木工クランプを自作しよう!
クランプを購入しようと考えたとき、ホームセンターや通販サイトで商品を見つける方が多いでしょう。でも、実際探してみると案外価格も高いものがあり、購入するのをためらう方もいるのではないでしょうか。
そんな場合は自分でハンドメイドしてしまえば、格安で作ってしまうことができます。作り方も簡単ですのでDIY初心者にもおすすめです。DIYでクランプが必要な方は、自作で作っていきましょう!
木工クランプの自作に挑戦!
DIYで自作するものは、小さなものから大きなものまでさまざまです。DIYで木材の接着を固定する場合に使うのがクランプですが、これは作るものに合わせてサイズを変えていく必要があります。
DIYで使うからと、作るものに合わせたクランプを集めていたら価格もかなりかかってしまうもの。でもそれを自分でハンドメイドしてしまえば、価格も安く、手軽に作れるようになりますよ。
自作クランプに必要な材料
ではまず、クランプを自作する場合に必要な材料をご紹介していきましょう。もちろん、自作方法にはさまざまなものがあるので材料は一概にこれ、とは言い切れません。ここではどんなアイテムが必要になるのか、ここではクランプを自作するのに必要なパーツをご紹介していきます。
どんなアイテムが必要なのかが分かっていれば、オリジナルで自作することも可能です。必要なパーツを把握して、オリジナルのクランプを作るのもいいでしょう。
押さえる長さのある棒状の物
本日の戦利品はこれ!
— りゅうばか@DIY (@RyuBK_DIY) August 13, 2019
クランプを自作しようと思いまーす✨
材料費は1400円程💸
750mm×2本作ります💪🏻 pic.twitter.com/torJPUXdD2
クランプを使うのは、木材などをボンドなどで固定するときです。固定している幅に合う長さの棒状のものが必要になります。棒はボルトを使う方が多いようですが、それだけではなくパイプを使って作る方、アルミ棒を使う方などさまざまです。
押さえのパーツ
もう一つ重要なのが、押さえのパーツです。木材を固定するためには、幅の合う棒状のパーツの間をスライドでき、押さえることのできるパーツが必要になります。押さえのパーツには木材を使って作る方が多いです。木材なら廃材が使えたりもするので、価格を安く抑えたいという方にもおすすめの材料となっています。
締め付けるパーツ
固定したいものの幅に合った長さの棒パーツ、そして押さえのパーツ以外に必要なのが、押さえのパーツを締め付けるための材料です。これは主にナットが使われることが多く、押さえのパーツをスライドさせ、ネジでしっかり締め付けられるようにしていくような構造になります。
もちろんこの他の材料を使ってもクランプは自作できますので、今回の作り方を参考にしてオリジナルのものを作るのもいいでしょう。
クランプを自作する際の注意点
次に、クランプを自作する際に注意することをお伝えしていきましょう。クランプを作る場合、適当に作ってしまうと失敗してしまう可能性があります。せっかく作ったのに、材料費が無駄になってしまったら結局購入した方が良かったということにもなりかねません。クランプを自作する場合の注意点を知って、安心して自作できるようにしましょう。
きっちり作る
クランプを大量に自作したいなと思いつつ、なかなか準備が出来ていません😅
— kira @DIY (@kiraaa8713) July 20, 2021
アングルの鋼材とかを溶接やボルトとかで組み合わせて頑丈なのが出来そうですが🤔 pic.twitter.com/g4sPoCgfpk
まず、初めの注意点はきっちり作るというところです。例えば押さえのパーツを作る場合、材料が木材だと道具に木工用ドリルビッドを使って穴を開ける必要があります。そしてその穴に棒を通していく形になりますが、穴が曲がっているとしっかり固定ができません。
ですから穴が曲がらないよう、まっすぐ穴を開けるように注意してください。また、穴の大きさもネジと同じ程度にしないとずれてしまうこともありますので、その点も注意して作っていくといいですね。
固すぎる材料を押さえのパーツに使わない
もう一つの注意点は、押さえのパーツに固すぎる材料を使わないということです。DIYは主に、木材を使って作っていくものですが押さえの材料が固いものだと、きつく締めあげたときに作っている木材自体がゆがんでしまうことがあります。
せっかくうまくできているのに、固定が失敗したせいで歪んでしまったらもう一度作り直さなければならない可能性も…。もし金属など、木材に対して固い材料を使う場合は、板や布をかませるなど固定に工夫するようにしてください。
自作クランプは道具がなくても作れる!
