バタフライ 加圧式石油ランタン
バタフライ製加圧式石油ランタン用マントル12枚セット
ペトロマックス HK500 圧力式 灯油ランタン
コールマン ワンマントルランタン(ケース付)
ランタンの種類
電気系と燃料系
ひとくちにランタンと言っても、ランタンには大きく分けて電気系ランタンと燃料系ランタンの2種類あります。今回ご紹介するバタフライランタンは点火のエネルギーに灯油を使うので、このうち燃料系のランタンに分類されます。
電気系ランタンと燃料系ランタンを別ける大きなポイントは、点火のエネルギーに電気を使うか燃料を使うか。まずはじめに電気系ランタンと燃料系ランタンについてそれぞれ説明します。
電気系ランタンとは
電気系のランタンには大きく分けて2種類あります。蛍光灯ランタンとLEDランタンです。どちらもランタンを点けるときには電力を使い、蛍光灯ランタンは光源に蛍光灯、LEDランタンは光源に発光ダイオードが使われています。
LEDランタンは蛍光灯より長く使えてコスパがいいのが特徴です。また、早いスパンで新しい商品が販売されており、コンパクトで持ち運びに便利なものや明るいものもあるので、とても快適に過ごせます。
燃料系ランタンとは
燃料系のランタンは点火のために灯油やガスなどの燃料を使うタイプのランタンです。燃料系のランタンには、ホワイトガソリンを使うタイプのものやケロシン(灯油)を使うタイプのものがあります。
燃料系のランタンは点火の手順がややこしかったり、メンテナンスも大変だったりと不慣れな人だと扱いづらく感じてしまいがち。ですが、その温かさは蛍光灯やLEDにはありません。テントの傍に提げるだけでキャンプらしさが増します。
バタフライ灯油ランタンとは
バタフライランタンは庶民派
バタフライランタンは、今でもアジア圏の田舎町の屋台などで明かりとして使われています。アジア各国だけでなく日本国内のキャンパーにも愛用者が多く、価格もお手頃な庶民派のランタンです。
日本では、かつてフシミ製作所というところが輸入改良して販売していました。しかし、現在は日本製のバタフライランタンは販売されていません。Amazonなどで販売されているバタフライランタンのほとんどが中国製となっています。
バタフライランタンの価格
ケロシンランタンの代表格とも言われるペトロマックスやコールマンの価格は約30,000円からと、購入するには少々勇気がいりますが、バタフライランタンの価格はAmazonで6,200円ほどと比較的安価。
ペトロマックスやコールマンのランタンよりバタフライランタンの方がはるかに安いです。これは初心者にも手の出しやすい価格と言えるでしょう。低価格で購入できるのもバタフライランタンの魅力のひとつです。
バタフライ 加圧式石油ランタン
バタフライランタンご利用の注意点
バタフライランタンのタンクには当然灯油が入っています。持ち運ぶ際は決して倒れないようにすることが必要。万が一倒れてしまった場合、バタフライランタンが灯油くさくなるだけならいいですが、他のキャンプ道具まで灯油まみれになると大変です。
また、こぼしてしまった分の灯油も追加しなくてはなりません。それを避けるためにも、バタフライランタンの持ち運びには十分注意して灯油をこぼさないように慎重に運びましょう。
- 当記事は2022年1月時点の情報をもとに記載しているため、実際の情報とは異なる場合があります
バタフライ灯油ランタンは初心者向き
初めての燃料系ランタンはバタフライがおすすめ
先ほども少し触れましたが、燃料系のランタンは手順がややこしくて点火時に炎上する場合もあり、メンテナンスも大変となっています。使ってみたいけれど高価なランタンを買って早々に壊してしまっては勿体ありません。
そうならないように、まずはバタフライランタンで点火方法やメンテナンス方法に慣れておきましょう。バタフライランタンの扱いに慣れてきたら、ペトロマックスやコールマンなどを使ってみるのもいいです。
【参考】上級者向けのランタンとは
ランタンのメーカーはたくさんありますが、その中でも上級者向けのペトロマックスとコールマンのランタンを参考までにご紹介します。ペトロマックスやコールマンのランタンは、バタフライランタンと比べると扱いにくいのが特徴です。
ペトロマックスの灯油ランタンとは
ペトロマックスのランタンの美しく完成された姿は、世界中の愛好家たちから長く支持され続けています。ニッケルやブラスで仕上げられたペトロマックスの艶感や質感は、レトロ感があって美しいです。
ペトロマックスのランタンはメインとしても十分に使えて、もしもの揃えとしても役立ちます。ペトロマックスは、灯油ランタンならではの優しくて柔らかな明かりを眺めながら素敵な時間を過ごせるでしょう。
ペトロマックス HK500 圧力式 灯油ランタン
コールマンの灯油ランタンとは
コールマンの定番品は、ホワイトガソリンを使用するランタンです。キャンプサイトに明かりを灯すアイテムの、代名詞とも言うべきなのがコールマンのランタンとなっています。明るさも文句なしで、非常時にも役立つこと間違いないでしょう。
コールマンのランタンは冬場の寒い時期にでも明るさが安定する優れものとなっています。コールマンはオールシーズンに渡ってキャンプを楽しむベテランキャンパーには必須のアイテムです。
コールマン ワンマントルランタン(ケース付)
バタフライ灯油ランタンのおすすめポイント
バタフライランタンは燃料代が安い
燃料系ランタンのランニングコストとなる燃料代は結構値が張ります。ですが、バタフライランタンは燃料代が比較的安く済むのが特徴。ホワイトガソリンは700円~1000円/Lほどですが灯油は80円~90円/Lほどです。
灯油のにおいや煤が出やすいという点を考慮してもバタフライランタンを選択する価値は十分。ちなみに、灯油を入れる際に手に付かなければにおいませんし、煤もそれほど気になることはありません。
バタフライランタンは明るさもよし
