広島県内唯一の特別名勝「三段峡」
「三段峡」が指定されている特別名勝とは
広島県にある三段峡は、日本全国で36カ所しかない特別名勝に選ばれています。特別名勝に選ばれるには風景が美しいだけでなく、学術上の価値が高いと文部科学大臣に指定されなければなりません。
つまり、三段峡の景観の美しさはお墨付きで、どの時期に観光へ行っても見どころ満載ということ。しかし、特に紅葉の時期はおすすめです。(当記事は2021年8月26日時点の情報をもとに作成されております。)
広島県にある渓谷「三段峡」の基本情報
三段峡は長さがおよそ16㎞にも及ぶ、広大な渓谷です。それで、三段峡にはそれぞれに違った美しさや景観があり、幾つもの見どころがあります。ブナやケヤキ、カエデといった落葉広葉樹や常緑樹が三段峡の山々を覆い、紅葉のシーズンだけでなく新緑の季節にも美しい景観が見られ、人気の観光名所です。
自然の力が生み出した景観は秘境感たっぷり。三段峡内は一部を除き、無料で観光できるようになっています。
人気の三段峡に関する詳しい情報はこちら!
自然は天候に大きく影響されますが、三段峡も天候によって通行止めや、三段峡内の一部の観光が中止になることがあります。それで、出かける前に三段峡の公式観光情報サイトからチェックしましょう。
例えば、当記事が作成された8月25日の時点で、降り続いた大雨や台風の影響から三段峡へは入峡が禁止になっていますので注意が必要!観光が再開される日がいつかは下記のサイトからチェックできます。
三段峡の紅葉の見頃情報
広島県の三段峡は渓谷全体に原生林が残っており、紅葉の時期になると山々が黄色や赤色に紅葉して訪れる人たちを楽しませてくれます。せっかく行くなら紅葉が見頃の時期に行きたい!という方のために、三段峡の紅葉の見頃がいつかや見どころについて紹介していきますので、参考にしてみて下さい。
三段峡の紅葉の見頃はいつ?
広島県にある「三段峡」の紅葉シーズンは、10月半ばから11月の半ばとなっています。紅葉が一番見頃になる時期は10月の終わりから11月の始めくらいまでです。太陽の光で黄金色に輝く木々が織りなす世界はまるで別世界に来たかのよう。
三段峡は16㎞にも及ぼ広大な渓谷ですので、上流と下流では紅葉する時期が少しずれてきます。手前は紅葉が色づき始めだったのに、奥まで行くと見頃だったということもあるでしょう。
三段峡の上流と下流の紅葉見頃はいつ?
三段峡の上流部分の紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、下流部分での紅葉の見頃は11月の上旬から中旬です。それで、下流部にある黒淵は上流部に位置する樽床ダム付近よりも紅葉の始まりが早くなっています。
三段峡の見どころを全てを一日で行くのが体力的に大変だと思われる方は、上流の紅葉が見頃にあたる時期と下流の紅葉が見頃になる時期とずらして行くのも手でしょう。
三段峡へ紅葉を見に行く際のおすすめの服装
紅葉が見頃の時期である10月末から11月初めは秋が深まる時期。広島市内であれば薄着でも大丈夫だとしても、三段峡は山間にある渓谷ですから市内よりも気温がぐっと下がります。一枚羽織ものを持って行くと便利です。
三段峡の見どころである「黒淵」や「三段滝」などは、駐車場から結構歩きます。それで、暑くなった時に脱ぎやすい服装がおすすめです。見どころスポットまで距離があるので、しっかり歩ける靴で行きましょう。
三段峡でおすすめの紅葉見どころ「黒淵」
「黒淵」は山水画がそのまま現実になって現われたような、秘境感が感じられる景観が人気です。渓谷の水は透明度が高く、深いエメラルドグリーンが目を引きます。そそり立つ大きな岩と岩の間から見える紅葉に染まった山の景色は圧巻です。
紅葉時に水面に映し出された色とりどりの木々が大きな岩壁と相まって、幻想的な雰囲気を醸し出しています。
紅葉に染まる「黒淵」を渡船で満喫しよう
三段峡の人気スポット「黒淵」の渓谷を渡船で渡れるようになっています。目の前で広がる紅葉と大岩が織りなす荘厳な景色は必見です。船頭さんが漕いでくれる船から、大自然が生み出した景観をじっくりと楽しめます。
往復して船からの景色を存分に楽しむのもよし、片道だけ乗って橋から遊歩道を使って戻りつつ自然を楽しむのもよし。船を降りた所にお食事処とトイレがあります。歩いて疲れた体を少し休ませて英気を養いましょう。
