南部鉄器のホットサンドメーカーの魅力
南部鉄器のホットサンドメーカーの特徴
ホットサンドメーカーは具材を食パンで挟み、後はシングルバーナーで両面を焼くだけで手軽で美味しい料理ができる定番調理器具です。
南部鉄器のホットサンドメーカーは外側はカリッと内側はふんわりと焼け、なかの具材の味を損ねずに美味しく焼けると、家庭でもキャンプでも人気があります。前日の残り物でもパンに挟み美味しい朝食になる南部鉄器のホットサンドメーカーの特徴や鉄の威力を徹底的に分析して見ましょう。
南部鉄器のホットサンドメーカーはオール鉄製
ホットサンドメーカーの素材は加工がしやすいアルミ合金が主流の中で、南部鉄器のホットサンドメーカーは火にかける部分から取手に至るまでオール鉄製なのが最大の特徴です。
南部鉄器のホットサンドメーカーには、17世紀ころより岩手県の盛岡市や奥州市で発展した伝統工芸「南部鉄」の鋳造技術が生かされています。この鉄の威力が南部鉄器(OIGEN)ホットサンドメーカーが美味しく焼けるおすすめの理由です。
特徴①ホットサンドメーカー素材の厚さ
南部鉄器(OIGEN)ホットサンドメーカーの素材(鉄)の厚みは約4mmもあります。その厚みがあるおかげで、熱が食材に直接ではなく全体に均一に伝わり、中の水分を逃さず素材の味を損ねずに、外側がカリッと内側がふわっと焼けるのです。
お好み焼きや焼きそば専門店で、具材が美味しく焼けるのは厚い鉄板の威力が影響しています。ちなみに他社のホットサンドメーカーで4mmの厚みがある製品はまずありません。
特徴②フラットな構造
南部鉄器ホットサンドメーカーは、中に仕切りがないフラットな構造をしています。仕切りがないのでパンの間にどんな形の食材でも挟むことができ、しかもシングルハンドで返せて便利なのでおすすめです。
前日残った食材や、卵焼き、コロッケやメンチカツなどどんな分厚い食材でも簡単にプレスできます。しかもその食材の味を逃さず美味しく仕上げることができるのが鉄の威力を持つ南部鉄器ホットサンドメーカーの特徴です。
特徴③焚き火などの直火に直接入れられる
南部鉄器ホットサンドメーカーは取っ手までオール鉄製なので、焚き火などの直火に直接放り込んでも問題ありません。これはキャンプなどでは大いに役に立つ便利な機能なのでおすすめします。
取っ手が熱くなるのではと心配になりますが、取っ手を完全に火の中に入れない限りはさほど熱くなりません。これは取っ手部分が程よく熱を逃がすように設計されていて、長年鉄と向き合ってきた南部鉄器の技術がホットサンドメーカーに生きています。
特徴④2つに分離できる
南部鉄器のホットサンドメーカーは簡単に2つに分離できます。適度な深さがあり面がフラットなので2つのフライパンとして使うことができて便利です。
片方で目玉焼きを作り、もう片方で肉野菜炒めを作るなど多彩な使い方ができ料理の幅が広がります。また分離できることで洗いが非常に楽になるのが特徴です。これはキャンプなど水が大切な環境では嬉しい便利な機能になります。
特徴⑤一生使える耐久性
南部鉄器のホットサンドメーカーは、オール鉄製の鋳造なので一部が壊れることがありません。鉄の厚みが4mmもあるので割れたり歪む心配が一切なく、シーズニング(鉄の手入れ方法)さえ怠らなければ半永久的に一生使える耐久性があります。
もし錆(サビ)が出てもシーズニングで復活できるのです。また不純物がない鉄製なので、不要の際も溶かせば鉄に戻り環境に優しいのが南部鉄器のホットサンドメーカーの特徴になります。
オイゲンホットサンドクッカー
型番 | F-840 |
---|---|
サイズ | W373xD135xH62mm |
重量 | 1.5kg |
材質 | 鋳鉄 |
南部鉄器とは?
