パクチーはプランターで栽培できる!
「家庭菜園を初めて緑のある生活を楽しみたいけど、手間がかかる植物は難しい」と感じている方から人気を集めているのが、プランターで育てるパクチー。パクチーなら栽培の手間がかからないので、家庭菜園に慣れていない方にもおすすめです。
プランターでパクチー栽培を楽しもう
元気なパクチーを育てるためには、種まき・植え付けの時期や水やりのコツ、収穫の適期などを把握しておくことが大切です。基本を覚えておけば、プランター栽培でもたくさんのパクチーを収穫できるようになります。
本記事では、プランターを使ったパクチーの育て方をご紹介。種の取り方や初心者におすすめの品種についても解説するので、ぜひプランター栽培を楽しんでみてください。
プランターで育てるパクチーに必要なもの
生育のよいパクチーを育てるためには、プランターを始めとした必要な道具を揃えることが大切です。最初に、プランター栽培に必要なものをチェックしましょう。ホームセンターや通販サイトなどで手に入るものがほとんどなので、準備をしてみてください。
必要なもの①:パクチーの種
植物を育てるのには、苗を植え付ける方法と種まきをする方法の2種類があります。パクチーの場合は、苗を植え付けるよりも種から育てた方がしっかりと根が張るのが特徴です。家庭菜園に慣れてない方は、種まきから始めた方がよいでしょう。
「種から育てるのは難しそう」と感じることもあると思いますが、パクチーは他の植物と比べても種から育てるのが簡単な植物です。気軽にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
必要なもの②:プランター
次に、生育に欠かせないプランターを準備します。パクチー は、他の植物と比較しても根が深く伸びる性質があるため、深めのサイズを選ぶのがおすすめです。深さが足りないプランターだと根が詰まって、生育が悪くなる可能性があります。
また、設置する場所に合わせてプランターの大きさを決めるのも重要なポイントです。特にベランダで育てる場合は、大きすぎるプランターだと置く場所がなくなってしまうため、気をつけてください。
必要なもの③:土
一般的に、植物を育てるための土はさまざまな栄養分が配合されています。自分で土作りからできればよいですが、初心者にはハードルが高いですよね。そんな時に役立つのが、ガーデニングコーナーなどで販売されている専用の土です。
必要な成分を事前に配合してあるので、あとはプランターに入れるだけで植物を育てられます。種まきから始める場合は、種の成長を促す成分を含んだ土がおすすめです。また、ハーブ用に配合された土を使用するのもよいでしょう。
必要なもの④:プランターの底に敷く石
プランターの底の方を見てみると、穴がついていることがわかります。これは、水を通すために必要な穴です。しかし、このまま土を入れると、穴から土がこぼれてしまうため石を入れて塞ぐ必要があります。園芸店などで専用の石が販売されていますが、庭で適当な大きさの石を探してプランターに使ってもかまいません。
必要なもの⑤:肥料
元気のよいパクチーに育てるためには、適切な時期に肥料を与える必要があります。最初にプランターに入れる土には栄養分が含まれていますが、パクチーが成長するごとに不足してくるため、肥料を足すことによって生育をよくするのが狙いです。
特にプランターは水やりと同時に栄養成分が流れ出てしまうことが多く、適期に肥料を与えるのは重要なポイント。液体と固形の2種類があるので、好みに合わせて取り入れてみてください。
必要なもの⑥:園芸用品
他には、基本的な園芸用品を準備していきましょう。種まきをする際のは、スコップや軍手が必要となります。水やりのために、ジョウロも準備してください。好きなデザインのジョウロを購入すれば、水やりも楽しみになるのではないでしょうか。
また、パクチー収穫の際には専用のハサミを使います。これらの道具はパクチー 以外の植物を栽培する際にも使用するので、全て揃えておくと便利。お気に入りの道具を取り入れて、プランター栽培を楽しむのがおすすめです。
プランターを使ったパクチーの育て方
