OGK KabutoのAEROBLADE5:はじめに
エアロブレード5は中間グレード
OGK KabutoのAEROBLADE5(エアロブレード5)は中間グレードのフルフェイスヘルメットです。コストパフォーマンスの高さに人気があります。ヘルメットは命を預ける安全装備。しかし、ツーリングでの快適さも気になりますね。
ここではOGK KabutoのAEROBLADE5を紹介します。なお、この記事は2021年8月28日現在の情報をもとに作成しますことをご了承ください。
OGK Kabutoは格下にあらず!
バイク用のヘルメットはアライとショウエイの2大メーカーが市場を占めてきました。しかし、そこに一石を投じたのがOGK Kabutoです。
ユーザーのインプレ評価は高く、ブランド力も高まりました。ツーリングスポットへ行けばOGK Kabutoのヘルメットを愛用するバイク乗りを必ず見かけます。
アライとショウエイのヘルメットに敷居の高さを感じたら、OGK Kabutoのヘルメットがおすすめです。
AEROBLADE5の仕様
エアロブレード5はコスパ良好!
AEROBLADE5は価格と性能のバランスがいいフルフェイスヘルメットです。安全性を表す規格はPSC、SG、JISの3つですが、初心者ライダーでも手ごわさを感じない価格で販売されています。
ソリッドカラーの価格は3万円前後です。アライやショウエイのヘルメットよりもツーリングブーツ1足分ほど安いといえます。
しかし、安いというだけでは命を預けられません。AEROBLADE5の仕様から確認しましょう。
剛性が高いグラスファイバーの帽体
AEROBLADE5の帽体にはグラスファイバーが用いられています。これがAEROBLADE5が人気の理由です。グラスファイバー製の帽体は剛性が高く、ヘルメットを軽量にしてくれます。
AEROBLADE5より下位のKAMUI-3やSHUMAの帽体はサーモプラスチック製です。アライやショウエイのフルフェイスを長年着用していると、グラスファイバー製の帽体に信頼を寄せてしまいますよね。
ウェイクスタビライザーの優れた空力特性
AEROBLADE5は空力特性も良好です。OGK Kabutoのお家芸であるウェイクスタビライザーと、正面の面積を極限にまで少なくした形状が、走行風の影響を抑えてくれます。
AEROBLADE5が長距離ツーリングで評価されるのは、首への負担が少ないためです。剛性が高いグラスファイバー製の帽体は走行風でひずみにくく、安定した空力特性を発揮します。
売れ筋サイズは専用帽体で小顔効果!
AEROBLADE5は6サイズの展開です。また、帽体のサイズは4サイズに分けられています。MとLは専用の帽体が用いられ、XSとS、XLとXXLの帽体は共通です。また、帽体は前後方向に長い形状になっています。
AEROBLADE5は着用サイズと帽体サイズのギャップが少ないですね。走行風による空気抵抗を軽減してくれるだけでなく、正面や真後ろからみると頭が小さく見えます。
渋めのカラーでかっこいい!
AEROBLADE5のカラー展開はソリッドカラー4色、グラフィックカラーが5パターン7色です。そのうち、AEROBLADE5Rは最表面に平織のカーボンが用いられています。
AEROBLADE5のカラー展開は下位モデルのKAMUI-3より少ないですね。売れ筋ナンバーワンはKAMUI-3だと考えられます。サーモプラスチック製の帽体に抵抗を感じないのなら、カラー重視でKMAUI-3を選択するのもありです。
基本を押さえたソリッドカラー
AEROBLADE5のソリッドカラーにはパールホワイト、ブラックメタリック、フラットブラック、シャイニーレッドがあります。フラットブルーは廃盤となりましたので、ショップの在庫を探したいですね。
ソリッドカラーは渋めの印象で、年齢や性別を問わず着用できます。OGK Kabutoのマークも控えめです。カッティングシートやステッカーでカスタムするのにも適しています。
複雑な配色のグラフィックカラー
AEROBLADE5のグラフィックカラーには、AEROBLADE-5R SM-1の黒/白、KNIGHTの黒/金、WINDの赤・青・ライムの3色、SAMURAIの黒/金、DRAGONの黒/赤があります。HURRICANE、LB、GO、RUSHは廃盤となりました。
グラフィックモデルは渋めながらも若い世代に似合う配色です。複雑な配色は幅広い車種に合わせられます。旧モデルはショップの在庫で入手可能です。
OGK Kabutoファンを獲得するのが狙い?
