アックスホルスター
グレンスフォシュ ワイルドライフ
グレンスフォシュ ファイルシャープナー
グレンスフォシュ ディスクストーン
グレンスフォシュ ダイヤモンドシャープナー
はじめに
薪割りの斧の中でもグレンスフォシュのワイルドライフはとても美しく丈夫な作りをしています。現代人は薪割りにほとんど携わることのない多い時代。だからこそキャンプでの焚き火とはいえ斧選びは重要となります。
斧メーカー・グレンスフォシュのワイルドライフは綿密な職人の技術によってつくられており、薪割り初心者でも使いやすい斧として有名です。(なおこの記事は2021/09/04時点の情報をもとに作成しています。)
キャンプといえば焚き火
キャンプでの焚き火は夏の暑いシーズンでもやりたくなるほどキャンプ王道の過ごし方です。夏から秋にかけてのシーズンは夏らしいキャンプファイヤーの雰囲気と、暖をとり始める秋の焚き火らしさをどちらも楽しめる絶好の焚き火シーズンでもあります。
焚き火といえば薪割り
キャンプに焚き火がつきものであるように焚き火には薪割りがつきものですが、キャンプでの焚き火は薪割りの段階からすでにはじまっています。自分で割った薪を火にくべる楽しさは大人キャンプの醍醐味です。それをお気に入りのキャンプ用品でするとなればより格別な時間となるでしょう。
グレンスフォシュのワイルドライフとは
グレンスフォシュのワイルドライフは職人がひとつひとつ丁寧な手作業で作り上げる高品質な斧です。丁寧な仕事をする斧メーカーとしてグレンスフォシュは有名ですが、中でもワイルドライフは適度な重さとサイズ感でグレンスフォシュの斧の中でも存在感があります。
まずはワイルドライフを作るブランド「グレンスフォシュ」の歴史から紐解き、ワイルドライフがどのような斧であるかを解説していきましょう。
グレンスフォシュの歴史
1902年から続くグレンスフォシュ・ブルークはスウェーデンのブランドです。昔は当たり前だった鍛冶屋の品質の高い斧は、機械で大量生産されるようになり質が低くなっていきました。しかしグレンスフォシュはこの時代の流れを逆手に取り、1989年に再び職人の手作業による斧作りを復活させています。
「ワイルドライフ」とは
「ワイルドライフ」はグレンスフォシュが作る斧の名前で大きすぎず小さすぎないサイズ寄りの斧となっています。サイズはそれぞれ斧頭の幅13cm、全体の長さ34.5cmの斧です。
キャンプでの焚き火をする際の薪割りに適したサイズで、細かい枝の切断など細かい作業にも応用できるバランスの取れた斧となります。また大きすぎないサイズのため持ち運びにも便利です。
グレンスフォシュワイルドライフの特徴
ここではグレンスフォシュが使う人のことを考えて斧作りを行っていることがよく分かる、美しいデザインとその特徴を見ていきます。グレンスフォシュが手掛ける斧全てに共通する特徴と、ワイルドライフならではの特徴について合わせて解説していきましょう。
特徴①バランス
斧頭は重すぎればバランスが取りづらく扱う人を選んでしまい、反対に軽すぎれば力がうまく伝わらず切れ味が悪くなってしまいます。その点斧部分の鋼の重さと手持ち部分の巧妙なバランスであるグレンスフォシュのワイルドライフは、キレがよく誰でも使いやすくて便利です。どのようなこだわりのもとに作られているのか見ていきましょう。
片手や女性でもバランスよく
ワイルドライフの重さは400gです。400gは4号缶に入ったトマトの缶詰くらいの重さのためもちろん片手で扱ってもバランスよく使えます。全体的な重さだけでなく刃頭の重さと柄の長さのバランスがいいのも、薪割り作業時の斧のキレのよさにつながっており女性でも扱いやすい絶妙なサイズ感です。
斧部分と持ち手部分のバランス
人が作業しやすい形を計算されて作られた斧頭の重さと34.5cmほどの柄の長さのバランスが、薪割り初心者でも使いやすく仕上がっています。
それだけでなく鍛治職人が丁寧に手作業で鍛鉄した丈夫な鉄は、薪割りを思いきりしても頼りがいある作りです。丈夫でブレの少ないバランスにも優れている斧はグレンスフォシュのワイルドライフの強みでしょう。
特徴②デザイン
グレンスフォシュのワイルドライフをはじめとする斧は、匠が手作業の中で作りだした柄の曲線や刃のフォルムに惚れ惚れしてしまいます。グレンスフォシュの長い歴史の中で、デザイナーでもあるハンス・エリク・パーソン氏がリブランドした斧デザインは、今でもキャンプ好きなどの間で支持される名作です。
こだわりのデザイン
