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美味しく・楽しく家庭菜園ができる!玉ねぎの育て方講座!早生や晩生についても解説!

玉ねぎの育て方は初心者でも簡単なので、家庭菜園でぜひ挑戦してみませんか。 玉ねぎの育て方は3種類あり、「苗」による育て方、「種まき」による育て方、「タネ球」による育て方となります。これらのタマネギの育て方についてご紹介しますのでぜひご参考にしてください。
更新: 2021年8月14日
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玉ねぎの育て方は初心者でも意外に簡単!

出典:ライター撮影

家庭菜園での玉ねぎの主な育て方は、「苗を植え付ける」「種まきをする」「タネ球から育てる」の3つの方法があります。地域によりますが、北海道のような冷涼な気候の地域では夏期に植え、温暖な本州地域では晩秋から初冬にかけてが栽培によい時期です。

玉ねぎは植え付けが遅れると寒さで育ちにくくなるため、それぞれの方法の育て方をチェックし、年に一回のチャンスを逃がさないで植えてください。(この記事は2021年8月13日時点の情報です)

 

玉ねぎの早生・中生・晩生とは?

Photo byShutterbug75

玉ねぎの品種は、主に「黄玉ねぎ」と「赤玉ねぎ」「白玉ねぎ」の3系統に分かれます。さらにその3系統は、収穫時期による「早生(わせ)」「中生(なかて)」「晩生(おくて)」に分類されるのです。さらに早生は「極早生」、晩生は「中晩生(なかおくて)」品種もあります。

収穫時期が3月~4月の系統は「早生」系統で、収穫時期が6月に迎える系統は「晩生」となり、その中間に収穫時期となる系統は「中生」となります。

早生と晩生の違いは味と貯蔵性に影響を与える

早生品種と晩生品種の違いは、味わいと貯蔵性に違いをもたらします。早生品種は、水分が多くて甘みが強く、辛みが少ないためサラダ向きです。晩生品種は、貯蔵性に優れており、長期間保存できることかた吊り玉にする人が多くいます。

家庭菜園で好みの玉ねぎを育てるときは、これらの品種の特徴によって玉ねぎを選ぶとよいでしょう。品種選びも玉ねぎの大切な育て方のひとつです。

極早生・早生・中晩生・晩生の主な品種一覧

黄玉ねぎ 早生 ソニック・浜育ち
  中生 ターボ・ラピュタ・ヒーロー
  中晩生 貯蔵用吊り玉ねぎ・奥州中高黄
  晩生 ラッキー・ケルたま・北もみじ
赤玉ねぎ 早生 レッドグラマー
  中晩生 猩々赤・赤玉の極み・湘南レッド
白玉ねぎ 極早生 杏仁丸・スパート

玉ねぎの育て方:苗を植え付けて育てる方法

育て方①玉ねぎの苗の品種を決める

フリー写真素材ぱくたそ

玉ねぎの品種を決めるということは、植え付け時期を決めるということです。玉ねぎの品種である早生(わせ)・中生(なかて)・晩生(おくて)は、系統で苗植えの時期と苗の大きさが決まっています。

定植時期は、早生系は11月中~上旬、中生と晩生は11月中~下旬です。ほんの差ですが、植え付け時期を守るのも育て方の大切なポイントです。品種による栽培方法の違いはなく、基本的に同じなため玉ねぎの栽培は難しくないのです。

育て方②玉ねぎの苗選びをする

苗での玉ねぎの育て方の第一ステップは、丈夫な苗選びを行うことです。玉ねぎの植え付けに適している苗は、根元の太さが7~8ミリメートルのものをおすすめします。

そして葉がまっすぐの立って折れていないものを選んでください。苗をきちんと選ぶことは、美味しい玉ねぎの育て方の大切なポイントです。

苗選びのもう一つのポイント

もう一つの玉ねぎの苗選びのポイントとして、苗は太くても細くてもよくありません。

太すぎる玉ねぎの苗は春になると"とう"立ちがしやすくなるのです。細すぎる玉ねぎの苗は、寒さや生育が悪くなることがあります。白い部分の根元が鉛筆ほどの太さの苗を選びましょう。よい苗選びは、玉ねぎの育て方において大切なポイントです。

育て方③玉ねぎの畝づくりをする

出典:ライター撮影


次の育て方の大切なポイントは、玉ねぎの苗を植え付ける前の玉ねぎの畝づくりです。肥料は、1平方メートルに対して堆肥2キログラム、過リン酸石灰と化成肥料を各一握り(50グラム)を目安にまいてください。

それから土とよく混ぜて整地します。畝の大きさは、幅60×高さ10センチにし、長さは植え付ける玉ねぎの苗の量で調整してください。

育て方④玉ねぎの苗を植え付ける

土づくりが終わった畝に、15センチメートル間隔に穴が開いているポリマルチを張ってください。玉ねぎは栽培期間が長いため、雑草防止効果が高い黒いポリマルチがおすすめです。

