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「純粋」「信仰」などの意味を持つ、睡蓮の花言葉をご紹介!色別の違いや由来も解説!

睡蓮の花言葉をご紹介します。睡蓮というと、どのようなイメージを思い浮かべますか?水面に咲く花や和の雰囲気がありますね。そんな睡蓮にも種類があり、咲く花も色とりどりです。色別にもつけられている睡蓮の花言葉を知って、ぜひ楽しみながら観賞してみてください。
2021年8月30日
soyokazenonaka
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睡蓮の花言葉の意味とは?

全般の花言葉の意味

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睡蓮(スイレン)は沼や池(日本各地)に生息します。種類に分けられますが、全般の花言葉の意味は「純粋な心」「清純な心」「清浄」「信仰」「信頼」です。この花言葉の意味から、汚れのない聖なるものといったイメージを持つ方もいます。特に「信仰」など宗教的な雰囲気を感じさせるこの花言葉は、水面に凛と咲く姿とマッチしていますね。

睡蓮の花には複数色があります。色によっても花言葉に違いがあるのでご紹介しましょう。

色別の花言葉の意味

ももいろの花言葉「信頼」

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ももいろの花言葉は「信頼」です。「信頼」は人を信じて頼りにする意味になります。柔らかく温かなイメージがあるももいろは、人の心の温かさを表現しているようです。心は一般的に赤やももいろのハートで表現されます。「信頼」の花言葉に色を合わせるとしたら、自然とももいろが似合う気がしませんか。

ももいろは花の色としても人気が高いです。ほかのももいろの花の多くも、温かなイメージの花言葉がつけられています。

白の花言葉「純粋」「潔白」

白の睡蓮の花言葉は「純粋」「潔白」です。澄んで汚れがないことを意味しています。光を反射する白は、キラキラと輝いて見え美しいです。花嫁さんの衣裳も白ですよね。

暗い池や沼とは対照的にキリっと咲く睡蓮の白い花は、見る人を魅了するでしょう。睡蓮全体の花言葉は心が加わって「純粋な心」です。「純粋な心」を持つ人は、心が清らかで輝いている人のことを指します。

黄の花言葉「優しさ」「甘美」

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黄の睡蓮の花言葉は「優しさ」「甘美」です。黄は温暖色で明るいカラーイメージがあります。遠くからでもはっきりと見える黄は、太陽や光の象徴です。「甘美」とは甘くうっとりと心地よく幸せを感じるという意味となります。花言葉の「優しさ」と併せて女性的で穏やかさがあるイメージです。

池や沼の少し暗い雰囲気の中に明るい色の花が咲くと、ほっとしませんか。睡蓮の色で多い白とは違い、陽だまりのような黄の睡蓮も素敵ですね。

青・紫の花言葉

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睡蓮の花というと、一般的には白い花やももいろの花をイメージしますが、青や紫も美しく人気があります。熱帯性スイレンに見られる花の色です。青・紫の睡蓮は涼しげで落ち着いた雰囲気を感じますが、ほかの花の色と違い花言葉はありません。

花言葉はなくても、青のカラーイメージには「信頼」や「清潔」などがあります。また、紫には「神聖」「神秘」のカラーイメージがあるので、睡蓮の花言葉の意味と近いです。

西洋での花言葉

西洋での睡蓮の花言葉はpurity of heartとなり「清らかな心」という意味です。名前「Nymphaea alba(ニンファエア アルバ)」はセイヨウスイレンという種で白い花を咲かせます。

西洋の花言葉でも、白い花の睡蓮は清いというイメージです。「清らかな心」とは、透き通って濁りのないピュアな心のことを指します。ギリシャ神話でもニンフは若いピュアな女性を描いているのです。

睡蓮の花言葉の由来は?

