幸運のシンボル「ククサ(KUKSA)」
初めて「ククサ(KUKSA)」という名前を聞く方も多いかと思います。簡単に説明すると、ククサというのは、幸運のシンボルとされている木製のマグカップのことです。プレゼントに最適だということで、ヨーロッパでは非常に人気のあるマグカップになります。また、最近ではキャンプで使用する方や自作をする方も増えています。 今回は、そんな「ククサ(KUKSA)」についてご紹介します。
ククサ(KUKSA)とは
そもそもククサ(KUKSA)とは、フィンランド北部にある"ラップランド"に住んでいた"サーメ人"という民族に、古くから伝わる伝統的なマグカップです。ククサは、木製のマグカップとなっており、すべて手作りでできています。素材に使われる木は白樺で、コブをくり抜いて、丁寧な手作業の元、上の画像のようなきれいな木製マグカップが完成します。
素材に使われる白樺のコブとは
ククサ(KUKSA)の材料となる"バハカ"という白樺のコブは、希少価値が非常に高いと言われています。その理由は、十分な大きさに育つまで30年はかかると言われ、さらに、小さなコブでも10〜15年はかかると言われています。そのため、取れる量に限りがあり、希少価値が増すというわけです。
プレゼントにもククサ(KUKSA)
冒頭にも説明しましたが、ククサ(KUKSA)というマグカップは、「幸せのシンボル」と言われています。というのも、使い手の幸せを願いながら、ひとつひとつ時間をかけて丁寧に手作りされたククサには、「贈られた人は幸せになる」という言い伝えがあります。そのため、出産祝いや結婚祝いなど、様々なお祝い事に最適なプレゼントとして非常に人気のあるマグカップなのです。
ククサブランド「プーハリ(Puuhari)」とは
ククサの生産地であるフィンランドやスウェーデンには、多くのククサ工房が点在し、ブランドも多くあります。しかし、中でも特に高い評価を得ているブランドが「プーハリ社製」のククサなのです。
"木と共に働く"プーハリ社
プーハリ社とは、フィンランド中部にある湖「オールヤルビ」のほとりにある「カヤーニ」という小さな町にあるにある小さな工房を指します。家具メーカーとしてスタートを切ったプーハリ社は、「木と共に働く」というコンセプトが社名に込められており、そこで作られる手作りのククサは、オーナー夫妻と数人の職人によって、ひとつひとつ時間をかけて丁寧に作られています。 そんなコンセプトをもとに、昔と変わらぬ手法で作り上げられたプーハリブランドのククサは、非常に人気なのです。
独特なデザイン性
また、プーハリ社のオーナー夫妻は、北欧でデザインを学んだあと、ラップランドの昔から伝わる技法で「ククサ」や「プーッコ」に、独特な「デザイン」という新しい要素を加えました。 例えば、上の画像右側に映るククサのハンドル部分のデザインに注目すると、フィンランドに生息する、尾が美しい「Teeri」と呼ばれる黒いライチョウを、デザインのモチーフにしています。プーハリブランドのデザインは、北欧の大自然が生み出したもので、そんな大自然からインスピレーションを受けたプーハリブランドのククサは、デザイン性という点からも高い評価を受けています。
豆知識「本物と偽物の見分け方」とは
まずは、プーハリブランドのみに適用できる「本物と偽物の見分け方」になりますが、上の画像にある通り、プーハリブランドのククサには、A級品の証である熊野刻印が刻み込まれています。 また、ククサのように木製の製品は、偽物が多く出回っていることがあります。本物と偽物の定義を簡単に以下にまとめておきます。
*本物とは? 白樺のコブの部分から職人の手作業で作られ、独特の木目があり、一つ一つ表情が違うフィンランド産のものです。 *偽物とは? 安価な木材を一律な型でくり抜き、フィンランド国外で大量生産されたものです。
ククサの手入れ方法とは
ククサというマグカップは、「バハカ」といわれている白樺のコブからできています。このような木製の製品は、簡単な手入れをすることで、長持ちするほかに、味が出てきます。使用するうちに、だんだんと自分仕様のククサに変身するのもククサを使用するだいご味と言えるでしょう。 では、実際の手入れ方法をご紹介します。
ククサの手入れ時期の目安
ククサを洗う場合、他の食器洗浄で使用しているスポンジや布など、比較的柔らかいもので傷がつかないようにさっと洗いましょう。その後ぬるま湯ですすぎ、汚れが目立つようであれば洗剤を使用しましょう。 洗っていくうちに、ククサの表面にある油分が落ち、白樺のもともとの白い木肌が目立つようになります。そうなったら手入れ時期のサインだと思ってください。
ククサの手入れ方法
木製の家具や食器は、よくオイルで手入れをしますが、ククサの場合も同様です。オリーブオイルをはじめ、グレープシードオイル、クルミの油、蜜ロウといわれるビーワックスなどの天然オイルを使用し、柔らかい布にオイルを染み込ませ、ククサの表面にやさしく刷り込むようにしましょう。