マルチの穴に指を挿し、深さ2~3センチほどの玉ねぎの苗を植える穴を開けます。苗の根を丸めながら全部植え付ける穴に入れ込んでください。葉鞘部の白い部分が半分ほどまで埋まるようにします。株元がぐらつかないよう手で押さえて土寄せしててください。

玉ねぎの植え付けのポイント

株元をしっかり手で押さえても、玉ねぎの苗はひょろ長いため植え付けた直後は倒れています。しかし、しばらくすると玉ねぎは根付いて起き上がるため、心配したのではないかと心配する必要はありません。

手順通りに植え付けをしっかりすれば、7割がた玉ねぎの栽培方法は成功といえるでしょう。

育て方④冬越しの管理

出典:ライター撮影

玉ねぎの栽培期間は約半年と長いため、11月中旬以降に玉ねぎを植え付けると越冬させることになります。

玉ねぎは寒い期間でも養分を吸収して育つため、「雑草」や「枯れ葉」の抜き取りをすることで冬越しの管理をしてください。また寒さで霜柱が立ったときは踏んでつぶし、株元がぐらつかないように土に押し込みます。少しだけ土寄せをしてぐらつきを防ぐのもよいでしょう。

育て方⑤玉ねぎの追肥

玉ねぎの育て方で大切なポイントは、栽培期間中に適切な量の肥料を与えることもあげられます。時期は、寒さが緩んで再び成長し始める2月下旬~3月上旬と、球が大きく成長し始める3月下旬~4月上旬の2回です。この時期を過ぎてから肥料を与えると収穫時期に球が腐りやすくなるため、時期を過ぎないように注意してください。

肥料の与え方は簡単で、ポリマルチの一つの穴に化成肥料を一つまみ(約3グラム)まくだけとなります。

育て方⑦玉ねぎの収穫

出典:ライター撮影

玉ねぎが無事に冬越しをして春が来ると、いよいよ家庭菜園の玉ねぎも収穫時期を迎えます。玉ねぎの収穫のタイミングは、株が倒れてきた状態がサインです。玉ねぎの畑を見て全体が倒れていたら収穫できるため、収穫の準備に取り掛かりましょう。

収穫方法は簡単で、玉ねぎの株元を手で持って引き抜くだけとなります。そしてよく乾燥させてから保存させてください。

収穫の際のポイントⅠ

玉ねぎは収穫が遅くなると日持ちが悪くなり、長く保存できなくなります。さらに玉ねぎが腐りやすくなるため、収穫時期もしっかり見極めてください。玉ねぎは根が土から離れていれば、多少の雨は問題ありません。とにかく収穫時期を遅らせないように気を付けます。

これまで大切に育ててきた玉ねぎは収穫もしっかり行うことが、上手な育て方の締めくくりとなるポイントです。

収穫の際のポイントⅡ

玉ねぎの収穫は、できれば晴天の日が続いた日を選んでください。土が乾いているため、玉ねぎの貯蔵性が高まり腐りやカビの発生を抑えられるのです。玉ねぎの収穫は天気に左右されやすいですが、遅くなって日持ちが悪くなるよりも、少しであれば早めのほうがよいといえます。

育て方⑧玉ねぎを乾燥させる

出典:ライター撮影

玉ねぎを収穫した直後は湿ってるため、風通しのよい場所や畑で半日ほど乾燥させます。玉ねぎは重ならないように置き、すべての玉ねぎの表面を乾燥させてください。

一ヶ月以上乾燥させたいときは、茎葉を付けたまま同じ大きさの玉ねぎを5~10個単位で直射日光が当たらない風通しのよい場所で吊るし、乾燥させながら料理に用います。このとき結び方が強すぎると結び目が腐って玉ねぎが落ちるため、ある程度ゆるく結んでください。


乾燥させるときのポイント

玉ねぎの乾燥が不十分なまま茎葉を切り落としてしまうと、切り口から乳がにじみ出てきます。そうするとカビが発生して腐りやすくなるため、充分乾燥させてから茎葉を5センチメートルほど残して切ってください。こうすることで玉ねぎの内部が腐る心配がなくなります。

玉ねぎの育て方:種まきで苗から育てる方法

出典:ライター撮影

種まきによる育て方の場合は、苗とは違って自分で種まきをして育てられるため、好みの玉ねぎの品種を選べます。種まきにおける育苗期間は約2ヶ月となり、9月中旬~下旬がまき時です。

苗を自分で作ったあとの玉ねぎの育て方は、苗を植え付ける育て方と同じになります。

育て方①苗床づくりをする

出典:ライター撮影

種まきの育て方の大切な第一ステップは、苗を植え付けるのと同じく、苗床となる畝づくりとなります。1平方メートルに対して堆肥2㎏、過リン酸石灰と化成肥料を各一握り(50グラム)土にまいてください。