古代エジプトから由来する花言葉

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古代エジプトの壁画をみると、睡蓮があらゆるところで描かれており、宴会の花冠や祭壇の装飾、女性のアクセサリーなどに用いられたことが分かっています。朝に開花し夕方には閉じることを繰り返す様子と花姿に太陽神が関係するとして重宝されました。花言葉の「信仰」はその神聖な扱いに由来しているようです。

また、再生や生産を連想し、ミイラへの献花や船の装飾に使うこともありました。「信仰」の花言葉は太陽や再生が関係しています。

白い花が多いことが由来した花言葉

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一般的に睡蓮は白い花が多く、花言葉は白のイメージに由来しています。「純粋な心」「清純な心」「清浄」の花言葉は、混じりけのない澄んだ白から連想しているのでしょう。睡蓮以外にも白い花を咲かせる植物は多いですが、この花言葉のようなイメージを抱く方も多いかもしれませんね。

「純粋な心」「清らかな心」の花言葉を添えて、睡蓮の花を贈っても喜ばれるでしょう。


睡蓮の花言葉に「滅亡」がある理由

英雄と妖精にまつわる花言葉「滅亡」

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睡蓮の花言葉には、上記以外にもう一つ別の意味がつけられています。それは「滅亡」です。この「滅亡」の花言葉は、ギリシャ神話が関係すると考えられています。学名「Nymphaea(ニンファエア)」は、ギリシャ神話に伝えられる水の妖精「nymph(ニンフ)」が由来です。

ニンフは、英雄のヘラクレスに見放されたため、ナイル川に体を捨て妖精になり睡蓮に変身したと言われており、花言葉に「滅亡」がつきました。

魔物に引き込まれる花言葉「滅亡」

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「滅亡」の花言葉にはもう一つ別の話があります。それは、西洋の言い伝えで、水面に咲く睡蓮の花を取ろうとすると魔物に引き込まれ滅亡するというのです。とても恐ろしい言い伝えですね。

現実的に見ても、池や沼などのぬかるんだ水辺だと足を取られて溺れやすく、水底に張る睡蓮の根も足に絡まりそうです。花言葉「滅亡」は、ギリシャ神話とこのような西洋の言い伝えに由来しています。

怖い花言葉を持つほかの花

睡蓮の「滅亡」のように怖い花言葉を持つ花もあるのでご紹介しましょう。クロユリは「愛」や「恋」という花言葉がある一方で「呪い」という怖い花言葉があります。また、クローバーは「私を思って」「幸運」「約束」という花言葉と「復讐」という意味の花言葉があるのです。

さらに、トゲがあるアザミには「報復」「厳格」「触れないで」という花言葉がつけられています。花を贈るときには、花言葉に気をつけましょう。

睡蓮について

睡蓮は水生植物

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水辺や水中で育つ植物を総称して「水生植物」と言います。睡蓮は水面で開花し、世界の熱帯と温帯地域に広がるスイレン科スイレン属の水生植物です。葉は円形で一筋の切り込みが入ります。主に水のかさが安定した池や沼で育ちますが、家でも育てることもでき、睡蓮鉢を使って楽しめますよ。

種類は主に2タイプで、熱帯性スイレンと耐寒性スイレン(温帯性スイレン)です。花の色は赤や白、ピンク、黄色、青、紫などがあります。

睡蓮の性質

スイレン属は世界で50種ほど見つかっています。さまざまな種類が観賞用に育てられ、園芸品種も作られているのです。4枚のガク片と複数の花びらや雄しべ、一つの雌しべからなります。

睡蓮の種類には食用となるものがありますが、有毒なアルカロイドを含むことがあるので知識が必要です。古代エジプトでは睡蓮は生薬として用いられました。

睡蓮の別の名前の由来

名前「未草(ヒツジグサ)」

学名は「Nymphaea」で英名は「Water lilly」です。名前「睡蓮」は日没になると眠るように花を閉じる性質に由来します。日本の別名「未草(ヒツジグサ)」は未の刻の午後2時頃に開花することからつけられていますが、実際の開花は朝から夕方までです。

もともとヒツジグサは日本特産の多年草で、夏から秋にかけ日本の各地の沼や池で自生しています。睡蓮は、明治時代に輸入してきたものと混同してまとめられました。

名前「ウォーターニンフ」「ナイルの花嫁」

そのほかの睡蓮の呼び名に「ウォーターニンフ」や「ナイルの花嫁」があります。この名前は「滅亡」の花言葉がつけられたギリシャ神話に由来しているものです。全能の神ゼウスと人間の女性との子であるヘラクレスは、ギリシャ神話で最大の英雄として有名ですね。

