人気上昇中のパクチーとは
パクチーはセリ科の香菜!
たとえが好ましくありませんが、パクチーは「カメ虫のようなニオイがするから」と、その特徴的な香りが好まれず、苦手とする人も多いアジアン料理によく使用される食材です。しかし最近美容効果に期待される成分がたっぷる含まれているということで、女性から大いに注目され、パクチーブームが到来しています。パクチーとはセリ科の1年草のハーブ・香菜です。別名「コリアンダー」とか「シャンツァイ」と呼ばれています。茎、葉、そして若いうちの種には特徴的な強い香りがあり、また成熟した種にはとてもスイパーシーな香りがするハーブ・香菜です。
家庭菜園でも右肩上がりに人気の野菜!
カメ虫臭いと言われながらも、近年そのブームが到来しているパクチーとは、一般のスーパーでも手軽に購入できますが、ガーデニング初心者でも家庭菜園で育てやすい野菜なので、庭やプランターで育てる方も多く見かけます。春か秋に種をまくと初夏に小さな白い花がまとまって咲きます。食材のハーブとして利用する部分とは、花が咲く前の若葉をサラダやスープやエスニック料理のハーブとして使用するほか、開花後の種をカレーやピクルス、フルーツのコンポートに使ったり、クッキーの生地にそのまま混ぜて焼くこともあります。
パクチーの花の花言葉
パクチーの花言葉の由来はその効能から!?
タイ料理ではパクチー、中華料理ではシャンツァイ、そしてアメリカではコリアンダーと呼ばれるパクチーは5月から7月に白い花を咲かせます。小さな白い花がまとまって咲く様子は、カメ虫の臭いを払拭するほど、とても愛らしいものです。ハーブ・香菜としてはよく知られていますが、パクチーも地球上の植物の1つ。パクチーの花もシンボルとなる花言葉を持ち合わせています。パクチーの花言葉とは、パクチーの植物学上!?いえ栄養成分の特徴が由来する言葉と思われる言葉が付けられています。
花言葉は「隠れた長所」「秘密の富」
パクチーの花言葉は「隠れた長所」「秘密の富」という言葉です。国によっては「隠れた美点」「隠れた才能」という言葉で表されていることもあります。食事にお馴染みのハーブ・香菜ですが、その特徴的なニオイを嫌う人も多い植物です。しかしパクチーとは、パクチーの花言葉通り、昔から薬効も高い植物であり、近年は香りが嫌いだと嫌われながらも、栄養成分の効果に期待が高まり注目されているハーブ・香菜です。
パクチーの意味とは
パクチーの意味は「カメムシ」
パクチーという呼び名には、特徴的なニオイのたとえに言われる「かめ虫」という意味があります。ニオイがかめ虫に似ているだけではなく、かめ虫と大いに関係する名前が付いているのです。パクチーという呼び名の意味のルーツを探ると、パクチーの名の意味は、学名のCoriandrumの意味が由来した名前です。パクチーの学名は古代ギリシャ語で「kopiavvov」と言い、その意味とはなんと「カメムシ」と表記されていることがとても多いことがわかります。パクチーは、特徴的な香りである「かめ虫」に由来する意味を持つ名称です。
カメムシにたとえられる意味
パクチーが古代から「かめ虫」にたとえられる意味は、昔からニオイの特徴が「かめ虫」であったからです。古代から害虫の「かめ虫」を意味する言葉にたとえられるパクチーという名。今でも「かめ虫のようなニオイ」と言われて嫌う方もたくさんいます。ただパクチーの特徴的なニオイが古代ギリシャ人にとっても、害虫であった「かめ虫」に似ており、学名には害虫の「かめ虫」を意味する、名前がついているのです。日本ばかりではなく古代ギリシャでも、この特徴的なニオイとかめ虫は切り離せなかったようです。
パクチーはそもそも何料理に使われる?
