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【秋まきで失敗知らずに】カブの育て方・栽培方法を解説!生育を良くする植え方も!

カブは春と秋の年2回旬があります。育て方や栽培方法も簡単で、コツをつかめば毎年収穫できるようになるでしょう。この記事ではカブの育て方を丁寧に解説。注意すべき種まきの深さやその後の育て方のポイントやカブの生育をよくする植え方・間引き方をご紹介します。
2021年8月6日
みもざ
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カブは育て方が簡単!秋まきがオススメ

畑やプランターを使った家庭菜園にカブはおすすめのアブラナ科の野菜です。育て方も簡単で、種まきから収穫まで栽培期間が短いのも魅力でしょう。カブはサラダや酢漬け、煮物にしてもおいしく食べられるカブは重宝しますよ。カブの旬は春と秋の2回。春カブは肉質が柔らかく、秋カブはほんのりとした甘みが魅力です。

また、カブの葉は緑黄色野菜に分類され栄養満点。葉物野菜としても活躍してくれます。

カブの種類は豊富

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便利な野菜カブは種類も非常に豊富です。これまでは春まき・秋まき品種が主でしたが、近年の家庭菜園ブームを受けて春以降であれば種まきの時期を選ばない「時しらず」の品種も育て方が簡単で人気があります。

また、収穫するカブのサイズに応じて小カブ、中カブ、大カブと呼ばれます。しかし、育て方はどれも共通するものがあり、1回カブの育て方のコツをつかめばいろいろな種類の栽培が楽しめるでしょう。

人気のカブの種類①ラディッシュ

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ラディッシュは二十日大根の名前で知られる種類です。小カブに分類され、名前通り20日ほどで収穫期を迎えるかと思いきや、日本の環境では1か月ほどかかりますがそれでも短い期間でかつ簡単な育て方で収穫できます。

また、鮮やかな色合いのラディッシュはスライスにしてサラダのトッピングにしたり、丸ごと酢漬けにしたりと人気です。

人気のカブの種類②CRもちばな

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CRもちばなは耐暑性・耐寒性が高くあらゆる環境でも耐えるため育て方もつかみやすいでしょう。さらにCRとついているように根こぶ病に強い品種改良品種です。みっちりと詰まった根はやわらかで甘みがあります。

アブラナ科を多く育てている畑や根こぶ病が出やすい畑におすすめです。

人気のカブの種類③聖護院大丸蕪

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カブの育て方のコツをつかんできたら栽培してみたくなるのが大カブ品種でしょう。聖護院大丸蕪は京都で有名な千枚漬けにも使われる大カブで、真っ白で滑らかな実質は美しいの一言。漬物以外では煮物がおすすめです。

カブの育て方【土作り~種まき】

Photo byjackmac34

種まきをする時期は前述したように品種によっては通年できるものも。とくに育て方が簡単で家庭菜園初心者におすすめのカブの種まきの時期は秋です。春まきは思わぬ寒の戻りでトウがたってしまったり、病害虫の被害が多い傾向にあります。

一方秋まきは春や夏にまくよりも発芽率が高く、病害虫や雑草対策も春ほど苦労しません。また水切れによって起こりがちな実割れなどが起きにくく、育て方が簡単で収穫までこぎつきやすいです。

育て方①畑の土作り

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プランター栽培の場合は、市販されている野菜の土を使うのがおすすめで、そのまま種まきできて育て方も手軽です。畑で家庭菜園を行っている場合は土作りの工程が必要になります。

種まきを予定した2週間前に苦土石灰と有機肥料を土に混ぜ込んでよく耕しましょう。さらに種まき1週間前に化成肥料をすきこみます。その後、畝立てをしこれを畑とします。日の当たる場所を好むので日陰は避けましょう。

畝立ての間隔


Photo byauntmasako

畝を立ては排水がよくなり野菜の生育の調子がよくなります。育て方のなかでも重要なポイント。とくにカブのように土の中で根を肥大化させる野菜を栽培する場合は十分な深さまで耕した土を使いましょう。

筋蒔きの間隔は小カブで12cm前後、中カブで20cm前後、大カブで45cm前後。この間隔を参考に1畝あたりの列数を考え、畝幅を決めます。畝の深さは15cm~20cmほどです。

畝立てについて気になった方はこちらもチェック

野菜の育て方で重要なのが畝立てです。単純に思えて、日の向きによって畝の方向を決めたり、作る作物によって畝の深さを決めたりとコツがあります。畝の作りに方について詳しく知りたい方は以下の記事をご参考ください。

