深型プランター
プランターでのメロンの育て方とは
プランターでも簡単
夏頃に旬を迎えるメロンは非常においしく高級フルーツと知られていますが、実は家庭菜園畑がない方、育てるスペースがない方でもプランターで栽培可能な植物です。非常に簡単とはいい切れませんが栽培のコツを掴むと比較的簡単と言われています。
また、一言でメロンと言ってもさまざまな種類もありプランターで育てやすい種類を選ぶことで、きちんと収穫まで可能です。今回はプランター栽培にこだわってメロンの育て方を紹介します。
メロンという野菜の基本情報
メロンはきゅうりやゴーヤと同じウリ科の植物で収穫の適期は、夏になりますが音質などで育てられることもあり春~秋まで販売されることが多いつる性の野菜です。また、非常に種類が多いのも特徴で果肉の色が赤、色がつかない青肉、白肉などもあります。
また、表面が網目になるものと網目状にならないノーネットに分類されるなど品種が多いです。分類としては果実的野菜となり本来は果物ではありませんが果物として人気があります。
ウリもメロン
メロンというと丸い形状の甘みが強いものを連想すると思いますが、金瓜(マクワウリ)もメロンの一種になります。ヨーロッパから伝わったメロンが丸く甘みの強いメロンになり、戦国時代よりもさらに古い時代の日本でも栽培されていたアジア系のメロンがマクワウリです。
今回はインドやヨーロッパが原産と言われている丸くて甘みの強いメロンの栽培方法を紹介しますが、マクワウリも同じような作り方で栽培可能できます。適期なども同じです。
プランターで育てられるメロンの種類
一般的にどの品種でも育てられる
一般的にプランターを使ったメロンの育て方はコツを掴むとどの種類でも育てられますが、省スペースでは大きいメロンを下から支える必要があることから通常のメロンよりも小玉メロンのほうが栽培しやすくなります。
そのため初めてプランターでメロンを育てるという方は特に小玉メロンを植え付けた法が良いでしょう。また、苗を選ぶというのもコツで病気や害虫、連作障害に強い接ぎ木の苗を使うと育て方がわからない方も簡単です。
小玉メロンとは
プランターで栽培しやすい小玉メロンにもいろいろ種類があります。例えばサカタのタネが販売するころたん、ナント種苗が発売するアニバーサリー、タキイ種苗が発売するかわい~ナなどがあり、意外と小玉メロンは多いです。苗の発売適期は4~5月になりホームセンターや通販で小玉メロンが発売されます。
小玉メロンはミニメロンという名称で発売されていることもあり、省スペースでプランターでメロンを育てたい方は探してみてくださいね。
マクワウリも比較的小玉
メロンの一種のマクワウリも比較的小型なためプランターでも栽培しやすいです。そのためメロンの育て方がわからない方にもおすすめの種類になります。マクワウリも金太郎や銀泉などさまざまな種類がありメロンは全体的に種類が豊富です。
プランターでのメロンの育て方(準備)
育て方の基本となるプランターの置き場所
育て方で大切になるのは栽培環境です。さまざまな植物栽培の基本となりますが、メロンは日当たりのいい場所で育てましょう。もともと暖かい地域が原産と言われていて多湿も嫌います。
そのためメロンの育て方の基本としてプランターの置き場所は日当たりの一番居場所を用意しましょう。また、風通しのいい場所において湿気を溜め込まないような場所で管理します。プランターは置き場所を移動できますがメロンが大きくなると動かしにくいです。
プランターでの育て方は場所選びが大切
水が多いのも嫌うためあまり雨が当たらないところに置くというのも大切です。プランターで育て方は、畑と比べ植える場所を選べるところも魅力になります。軒下など太陽が当たりつつ雨が当たらないような場所を選んでみましょう。
また、メロンがつる性の植物ということを考えると風が強く吹くような場所は避けたほうがいいです。家庭菜園畑と比べると植える場所を任意に選べるため育て方の基本としてメロンに合った場所を選びましょう。
プランターの準備
深型プランター
プランターの準備も育て方の大切なポイントです。プランターの深さ30cm以上のあれば大丈夫です。大きさに関しては丸い形状のプランターなら直径30cmの10号以上物を用意し、長方形のタイプでは幅が50~60cm程度、48L程度のものが必要になります。
ミニメロンでは深さが25cm程度でもいいと言われていますができるだけ深いもので育てたほうがいいでしょう。
メロンの苗の準備