ワイルドライフもその他グレンスフォシュブランドの斧も職人1人で1本を作ります。さらに手作業であるゆえに職人ごとの違いに加え、斧1本ごとに異なる握り心地や柄の風合いがグレンスフォシュの面白味と言えるでしょう。
また柄の部分には家具用の仕上げオイルが施され使うほどに味が出るデザインとなっています。他にも握りやすさを考えた握り突起、収納のしやすさを考慮した柄の下の穴など使う人を想ったデザインが魅力です。
納得がいく斧だけの刻印
グレンスフォシュのワイルドライフはじめとする斧頭に刻印があるのをご存知でしょうか?この刻印はスウェーデン王室の認定刻印であり、職人が満足のいく斧を作れたときにだけ押されるものです。
グレンスフォシュの斧作りは伝統を重んじており、分業はせず1本の斧を1人の職人が初めから最後まで手作業で作ります。そのためこの刻印は1人の職人の覚悟の表れでもあるのです。
職人のイニシャル
職人が納得のいく斧を作れたときにだけ押すことができるスウェーデン王室の認定刻印の隣には、その斧を1から作った職人のイニシャルも刻印され職人たちの熱い思いが伝わります。
1人の職人が初めから最後まで自分の技術と想いを詰め込み、手作業で作り上げた1本を手にしたという自覚が芽生えるはずです。モノと人との出会いというよりも人と人との出会いのような感覚にさせてくれます。
特徴③品質へのこだわり
斧ブランドの有名メーカーであるグレンスフォシュは、選び抜かれた素材を熟練職人たちが丹精込めて手作業で作りあげることで最高品質のものを提供しています。その確かな技術だけでなく素材にもこだわるからこそ、ワイルドライフのような使いやすい斧が完成するのです。
鍛錬でつくる昔ながらの品質
昔は鉄を鍛えて時間をかけて作るのが主流だった斧も、産業革命以降は大量生産されるようになり品質が落ちていきました。しかしワイルドライフのメーカーであるグレンスフォシュは、敢えて全て手作業で時間をかけて作る品質重視の斧の生産に舵を切ることで、いまでも多くのファンを魅了し続けています。
選び抜かれた素材
ワイルドライフなどのグレンスフォシュの斧は職人による伝統的技術により丁寧に作られるだけでなく、それぞれのパーツに高級素材やこだわりの逸品が使われています。
斧頭には世界でも屈指の摩耗に強いスウェーデン鋼、持ち手の木材には衝撃への対抗が強いヒッコリーを採用することで、手に取った人が長く愛用できるようにこだわっているのです。
他の斧との比較
斧だけでも数種類のものを作っているグレンスフォシュには、ワイルドライフの他にもキャンプでの焚き火に向いていそうな斧があります。種類が数ある中でもワイルドライフが焚き火キャンプにぴったりなのかを、他のグレンスフォシュ製の斧と比較をしながら見ていきましょう。
比較①小さい斧
ワイルドライフと同じく13cm幅の斧であるハンドハチェットは持ち手が短くグレンスフォシュの中でも小ぶりなデザインです。斧部分は同じサイズですが持ち手部分が短いため、枝を切るときに斧の重さを活かして切ることは難しいかもしれません。
ハンドハチェットよりも40g軽い369gの斧がミニハチェットで、ナイフ的な使い方もできるのが特徴です。斧部分が小さいため薪を割るよりも枝を削ぐなどに適しています。
比較②大きい斧
アウトドアアックスは持ち手の長さはワイルドライフよりも長いですが、斧頭はワイルドライフに比べて小さくなっています。ハンターはグレンスフォシュの斧で唯一刃頭の後ろが加工されており、料理の下ごしらえができるハンティング向けの仕様です。
小型フォレストとスカンジナビアンフォレストは重く大きくなり、ワイルドライフよりも威力が増し大きな薪を割るのに適しています。
他の斧との比較結果
少しずつデザインが異なるグレンスフォシュの斧の中では、ワイルドライフの刃頭の大きさと柄の長さが薪作りをするにはちょうどいいようです。
キャンプで行う焚き火の規模であれば大きすぎる斧は不要で、小さい斧だと頼りないため焚き火キャンプにはワイルドライフが適任でしょう。ただ調理ナイフとしても使える斧もあるため、キャンプスタイルに合わせて選ぶとよさそうです。
グレンスフォシュワイルドライフの使い方
グレンスフォシュのワイルドライフは使い勝手のよいサイズ感と秀逸なバランスをした斧です。ここではワイルドライフが活躍するおすすめシーンとお手入れ方法などをご紹介します。機能とデザインがいいワイルドライフだからこそ、便利でその場の雰囲気をグッと本格的にしてくれるでしょう。
ワイルドライフおすすめシーン
グレンスフォシュのワイルドライフは、斧頭と柄の長さが何をするにもちょうどいい使い心地の使い勝手のよい斧です。ここではワイルドライフを使うのにもってこいなシーンと、ワイルドライフをより本格的に使うための別売りの付属品をご紹介します。