エスニック料理に欠かせないハーブ
タイ料理ではパクチー、中華料理ではシャンツァイ、アメリカではコリアンダーという名で呼ばれているパクチーは、インドやヨーロッパでは種をすりつぶして香辛料に使われています。独特の強い香りの葉は、主に肉や魚料理の臭み消しや、サラダの風味付けのハーブとして使われていますが、生の葉の香りは好き嫌いが分かれ、パクチーが苦手という方も多いです。しかしタイ、インド、ベトナムなどのエスニック料理や中華料理、メキシコ料理など、独特な香りを自慢として、ハーブとしてお馴染みに使われています。例えばインド料理のカレーのスパイスにパクチーの種子(コリアンダーシード )が使われています。タイ料理で人気のトムヤンクン、ベトナム料理のフォー、インドネシアのナシゴレンなどは、パクチーを使った代表的な料理です。
古くは民間薬として利用されていた
植物の薬効についての書物を探ると、薬効の高いパクチーは昔から民間薬として利用されていました。古代ギリシャ、古代エジプト、古代ローマ時代ではパクチーは大切な薬草として利用しており、病気の予防に使っていたことがあったようです。またパクチーの種をアルコールに入れて寄生虫の駆除に用いていてこともあったそうです。
パクチーの栄養成分
注目されるパクチーの栄養成分
ニオイの好き嫌いはさておき、パクチーはもともとは薬草として用いられてきた香菜です。今でもパクチーには消化促進や殺菌作用があり、料理に加えて食事と一緒に摂ることで、胃腸の働きがよくなり、便秘に効果あると言われます。近年では血行促進やデトックス作用があるとされて、美容や健康にも効果が期待されている香菜だと言われています。そんなパクチーの効果の認知度が高まり、パクチーの栄養成分の効果に期待して、女性からも好まれる香菜として注目を集めています。そのパクチーの栄養成分には、豊富なビタミンや、カルシウムや鉄、マグネシウムなどのミネラル、食物繊維が含まれています。
パクチーの食べすぎには注意!
香りの成分は解毒作用が強い!
パクチーは、栄養成分に豊富なビタミンとミネラルを含み、食物繊維も含有していることで便秘の解消にも効果がある他、女性にとって嬉しい美容効果やダイエット効果がある香菜として人気が沸騰しています。しかし食べすぎには注意しなければなりません。というのは、パクチーの特徴的な香りの成分には解毒作用があるので、人によっては食べ過ぎると、下痢を起こしてしまったり蕁麻疹が出る場合もあります。1日の目安となる摂取量は決められていないので、どのくらいの量が適量かは、はっきりとは言えませんが、おおよそ1日につき10g程度だと料理研究家の間では言われています。サラダなどの料理に添えて美味しいと感じるうちは、ほとんどの場合は過剰摂取とは考えられません。
パクチーの含有するビタミン
栄養成分の中でもビタミンが豊富!
パクチーが女性から注目されているわけは、美肌効果やアンチエイジングの作用に期待される栄養成分のビタミン類が豊富に含まれているからです。パクチーに含まれている栄養成分のビタミンはビタミンB1、B2、C、E、そして体内でビタミンAに変わるβカロテンが含まれています。ビタミン類は免疫力を高め、疲労しにくい体にしてくれます。体内でビタミンAに変化するβカロチンは、皮膚や粘膜を健康に保つ作用があり、目の健康に効果がある他、ビタミンB1やB2はエネルギー代謝をよくしてくれダイエットにも効果的です。
ビタミンCやEは美肌効果に期待できる
美肌効果が高いビタミンC、Eも豊富に含まれています。ビタミンEは抗酸化作用が高く、細胞の老化防止に効果的だと言われ、肌のアンチエイジングに効果が期待されている他、ビタミンCは美肌成分の王様と言われ、シミやくすみやたるみなどを予防し、肌にハリと弾力を与えてくれるビタミンだと言われます。
パクチーと女性ホルモン
パクチーは女性ホルモンを整えてくれる
パクチーの栄養成分であるビタミン類は、美肌に効果的で女性にとっては嬉しい成分ですが、ビタミン類の他にも、パクチーは女性ホルモンに効果的な作用がある成分が含まれています。女性ホルモンの効果的な成分は栄養成分ではなく、あの独特な香りの成分が、女性ホルモンに効果的に作用してくれるのです。パクチーの香りの成分はドデセナールなどアルデヒドと総称される成分が含まれています。ドデセナールという香りの成分は香菜の特徴的な香りの成分で、抗酸化作用や抗菌作用、消化促進などの効果がある他、女性ホルモンに効果的な作用があります。鉄分の吸収率を上げてくれるため、栄養成分に鉄を多く含むレバーなどの食品と一緒に摂取するとよいでしょう。
ダイエット効果にも期待できる!
