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失敗しないカブの育て方・栽培方法!種まきから収穫まで育てるポイントを伝授!

カブの育て方は簡単。家庭菜園の作物として畑やプランターで種まきから栽培・収穫することができるでしょう。その水やり・肥料から間引きの上手な方法まで。献立にも便利に活用できる美味しい野菜、カブの育て方を詳しくご紹介しましょう。
更新: 2021年6月16日
佐藤3
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はじめに

種まきや収穫時期は?簡単なカブの育て方

漬物にスープに煮物にと料理方法がいろいろためせるカブ。大根と似ていますが甘みが強くてまた違った美味しさがあります。それほど高価な野菜ではありませんが採れたての新鮮なものをいただこうと思ったら家庭菜園で自分で作るのがおすすめ。畑でなくてもプランターでも収穫することができますよ。今日は美味しいカブの栽培方法を種まきや間引き・水やりと肥料など順を追ってご紹介しましょう。

カブについて

まずはカブの基本情報や美味しい旬の時期から。これらの情報は栽培をはじめる前に知っておくと良い基本的なことです。どんな気候の場所で育つのか、美味しいのはいつなのか?自分が育てている姿を重ねて想像しながらお読みください。

基本情報

科・属:アブラナ科アブラナ属
原産地:中央アジアやヨーロッパ西南部
英語名/学名:Brassica campestris/Turnip

美味しい旬の時期

カブというと冬の野菜というイメージがある方も多いでしょうが、意外と真夏と真冬をはずせば年中栽培収穫できる作物です。種まきから育てて収穫時期までの期間が短いところも初心者の家庭菜園で作る野菜におすすめの理由。

初心者の家庭菜園!カブの育て方1.準備

誰でも一度は見て食べたことがあるであろうカブ。その栽培にはまず準備したいものがいくつかあります。カブ栽培で用意したいものを挙げてみました。

カブ栽培の道具

カブを栽培するには土・畑を耕すのに使うシャベルや鋤・水やりのためのジョウロや肥料・ベランダ菜園や畑を作るスペースのない方はプランターに鉢底石・土で育てることも可能です。アブラムシなどが付くこともありますので捕殺に抵抗がある方は害虫除けのニーム液などもあると便利です。

種や苗

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カブにはいろいろな種類があります。白いよく見かけるカブだけでも大きさで分けられますし、赤や紫色をしたもの・大根のような縦長のものとサラダなどにすると見た目もおしゃれな品種が揃っています。どのような料理に使うか考えながらお好みの種を選びましょう。苗は売られている時期が植え時。見つけたらすぐに栽培がはじめられるでしょう。

初心者の家庭菜園!カブの育て方2.日当たり

できるだけ日当たりのよい場所で

カブも他の野菜と同じく日当たりのよい場所で育てると早く大きく成長するだけでなく、栄養もたっぷりと蓄えた立派なものが収穫できるでしょう。ベランダで栽培する場合には建物の影になったりと1日のうちに多少日陰の時間があるのも致し方なしですので諦めずにチャレンジしてみてください。

栽培のコツと日当たりのポイント

Photo bySkitterphoto

日当たり=置き場所となりますが日照時間だけでなく風通しにも注意してあげると害虫や病気対策にも役立ちます。風というと湿気を払うものと思われがちですが植物の成長ホルモンは風で刺激されて分泌されます。風通しが良いことは成長を促すためにもよいことです。

初心者の家庭菜園!カブの育て方3.土

カブ用土の配合・作り方

土は赤玉土と腐葉土を6:3程度の割合で混ぜた一般的な植物栽培用の土の配合で。もっと簡単に手軽に用意するなら野菜用の培養土を買ってしまえばすぐ植え付けできるので便利です。

畑の土の準備


畑などで土を再生して栽培する場合は雨で酸性に傾いた土のpH調整からはじめましょう。種まきの2週間前に苦土石灰を土に混ぜます。こうすることで酸性に傾いた土を中和することができるためです。さらに1週間前には堆肥と化成肥料を元肥としてすきこんでください。

栽培のコツと土づくりポイント

カブには葉のみを収穫する品種もありますが、ほとんどは地中の部分を収穫する野菜。肥料がおおすぎると地上部分が育ちすぎてカブが小さくなってしまいます。他の野菜と比べると肥料は控えめに。追肥については後述で詳しくご紹介しましょう。

初心者の家庭菜園!カブの育て方4.プランター栽培

畑で土を耕す手間がないことと、日当たりの良い場所に移動させて育てることができるので気軽にはじめることができるのがプランターでの家庭菜園です。カブも大量に育てるのでなければベランダ家庭菜園から試すのもおすすめ。