バタフライランタンはペトロマックスと同じ500CP(キャンドルパワー、ろうそく500本分)の明るさがあります。リフレクターを付けていない場合、光りが四方八方に広がってまぶしいくらいの明るさです。
また、マントルというランタンの光る部分によっても明るさが変わってきます。マントルの耐久性はあまり高くないので、平均キャンプ3泊で1回ほどの間隔でマントルを交換するのがベスト。こまめに交換しましょう。
バタフライランタンのマントル
バタフライランタンの交換用マントルはAmazonや楽天などで購入することが可能です。コールマンの場合だいたい1枚で200円以上します。一方、12枚800円で購入できるバタフライランタンのマントルはお財布にも優しいです。
バタフライ製加圧式石油ランタン用マントル12枚セット
バタフライ灯油ランタンの使い方
バタフライランタンの使い方の手順を紹介
バタフライランタンは空気をタンク内に送り込み、その圧力で灯油に点火するという仕組みです。ガソリンランタンと同じだと勘違いしがちですが、同じように点火すると炎が高く上がってしまうこともあります。
炎が高く上がる原因は不完全燃焼。ポイントさえ押さえておけば操作は簡単ですので、ここからはバタフライランタンを点火する前の確認事項から消火するまでをご説明します。
バタフライランタンを点火する前の確認
ニップルを増し締め
ヘッドカバー(ランタンの傘部分)とその下にある筒の形をしたインナーチムニーを外すと、ミキシングチューブがあります。ドライバーでその隣のニップルをしっかり増し締めしてください。一度の燃焼でもかなり緩んでいることがあるので、必ず確認しましょう。
ガスチャンバーとノズルを増し締め
マントルを取り付けるノズルとガスチャンバーが閉じられているかどうか、きちんと確認してください。から焼きの後はマントルが壊れやすくなって締めにくくなります。あらかじめ手でしっかり握って増し締めしましょう。
マントルを装着
マントルの紐をノズルの溝に沿うように硬めの二重結びにします。バタフランランタンの純正品のマントルはこの紐が短いので干渉してしまうことはほぼありませんが、万が一に備えて紐をあらかじめ短く切っておいてもOKです。
バタフライランタンの給油・加圧
タンクの7分目まで給油
ジョウゴを使ってこぼれないように灯油をバタフライランタンのタンクに注いでください。バタフライランタンのタンクにメモリはついていないので、注油口を覗きながらおよそ7分目(目安としては給油口から少し低いところ)まで灯油を入れます。
グリップホイールを上向きにする
グリップホイールには矢印が描かれているのですが、この矢印が上向きになるようにグリップホイールをセットしましょう。ちなみに、このグリップホイールでバルブの開閉をコントロールします。
圧力調整スクリューと予熱バーナーを確認
注油口の横に圧力調整スクリューというものがあります。この圧力調整スクリューが閉じていることを確認しましょう。もし空いていたら閉めておきます。予熱バーナーのレバーが閉じている(上がっている)ことも一緒に確認しておきましょう。
ポンピング
親指の付け根を使ってしっかりとポンピングノブを押します。押し込むたびに音と手応えがありますが、それが正常なサインなので安心してください。圧力計の針が赤い目盛りを超えないくらいまで繰り返しポンピングします。
バタフライランタンのマントルをから焼き
予熱バーナーのレバーを下げて霧が出てきたら、マッチやライターなどを使って下部の穴から火を入れて点火します。マントルに引火したことが確認できたら、レバーをもとに戻してください。白い灰状になったら、から焼きは完了です。
バタフライランタンを点火
予熱
予熱バーナーのレバーを手前に下げてマッチやライターで点火しましょう。ジェネレーターが炎によって熱せられます。予熱の時間はその日の気温などによって異なりますが、目安は90秒以上です。とても大事なので予熱時間はしっかり取りましょう。
グリップホイールを下向きにする
ジェネレーターが温まってきたら、グリップホイールの矢印マークを下向きにしてください。こうすることでバルブが開き、マントルが点火します。マントルの点火が確認できたら、予熱バーナーをもとに戻してください。
追加ポンピング
予熱や点火をしたことによってバタフライランタンのタンク内の圧力が下がってしまうので、追加のポンピングで下がった圧力を再び上げる必要があります。バタフライランタンが倒れないよう、しっかりと支えながら再度ポンピングを行ってください。
バタフライランタンを消火
圧力調整スクリューを反時計方向に回してタンク内の圧力を抜くと、自動的に消火されます。グリップホイールで消火すると燃料がジェネレーター内に残り、次回使うときに炎が大きく立つなどの不具合の原因になるのでご注意ください。
触れるくらいバタフライランタンの本体が冷めたら、グリップホイールの矢印マークを上向きにしてバルブを閉じます。圧力調整スクリューを閉めたらバタフライランタンの消火完了です。
バタフライ灯油ランタンがおすすめ
温かみのあるバラフライランタン
バタフライランタンの能力はペトロマックスやコールマンのランタンと同じくらいで、ガソリンランタン並みの明るさもあっておすすめです。不具合が起きてもある程度は自分で部品の交換をすることもできます。
バタフライランタンの大きな特徴はその明かりにLEDや蛍光灯にはない温かみがあること。自分でのメンテナンス等が苦にならない人には、LEDや蛍光灯のランタンとは違った雰囲気が出るバタフライランタンがおすすめです。
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今回は、バタフライ灯油ランタンについてお話してきました。今回ご紹介したランタンのほかにもおすすめのランタンはたくさんあります。ほかのおすすめのランタンについて気になる方は、ぜひこちらの記事もチェックしてみてください。
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出典:unsplash.com