香りの成分であるドデセナールは、女性ホルモンのバランスを整えてくれる他に、消化促進作用や抗酸化作用もあります。抗酸化作用は体内に溜まった有害毒素を排出する力がとくに高く、消化促進作用で腸内環境も整い、代謝がよくなるため、ダイエット効果にも期待できると言われる香菜です。美肌効果があり、女性ホルモンが整い、おまけにダイエット効果に期待できる香菜であるとは、むろん女性から注目されるわけです。
パクチーと男性ホルモン
男性ホルモンのテストステロンの分泌を良くする
パクチーは女性ホルモンにも効果的な作用がありますが、男性ホルモンのテストステロンの分泌を促す効果もある香菜です。テスロステロンとは男性ホルモンの一種ですが、女性も持ち合わせている男性ホルモンです。ただその量は男性の方が圧倒的に多く、この男性ホルモンを多く分泌している男性はモテる男性などと言われる魅惑的な男性ホルモンなのです。女性の体にも含まれていますが女性ホルモンではありません。
男性ホルモンを促すビタミン類や豊富なパクチー
女性ホルモンを整えるだけではなく、この男性ホルモンの分泌を促すパクチーの栄養成分とは、ミネラル類の亜鉛やビタミンC、D、Eであり、パクチーにはこれらの栄養成分が豊富なため、この男性ホルモンの分泌に効果的なのです。女性ホルモンばかりではなく男性ホルモンにも効果的な香菜。男性ホルモンを増やしてモテたい方はぜひ、男性ホルモン分泌に効果的なパクチーを食事に取り入れてみましょう。
パクチーは生で食べるのがおすすめ!
ビタミン類は過熱に弱い!
ビタミンの宝庫と言われるパクチーですが、ビタミン類というのは過熱すると栄養価が低くなってしまいます。ですからパクチーの豊富なビタミンをそのまま摂取しようと思うのなら、生で食べるのがおすすめです。スープなどに加えた場合は、汁にビタミンが流れ出てしまうのでスープも飲み干してしまいましょう。たとえば加熱する料理に使用する場合は、カレーなどの煮込み料理がおすすめです。茎の部分を加えると、香菜なので料理に香りをつけることができ、汁に流れ出たビタミンも一緒に食べられます。加熱料理に加えるときは、汁も一緒に楽しめるメニューを考えてみてください。
パクチーの上手な選び方
葉と茎をチェックしよう!
パクチーの栄養成分や効果を知ったところで、ではさっそくパクチーを買いにスーパーへ出かけましょう。パクチーはハーブや香菜のコーナーに売っています。新鮮なパクチーの上手な選び方のポイントは、葉は鮮やかな緑色でみずみずしい葉をしているもの。葉が黄色くなっていものは鮮度が落ちているものですから注意してください。そして茎はあまり太くなく、手に持った感じ、茎にハリがあるものを選びましょう。今は通年流通していますが、旬の時期は3月から6月がパクチーの旬の時期です。形状は三つ葉のようですが、茎や葉の大きさは三つ葉より大きいです。
パクチーの保存方法
生のままで保存しよう
さてパクチーを購入した後、上手に保存すると、1度の購入で長く楽しむことができます。保存方法は生のまま保存します。サラダなどに使う場合は茎を水に浸し、湿らせたキッチンペーパーにくるんでポリ袋などに入れ、野菜室で保存します。立てて保存できるとなおよいです。保存できる目安は約2週間です。
すぐに使用したいときは冷凍保存がおすすめ!