南部鉄器は岩手県の伝統工芸「鉄鋳物」の総称
南部鉄器は岩手県の南部鉄(銑鉄・一部砂鉄も含む)で作られた伝統工芸の鋳物(いもの)の総称です。主な製品には茶の湯釜、鉄びん、鉄鍋(すき焼き鍋・焼肉鍋)、フライパン、急須(ティーポット)、風鈴などがあります。
特徴は鉄臭さがなく、錆びにくく長持ちし熱が均一に伝わることです。デザインも素朴さの中に重量感と安定感があり心を惹きつけます。そんな伝統と技術で生まれたのが南部鉄器のホットサンドメーカーです。
南部鉄器発祥の歴史
南部鉄器は岩手県の盛岡市(旧南部藩)と奥州市(旧仙台藩)で発祥した伝統工芸です。盛岡は、江戸時代の中期に南部藩主が京都から釜師などを招き茶釜を造らせたたのが始まりで、さらに甲州(山梨県)からも鋳物師を集め茶釜、仏具、鉄びんの産地に発展します。
奥州は、平安時代の後期に藤原氏が京都より鋳物師を招き仏具や平泉中尊寺の梵鐘などを造らせたのが起源で、その後仙台藩の保護を受け東北一の産地となったのです。
南部鉄器は世界に誇れるブランド
昭和になり太平洋戦争が勃発すると職人の多くが兵士として駆り出され、鉄材料は鉄砲や大砲などの兵器製造に供出させられ、南部鉄器は一時廃れかけました。しかし戦後盛岡と奥州の職人の交流が始まり協力しあって復活したのです。
両産地で造られた鉄器を「南部鉄器」ブランドとして世界市場への進出も果たし、その品質の良さが認められ今や世界の有名ブランド品として発展し続けています。
南部鉄器(OIGEN)は奥州ブランドの一つ
ホットサンドメーカーを開発した南部鉄器(OIGEN)は、奥州鉄器の流れをくむメーカーです。南部鉄器の伝統に培われた技術を継承して、現在のニーズに応える商品がOIGENのホットサンドメーカーになります。
南部鉄器の世界にも認められた優れた性質を最大限に生かし、キャンプやアウトドアなど現代人のニーズに合わせ使いやすい形を求めたのが南部鉄器(OIGEN)のホットサンドメーカーなのです。
南部鉄器(OIGEN)の歴史とこだわり
南部鉄器(OIGEN)の創業からの歩み
南部鉄器(OIGEN)は、江戸時代1852年(嘉永5年)に奥州(現在の奥州市水沢)で「及川源十郎鋳造」として創業しました。太平洋戦争中は他の鉄器職人同様に衰退の危機に面しましたが、南部鉄器の伝統を守るべく危機を乗り越え昭和22年に法人化して「及源鋳造株式会社」を設立したのです。
そして及源鋳造は、南部鉄器にはこれ以上新たな進化はないだろうという大方の見方に反し、新しい鉄器の開発に着手します。
ホットサンドメーカー開発の道のり
鉄器は錆びやすいので、最後の仕上げにカシュー塗料やワックスを塗るのが一般的でした。しかしカシュー塗料やワックスは使い始めに念入りのシーズニングをしないと匂いが残ってしまいます。
及源鋳造は南部鉄器に400年伝わる「金気止め」という高級鉄瓶や茶釜に使われる技法で、高温で焼くことで酸化皮膜を作り錆びにくい鉄ができることに着目しました。これを普段使いの鉄器や鍋に応用できないかと挑戦が始まったのです。
南部鉄器に新たな進化を生んだ「上等鍋」
及源鋳造の熱意と粘りの結果、2003年に「完璧な酸化皮膜」と岩手県工業技術センターの太鼓判を押された「上等焼(OIGENの酸化皮膜)」が完成したのです。
上等焼は及源鋳造(OIGEN)のオリジナル技術(特許取得)で、上等焼を施されたすき焼き鍋やフライパンなどの鉄器を「上等鍋」と呼びます。塗装を施さない上等鍋は環境にも優しく「900年の歴史を持つ南部鉄器に新たな進化を生んだ」と評されたのです。
南部鉄器(OIGEN)のホットサンドメーカーは「上等鍋」
南部鉄器(OIGEN)のホットサンドメーカーは前述の「上等鍋」の技術で造られています。塗装が施されていないので使い始めのシーズニングが画期的に軽減できるのです。
さらに金気(鉄臭さ)がなく錆びにくい、丈夫で耐久性がありしかも環境に優しい、3拍子も4拍子も揃ったホットサンドメーカーと言えます。南部鉄器(OIGEN)の鉄への熱意とこだわりの上等鍋は、南部鉄器の進化の歴史を塗り替えて行くことでしょう。
南部鉄器ホットサンドメーカーの使い方
鉄製調理道具の使い方で必ず必要なシーズニング
鉄製の調理道具はずっしりとした安定感と耐久性がある反面、非常に錆びやすい金属です。そのため鉄製品には表面に錆止めのワックスや油が塗ってあります。そのまま使えばワックスが食品に混じるのでシーズニング(手入れ)が必須です。これが鉄製品の使い方の基本になります。
シーズニングは調味料を指すほかに鉄製品の手入れという意味があり、鉄製のホットサンドメーカーも当然シーズニング(手入れ)が最初に必要です。
一般的なシーズニングの仕方
本体に水を張り火にかけて40℃くらいまで温めてからお湯を切り、洗剤でタワシなどでこすって油分を落とします。洗剤をすすいで水を切りゆっくりと弱火で空焼きし白い煙(ワックス分が焼けたサイン)が出てきたら火から降ろして終了です。