ニンフは英雄ヘラクレスに見放され、ナイル川に飛び込んで水の妖精になりました。人が来ると睡蓮に変身します。英雄ヘラクレスと妖精ニンフの「滅亡」の花言葉と関係が深いです。

睡蓮の種類について

熱帯性スイレン

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熱帯性スイレンの原産国は主に熱帯アフリカや南米、熱帯アジア地域となります。花の特徴としては、花の色が豊富で、耐寒性スイレンにない涼しげな青や紫が鮮やかです。花弁はとがっていて水面から花茎をのばして開花します。

昼咲きだけでなく夜咲きの種類もあり、香りが強いものが多いです。葉1枚につき1輪の花が咲きます。夏場の高い水温でも耐えることができ、流通量が多いのが熱帯性の種類の特徴です。

昼咲き種類(熱帯性スイレン)


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昼咲きの種類の熱帯性スイレンで「リンジー・ウッズ」と言い、ムカゴ種に分類されます。花上りがよく小さめにまとまって咲くのが特徴です。ムカゴ種は淡い色が多めですが、こちらは濃い紫が美しい花が咲きます。

夜咲き種類(熱帯性スイレン)

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夜咲きの種類の熱帯性スイレンで「ニンファエア・ロツス」と言います。夜咲き白花系品種の原種で、花上りがいいです。夜咲きの種類は、夜8時ごろから翌朝10時ごろまで開花し、日が短くなると昼頃まで咲くこともあります。

花の匂いは種類によって匂いがしないものや強いものまでありますが、夜咲きの睡蓮は匂いが強めです。そして、甲虫を引き寄せて花粉を運んでもらいます。

耐寒性スイレン(温帯性スイレン)

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耐寒性スイレンは主にヨーロッパなどの温帯域が原産です。花の特徴は、白や淡いピンクなど優しい色あいのものが多くなります。花弁は丸く水面で咲き、朝開花をすると昼過ぎには花を閉じ香りはあまりありません。葉が多く、2~3枚につき1輪の花が咲きます。

根茎が横にしっかりと成長しないと花が咲かないので、池か大きなスイレン鉢が必要です。寒さに強いので、戸外でも冬を越すことができます。

鮮明なローズレッド「タン・クワン」

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耐寒性スイレンは昼咲きのみになります。淡い色が多い耐寒性スイレンですが、こちらの美しい鮮明なローズレッドの「タン・クワン」はタイで交配された種類です。花はやや小さめで花びらは多く丸みがあるのが特徴となります。

この鮮やかな色が人気で、苗を買って家で楽しむ方も多いです。葉の緑とのコントラストも綺麗ですね。睡蓮の苗は1500~2000円前後で販売されています。


 

グレッグズ・オレンジ・ビューティー

耐寒性スイレンの一種「グレッグズ・オレンジ・ビューティー」は花の中心が黄で外側がサーモンピンクになる花のグラデーションが大変美しいのが特徴です。葉は斑のある赤紫でよく目立ちます。花径は13~15cmです。

お洒落で明るく可愛らしい雰囲気のグレッグズ・オレンジ・ビューティーは見る人の目を和ませてくれます。

クロード・モネが描いた睡蓮

フランスの印象派の画家であるクロード・モネの連作「睡蓮」は、耐寒性スイレンとなります。モネは園芸家としても知られており、最新品種に興味を持って園芸仲間と植物の交換をして楽しんでいました。

当時の睡蓮は白が主でしたが、フランスの育種家が赤やピンクの種を生み出すと、モネは夢中になったそうです。自宅の庭に咲く睡蓮を何時間も眺めて過ごしていました。

睡蓮の開花時期は?