アライとショウエイの牙城を崩すのがAEROBLADE5の狙いです。敷居の高さを感じさせない価格、ツーリングで疲労を軽減してくれる剛性と空力特性、渋めのカラー展開とコンパクトな見た目など、2大メーカーに引けをとらない魅力があります。
しかし、スペックだけで全貌を推し量れないのがヘルメット。AEROBLADE5のフィット感、重量バランス、風切り音は気になるところです。ここからは、ユーザーのインプレ評価を確認しますね。
AEROBLADE5のインプレ:フィット感
エアロブレード5はショウエイ派が注目
アライやショウエイのヘルメットを複数所有しながらも、AEROBLADE5を購入したユーザーのインプレ評価を紹介します。このユーザーは、OGK Kabutoの安い価格に格下のヘルメットだと思っていたとのこと。
AEROBLADE5はショウエイが好みというユーザーから好まれる印象を受けます。ツーリングでの快適さを重視する機能性に、OGK Kabutoとショウエイに共通点があるからです。
デザイン、フィット感、機能性全てSHOEIが好みです。(中略)量販店でこのAEROBLADE5を試着したところ、かなりの好印象だったので購入しました。
フィット感はショウエイに近い
ショウエイのSサイズからAEROBLADE5のMサイズに買い替えたユーザーのインプレ評価を紹介します。SサイズからMサイズへの買い替えですので、参考としてとらえなければなりませんが、AEROBLADE5のフィット感はショウエイに近いというインプレ評価は多いですね。
しかし、頭の形は人によって違いますので、フィット感は実店舗で試着して確かめる必要があります。
shoeiのsサイズを以前付けていて頻繁に頭が痛くなったので今回、Mサイズを購入。ぶかぶかだったらやだなと思いつつ、被ってみると頭にピッタリ、勢いよく揺らしてもピッタリフィット、きついという事もなく良かったです。
浅めのかぶり心地でフィット感は良好
OGK KabutoのKAMUI-2とフィット感を比較するユーザーのインプレ評価を紹介します。KAMUI-2より浅いかぶり心地ながら、フィット感は良好とのことです。
AEROBLADE5はかぶり心地が浅いので、スタンドカラーのライディングジャケットでも首を振っての安全確認がしやすいといわれています。
深いかぶり心地を好むアライ派は、AEROBLADE5のフィット感に戸惑うかもしれません。
頭囲57cmでMサイズを購入したので2年使用してきたKAMUI-2と比べてみました。(中略)入口がかなり狭く、被ると少し浅い感じがしますがフィット感・ホールド感は極めて良好です。
SHOEIのZ7と比較:フィット感
AEROBLADE5とショウエイのZ7を比較するユーザーのインプレ評価を紹介します。AEROBLADE5はZ7と比較されることが多いですね。Z7はチークパッドの厚みがある印象を受けます。
Z7はアップグレードされてZ8になりましたが、サイズ展開はS、M、L、XLの4つです。サイズ重視で選ぶなら、AEROBLADE5に軍配が上がります。
エアロブレード5のMを試着し、きつくもなくゆるくもなくでぴったしなかんじ(中略)。次にZ7を同じMで試着したら、こんなに違うのかと思うくらいキツくて(中略)フィット感というより圧迫感、(中略)Z7のLも試しましたがきつめでした。
AEROBLADE5のインプレ:重量
エアロブレード5は軽量でコンパクト
AEROBLADE5の軽量な重量は圧倒的だというユーザーのインプレ評価を紹介します。AEROBLADE5がZ7と比較されがちなのは、ともに軽量な重量なフルフェイスヘルメットだからです。
AEROBLADE5は軽量であるだけでなく、空気抵抗も少ないので、首への負担がかかりにくいといえます。ツーリングで高速道路を利用する機会が多いバイク乗りにおすすめです。
軽い、そして空気抵抗が全く違う。70km/h付近でも頭が後ろに持って行かれる感が、ほぼ無い。空気がスムーズに流れてゆくのがよく分かる。
ヘルメットの前方が重い
AEROBLADE5は重量バランスが悪いというユーザーのインプレ評価を紹介します。軽量で空気抵抗は少ないものの、前方が重く、少しうつむいた感じになるとのこと。ややルーズなチークパッドのフィット感や、前後に長い形状が原因だと考えられます。
AEROBLADE5の重量バランスが気になるのなら、Pro-Fitting Serviceを受けられる認定店で購入するのもありです。
軽量なのですが、かぶるとバランスが悪く前方の重量感が強く少しうつむいた形となります。軽量さ、通気、風の抵抗感については名前通り良い出来だと思います。
SHOEIのZ7と比較:重量
AEROBLADE5はアライのジェットヘルメットと重量が変わらないほど軽量というユーザーのインプレ評価を紹介します。サイズ感はアライと同じXLでピッタリだったとのこと。
Z7と比較してAEROBLADE5を購入した様子ですが、15,000円の価格差は大きいですね。国内生産のヘルメットにこだわらなければ、AEROBLADE5は有力候補にできます。