道具が不要というのはどういう意味?
今日はホームセンターの工作コーナーで棚を作りました〜 きれいに片付いた! pic.twitter.com/iMRANaJ7P8
— mawa(2) (@Kmawatari1) March 27, 2021
今回の記事で、道具が不要と書いていますがそれがどういう意味かと思った方もいるでしょう。その意味をここではお伝えしておきます。道具が不要、というのは道具を全く使わないというわけではありません。
ですが道具がなくてもできる方法が、ホームセンターを利用する方法です。ホームセンターでは、木材のカットをしてくれるところや道具のレンタル、工作室として貸し出してくれるところがあります。そういったサービスを利用すれば、道具がなくてもDIYは十分可能です。
ホームセンターを賢く活用してクランプを自作しよう
ホームセンターのカットサービスや道具のレンタルについては、お店によってサービスが異なってきます。ですのでお近くのホームセンターでは何をしてもらえるのか、レンタルできる道具は何なのかを確認しておくといいでしょう。
道具がないからとDIYを躊躇している方もいるかもしれませんが、ホームセンターを利用すれば道具がなくてもある程度のことはできてしまいます。ぜひこの機会にDIYに挑戦してみてください。
クランプの自作方法
クランプの自作方法をご紹介していきましょう。クランプの作り方とはいえ、作り方はさまざまあります。ここでご紹介している作り方は材料、作り方も異なったものもありますので、作れそうなもの、もしくは廃材が使えるものなど、自分で選んで作っていくといいでしょう。
どれも簡単に作れる方法ばかりです。DIYの初心者の方でも作れる方法ですので、自作に挑戦していきましょう!もし木材をカットするものがなければ、ホームセンターのカットサービスも利用できます。
①ボルトとナットで自作するクランプ
まず初めにご紹介するのは、クランプの作り方で探すと一番よく見かける作り方です。長いネジを使ってナットで締め上げることで、DIYしているものを固定することができます。作り方も簡単なので、ぜひ作ってみてください。
一般的な自作方法はこの方法
ここで使う材料は、固定に必要な長さのウィット長ネジ、ナット、ワッシャーです。木材には廃材を使っているので、格安でクランプを自作することができています。作り方も簡単ですし、価格も長いサイズのクランプが7個で3千円程度で作ることが可能です。
時間もそこまでかかりませんので、手軽に作っていただけます。長ネジをカットする材料がなければ、ホームセンターでカットしてくれるところ、レンタルしてくれるところがあるので、そういったサービスを利用してください。
クランプの自作方法
まずは長ネジをカットするところから行っています。これはもちろん、必要な長さがあればいいのでカットする必要がなければそのままでOKです。必要なネジができたら、押さえの木材を必要なサイズにカットし、穴を開けていきます。
穴は注意点のところでもお伝えしたように、ネジが入るちょうどの大きさで上下半分ずつ開けていきましょう。あらかじめあける場所にしるしをつけ、ずれないようにしてから穴を開けてください。
【使い勝手を簡単にするヒント】ナットを回すのが大変なら
中間挿入ナットを使うとタンジェントスクリューのリセットが簡単にできないかなと思って。片方向の荷重ならウルトラナッターの方が操作が簡単だけど、両方向の荷重の場合はオールクイックナッター(高い)か旋盤のハーフナット(大きすぎ)かこういうボルトから外せるナットかなと思って。 pic.twitter.com/s871H6ckvn