暖かくなる4月下旬~5月にかけて苗を購入する場合は、苗の準備は不要です。後述する植え付けまで飛ばして大丈夫ですが、種まきから育てる場合は苗の準備として種まきから育苗までの育て方をマスターする必要があります。
メロンの発芽温度は25度といわれ高めです。種まきの時期は3月中旬ごろからになり、ポットに土を入れあらかじめ水に一晩浸していた種をまき、暖かい場所で育てます。また、幼苗が害虫に食べられないように注意しましょう。
幼苗の育て方
育成ポットやポリポットに指で1cmほどの穴を蒔く種の数だけほり、種を穴に1粒まき、浅く土をかぶせます。水を与え乾燥しないように注意しながら25度以上の場所で保温しながら育てていきましょう。3週間ほど育てて双葉が生え揃ってきたら勢いのある芽だけ残して他の芽は刈り取り、本葉が4~5枚になると植え付けできます。
幼苗の育て方のポイントは保温しながら害虫を避け、土が乾いたらしっかり水を与え、間引きをすることです。
プランターでのメロンの育て方(植え付け)
土の準備
苗を購入した場合も種から育てた場合もプランターに入れる土の準備をしましょう。家庭菜園畑なら基本用土と言われる黒土などにさまざまな園芸用資材を足して土作りをしますが、用土の量が限られているプランターでの育て方では土作りをしなくても市販の野菜の土で大丈夫です。
ただし、水はけが重要になるため水はけのいい土を選ぶというのがプランターでの育て方の基本となります。また、野菜の土を選ぶときは元肥の入った物を選びましょう。
土の再利用について
プランターの土を再利用する場合は植え付け2週間ほど前に少量の苦土石灰を撒いてphを調整し、元肥となる肥料も追加して育てるようにしましょう。プランターの土は量が少ないため苦土石灰は家庭菜園畑よりも少なめで大丈夫です。phの調整、肥料の追加は育て方の大切なポイントです。
プランターに底石を敷く
そのままプランターに野菜の土を入れてしまうと水はけが悪くなる原因になります。水はけを保つためにネットに底石を入れてプランターに敷いていきましょう。直接メロンの育て方に関係はありませんが、底石をネットに入れることでプランターや底石を再利用する時に手間が省けるちょっとしたコツになります。
プランターに底石を入れることで底に隙間ができ水が速やかに排水されるようになり、メロンが好む排水性のいい環境になりますよ。
苗の選び方
メロンの育て方で大切なのはいい苗を選ぶことです。いい苗の選び方は本葉が4枚程度で色が濃く、太い茎の苗を選びましょう。病気に強い接ぎ木も選択肢になりますが、ミニメロンならアニバーサリーは病気に強いため育てやすいです。
根鉢(ポリポットの土の部分)に根がしっかり張っているか底の穴から確認もできます。また、日当たりが悪いと節が伸びるためできるだけ葉と葉の間(節)が詰まった苗を選びましょう。
メロンの植え付け方法
プランターの7割程度まで土を入れて苗のポリポットがそのまま入るぐらいの穴を掘ります。次に苗をポリポットから取り出し根鉢のまま先程掘った穴に入れていき軽く土をかぶせて植え付けて行きましょう。
苗を取り出すときは人差し指と中指で茎を挟むようにしてポリポットごと逆さまにすることで取り出せます。生育状態がいい苗だとポリポットから出した時点で根鉢にしっかり根が張れてい根がよく見えますよ。
少し高いぐらいでちょうどいい
プランターでメロンを上手に育てるコツとしては植え付け時にポリポットの土(根鉢)がプランターの土より少し高いぐらいでちょうどいいです。根鉢を完全に埋める必要はありません。この部分が育て方のポイントとなり浅く植えることで排水性や通気性を確保します。
植え付けた後の水やりと管理
植え付け時期の5月前後のメロンの育て方で大切なのは寒さに当てないことと、土が乾いたら水やりをすることです。また、まだ苗が小さいため害虫に注意しましょう。特にウリハムシは見つけ次第捕殺しないとプランターに植え付けたメロンが枯死する場合があります。
プランターでのメロンの育て方は、土の表面が乾くと水を与えながら株を大きくしていくという形です。前述したようにできるだけ雨が当たらないようにして育てましょう。
プランターでのメロンの育て方(整枝)
空中栽培は支柱が必須
メロンを空中栽培する場合は支柱が必要です。空中栽培とはメロンやスイカの育て方の一種で、つる性の植物のメロンを支柱に沿わしていくことで縦方向に伸ばしていき実を吊るして育てます。
縦方向に伸ばすことで省スペースで育てられるようになり、プランター程度のスペースしかない場合でもメロンが収穫できるという魅力があり省スペースに育てたい方におすすめの方法です。空中栽培するには小玉メロンでするというのがコツになります。