普段アライのジェットを被っていましたが、重さは同じくらいです。アライのはXLサイズでしたので、当商品もXLでアマゾンで購入しました。ぴったりでした。Z7も良いですが、バイクは他にも何かとお金が掛かりますから、Z7との差額が15,000円というのは助かります。
AEROBLADE5のインプレ:風切り音
エアロブレード5の風切り音は情報
AEROBLADE5は高速道路走行でも風切り音が気にならないというユーザーのインプレ評価を紹介します。高速道路走行ではあご部分からの風の巻き込みがそこそこあるようですが、首を振っての安全確認でも走行風の抵抗を受けにくいとのこと。
あご部分からの風の巻き込みは同梱のウインドシャッターの装着で解消できます。ウインドシャッターはヘルメットの脱着のしやすさも考慮して装着したいですね。
高速道路の常識的な速度域では風切り音も気になりません。またウェイクスタビライザが効いているのか、車線変更時の首振り確認でも安定感が高いです。(中略)高速走行時の顎部分からの風の巻き込みはそこそこあります。
外部の音は聞き取りやすい
AREOBLADE5の静粛性を絶賛するユーザーのインプレ評価を紹介します。高速道路でもインカムスピーカーのナビ音声を明確に聞き取れると評価しながらも、外部の騒音が気になるとのこと。
これは内部の空気を循環させるために設けられたアウトレットトリムが原因です。外部の音をヘルメットへ伝えてしまいます。
これを騒音ととらえるか、情報としてとらえるかはライダー次第でしょう。
高速100km/h走行中でもナビ音声が聞こえる程度には静粛です。横を向いた時の風切り音も抑えられていますが騒音が耳元で聞こえるので気になります。
アウトレットトリムに少し工夫
AEROBLADE5は外部の音がうるさくてナビの音声が聞き取りにくいというインプレ評価を紹介します。AEROBLADE5の風切り音の感じ方はライダーによって違うのかもです。
このユーザーはアウトレットトリムのメッシュに風が当たらないように、スポンジで覆っているとのこと。安全性に問題がなければ、少しの工夫をするのもありです。完全に塞いで音を遮断すると、外部の音が聞こえなくなるので注意をしましょう。
サイドアウトレットリムのメッシュ部に風が当たらないように手前に高さ8mm程度のスポンジを張り付けたら明らかに風切り音が減少した。
SHOEIのZ7と比較:風切り音
ショウエイのZ6からの買い替えでAEROBLADE5を選んだユーザーのインプレ評価を紹介します。エンジンのメカノイズがクリーンに聞こえ、異音検知に役立つかもとのことです。風切り音は情報として捉えています。
それ以上に、首への負担が少なく、長距離ツーリングが快適とのこと。軽量な重量や空気抵抗の少なさから得られる安定感を大絶賛しています。Z6は正面から受ける走行風が強かったようです。
Z7と比較検討しました。(中略)風切音は、ウェイクスタビライザーのおかげか「ボボボボッ」という雑音が取り除かれて文字通り「風を切る音」だけが情報として入ってきます(中略)。吸気音と排気音が今までよりクリーンに聞こえるようになりました。異音の検知に役に立つと思います。
OGK KabutoのAEROBLADE5:まとめ
エアロブレード5は長距離ツーリングに似合う!
OGK KabutoのAEROBLADE5は軽量な重量とコンパクトな帽体に人気のあるフルフェイスヘルメットです。空力特性に優れ、高速道路走行でも首への負担が少ないと評価されています。
アライと比較すると安全性を表す規格に物足りなさを感じるかもですが、レースを想定したヘルメットに窮屈さを感じたライダーにおすすめ!ツーリングでの快適さを重視したヘルメットですので、ショウエイ派からも注目されています。
OGK Kabutoは第3選択肢ではない
AEROBLADE5は2019年の末にJIS規格の認定取り消しを受けました。製造上の工程に不備ではありませんでしたので、安全性には問題がなかったものの、それ以来は中国の工場で生産をし、メイドインジャパンではなくなりました。
いまは信頼回復に向けて努力している真っ只中です。このタイミングだからこそ、信用してもいいのではないでしょうか。
OGK Kabutoは第3の選択肢を脱したほど人気が高まっています。
東大阪工場のJIS「認証」認定の取り消しから1年、たくさん批判を受けたと思うし、たくさんの信用を失ったと思います。失った信用は取り戻せないかもしれませんが、これから信頼してくれる人は必ずいます。次のエアロブレード6に期待しています。Z-8に負けるな。
ヘルメットが気になる人はこちらをチェック!
ヘルメットはライダーにとっての顔です。安全性はおろそかにできませんが、快適さや見た目も無視できません。疲労を軽減してくれるヘルメットは事故を未然に防いでくれますし、かっこいいヘルメットは疲れた気持ちを和ませてくれます。
OGK Kabutoのように、敷居の高さを感じさせないヘルメットが増えることを願うばかりです。他のヘルメットを紹介する記事もチェックしてくださいね。
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