— 酒居敬一 (@dob22in) January 4, 2021
長ネジを使ってクランプを作る方法をお伝えしましたが、この方法だと固定するものがクランプに対して小さすぎる場合、ナットをくるくるとたくさん回していかなければならなくなります。そんな場合におすすめなのが中間挿入ナットというアイテムです。
中間挿入ナットは画像にあるように、片側が開いているためネジに途中から差し込んで締め付けていくことができます。長いサイズのクランプを長ネジで作る場合はこれを使った方が簡単に締め付けられるため、ぜひ知っておいてください。
②パイプで作るクランプ
次にご紹介する方法は、パイプを使った簡単な作り方です。こちらはなんと、千円以下で作れてしまう方法ですので安く自作したい方におすすめとなっています。また、長さを変えたければパイプを変えてDIYすることが可能です。
長さもさまざま!パイプで自作するクランプ
パイプを使った方法で使う材料なのですが、パイプ以外に支持金物20Aバンド、アジャスターやナット、ボルトやワッシャーです。こちらは金属をカットするため、道具にサンダーを使う必要があります。
お家にサンダーがないという方もいますが、その場合はやはり、ホームセンターでレンタルを利用するといいでしょう。パイプは長さを変えれば必要なクランプが簡単にできるので、ぜひ一度、自作してみてください。
クランプの自作方法
この作り方は、4分辺りから始まります。もともと支持金物20Aバンドには穴が空いているのですが、ナットが入る大きさにするため穴を拡大していきましょう。穴を開けたら今度は座金の半分上部をカット。
そうすることで支持金物20Aバンドにスムーズに入れることができます。パーツをパイプに通せば完成です。この方法ならかなり安い価格でできますし、長さのあるものも固定できるクランプが作れます。
③ノブスターを使ったクランプ
次にご紹介するのは、ノブスターというアイテムを使ったクランプの自作方法です。ノブスターとは六角ボルトにかぶせて使うもので、これを使うことで締め付けも簡単にできます。通常のナットを使うと手が痛くなりますが、これなら安心してDIYが可能です。
ノブスターを使えば締め付けがラクチン!
ここで使っているのは、一番初めの自作方法とほぼ同じで、長ネジ、ナット、ワッシャー、そしてノブスターです。締め付けのナットに蝶ナットを使う方もいますが、ノブスターはそれよりも簡単に締め付けられるのではないでしょうか。
特に長いボルトを使って締め付ける場合、蝶ナットでも手が痛くなることが多いです。ノブスターを使えば手が痛くなることなく締め付けられるので、もし知らなかった方はこちらを使ってみるといいでしょう。
クランプの自作方法
自作方法はとても簡単で、端材を必要なサイズのカットして穴を開けたらワッシャーやボルトを通して固定していきます。最後にノブスターを付ければ完成です。時間もかからずにできる方法ですので、すぐに欲しい場合におすすめな作り方となっています。
ノブスターにはカラーの種類がありますので、好きなカラーを選んでオリジナルクランプを作ることが可能です。
コーナークランプの自作方法
先ほどまではまっすぐなものを固定する木工クランプの自作方法をお伝えしてきましたが、ここではコーナークランプの自作方法をご紹介していきます。DIYをする場合、コーナークランプがないと固定できない場合もありますので、こちらも作り方が分かっていると安心です。
こちらも簡単な作り方で、構造も違った自作方法をお伝えしますので、必要な物を選んで作っていきましょう!
