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失敗しない、ゴボウの育て方を解説!発芽しない原因や畑づくりの注意点も!

ゴボウの育て方は、土を50㎝ほどまで掘る必要があることや収穫の手間などから難易度が高いといえます。しかしコツをしっかり押さえれば美味しいゴボウを収穫できるため、挑戦してみる価値はあるでしょう。ゴボウの育て方のポイントをご紹介するのでぜひ参考にしてください。
2021年8月15日
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ゴボウの育て方はコツを押さえよう!

出典:photo-ac.com

根の長さが1メートルを超えるゴボウは、まっすぐに伸ばすための土づくりが肝心です。土中深くまで十分な酸素があることが必須となり、畑を深く耕して良質な堆肥を投入しなければいけません。できれば排水性と通気性もよくしておく必要があります。

このような作業から、家庭菜園の初心者にはゴボウの育て方は難しいといえるでしょう。しかし収穫できると最高に楽しいので、ぜひゴボウ栽培に挑戦してみてください。(この記事は2021年8月15日時点の情報です)

ゴボウの育て方の大まかなポイント

ゴボウは根が1メートル以上あることから想像できるように、ゴボウの育て方は土づくりの他に収穫もひと手間かかります。具体的に畑の深さに関しては50センチ以上も必要なのです。

収穫もやはり一苦労となり、掘り上げる途中で折れやすいため土が軟らかくなる降雨後に掘り上げるなどの工夫が求められます。単純に土を深く掘る以外の方法では、培養土の空き袋や木枠を地面に固定し、畑の土を盛り上げる植え方も可能です。

ゴボウの栽培の時期と収穫の時期

Photo by Juhele_CZ

ゴボウの栽培時期は寒冷地・中間地・暖地によって変化します。生育適温は20~25℃のため、地域ごとに種まきの時期を変えてください。

寒冷地の種まき時期は4月中旬~7月中旬、収穫時期は7月中旬~11月中旬です。中間地の種まき時期は3月下旬~9月上旬、収穫時期は6月下旬~12月下旬となっています。暖地での種まき時期は3月中旬~9月下旬、収穫の時期は6月中旬~1月下旬です。約4~5ヶ月で収穫となります。

ゴボウの主な品種:ミニゴボウ

出典:photo-ac.com

長く根を伸ばすゴボウの栽培は、野菜づくりに慣れていないと畑を耕すのも含めて一苦労するのは残念ながら紛れもない事実です。

もし野菜作りの初心者がゴボウの栽培に挑戦するならば、家庭菜園におすすめの30~50センチメートルの短根品種(ミニゴボウ)「サラダむすめ」をおすすめします。種まきをしてから100日ほどで収穫できるため手頃さも感じられるでしょう。手軽な品種から始めるのも上手な育て方のポイントです。

ゴボウの主な品種:新ごぼう・葉ゴボウ

他のゴボウの品種では、アクが少ないため生でも食べられる「サラダごぼうダイエット」や、若い根とやわらかい葉柄を食用にする「新ごぼう」もおすすめです。葉と茎を炒め物などにして食べる、根が短く、茎が長くて白い「葉ゴボウ」も注目されています。

これらのミニゴボウの育て方をマスターしてから、本格的なゴボウの植え方に取り組んでみてはいかがでしょうか。簡単な品種から始めるのも上手なゴボウの育て方の近道といえます。

ゴボウの病害虫と対策

Photo by Matoken

ゴボウの病害虫で注意したいのはうどんこ病です。カビで発生する病気となり、感染すると白いカビが葉に生じて光合成を妨げる原因になります。発病した株は取り除き、畑の外で焼いたり埋めたりして処分してください。

他の病害虫ではアブラムシやアザミウマが媒介するモザイク病もあり、白や淡黄色、褐色の病斑が葉に生じ、やがて枯れてしまうのです。育苗期やアブラムシの発生時期には寒冷紗や防虫ネットで予防をしてください。

他の病害虫対策

病害虫は他にも根腐病や黒あざ病、萎凋病などがあげられます。これらは主に排水性や風通しの悪さが原因と考えられるため、ゴボウの植え方や育て方として注意しなければいけない点です。

いずれの病害虫にしても発見したときは株を取り除き、他の株に感染しないように畑の外で処分してください。毎日の小まめな観察も病害虫を防ぐことにつながります。病害虫について予備知識を入れておくことも上手な育て方のポイントです。