プランターのサイズや用意するもの

野菜を育てるプランターと草花用のプランターは少し違います。特にカブなど地中に作物がなるものはそれなりの土の中のスペースが必要となります。他の家庭菜園用野菜にも流用しやすく持っていると良いのが650プランターと呼ばれる70センチほどの幅で深さもある程度あるもの。その他水はけをよくするために鉢底石も用意してください。

栽培のコツとプランター栽培ポイント

ベランダで育てる場合気にして欲しいのはプランターの置き場所でしょう。前述の日当たりのよい場所というのも重要ですが、避けて欲しいのはエアコンの室外機の風です。生暖かい不自然な風は植物にとってよくない風。直接あたらないようなところに置いてあげてください。

初心者の家庭菜園!カブの育て方5.種まき

カブの種まき1.すじまき

カブの種はとても小さいもの。一般的には土に1直線の溝を掘りそこにパラパラと種まきするすじまきをすることが多いようです。親指と人差指で種をつまみ軽くひねりながら種が一箇所に固まらないよう注意しながら溝に種をまいていきましょう。後でおこなう間引きがしやすくなります。

カブの種まき2.点まき

間引きをもっと楽にするなら点まきもカブの種まき方法としておすすめ。これはカブに必要な株間をあけて穴をあけそこに3-4粒ずつ種を置いていく方法。この場合もできるだけ種どうしが重ならないようにしてください。

栽培のコツと種まきのポイント

種のまきかたはどちらでもお好みで。それぞれそのあとに覆土は1センチくらい、土を軽く指の腹で押さえて種が流れないよう固定したらたっぷりと水やりをして種まきは完了です。

初心者の家庭菜園!カブの育て方6.間引き

種まきをしたら土が乾かないよう水やりをして発芽を待ちます。芽が出揃ってきたころをはじめとして数回間引きを繰り返し最終的に収穫に適した株間に調整してください。

間引きの時期とやり方

間引きの時期ややり方はすじまきか点まきかで少し変わってきます。基本的にタイミングは同じですじまきの場合はならんだ芽の株間を開ける・点まきの場合は一箇所に出た芽の中から良いものを選んで本数を減らすというやり方です。

2回め3回めの間引き時期

2回めの間引きは本葉が2-3枚のころにおこないましょう。すじまきなら株間が5センチほどになるよう調整します。3回めは本葉5-6枚でこれが最終的な株間となるよう10センチを目安に間を間引きします。点まきの場合はここで1本のみ残してください。

栽培のコツと間引きのポイント

間引きするときは芽と芽の間がつまっているときは残す芽まで抜いてしまわないよう軽く押さえて不要なものを引き抜くか、心配ならハサミで切ってしまうとそのような失敗に至らず初心者の方にもおすすめです。

初心者の家庭菜園!カブの育て方7.水やり

水やりの頻度や時期

Photo byannawaldl

水やりは毎日おこなう必要はありません。畑のように炎天下に晒されているように場所でも地中は意外と湿っていることも。心配なら少し掘ってみたり割り箸をさして土の様子を見てから水やりすると良いでしょう。与えるタイミングは朝がおすすめ。特に炎天下の水やりは水分がお湯になって地中の根を痛めることにも。真夏は気温が下がった夕方に与えてもよいでしょう。

栽培のコツと水やりポイント

カブの水やりは他と少し違います。根が太ってくるまでは他の野菜の水やりと同様に畑やプランターの土が乾いてからたっぷり与える方法ですが、根が太ってくるころには水不足は表面が割れる原因となります。よく根元を観察して太ってきたなと感じたらそれまでより水やり時期に注意して水切れを避けるようお世話してください。

初心者の家庭菜園!カブの育て方8.肥料

肥料をあげる時期は

Photo byJing

最初の土づくりで元肥は他の野菜よりも控えめにするという肥料の注意点をお話しました。では追肥として与える肥料は?というとこれは他の野菜とあまり変わりなくそれほど難しいお世話ではありません。肥料が水や植物に吸収されて効果を失ってくるのが1ヶ月目安。ちょうど間引き2回めくらいがその時期にあたります。

栽培のコツと肥料のポイント

Photo by salchuiwt

肥料は化成肥料を1㎡あたりひとにぎり、または水溶性肥料を水やりがわりに与えましょう。固形であれば2-3週間に1度程度。水溶性肥料であれば10日ごとくらいの間隔で収穫まで継続してあげてください。