①ミニコーナークランプ
始めにご紹介するコーナークランプの自作方法は、小さいL型金具と端材を使って自作する方法です。ホームセンターでもかなり安い価格で手に入る材料ですので、こちらも安く作ることができます。もし大きいものが自作したければ、大きいサイズのL型金具を使うといいでしょう。
ミニだけど使える!コーナークランプの自作方法
この作り方で使う材料ですが、L型金具とスプリングクランプ、端材です。ホームセンターで手軽に手に入るもので作れますし、安い価格ですので通販サイトなどで購入するよりも断然おすすめとなっています。
DIYで四角いものを作る場合はコーナークランプが欠かせないアイテムです。もしコーナークランプが欲しいけれど買うのを迷っているのであれば、こちらの自作方法でコーナークランプを作ってみてください。
コーナークランプの自作方法
L型金具に端材を組み合わせることでコーナークランプを自作していきます。この場合、しっかりと直角が取れるような木材を選んで使っていくようにしましょう。L型金具の内側と外側にそれぞれ木材を固定してコーナークランプを自作していきます。
木材はビスで固定するのですが、内側にネジを取り付ける形になるため何も処理せずつけてしまうと金具がDIYしているものに当たってしまうので、ビスが当たらないよう凹みを作るようにしてください。
②直角クランプ
次にご紹介する作り方も、L字金具を使っていますがまた違った作り方をしています。大きいサイズの作り方ですので、先ほどのミニクランプでは小さすぎるという方におすすめの自作方法です。時間もかからずに作れる方法ですので、ぜひ参考にしてください。
千円以下でできる直角クランプを自作しよう
使っている材料は、平面のL字金具と木材です。使う道具は木材をカットするものとビス止めをするドライバーですので、DIY初心者の方でも挑戦しやすいのではないでしょうか。
木材のカットはホームセンターでカットをお願いすることもできますし、道具のレンタルをしているところもあるため、道具がない方はそういったサービスを利用して自作していきましょう。
コーナークランプの自作方法
コーナークランプは、まずL字金具に取り付ける木材をカットするところから始めます。しっかり直角になるようまっすぐにカットし、両面テープを付けたL字金具に固定していきましょう。
L字金具の上から直接ビス止めすれば完成です。動画のように色を塗って仕上げると、まるで売り物のような仕上がりになります。この自作方法でも、使うL字金具の大きさを変えれば、さまざまなサイズが自作できますので必要なサイズを見極めて作っていきましょう。
③直角コーナークランプ
直角コーナークランプは、既製品でもさまざまなものが販売されています。しかし、既製品だから制度がいいのかといったらそういうわけではありません。今回ご紹介するのは既製品よりも制度の高いコーナークランプの自作方法です。安くても、丁寧に作れば既製品以上のものが作れます。
既製品よりも制度の高いコーナークランプを自作
使う材料ですが、木材とナット、ボルト、ノブスターです。また、正確な直角を取るためにスコヤなどのアイテムがあるといいでしょう。木材の直角を取って作っていく形になりますので、作る際の正確さが重要になってきます。
使う道具も多い作り方ですので、ある程度道具が多くそろっている方におすすめの自作方法です。直角コーナークランプも、購入しようとすると2千円以上しますので、この自作方法で安く仕上げてみましょう。
コーナークランプの自作方法
木材をカットして直角コーナークランプの形を作っていくのですが、土台に木材を固定する場合はスコヤなどを使ってしっかりと直角を取って固定するようにしてください。
また、締め付けるナットの部分はナットだけでも大丈夫ですがやはり、ノブスターのようなアイテムがあると回しやすいのでおすすめです。難しそうに感じるかもしれませんが、動画と同じ工程で作っていけば問題なく自作することができます。
まとめ
クランプ壁整頓完了🥳
— K (@k2016new) August 1, 2021
スッキリした~ぁ😇#DIY #作業部屋#クランプ壁 pic.twitter.com/4KNIs5ab9K
今回はクランプの自作方法をご紹介してきましたがいかがだったでしょうか。クランプは100均でも購入できるようになってきましたが、さすがに大きいサイズは売っていませんし通販サイトでも2千円以上するものが多いです。
自分で作ってしまえばかなり安く自作できますし、必要なサイズのものが自作できます。また、コーナークランプの作り方でもあったように、既製品の方が制度が悪いということもありますので、自分で自作して納得のいくDIYをしていきたいですね。
クランプが気になる方はこちらもチェック!
クランプについての記事は、他にもクランプの種類や使い方、100均のクランプ商品についてご紹介している記事があります。今回の記事以外に気になることがある方は、こちらもチェックしてみてください。
また、暮らし~のではDIY記事以外にもキャンプや釣り、トラベル記事が充実しています。気になることは検索機能で調べることもできますので、知りたい言葉を検索機能で探してみてください。
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