ゴボウの育て方①:畝づくり


育て方:土づくり・畝づくり

Photo by yuko_ppp2501

ゴボウの育て方は、ゴボウを栽培する畑の土づくりからがスタートです。畝づくりをする土には、1週間前から当時までに苦土石灰を1平方メートルに対して100~150グラム混ぜておきます。

それから鍬などを使い、畝の中央部分に50センチメートルの深さがある溝を掘ってください。育て方の大きなポイントですが、その溝に堆肥・化成肥料・米ぬかなどを投入します。土づくりはゴボウの上手な育て方の肝なのです。

「又根」を避けるために石を取り除く

ゴボウの育て方の大事な注意点として、根が伸びる途中に石があると「又根」という二つに根が分かれる原因になってしまいます。まっすぐきれいに伸びたゴボウの根にするため、しっかり石を取り除いて30センチメートル以上は耕し、ゴボウを栽培できる畝づくりをしましょう。

排水性と通気性を高めるためにできれば50センチメートル以上掘ると、上手な育て方ができるはずです。

育て方:土は埋め戻す

Photo by __U___

ゴボウの育て方のポイントとして、整地作業も大切なポイントです。畝の溝に堆肥などを投入した後は土を埋め戻し、鍬などで幅60×高さ20センチメートルに整地して畝をつくってください。奥行は、育てるゴボウの数によって調整します。

少し大変ですがゴボウの上手な育て方は畝づくりが肝心なため、美味しいゴボウを食べることを励みに根気よく取り組んでください。やはり上手な育て方のポイントです。

育て方:まき溝を付ける

"まき溝"も上手な育て方のポイントとなります。畝を立てた後はゴボウの種まきをする"まき溝"を付けてください。"まき溝"の付け方は、鍬を使って掘る方法と、縄などを使って深さ0.5~1センチメートルほどの筋をつくる方法があります。

どちらの方法もゴボウの育て方として採用されており、自分がやりやすそうな方法を選択するのも上手な育て方のポイントです。

ゴボウの育て方②:種まき

育て方:ゴボウの種を用意する

出典:photo-ac.com

畝づくりが終わったあとは、園芸品店などでゴボウの種を購入して種まきの用意をします。一般的に市販のゴボウの種は青い色が付いていますが、発芽初期に発生しやすい立ち枯れ病などの病害虫を防止する殺菌剤をまぶしてあるからです。野菜として成長したときに人間の安全性には問題がないといわれています。

種はいろいろなメーカーの商品が販売されていますが、じっくり説明書を読んで確認するのも上手な育て方のポイントです。

ゴボウの種は吸水させて発芽促進する

種まきに置ける育て方のポイントは、種に一工夫加えることがあげられます。ゴボウの種は皮が堅いため、そのまま種まきをしても発芽しにくいといわれているのです。

発芽しやすい方法としては、種まき前に一晩水に浸しておく方法があげられます。こうすることでゴボウの種の発芽率が見事なほどに向上させられるのです。

育て方:1~2㎝感覚で種まきをする

Photo by yuko_ppp2501

ゴボウの種は畝につくったまき溝に、1~2センチメートル間隔で丁寧に種まきをしていきます。種まきが終わった後は、土を"薄く"かけてください。ゴボウの種は日光が好きな性質をもっているため、土の量が厚くならないように注意します。

次に水やりをして終わりですが、種が流れないように注意して与えてください。


もみ殻と不織布で保護する

ゴボウの種を乾燥から保護するために、手に入れば"もみ殻"を土が見えなくなるまでかける方法もあります。さらに畝全体に不織布を覆うようにかけ、飛ばされないように留め具で端を押さえてください。

水やりは種まきをした直後ではなく、この不織布をかけた段階でたっぷり与えてください。このように発芽まで乾燥させないようにすると安心です。他の野菜栽培では見られない方法ですが、ゴボウの上手な育て方のポイントとなります。

ゴボウの育て方③:間引き

Photo by yuko_ppp2501

間引き作業は、双葉の時期と本場が生長してきた時期に2回と、合計で3回行います。小まめに間引き作業をすることで、生育のよい美味しいゴボウになるのです。

間引いたゴボウの双葉や本葉は、お浸しやサラダに混ぜたりするとゴボウの風味が楽しめます。

育て方:双葉が展開したころの間引き

間引きのタイミングは、ゴボウが発芽して双葉が展開した頃になります。間引きをする目的は、丈夫な株を残してゴボウをより大きくするためです。方法は、丈夫な株を残して3センチメートル間隔で間引いてください。