ククサの"伝統的"な手入れ方法
柔らかいガーゼのようなものに、胡桃の実を包んで上から軽くたたいて身をつぶします。胡桃の実には、天然の油分が含まれているため、つぶすことでその油を取り出すというわけです。そして、その油分を布に染み込ませ、ククサを丁寧に磨きます。 胡桃の実の油分には、艶が出るとともに、ククサを膜で覆うことで保護の役目をしてくれます。
「幸運のシンボル」ククサのまとめ
「幸運のシンボル」として人気のあるククサですが、以上がククサに関する特徴や魅力のご紹介になります。ククサの特徴は、なんといっても"手作り"であることです。昔と変わらぬ伝統的な手法によって、職人が手作りでひとつひとつ丁寧に作り上げるククサは、非常に繊細で、かつ独特なデザインを持ち合わせています。手作りであるからこそ、その繊細な作業がモノに直接映し出され、見る人、使う人の心をつかんできました。 ククサのブランドは、北欧に多く点在しますが、以上の点を踏まえ、プーハリ社のククサが最も支持されています。したがって、最後にプーハリ社製おすすめのククサをご紹介して終わりたいと思います。
プーハリ社製のおすすめククサのご紹介
では早速、プーハリ社製のおすすめククサをご紹介します。ククサには、マグカップのほかに、ネックレスもありますので、そちらもご紹介できたらと思います。
【プーハリ社製】おすすめククサ1/6
Kupsunen 160cc
プーハリ社製のククサの中で最も人気のあるマグカップです。残念ながら現在は品切れ状態が続いています。しかしそれだけ人気のあるマグカップというわけです。 サイズは160ccのため、普段使いのマグカップとしては最適のサイズと言えるでしょう。価格も10,000円以下とお手頃なため、最もおすすめできるククサとなります。朝食のコーヒーにもおすすめなマグカップです。
【プーハリ社製】おすすめククサ2/6
Kalakanen 180cc
プーハリ社製のククサの中で二番目に人気のあるマグカップです。残念ながらこちらも品切れ状態となっています。 サイズは180ccと、前述のククサに比べ少し大きいサイズのマグカップになります。こちらも普段使いに適したサイズでしょう。160ccと異なる点は、取っ手の部分のデザインです。人気のあるククサは、やはり普段使いできるサイズのものが多いようです。プレゼントにもおすすめのククサなので、購入したい方は、入荷情報など直接問い合わせてみてください。問い合わせ先は、おすすめ商品紹介の最後に乗せておきます。
【プーハリ社製】おすすめククサ3/6
Ypykka 130cc
前述の二品と比較して、小ぶりなククサになります。そのため、普段使いとしては使用頻度が少なくなりがちですが、インテリアとしての用途では、最適なサイズかもしれません。また小物入れとして利用している方も多いです。そのような点では、プレゼントとしておすすめできるククサになります。
【プーハリ社製】おすすめククサ4/6
Ukko-Otso 330cc
前述のククサを含め、取っ手付きのククサの中では最もサイズが大きいモデルになります。普段使いにもお勧めできるサイズです。このククサの異なる点は、サイズのほかに取っ手の部分のデザインです。 サイズが大きいため、ビールジョッキとまではいきませんが、お酒を入れて使うのも良いかもしれません。そのような点では、大人に向けたプレゼントとしておすすめできるかもしれません。 販売価格は少し高いですが、前述のククサの魅力を読んでいただければ、それだけの価値があることはお判りいただけると思います。
【プーハリ社製】おすすめククサ5/6
Huttu-Kuhmunen 250cc
これまでご紹介したククサとは一味違うデザインとなっています。マグカップ下部がデコボコのデザインとなっており、少しこだわったデザインが特徴的です。 普段使いも可能、お食事の際にスープなどの汁物を入れて使うのも良いかもしれません。価格は約15,000円と少し値は張りますが、こちらもおすすめククサになります。
【プーハリ社製】おすすめククサ6/6
Tiina Kuksa Necklace 5cc
他のククサに比べ、比較的安価に購入できるククサになります。ネックレス型をしており、プレゼントしやすい点が評価されています。手作りのため、サイズには多少の誤差がありますが、気になるほどではありません。それも手作りならではの良いところでしょう。
想いが伝わるプレゼントとして
以上が、北欧を代表する伝統品「ククサ」のご紹介でした。 「幸運のシンボル」として非常に人気のあるククサは、ご家庭での使用のほかに、キャンプでも重宝される逸品です。しかし、ククサの魅力は「手作り」と「幸運のシンボル」この二点だと思います。 したがって、祝福の場に想いが伝わるプレゼントとして購入してみてはいかがでしょうか。名入れまでするときっと喜んでいただけるプレゼントとなります。
"おしゃれでかわいいククサは非常に魅力的"