黒淵の渡船の運行情報や料金
渡船は4月上旬から11月下旬まで運行されています。ただし、2021年の8月から10月の間は毎週火曜日は運休となっているので注意しましょう。もし火曜日が祝日の場合は営業しており、翌日水曜日が運休となります。渡船の運行時間は9:00~16:00までです。紅葉の黒淵を渡船で満喫しましょう。
渡船の料金はこちら。(幼児は無料)
料金(一人当たり) | |
片道 | 大人300円 子供200円 |
往復 | 大人500円 子供300円 |
正面入り口から黒淵までの間で見れる景観
三段峡の正面入り口から黒淵まで遊歩道を使って歩いて行く間にも幾つかの見どころがあり、川と森の織りなす美しい光景を楽しみながら黒淵まで進んでいるようになっています。正面入り口~黒淵間の遊歩道上での人気写真スポットを2カ所お伝えしますので、ぜひ思い出に残る写真を撮ってみて下さい。
透き通った淵に流れる滝が美しい「姉妹滝」
三段峡の正面入り口から黒淵へ歩いて行くと見えてくるのが「姉妹滝」です。滝が筋になって落ちていくのですが、雨量によって二筋や三筋になって落ちていく姿が、まるで二人姉妹にも三人姉妹にもなっているように感じられます。姉妹滝がある淵の水は深い緑色で、滝の音や周りの緑に癒される自然が美しい場所です。
赤い岩肌を滑るように落ちてくる滝「赤滝」
正面入り口から黒淵への道中で見れるのがこの「赤滝」です。木々の緑と赤色の岩肌のコントラストが目を引きます。赤色になっているのは微生物である珪藻類によるもの。15mもの高さから岩肌をつたって落ちてくる滝は必見です。滝から飛んでくる水しぶきを浴びることによって、涼を感じられます。
秘境ムード満点の黒淵へのアクセス
黒淵へは三段峡正面入り口や水梨口から行けます。正面入り口から行くと水梨口から行くよりも少し黒淵に近いですが、距離的にはあまり変わりません。黒淵までの所要時間は50分ほど。写真を撮りながら進むともっと時間がかかるでしょう。
正面入り口と黒淵の道中に美しい名所が幾つも出てきます。例えば、正面入り口からの遊歩道に谷間から山が見える場所があるのですが、紅葉した山と渓谷の景観に感動を覚えるでしょう。
黒淵以外におすすめの紅葉見どころ3選
広島県で美し景観が人気の観光地「三段峡」では、黒淵の他にもおすすめの場所があります。ここでは三段峡の中でも特におすすめの見どころを三つあげて、渡船の運行がいつからいつまでかや、渡船の料金など観光情報をお伝えしていきます。三段峡観光に出向く際に役立てて下さいね。
おすすめの紅葉見どころ①:猿飛
猿飛は、大きな岩と岩の間をすり抜けるように進む船に乗って、岩の向こう側の二段滝を見れる三段峡の人気観光スポットです。とても大きな岩は今にも迫ってきそうなほどの迫力で、自然の力強さを感じれます。
また、水が大変きれいで船から川床がはっきり見えるほどです。静かな水面に映る紅葉を岩の間から見る景色はまるで桃源郷に向かっているかのような高揚感を持たせます。
おすすめの紅葉見どころ②:二段滝
猿飛にある二段滝も黒淵と同様に人気の観光スポットとなっています。二段滝へは遊歩道が続いていないため猿飛で渡船に乗る必要があり、簡単に見に行けないところが秘境感たっぷりの滝です。約11mもの高さから落ちる滝は迫力満点で見応えがあります。
渡船で二段滝まで来たら、次の迎えの船が来るまでの間じっくりと鑑賞しましょう。紅葉と悠々とした滝の組み合わせはいつまでも眺めていられます。
猿飛の渡船の料金と運行状況について
猿飛の渡船がいつからいつまでやっているかですが、渡船は4月初めから11月終わりごろまでやっています。しかし、繁忙期以外(ゴールデンウイークやお盆の時期、紅葉シーズン以外)は土曜、日曜と祝祭日だけの運行です。
紅葉の時期(10月下旬から11月下旬)は毎日運航していますが、天候によって運休になることもありますので注意が必要。運行時間は10時から15時です。
料金 | |
大人 | 往復500円 |
子供 | 往復300円 |
猿飛と二段滝へのアクセスの仕方
猿飛へは水梨口から行くのが一番近く、猿飛まで30分くらいかかるのでウォーキングにちょうどよい距離感です。自然を満喫しながら運動不足も解消でき、リフレッシュできます。歩道は整備されていますが、アップダウンもあるので歩きやすい靴で行きましょう。
おすすめの紅葉見どころ③:三段滝
