿村中央構造線博物館

大鹿村中央構造線博物館は、分杭峠から車で20分ほどかかりますが、中央構造線についてグローバルに学びたいという方にはぜひ足を伸ばしていただきたいスポットです。

当博物館では、中央構造線を見学できる散策コースも提案されていて、さらに知識を深めることができます。日本有数のパワースポットである分杭峠を見学し、さらに活断層などについて学びたいという方におすすめです。なお、国道152号は、冬期間12月中旬~4月上旬は、村境の峠が通行止めになります。

大鹿村中央構造線博物館

  • 住所
    〒399-3502
    長野県下伊那郡大鹿村大河原988
  • 電話番号
    0265-39-2205
  • 公式サイトURL
    https://mtl-muse.com/
  • アクセス
    JR飯田線伊那大島駅から伊那バス大鹿行1時間・大河原下車徒歩5分中央道松川ICから県道59号(松川インター大鹿線)にて40分

②中央構造線【安康露頭(大鹿村)】

国道152号線沿いに位置し、中央構造線の様子を確認できるスポットがこちらです。道路沿いにあるため、駐車場などはなく、道路の路肩に数台程度停車することが可能となっていますので、十分に注意して訪れましょう。

こちらの中央構造線では、中央構造線を境に、花崗岩質の岩石と原岩の判別がむずかしい岩質が見られます。なお、冬季通行止め期間があるほか、土砂崩れなどで通行止めとなることもあるため、事前に道路情報を確認しましょう。

③中央構造線【北川露頭(大鹿村)】

中央構造線が確認できる北川露頭は、国道152号線沿いに位置します。近くに駐車場があり、20台程度、駐車することが可能です。なお、こちらは冬期通行止め期間があるほか、土砂崩れなどによって通行止めなどになることもありますので、事前の道路情報を確認しましょう。

道標にしたがって鹿塩川のほとりに下りていくと、中央構造線に沿って谷が続いている様子が見られます。露頭の表面が岩の破片などで覆われていますが、実物標本は大鹿村中央構造疎遠博物館で保存されています。

④中央構造線【城の腰露頭(大鹿村)】


こちらは大鹿村にある大鹿村中央構造線博物館から地蔵峠方面へ国道152号線を600mほど歩いた場所にある露頭です。中央構造線が横切る尾根部分が浸食され、くぼんだように見えるのが特徴で、露頭部分には白い粘土質の帯のような断層が見られます。

なお、地蔵峠も中央構造線上にある峠です。峠からは鳥倉山などの美しい峰々の様子が見えるほか、地蔵堂には微笑みを浮かべる地蔵尊が祀られています。

⑤中央構造線【溝口露頭(伊那市)】

こちらの中央構造線が確認できる溝口露頭は、分杭峠から北上した美和ダム湖に突き出した半島に位置します。国道152号線に「美和ダム湖散策公園・中央構造線観察路入口」という道標がありますので確認することが可能です。

こちらの露頭ではいくつもの断層が確認できます。なお、美和ダム湖の周辺には散策路があるため、陽気のいい日にはぜひ散策するのもおすすめです。

⑥中央構造線【板山露頭(伊那市)】

こちらの中央構造線の露頭は、分杭峠から高遠町の市街地を抜け、さらに国道152号線を北上し、山室への分岐から東方面へ入った正法寺裏の駐車場の奥の方に位置します。中央構造線を境に、色や様相の異なる岩石の違いが見て取れるはずです。

なお、この露頭の近くにある高遠城址公園は、春になると桜の名所となります。春先のドライブなどではぜひ公園で美しい春の訪れを楽しむのもおすすめです。

日本屈指のパワースポット分杭峠へ行こう!

分杭峠は、長野県伊那市(旧長谷村)と下伊那郡大鹿村にまたがり、二つの大きな力が拮抗するゼロ磁場として、世界的にも名高いパワースポットです。大きな活断層である中央構造線上にあり、その形跡を見ることもできます。

分杭峠の近くには、中央構造線の様子が見られる露頭箇所がいくつもあります。また、分杭峠が位置する伊那市は旧長谷村として美しい山里が広がっています。なかなか訪れることもできないスポットですので、これを機にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

パワースポットが気になる方はこちらもチェック!

分杭峠に代表されるパワースポットは、日本全国に点在します。小旅行に出かけるのであればパワースポットを訪れたいという方は、ぜひこちらの記事をチェックしてみてください。全国で名高いパワースポットやその周辺の観光ガイドとして利用できるはずです。パワースポットを訪れて、たくさんのパワーをいただき、日々の疲れやストレスから解放されましょう。