1本ずつ指で引き抜いて間引くのもよいですが、近くの苗の根が動いてしまったり一緒に抜けてしまったりすることもあるため、ハサミで切り取る方法がおすすめです。残した双葉が倒れないように土寄せをしてください。

育て方:本葉が3~4枚のときの間引き

本葉は、双葉の間引き作業からしばらく経つと3~4枚になります。その時期が2回目の間引き作業のタイミングです。

株間が5~6センチメートルになるように、丈夫な株を残して間引いてください。間引く方法は双葉の時と同じように、ハサミで切り取るとよいでしょう。

育て方:本葉が5~6枚のときの間引き

3回目の間引き作業のタイミングは、本葉が5~6枚になったときです。株の間が10~15センチメートルになるように間引いてください。これまでと同じようにハサミを使って間引くとよいでしょう。

ゴボウの苗の成長ぶりを毎日観察しなくてはいけませんが、美味しいゴボウを食べるために頑張ってくださいね。

ゴボウの育て方④:追肥と土寄せ

育て方:2回目の間引き後の追肥

出典:ライター撮影

追肥は、2回目の本葉の間引きをしてから2週間に1回行ってください。ゴボウの畑に、化成肥料を1平方メートルに対して30グラムまきます。

ゴボウの収穫時期まで4~5ヶ月はかかるため、数回の追肥が必要となりますが、追肥をするとしないとでは株の太り具合がまったく異なるのです。追肥したことを忘れないようにカレンダーやメモなどに書いておくとよいですよ。

育て方:土寄せと中耕

土寄せは、追肥をするときに肥料と土を鍬などで軽く混ぜて株元に土を寄せる方法です。こうすることで肥料の栄養が土中に浸透してゴボウの株全体に行き渡ります。

ゴボウを栽培しているうちに土の表面が硬くなってくるため、除草と併せてゴボウの畑を軽く耕し、土を軟らかくしてください。この作業を中耕といいます。土の表面を軟らかくしておくことでゴボウの細根も左右対称にきれいに伸びてくれるのです。

ゴボウの育て方⑤:収穫

育て方:収穫適期の見分け方


Photo byjhraskon

ゴボウの収穫は、種の植え付けから約4~5ヶ月後です。収穫適期の見分け方は、その頃に株元に見えるゴボウの根の直径を確認するとよいでしょう。

直径が2センチメートルほどになっていればゴボウの収穫のサインとなります。ゴボウの収穫のタイミングを見逃さないことも上手な育て方のポイントです。

育て方:掘り方①

地中深くにまっすぐに根を伸ばすゴボウは、力を入れて引っ張ると途中で折れやすい性質です。そのため根の周りの土を掘り起こして軟らかくしておくのが、収穫のコツであり上手な育て方のポイントとなります。

充分に周りの土を軟らかくしてから、ゴボウの葉の付け根を持ち、それから真上に引き上げてください。上手に引き上げられると、ゴボウの育て方としては最後までうまくいったといえます。

育て方:堀り方②

出典:photo-ac.com

ゴボウの収穫は野菜づくりの初心者にはなかなか大変な作業といえます。そこで土を吹き飛ばして収穫する方法を試してみてはいかがでしょうか。

ゴボウを途中までスコップで掘った後は、ホースで勢いよく放水して土を吹き飛ばしてみてください。こうすることでゴボウの根を切らずに先まできれいな状態で掘れるはずです。収穫が大変なゴボウですが、いろいろ工夫してみるのも上手な育て方のポイントとなります。

"す"が入る前に収穫する

ゴボウを長く畑に放置しておくと、肥大し続けて"す"が入ってしまいます。"す"とはゴボウだけではなく野菜全般に起きる現象で、野菜の中が空洞になる状態のことです。

漢字では"鬆"と書きますが、何となくイメージに合っている気がします。"す"が入る原因はいろいろあり、石灰とカリが不足していることや冬野菜の季節の循環が影響しているといわれているのです。収穫の適期を見逃さないよう、かつ晴れた日に行ってください。

苦労して育てたゴボウの味わいは格別!

出典:photo-ac.com

家庭菜園でのゴボウの育て方のポイントは、次のいくつかがあげられます。土を深く掘る・種は吸水させて発芽促進させる・堆肥を与えて土作りをしっかりする・間引きを3回行うなどです。

ゴボウは収穫も少し大変ですが、ご紹介したように周りの土を軟らかくしてから掘ると意外に簡単です。ゴボウの育て方としていろいろな細かいポイントやコツなどを実行し、美味しいゴボウを収穫してくださいね。

根菜類の野菜が気になる人はこちらをチェック!

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