広島県にある三段峡の数ある名所の中でも特に有名な観光スポットは「三段滝」でしょう。切り立った岩肌に作られた遊歩道から、三段滝を眺めれます。静かな山間に落ちる水の音やどっしりとした岩、そして紅葉した色とりどりの木々に囲まれた滝の姿は耳も目も楽しませてくれ、圧巻です。
自然の力や美しさを肌で感じ、いつまでも眺めていたくなるでしょう。遊歩道からいろいろな角度の滝を楽しめます。
三段滝へのアクセスの仕方
いつでも美しい姿を見せて楽しませてくれる三段滝ですが、紅葉の時期は格別にきれいです。そんな三段滝へは、水梨口から遊歩道へ入って30分ほど歩くと到着します。水梨口から三段滝までの遊歩道から紅葉やきれいな川を見ながら行けるので、あっという間に感じるでしょう。
広島県の三段峡へのアクセスと駐車場情報
三段峡正面口へ車でのアクセス
広島市内から車で三段峡の正面入り口まで行くには、中国自動車道を使って戸河内ICまで行き、戸河内ICで高速道路を降りて10分ほど車を走らせると到着します。「黒淵」を見に行かれたい方は、三段峡の正面入り口に車を駐車すると便利です。黒淵までの道中素晴らし景色を楽しめるでしょう。
例えば、「長淵」という見どころがあります。川の水は澄み切っており、川や岩場、木々のコントラストが目にも気持ちがよい所です。
三段峡正面入り口の駐車場について
三段峡正面入り口には駐車場が完備してあります。一般車両は500円/日と有料ですが、大型バス(観光用)であれば無料で駐車可能です。500台分の車が駐車可能となっていますが、紅葉がピークになる時期は駐車場が混雑します。
混雑を避けたい方は、午前中の早い時間帯に行くか、休日を避けて行くなど、混みそうな時間や日を避けるとよいでしょう。
三段峡正面口へ広島市内からバスで行く方法
バスでは、広島バスセンターから広島電鉄バス「三段峡行き」線に乗車して、三段峡で下車すると到着します。バスの所要時間は高速経由であれば約1時間15分、一般道経由なら2時間20分です。
人気の観光スポットである黒淵、猿飛、二段滝、三段滝全てを回ると5時間かかります。それで、一日で全て回るのが難しければ事前に正面入り口にあるホテルを予約したり、別の日にまた来るなど計画しましょう。
水梨口駐車場へ車でのアクセス
水梨口駐車場へは車やタクシーでしか行けません。車では、戸河内ICで高速を降りた後、国道191号線を35分から40分ほど進んで行くと到着します。水梨口近くの道は7mを超える車両は進入不可になっていますので注意が必要。
駐車場は正面入り口よりも広くはありませんが、200台ほど停められます。駐車料金は500円/日です。紅葉シーズンは午前中の早い時間や平日に行けば混雑を避けられるでしょう。
水梨口までの道中での紅葉見どころ情報
広島県の三段峡「水梨口駐車場」までの道中に「深入山」という草原の山があります。紅葉シーズンは、山全体が紅葉して目を引く美しさ。水梨口までの道のりは原生林だからこその美しい紅葉の景色が車窓から楽しめるようになっています。
秋の広島観光は三段峡へ紅葉狩りに行こう!
こちらの記事では広島県にある人気の観光スポット「三段峡」の見どころや、いつから紅葉が見頃かにについてお伝えしてきました。三段峡の自然が作り出した景観は圧巻で、紅葉の時期は山々が彩られ、本当に美しく見どころ満載!
特に黒淵、猿飛、二段滝、三段滝は秘境感たっぷりで、特別感が感じられる素敵な景観が楽しめます。トレッキングしながら紅葉狩りを楽しんで、心も体もリフレッシュしましょう。
三段峡へ行く際の注意点
天候によって三段峡内への入峡自体が禁止の場合や、渡船が運休の場合があります。また三段峡へ行く途中の道が崖崩れなどによって通れなくなっていたり、三段峡へ回り道しなくてはいけなくなっていたりすることも。ぜひ事前に三段峡の公式観光サイトをチェックして状況を確認しましょう。皆さんの旅が楽しく安全なものとなりますように。
中国四国地方の観光情報が気になる方はこちらをチェック!
広島県にある「三段峡」は本当におすすめの観光地ですが、中国四国には他にも素敵な観光場所がたくさんあります。当サイトでは、中国四国地方で楽しめる観光地やアウトドア情報がたくさん掲載中です。ぜひ他の記事もご覧になって下さいね。
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