それから土とよく混ぜて整地します。畝の幅はやはり苗を植え付けるときと同じく、幅60×高さ10センチです。長さは種まきをする玉ねぎの種の量によります。

育て方②種まきの溝をつける

出典:ライター撮影

土づくりが終わった畝に種まきのための溝をつくります。方法は、支柱などの棒を押し当て、12~15センチメートルの間隔で深さ1センチメートルの"まき溝"をつくってください。

コツとして、まき溝を表面より低くすることで溝の土を押し込むようにすると、種まきしたときに種がよく見えるので作業が楽になります。

育て方③種まきをする

玉ねぎの種はまき溝に沿って1センチメートルの間隔でまいていきます。種まきの際に"ひねりまき"といい、種が重ならないように親指と人差し指でひねるようにして種を落としていく方法がよいでしょう。

1平方メートルの玉ねぎ畑であれば500本前後の苗ができるため、おおよその植え付け本数を計算して種まきをしてください。

育て方④土で覆う

出典:ライター撮影

玉ねぎの種まきが終わったら、厚さが1センチメートルになるように土を掛けていきます。土をかけたあとは表面を鍬などで強めに押しながら土と種まきした種を密着させてください。

さらに雨で叩かれるのを防ぐために上から不織布をべたがけします。水は、種は自然の土中の水分を吸収するため、与えなくても問題ありません。

育て方⑤発芽と育苗

玉ねぎは早ければ4~5日で発芽してくるので、様子を見て発芽が確認出来たら不織布を外してください。さらに草丈が3~4センチメートルになったら、2~3センチメートル間隔になるように間引きます。

間引いた後は、1平方メートルに対して化成肥料30グラムを追肥し、株元がぐらつかないように土寄せもしてください。

育て方⑥苗の選別をする

玉ねぎの草丈が20~25センチメートル、茎の太さが5~6センチメートルほどになったら苗の取ります。玉ねぎは、茎の太さが10ミリメートル以上に大きくなると、春先にネギ坊主が出やすくなります。そうなると玉ねぎの品質が下がってしまうため、この時期にしっかり苗を取って畝に植え付けます。

苗は太い苗と細い苗に分けて植え付けることで、全体的に同じ球の大きさの玉ねぎが栽培できるのです。


育て方⑦畝に植え付ける

しっかりとよい玉ねぎの苗をつくれたら、後は苗を植え付ける栽培方法と同じです。11月中旬ころの苗を植える畝をつくるところからスタートし、同じ栽培方法で玉ねぎづくりを進めてください。細かい手順がありますが、玉ねぎの上手な育て方となることでしょう。

玉ねぎの育て方:タネ球から育てる方法

出典:ライター撮影

玉ねぎの育て方は、苗による育て方や種まきによる育て方以外に、「タネ球」での育て方もあります。夏になると「ホーム玉ねぎ」「オニオンセット」「セット球」などの名称のタネ球が家庭菜園用に販売されます。

このタネ球を8月下旬~9月上旬に植え付けると、11月中旬~12月下旬には美味しい玉ねぎを収穫できるのです。

育て方①よいタネ球を選ぶ

家庭菜園用のタネ球は、丸々とよく太っており、かたく締まっているものを選んでください。しっかり細部まで見て、カビが生えていないかどうかも確認しましょう。タネ球選びも上手な玉ねぎの育て方で大切なポイントとなります。

育て方②畝に植え付ける

畝は、苗を植え付ける場合と同じように畝づくりをしてください。それからタネ球が入る分の溝を支柱などを押すことで掘り、タネ球を置いていきます。このときにタネ球の先端が少し見えるように植えるのがコツです。

草丈が3~4センチほどに伸びてきたら2週間に1度、1平方メートルに対して化成肥料30グラムを追肥しながら栽培してください。

自分で育てた玉ねぎで美味しい料理を作ろう!

フリー写真素材ぱくたそ

玉ねぎの育て方は、一番簡単なのは園芸店で苗を購入して栽培する方法です。苗の品種には早生種・中生・晩生があり、貯蔵性と味わいが異なります。植え付け時期も微妙に違うため、事前に苗を吟味しましょう。

種まきによる育て方は少し手間がかかりますが、苗を選ばずに自分の好きな品種を栽培できるというメリットがあります。またジャガイモのようにタネ球による育て方もあるので、自分に合った栽培方法で取り組んでください。

玉ねぎの健康効果や料理が気になる人はこちらをチェック!

玉ねぎは血圧を下げる効果があるなど、健康効果が期待されています。また、あらゆる料理に欠かせない食材としても人気です。こちらの記事で、玉ねぎの効能やレシピもぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。