空中での育て方で大切な支柱
支柱は苗を囲むように立てて支柱同士も紐などできちんと結びメロンが吊るせるように輪を作ります。あんどん仕立てとよばれる方法で専用の支柱をつかうとより簡単にプランターでの空中栽培ができます。少し慣れない育て方かもしれませんがあんどん仕立てはさまざまな果物(野菜)で使われている育て方です。
摘芯・整枝
地面に這わす育て方でも空中栽培での育て方でも成長点を止める摘芯とつるの整理をする整枝は重要です。本葉が5枚になったら苗の先端の成長する部分を手で取りましょう。これが摘芯です。
摘芯すると5枚ある本葉の付け根からあらたにつるが伸び始めるため勢いのいい元気なつる(子づる)を2~3本残しあとはつまみとりましょう。これが整枝になります。プランターを使った空中栽培では小づるを支柱に誘引していきましょう。
育て方で大切な小づるの摘心
小づるを伸ばしていき葉が12枚程度まで成長したら最初に摘心したように手で小づるも摘心しましょう。
摘心すると今度は小づるからまごづるが伸びてくるので、小づるの生え際から数えて5番目までの葉の付け根から伸びてくる孫づるは取り除き、6~12枚目の葉の付け根からでる孫づるを育てていきます。メロンは孫づるに実ができるためかならず整枝しましょう。
育て方で大切な人工授粉
メロンの育て方で大切なのは人工授粉をすることです。メロンは雄花、雌花が分かれているため自然に受粉する可能性は低いため人工授粉が必要になります。やり方は、葉の付け根に丸みがない雄花を摘み取り、葉の付け根に丸みがある雌花に軽く押し当てるだけです。
受粉に成功すると雌花の付け根の丸みが大きくなっていきます。大きくなっていることを確認すると葉を1枚残して摘心しても大丈夫です。一株に2~4個を目安にしましょう。
簡単に甘くする方法
1本のつるに複数個つけると大きくならなかったり味が落ちるので適度に摘果しましょう。プランターは土が少なく家庭菜園畑のように広く根が張れないため特にプランターでの育て方で重要になるポイントです。たくさん受粉した場合は実が大きくなる前に間引くことで残った実が大きく、甘くなります。
摘果のやり方は少し膨らみだした実を手で取るだけです。手でも簡単に摘み取れます。
追肥のタイミング
追肥とは肥料を追加することです。メロンのように大きな実をつける、甘い果物は元肥だけではなく追肥も必要になります。プランターでの育て方でも、家庭菜園畑での育て方でも追肥は大切です。
追肥のタイミングは実が膨らみ始めた頃になります。どんな肥料でも大丈夫ですが 専用の肥料も発売されています。肥料のパッケージを見て適切な分量を株の周りに追肥しましょう。適量を与えるというのはプランターでの育て方大切な要素です。
プランターでのメロンの育て方(収穫)
収穫時期は種類で異なる
メロンの収穫時期は品種によって異なるため注意しましょう。収穫時期のポイントとなるのは人工授粉した日。基本的に受粉してから既定の日数で収穫時期を迎えるので、人工授粉した日をメモするかラベルを貼っておきましょう。基本的には授粉後2ヶ月ぐらいが目安になりますが、購入元で収穫時期を確認しておくというのが育て方のポイントになります。
つるを残してT字型にすることで高級フルーツとしられているメロンの形になりますよ。
収穫の目安
収穫の目安を簡単にですが紹介しますね。色や香りなども収穫の目安しましょう。
ころたん | 開花日から45~50日 |
アニバーサリー | 開花日から48日 |
おてがるロジたん | 交配から40日 |
プリンスメロン | 開花日から40~45日 |
メロンの追熟
育て方も大切ですが育て方と同じように追熟も大切です。メロンの追熟は収穫後常温で2~3日置いておくだけでいいので収穫したらすぐに食べないようにしてきちんと追熟させて食べましょう。追熟するかは品種によって異なるので注意してくださいね。
メロンの育て方のまとめ
プランターでの育て方も意外と簡単
メロンの育て方は整枝と摘果、追肥がポイントです。孫つるに実らせるように育てるとプランターでも植木鉢でも育てられます。追肥は育て方で大切なポイントになり、量が多いと葉ばかり生い茂り花がさきにくくなりやすいです。プランターは土が少ないことから肥料の与えすぐに注意して育てましょう。
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出典:https://item.rakuten.co.jp