育て方②種まき

畝に深さ1~1.5cmの溝を作り、種を筋蒔きします。深さがありすぎると発芽率が下がるので注意しましょう。種の間隔は1cm。種は小さいので、1cm間隔でまくのは骨が折れます。しかしここを丁寧にすると後の育て方が楽になるため、種まきは育て方の最初の工程で重要なものです。

種をまいたら上から5mmほど覆土し水やりします。種が流れないようにやわらかな水流で水やりするのが育て方のコツ。発芽するまでは乾燥に注意します。

【育て方のコツ】マルチングで雑草対策

種まきの方法は筋蒔き以外にも、畝にマルチシートを張り、開けた穴の中に数粒の種をまくというものもあります。マルチングしていくと雑草防除や低温対策にもなるため、春まきにはとくにおすすめの育て方です。強い日差しから土の乾燥を守る働きも期待できます。

マルチシートのほかにも芽がでたあと、芽を保護するようにもみ殻をまいたり、藁を敷くといった雑草対策もあります。

カブの育て方【水やり~間引き】

Photo byannawaldl

カブを栽培するときに起こりがちな問題が実割れ(裂根)です。収穫してみたらカブが割れてしまっていてつるつるではなかったという失敗は起こりやすい物でしょう。カブの実割れは畑の乾燥が続くと発生します。

そのため、水やりは重要なポイントです。発芽温度である20~25℃を下回らなければ、種まきをして3~4日で発芽するでしょう。また、水やりをしながら生育状態をよく観察し適切な時期に間引きします。

育て方③水やり

水やりはプランターであれば土の表面が乾いたらたっぷりとやります。畑で生育しているときはプランターほどこまめな水やりは不要ですが、芽が出たばかりで苗が弱いときは乾燥が続くと枯れてしまいます。

湿度が高すぎると蒸れて苗が弱ってしまうので、朝の涼しい時間帯にたっぷり水やりするのが育て方のコツです。日中や西日が強く当たるような時間帯は避けましょう。

育て方④間引き

込み合ったカブの苗をそのままにしておくと風通しが悪くなったり日光が遮られたりして生育不良に陥ります。カブのように土の中で可食部が肥大する野菜はとくに間引きは重要です。

きれいでみずみずしいカブの育て方において間引きの作業は欠かせません。間引きの時期は本葉と呼ばれる葉の枚数を注意して観察しているとわかりやすいですよ。

間引き1回目の時期と目安

種まきをしてから3~4日するとハート形の双葉が発芽します。その後、育て方が順調であれば本葉がどんどん展開してくるのがわかるでしょう。間引きの時期はこの本葉の枚数をみながら判断します。

本葉が1~2枚展開すると1回目の間引きの時期です。生育状態の悪いものを優先的に間引きましょう。小さいカブは苗と苗の間隔が2~3cmに、中カブは4cm前後、大カブは8m前後になるように残しながら間引いていきます。


間引き2回目の時期と目安

2回目の間引きの時期は本葉が2~3枚に展開したころです。このころになると雨風にさらされたり、虫に食害されたりして葉がボロボロになったものもでてきます。そういったものを優先的に間引き、生育状態のよい芽を優先して残しましょう。

苗の間隔は小カブ・中カブであれば5~8cm前後、大カブで15cm程度とどんどん広げていきます。

間引き3回目の時期と目安

最後となる3回目の間引きの時期は本葉が5~6枚になったころです。苗と苗の間隔は小カブで15cm、中カブで20cm、大カブで40cmほど開けるように間引きましょう。このころになると生育状態の差がはっきりとわかります。生育が遅いものから優先して間引きます。

【育て方のコツ】間引きの注意点

間引きはただ苗を土抜くから引き抜くだけと思いがちですが、カブの育て方の中でもとくに慎重にすべき作業です。ラフに間引くと残す予定の芽も一緒に引き抜いてしまったり、根を傷つけてしまったりしてその後の育て方に影響します。

間引くときは葉の付け根を手で軽く押さえ、隣の苗が一緒に引きあがってしまわないように注意して抜くのがコツです。

カブの育て方【追肥・土寄せ~収穫】

最初に畑に混ぜ込んだ土にさらにあとから肥料を追加することを追肥と呼びます。土寄せは野菜の生育や雑草を引き抜いたときに一緒に土が流れてしまうため、その土を再び畝へ戻す作業のことです。