初心者の家庭菜園!カブの育て方9.病害虫

虫に気をつけたい時期

カブはほぼ通年栽培できるので時期によっては害虫被害が大きい場合もあります。基本的に春から夏が虫の活動時期となります。カブにつきやすい虫としてアブラムシ・ヨトウムシ・アオムシなどの食害。根の部分だけでなく葉も塩漬けなどに活用できるので、地上の可食部分も大切に育てましょう。収穫までの期間が短い作物なので農薬を使わず捕殺するやり方がおすすめです。

カブの気になる病気

虫と違って病気は根の部分を痛めてしまうものに注意しましょう。例えば根こぶ病のようなものです。アブラナ科の植物によく現れる病気なのでカブ栽培にも要注意。一度発生すると10年はその土の中に残るといわれているので、この対策には新しい培養土を使うという手が有効です。

栽培のコツと病害虫対策ポイント

病害虫が多いように感じるかも知れませんが、収穫まで1-2ヶ月くらいの期間になるのでそれほど大変な手間ではないでしょう。ただ根こぶ病は発生するとほとんどのカブがやられてしまうこともあるので畑の土を使う場合は特に注意をして、他のアブラナ科の植物を育てたあとなどには植え方を考えた方がよいでしょう。

初心者の家庭菜園!カブの育て方10.収穫

収穫時期の目安

カブは育てている品種によって大きさ形・色が変わります。種袋や苗の札などからその大きさ・色の目安を見てその大きさになったときが収穫時です。

収穫のやり方

収穫のやり方は葉のまとまりを株元をしっかり持って抜く方法で。すべて持たないと葉だけが抜けてしまったりするので、できるだけすべての葉をひとつにして抜き取ってください。一度ですべて収穫しようとせずにちょうどよい大きさまで揃ったものだけ採るようにしましょう。

栽培のコツと収穫のポイント

小さいと可食部分が少ないと少し損した気分というだけで、意外とやわらかくサラダなどにするには向いていることも。注意するのは大きくなりすぎです。皮が固くなり結局食べる部分が少なかったり、中には大きくなりすぎて割れたりスが入る(中がスカスカで味や食感も落ちる)こともあるので大きくしすぎる前に収穫してしまってください。

初心者の家庭菜園!カブの育て方11.保存

収穫後の注意点

収穫したあとのカブ。せっかくの土付き野菜はそのまま保存するのがおすすめです。しかしそのときも葉と実は切り離してください。実の栄養が葉に吸い上げられてしまうためです。また実についている根も切り取ってしまうとよいでしょう。基本は冷蔵保存で。

長持ちする保存方法


かぶあるだけ ラップ必要なだけ ポリ袋かぶが入るくらい

かぶの保存方法

上手な保存のためのポイントは空気とできるだけ遮断すること。このやり方ですと1-2週間は冷蔵室でフレッシュな食感が楽しめるレシピ。このレシピの他利用方法が限られますが冷凍保存も可能なので、葉と根部分を分けてそれぞれ食べやすい方法にカットしてから保存袋に入れ冷凍してください。

新鮮なカブの美味しい賞味目安

葉と実で美味しく食べられる期限は変わります。葉の部分は通常冷蔵で3日。長くしたいのであれば塩漬けにしてしまうと良いでしょう。実は必ず葉と切り離して1週間が美味しい期限。冷凍であればどちらも1ヶ月が目安。それ以上保存することもできますが味が落ちて美味しくなくなるため早めに食べてしまいましょう。

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家庭菜園向きの人気のカブの種類

小カブ

小カブ 種 『みやま早生』 小袋(4ml) ナント種苗

サイズが5センチ程度までの一般的な白く丸いカブを小カブと分類しています。これは品種などではなく単に見た目と大きさで分ける方法。大きくなると中カブ・大カブと名前が変わるのが特徴。漬物・味噌汁・サラダなどいろいろな料理に使いやすいサイズです。

ウグイスナ

カブの中には葉を食べる品種もあります。それがこのウグイスナ。スーパーなどの小売店でも見かけたことがあるでしょう。実はこれはカブの葉っぱ。根は太らない種類なので他の葉物野菜と同様の食べ方ができます。

フルーツかぶ

カブの中でも甘みに特出した品種です。もものすけなどいろいろな種類の種が売られています。そのまま食べて美味しいのでサラダやおろし煮などに使うと良いでしょう。

まとめ

カブの家庭菜園は時期に気をつければ意外と簡単!

カブは収穫までが早くてプランターでも手軽に栽培できる家庭菜園向きの野菜です。アブラナ科の植物は害虫や病気にやや弱い傾向にありますが、栽培期間が短いので難易度は低めでおすすめ。調理方法も品種もたくさんあるので、いろいろチャレンジしてみてくださいね。通年を通してほぼ栽培可能で初心者の方もとてもはじめやすい作物ではないでしょうか。

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