すぐに使わない場合は、根を落として、茎と葉を使いやすい大きさに刻み、ジップロップなどのフリーザーバッグに入れて密封して冷凍保存します。保存できる目安は約1ヵ月です。冷凍する場合も生の状態のものを冷凍します。パクチーは鮮度が落ちてくると、葉が黄色くなってくるので、使い切れない場合は冷凍保存するのがおすすめです。
パクチーの上手な使い方
香りの強さの順番を知って上手に活用!
パクチーは葉、茎、根の部分で香りの強さが違います。パクチーの香りが苦手という方も、香りの強さの場所を知って、パクチーを上手に料理に活用してみましょう。香りが一番強く感じるのは根です。次は茎。そして一番香りが弱い部分は葉の部分です。根や茎はカレーや炒め物に使うと香菜の役割をしっかりと果たし、料理の風味付けになります。
葉は香りが弱いので生で食べよう!
葉は香りが一番弱いので、生で食べるのがおすすめです。生春巻きやサラダや料理のトッピングにおすすめです。また細かく刻んだでドレッシングに加えたり、電子レンジで水分を飛ばしドライにして細かく砕いてスープやドレッシングにトッピングするとニオイも控えめになり、柔らかな風味となって料理に取り入れることができます。
パクチーを家庭菜園で育てるコツ1
水はたっぷり与えよう
パクチーはハーブ・香菜として、世界各地で栽培されている食材です。最近は自宅の庭やプランターで栽培して自給自足している方います。種からでも苗からでも育てやすい植物です。生育する過程では日当たりを好みますが、夏の直射日光が当たる場所だと葉が固くなってしまうのと、蒸れに弱いので、水はけがよく、風通しのよい半日陰で育てるのがおすすめです。パクチーは水を好むので、土をあまり乾燥させないように気をつけて管理しましょう。
やりすぎには注意!
パクチーは水を好む植物ですが、ただしやりすぎには注意が必要!地植えの物は土壌が乾いたらたっぷりと水を与えます。プランターのものは用土が乾きやすいので、夏場は毎日与えてください。また雨に当たって、葉などに泥がつくと病気にかかりやすくなります。美味しく育つはずの葉に泥が付かぬように、土の上に藁を敷いておくと泥除けになります。
パクチーを家庭菜園で育てるコツ2
苗は株がしっかりしたものを選ぼう
種からではなく苗を買ってきて育てる場合、株のしっかりしたもので、下葉が枯れていない苗を選びましょう。パクチーは直根性の植物、つまり根っこが太く、地中にまっすぐ深く伸びる特徴がある植物です。そのため移植を嫌うので、根にダメージを与えないよう、1度植えたら移植せず、そのまま生長できる場所に植えてください。
出てきた葉はこまめに摘んで料理に使おう!
葉は成長すると硬くなってしまうので、出てきたらこまめに摘んで料理に活用してください。5月から6月頃になると花を咲かせます。花が咲くと種をつけていくことにエネルギーを費やすため、美味しいパクチーを楽しめません。観賞用ではなく料理に活用する場合は、花はどんどん摘み取ってしまいましょう。そうすると新しい葉がたくさん出てきます。
パクチーをたくさん摂取しよう!
「かめ虫みたいなニオイが嫌い」と言われるパクチーですが、ビタミンやミネラルを豊富に含有している食材です。今、その栄養効果に注目されて、料理に取り入れる人が多くなったパクチー。ニオイの成分は解毒作用が強いので、大量に食べると下痢などの症状が出てしまう方もいますが、適度に美味しく食べる分には、美肌効果もあり、女性ホルモンにも男性ホルモンにも効果的な働きが期待されています。家庭菜園でも簡単に育てられるパクチー。普段の料理に大いに活用してみてください。
パクチーの情報をもっと知りたい方はこちらもチェック!
当サイト「暮らしーの」では、右肩上がりに人気のパクチーについての情報をほかにもまとめています。パクチーのレシピや、自宅でパクチーを栽培しようという方にもおすすめの情報がほかにも掲載されています。パクチーの情報をもっと知りたい方は、こちらもチェックしてみてください。

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