種まきから収穫期までが短い小カブは追肥不要です。中カブ、大カブの育て方において追肥や土寄せは重要になります。

育て方⑤追肥

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小カブは前述したように追肥の必要はありません。これも小カブの育て方が簡単といわれる理由の1つでしょう。

一方、中カブ、大カブを栽培する場合は2回目、3回目の間引き作業とともに追肥するのが育て方のコツです。間引きしながら周りの雑草も一緒に取り除き、カブの苗だけになった畑1㎡あたり一握りの化成肥料をまいて追肥しましょう。

追肥について気になった方はこちらもチェック

追肥は種類や与えるタイミングで野菜の育て方に大きく影響を与えます。これまでの追肥方法を少し見直すだけで格段に育て方が良くなることも。育て方に重要な追肥について詳しく解説した記事は以下からどうぞ。

育て方⑥土寄せ

カブは苗の成長とともに土から根(カブ)が顔をだします。この部分を土寄せするときれいなつるつるしたカブが収穫可能に。カブの根を土で覆うことで乾燥からも防げるため、実割れ(裂根)防止にもなり、育て方においてコツといえるでしょう。

また、追肥した化成肥料を土に混ぜ込む役割も兼ねられるので、間引き・除草・追肥・土寄せをセットにしておこなうとスムーズな育て方ができるでしょう。

育て方⑦収穫

収穫の時期はカブの大きさで判断します。小カブであれば直径5cm前後、中カブは約10cm、大カブは25~30cmが収穫の目安です。大きくしたいからと言ってそのままにしておいてもそれ以上大きくなりません。

それどころか、実割れ(裂根)を起こしたり乾燥が進んでゴワゴワとした食感になってしまうため、カブは少し早めの収穫を心がけるのが育て方の最後のコツです。みずみずしいカブを味わいたいなら早めに収穫しましょう。

カブの育て方【病害虫対策】


カブをはじめとしたアブラナ科の野菜は病害虫が付きやすいという特徴があります。葉が虫に食害されてしまうと植物全体の光合成量が減り、生育に支障をきたすことも。また、葉の食害以外にも根につく病害虫もあります。注意深く観察し、適宜対応を取りましょう。

育て方①連作障害対策

カブは連作障害を起こしやすい野菜です。同じ場所で何度もカブを栽培すると病気になりやすかったり生育に問題があることも。植える場所は毎年変え、同じ場所にアブラナ科を連作することは避けます。一度カブを植えた場所は1~2年は開けるようにしましょう。

育て方②害虫対策

カブにつく害虫はアブラムシやヨトウムシ、モンシロチョウの幼虫などが挙げられます。どれも葉を食害するため、見つけ次第駆除しましょう。スプレータイプの殺虫剤なども効果的でしょう。

農薬をできるだけ使わずに栽培したいなら虫の付かないうちから虫よけシートでカバーしてしまうのがおすすめです。ただし、日光量が多少なりとも減ってしまうため生育状況を見ながら使用しましょう。

育て方③病害対策

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カブに多い病害はべと病・根こぶ病などです。べと病は葉に発生するため病気になった箇所は早めに取り除き農薬散布しましょう。

根こぶ病は治療方法がないため未然に防ぐことが重要です。根こぶ病が発生した場所では栽培を避ける、根こぶ病にかかった苗は早めに処分するなどが有効な対策です。

いずれも水はけが悪く風通しの悪い場所で発生しやすいので、間引きや除草は有効です。水はけをよくするため高い畝を立てもいいでしょう。

育て方も簡単!カブを家庭菜園で収穫しよう

土から少し顔を出したカブを見つけ、茎をもって一気に引き抜いて収穫するときはまさに喜びの瞬間でしょう。手塩に育てたカブが美しくみずみずしく育っていると家庭菜園をしてよかったと思えるはずです。

カブはどんな料理にも使いやすく重宝する野菜。種類も豊富なのでカブの個性を楽しみながらいろいろな料理を味わいましょう。間引いた苗もお浸しや漬物にして食べられます。

カブの育て方について気になった方はこちらもチェック

カブの種は1袋200円前後で購入可能です。育て方のコツさえつかめば非常にコストパフォーマンスが高い野菜といえます。さらにカブの育て方について知りたい方は以下の記事もごらんくださいね。