必要なものが揃ったら、早速プランター栽培をスタートさせましょう。基本的な手順さえ覚えておけば、特別なテクニックを必要としないのがパクチー栽培のよいところ。たくさんのパクチーが収穫できるように、頑張ってみてください。
育て方①:適期に準備を始める
失敗しないためには、種まきをする際の敵期を知ることが大切です。時期を外すと、せっかく種まきをしても芽が出てこない可能性があります。パクチーを栽培する場合は、春なら4月頃、秋なら9月頃がおすすめです。
このくらいの時期であれば、パクチーの成長に適した気候が続くので、元気に育ちやすくなります。プランター栽培を始めたいと思ったら、4月か9月を目安にして準備を進めるようにしてください。
育て方②:種を水に浸す
栽培に適した時期がやってきたら、種の準備をスタートします。パクチーの場合、そのまま土にまくのではなく、一手間を加えることによって芽が出る確率が高まるのがポイントです。
一般的には種を2つに割る方法と水に浸す方法がありますが、家庭菜園に慣れていない方には水を使う方法がおすすめ。割る方法は手間がかかるのに加えて、うまく割れないと芽が出てこない可能性があります。
8〜9時間ほど水に浸そう
水に浸す時間の目安は、8〜9時間ほどです。浸す時間が短すぎると芽が出てこない場合があるので、目安の時間を参考にしながら浸すようにしてください。
また、水に浸したまま長時間放置するとカビが出てくることがあるので、浸しすぎにも注意が必要です。前日に水に浸して、翌日の午前中にプランターに種まきをする、といったように計画を立てておくとよいのではないでしょうか。
育て方③:プランターに土を入れる
種の準備ができたら、プランターの準備に入ります。最初に、プランターの底に敷くための石を並べてください。土が漏れ出ないように、満遍なく並べておきます。次に、準備しておいた土をプランターの中に入れましょう。
プランターの縁から3cmくらい下になるように、土を入れるのがコツです。縁のギリギリまで土を入れると、水を与えた時に溢れ出る可能性があります。土を入れたらスコップを使って全体をならして準備の完了です。
育て方④:種をまく
プランターに入れた土に小さめのくぼみを作り、種をまきます。種は、1つのくぼみに対して6〜7粒を目安にまいてください。種をまいたら、上から土をかぶせてならします。
複数の株を育てたい時は、この作業を何度か繰り返しましょう。10〜15cmくらいの間隔を開けて、種をまいていきます。種をまき終えたら、全体にしっかりと水やりをするのも忘れてはならないポイントです。プランターの底から水が出てくるくらい、与えるようにします。
育て方⑤:風通しのよい場所にプランターを置く
水やりまで終わったら、種まきの完了です。次は、パクチーが育ちやすい場所にプランターを設置しましょう。おすすめは、風がよく通る場所です。風通しが悪いと葉の間が蒸れて、腐る原因になります。
また、日当たりがよい場所を選ぶようにしてください。ただし、場合によっては日当たりがよい場所を選ぶのが難しいこともありますよね。そのような時は、半日陰でもかまいません。少しでも日差しのある場所を選べば、元気に育ってくれます。
育て方⑥:土が乾いてから水を与える
水を与えるタイミングは、土に触れて確かめます。表面が乾いているようなら、水を与える時期だと考えられるので、たっぷり水やりを行いましょう。土がまだ濡れているのに水を与え続けると、腐る危険性があります。一度にしっかり水やりをして、あとは土が乾くまで放っておくようにしてください。
育て方⑦:少しずつ選別する
芽が出てパクチーが育ってきたら、元気な茎と弱っている茎を選別しましょう。太くて葉が茂っている茎を残して、細くなった茎をカットします。この作業を行うことで、太く育っている茎に栄養を行き渡らせるようにするのがポイントです。
ただし、一気にたくさんの茎をカットしないようにしてください。パクチーの茎は、折れないようにお互いに支え合っているので、一度にたくさんの茎を切ると、風が吹いた時に折れやすくなります。
育て方⑧:2週間〜3週間後に肥料を与える