開花は7月~10月

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睡蓮の開花時期は、耐寒性スイレンが5月中旬から10月ごろで、熱帯性スイレンは7月から10月ごろです。夏の間中咲いた花を見られるので、水辺の涼を感じて楽しむことができます。

睡蓮を自宅の省スペースで育てたい方には、小型のミニスイレンがおすすめです。ミニスイレンとは小さな鉢で栽培できる小型種の総称となります。身近に楽しめるので、夏場の鑑賞にぴったりです。睡蓮鉢を用意して可愛らしい花を楽しんでくださいね。

日本原種は7月から8月に開花

「ヒツジグサ」は日本で唯一の在来種です。7月から8月に直径3~7cmの白い小花を咲かせます。もともと日本では「ヒツジグサ」の名として自生していましたが、明治時代に外来種が輸入され一般にに広まった際に、日本の在来種と混同されて「スイレン」と呼ばれるようになりました。

ヒツジグサはスイレン科スイレン属の多年草、温帯スイレンの一種です。秋には葉が紅葉します。

睡蓮とハスの違いとは?


睡蓮とハスの違い

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睡蓮とハスは同じ水生植物で花の形も似ているので違いが分からないという方も珍しくありません。しかし、睡蓮はスイレン科スイレン属で、ハスはハス科ハス属であり、それぞれに分類や特徴で違いがあるのです。

睡蓮は浮葉植物で根を水底に張り、葉を水面に浮かべて育ちます。一方ハスは、抽水植物といって睡蓮とは違う分類で、水中で根を水底に張り、茎や葉は水面から上がって育つのです。ハスはレンコンになるため昔から愛培されています。

睡蓮とハスの見た目の違い(見分け方)

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睡蓮とハスの見た目の主な違いは、花が水面上か水面近くで咲くのが睡蓮、水面より上の方で咲くのがハスです。ハスの花びらはふっくらと膨らんでいます。中華料理を食べるときに使うレンゲは、ハスの花びらの形に由来しているのです。

葉の特徴の違いは、丸く一筋の切れ込みが入って水面に浮かんでいるのが睡蓮で、水面から上がり切れ込みが入っておらず撥水性があるのがハスとなります。違いを知ると見分けがつきやすいですよ。

ハスの花言葉

睡蓮によく似たハスの花言葉は、「清らかな心」「神聖」「離れゆく愛」「雄弁」です。ハスの花言葉は睡蓮と共通するものがありますね。「離れゆく愛」の花言葉は暗いイメージがするように、睡蓮やハスの花言葉は明るい言葉と暗い言葉の2つの面があるのです。

睡蓮の育て方

睡蓮鉢での育て方

赤玉土と腐葉土を9対1の割合にして水を加え粘り気がある程度に練ります。次に睡蓮鉢の中心に置く植え込み鉢に苗と用土、肥料を指で押しながら詰めていきましょう。水を張った睡蓮鉢に植えこみ鉢を土が溶けないように静かに沈めます。

20cm以上の直径があれば、家にある容器でも代用できますよ。高さがありすぎる場合は、底にレンガなど上げ底になる物を敷いて調節しましょう。また、葉や水が多少沈んでも、その後に伸びてきます。

睡蓮の育て方のポイント

睡蓮を家庭で育てるときに気をつけるポイントがあります。開花期は肥料がたくさん必要です。睡蓮用の肥料を規定の用量で土に埋め込みましょう。日当たりは一日のうち半日は日が当たる場所に置きます。

水は少なくなった分だけ追加しておきましょう。終わった花や変色した花は花がら摘みをします。葉がたくさん茂って重なると病虫害になりやすくなるので、適度な葉摘みも行いましょう。

睡蓮を花言葉とともに愛でよう

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睡蓮は主に7月~10月に開花します。花言葉は「純粋な心」「清純な心」「清浄」「信仰」「信頼」です。さらに、「滅亡」という別の花言葉がつけられていますが、これはギリシャ神話の英雄ヘラクレスと妖精ニンフとの話からつけられていると西洋ではよく知られています。

花を観賞するときは、ぜひ花言葉とともに楽しんでくださいね。睡蓮の神聖な雰囲気をより感じられることでしょう。

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