シーン①キャンプなどの薪割り
グレンスフォシュのワイルドライフは大きすぎないサイズのおかげでキャンプ用品の中に紛れ込ませてもかさばらず、キャンプでの焚き火アイテムとしてもってこいでしょう。グレンスフォシュの斧の中でも小柄なワイルドライフですが、斧部分の大きさや重さと持ち手部分の計算されたバランスが枝や木を焚きつけ用に仕立てるのに便利です。
シーン②大工仕事などの専門職
グレンスフォシュのワイルドライフはサイズがちょうどよく重宝する斧だけに、専門的な場面でも活躍してくれます。生涯使える丈夫でシンプルなデザインは、大工仕事などをする方へのプレゼントとしても喜ばれるでしょう。
別で売っているアックスホルスターをセットで使用すれば、腰回りに斧を収納できて便利です。アックスホルスターは長すぎる斧には使えませんが、ワイルドライフはちょうどよいサイズ感となります。
アックスホルスター
グレンスフォシュワイルドライフのお手入れ
職人が丹精込めて作った斧だからこそ使う側も心を込めて長く使いたくなるものです。長く使うためにはこまめなメンテナンスが必要となります。ここからはワイルドライフなどグレンスフォシュの斧のお手入れの仕方のご紹介です。
お手入れ①ファイルシャープナー
せっかくの高品質の斧だからこそ長く使うためにはお手入れが重要です。面倒に思える作業でも少し研いであげるだけでも違います。粗めの刃こぼれなどを整えられるファイルシャープナー7,590円(税込)で、大雑把な刃の調整をしていきましょう。
グレンスフォシュ ファイルシャープナー
お手入れ②ディスクストーン
表面の細やかさが裏表で異なるディスクストーン7,920円(税込)は斧用の砥石です。粗い方の面で整えた後に細かい面で仕上げをしていきます。クルクルと円を描くように研いでいくのがポイントです。サークルの形は斧用砥石の伝統的な形となっています。
グレンスフォシュ ディスクストーン
お手入れ③ダイヤモンドシャープナー
最後に裏表で粒度が異なるダイヤモンドシャープナー11,200円(税込)で仕上げましょう。粗い方の面から使用し徐々に斧の表面を整えていきます。ファイルシャープナーもダイヤモンドシャープナーもどちらも本革のケース付きで、持ち手部分の工夫によっていつでも同じ角度で斧を砥げるため便利です。
グレンスフォシュ ダイヤモンドシャープナー
グレンスフォシュワイルドライフの価格
グレンスフォシュの中でも小型サイズのワイルドライフの価格はいくらなのでしょうか。小柄とはいえ焚き火をするには十分な活躍をする使いやすさと、原材料や製作方法などにこだわったことによる持ちのよさ、見た目の格好いいデザインなどを踏まえて見ていきます。
職人技が詰まった逸品
職人技と選び抜かれた素材で作られた高品質で片手で使えて便利なワイルドライフは、老舗斧メーカーとしてのグレンスフォシュの熱意が感じられます。その分価格は20,020円(税込)と決して安くはありません。
しかしキャンプ用品は時に安くて手に取りやすいことも大切ですが、グレンスフォシュのような至極の逸品を使いこなすことでキャンプのよさがもっと引き立つことでしょう。
グレンスフォシュ ワイルドライフ
グレンスフォシュワイルドライフは一生モノ
ワイルドライフはグレンスフォシュの中でも小型サイズの斧でありながら薪作りができる万能片手斧です。こだわり抜いた素材と職人の最強タッグ生まれのグレンスフォシュ斧は、たしかに安価ではありません。
しかし職人たちの丁寧な仕事の集大成である斧は手に取るわたしたちのもとで長く活躍してくれるでしょう。一生使うことを考えれば、品質のよいものを選んだほうが長く使えて結果的なコストパフォーマンスはいいかもしれません。
おわりに
キャンプはキャンプ用品を揃えることも醍醐味のひとつです。はじめたての頃は安価なもので揃えていてもだんだんと品質を重視したくなるでしょう。品質の高いものはそれだけ値が張りますが、グレンスフォシュのように長持ちしたり作り方が丁寧なだけに見た目が美しいデザインであったりと買い手を満足させてくれます。
物持ちいいと環境にもいい
今世界では環境保全の観点から、サステナブル(持続可能)な会社経営や物づくりなどが求められている時代です。グレンスフォシュではかねてより耐久性が高い製品をつくることで原材料の消費が減ると考えています。グレンスフォシュは時代を先駆けた環境に優しい会社でもあるのです。
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