2週間〜3週間ほどが経過した時点で、土に配合されていた栄養分が不足し始めます。このくらいの時期を目安に、肥料を与えましょう。パッケージに記載されている適量を守って肥料を与えます。
この時に注意しておきたいのが、肥料を与えすぎないということ。過剰な肥料は植物の元気を奪ってしまいます。また、葉が変色している場合は肥料が足りていないサインなので、早めに与えるようにするのも育て方のコツです。
育て方⑨:20〜25cmほどになったら収穫
順調に成長して、パクチーの丈が20〜25cmほどになったら収穫の時期です。少しずつ使いたい時は、外側の葉からカットします。外側の方が柔らかく、食味がよいため、サラダなどに使うとよいでしょう。
また、根もとからパクチー全体を引き抜いて収穫する方法もあります。一度にたくさんのパクチーを使いたい時は、この方法を取り入れてください。パクチーは根元も食べられるので、捨てずに活用するのがおすすめです。
プランターパクチーから種を取る方法
丹生込めてプランターで育てたパクチーを次の栽培に活用したい時は、種を作りましょう。プランターを活用すれば種を作るのも簡単なので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。基本的な方法についてご紹介します。
花を咲かせたままにする
収穫を行わずパクチーを放置していると、花が咲き始めます。種を取りたい時は、花を咲かせたままにしましょう。ただし花を咲かせたままだと葉が硬くなって食味が落ちるので、収穫用と種用の2種類の株を準備しておくのがおすすめです。
茶色くなったら収穫
しばらくすると、花が散って種ができます。そのまま放っておくと種が茶色になるため、このタイミングで収穫をしてください。茶色くなる前に収穫すると種の発芽率が落ちるので、十分に色が変わってから収穫するのがコツです。
乾燥させたらできあがり
収穫した種は、風通しのよい場所で保管します。根本を紐で縛って吊るしておくのもよいでしょう。カラカラになるまで乾燥させたら、種のできあがりです。ちなみに、種はスパイスとして料理に使うこともできます。お好みの方法で活用してください。
プランター栽培におすすめのパクチー3選
同じように見えるパクチーでも、実はいろいろな品種があります。最後に、家庭菜園にぴったりなおすすめの品種をチェックしましょう。好みの品種を取り入れて、プランター栽培を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ラー・パクチー
日本で出回ることの多い、スタンダードな品種です。独特の香りが強く、サラダやスープのトッピングなど、いろいろな料理で活用できます。初心者でも手間をかけることなくスクスクと成長するので、プランター栽培に最適です。
ファラン・パクチー
葉の側面に細かな刻みが入った、ユニークな形が特徴的な品種です。サラダ以外には、炒め物や煮込み料理に使用されることがよくあります。繁殖力が高いため、一度にたくさん収穫したい方におすすめです。
ラオ・パクチー
あらゆる品種の中でも、特に独特の香りが強い品種として人気を集めています。他のパクチーとは異なる、細長い形が特徴です。ヨーロッパで使用されることが多く、魚料理との相性はバッチリ。白身魚のソテーやカルパッチョなどの香りづけに活用できます。
プランターでパクチーを育てよう!
家庭菜園ビギナーでも気軽にスタートできるプランター栽培は、基本を押さえておくことが大切です。種を水に浸したり、適切な時期に肥料を与えたりすることで、パクチーは元気に育つようになります。
成長したパクチーは、サラダやスープなど、さまざまな料理に活用することが可能です。苗からではなく種からプランター栽培を始めて、元気なパクチーを育ててみませんか?たくさん収穫できるコツを取り入れて、プランター栽培を頑張っていきましょう。
プランターパクチーが気になる方はこちらもチェック!
プランターで育てたパクチーは、いろいろな方法で活用できるのが嬉しいポイント。関連記事ではパクチーの育て方の他にレシピなどの詳細情報も載っているので、ぜひ参考にしてください。

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