それからオリーブオイルを塗り再度弱火で加熱します。これを3〜4回繰り返し最後はくず野菜を焦げる寸前までじっくり炒め、野菜を捨てて仕上げのオイルを塗って冷めるのを待てば完了です。
意外と面倒くさい使い始めのシーズニング
鉄製は魅力があるけど最初の使い方でこんなに時間がかかり面倒くさいのは少し気がひけるという方が多いのではないでしょうか。それを軽減できないかと研究開発したのが南部鉄器ホットサンドメーカーです。
鉄器の錆びやすいという性質をワックスや油を用いない上等焼(OIGENの酸化皮膜)を導入することで、油分を落とす工程を省き使い方や手入れを軽減させたのが南部鉄器ホットサンドメーカーの特性になります。
南部鉄器ホットサンドメーカーのシーズニング
南部鉄器ホットサンドメーカーの使い始めのシーズニングは、一般的な鉄器と比べ驚くほど簡単です。ワックスや油が塗られてないので、洗剤を使わず最初は水洗いするだけ、軽く空焼きをして水分を飛ばしたらオリーブオイルを塗ってくず野菜を炒めます。
これを両面やればシーズニングの完成です。後はオリーブオイルを塗って片付けるだけ、簡単で便利なのがOIGENのホットサンドメーカーの長所(鉄の威力)になります。
OIGENのホットサンドメーカーの手入れの仕方
中華料理店の使い込まれて黒光りがする中華鍋の重厚感は魅力的です。OIGENのホットサンドメーカーもオール鉄製なので使い込むほどに魅力的な黒が育っていきます。
「鉄は育てるもの」と言われるように、鉄器はきちんと手入れをして使い込んでいけば鉄が育ち続け、孫の代まで半永久的に使うことができるのです。手入れでは、決して洗剤で洗わないことと水分を必ず綺麗に拭き取り乾燥させることに注意しましょう。
南部鉄器ホットサンドメーカーの長所と短所
南部鉄器(OIGEN)のホットサンドメーカーの長所(メリット)は、前述の特徴と重なる部分もありますが、もう一度整理する意味でまとめて見ました。またオール鉄製であることの長所の反面デメリットもあります。傑作と言われるホットサンドメーカーの長所と短所の両面を参考にして鉄を育てていきましょう。
OIGENホットサンドメーカーの構造と素材の長所
OIGENのホットサンドメーカーは、直火にあたる部分の厚みが4mmもあり、キャンプでシングルバーナーに乗せても中心が焦げるということがなく、熱が全体に均一に伝わり素材の味を最大限に引き出し美味しく焼けるのが長所です。
また本体に仕切りがなくフラットなので、分厚いものでも変形のものでもあらゆる食材を挟み込むことができます。また上下に本体を分離でき2つのフライパンのようにも使え、しかも洗いが楽です。
OIGENホットサンドメーカーの取っ手の長所
OIGENのホットサンドメーカーの取っ手も鉄製で、他社製品と比べるとやや短めにできています。短めなのでザックなどに簡単に入り持ち運びしやすいのが利点です。また取っ手まで鉄製なのでキャンプの焚き火に入れて焼くことが可能です。
本体も取っ手も全て鉄製なので少々荒く扱っても、壊れたり歪んだりすることがなく丈夫で長持ちします。それはOIGEN鋳造の技術で培われた鉄の質の高さがあるからです。
南部鉄器ホットサンドメーカーの短所
OIGENのホットサンドメーカーは鉄製で厚みもあるので約1.5kgと重たいです。他社のホットサンドメーカーは0.7kgぐらいが一般的で約2倍も重さがあります。お子さんや女性の方が扱うには少々重たいのが短所です。
しかしホットサンドメーカーはずっと持っているわけではなく、裏表を返すときに持つだけなので、かえって安定感があってよいという方もいます。
取っ手の太さと鉄の弱点
OIGENのホットサンドメーカーの長所である上下2つに分離できる構造は、取っ手の太さが約5.8cmになり、手の小さい方には持ちにくいということがあります。
また鉄は錆びやすいので、使った後は水分を飛ばすシーズニングが必要で少々手間です。しかしこれらの短所は、美味しいホットサンドを作るための重さや太さであり、鉄を育てる楽しみがあり愛着がわくと考えるとプラスマイナスゼロになります。
南部鉄器ホットサンドメーカーで楽しもう!
まとめ
ホットサンドは前日の残り物でも美味しい朝食に変身させる便利で簡単な料理です。南部鉄器(OIGEN)のホットサンドメーカーは、オール鉄製で具材まで美味しく焼けるホットサンドメーカーの傑作と言われています。
南部鉄器(OIGEN)ホットサンドメーカーの魅力や特徴、伝統と鉄へのこだわりなどを紹介してきました。これらを参考にして家庭でもキャンプでも美味しいホットサンドを楽しんでください。
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出典:photo-ac.com