はじめに:パラコードでハスクバーナの柄を巻く
ハスクバーナの手斧にパラコードを巻いて保護
斧で一番壊れやすい場所をご存知でしょうか。それはヘッド部分が取り付けられた持ち手部分です。ハスクバーナに限らずキャンプ用斧の柄の部分にレザーカバーをしたりパラコードで巻くのは、その弱い部分を補強するという目的もあります。
パラコードとはパラシュートコードの略で、その名のとおりパラシュートで人を吊る目的の紐としても使われる非常に丈夫なナイロン紐です。ハスクバーナに巻いて屋外で使用しても、長期間長持ちして手斧の柄を保護します。
おしゃれで実用的なパラコードの巻き方解説
今回レザーとパラコードを使った保護方法も一部ご紹介しますが、簡単な方法からおしゃれな編み方まで順を追ってハスクバーナの編み方を紹介・解説していきましょう。
巻き方の前に!ハスクバーナの手斧について
人気の小型斧の柄のカスタムの方法の前に、このハスクバーナという会社についてとアウトドア好きな方々で実際に使っている方の口コミレビューから見ていきましょう。
ハスクバーナはキャンプ用斧の中でも利用者が多いため、同じキャンプ場で自分のものと他の人のものを取り違えないためにも、カスタムは必要だとわかります。
ハスクバーナというブランド
ハスクバーナはスウェーデンにある主に農業・林業用の刃物を扱うメーカーです。チェーンソーや芝刈り機など電気機械のほか、アウトドアをされる方にはハスクバーナの手斧は有名で、多くの方が使っている人気の商品となっています。
社名のハスクバーナは会社のそばを流れる川名(ハスクバーナ川)からつけられました。
ハスクバーナの手斧の評判
大きさも長さもちょうど良いサイズ
こらちは30代男性のハスクバーナの手斧を使った感想です。この方のほかにも口コミではキャンプ用斧としてある程度の太さにカットされ売られている薪をさらに燃えやすいように割いて火にくべるという目的での利用を想定されて入手した方が7-8割となっています。
直径10cm以上あるような大きな丸太の薪割りは難しいですが、細かく薪を割く目的には十分なパワーと切れ味があり、何よりデザインもかっこいいと評判です。
ストラップや端処理などパラコード巻きの基本
それでは早速パラコードでハスクバーナの柄をカスタムしていきたいところですが、パラコート編みがはじめてという方はまずは基本の種類の違いの見分け方・柄とおそろいでストラップや吹っ飛び防止用の紐として使える編み方・編み終わりの紐端のきれいな処理方法をまずは御覧ください。
編み方の違いに関係なくどのデザインでも必要となるパラコート編みの基本テクニックです。
手斧の柄に巻くのに適したパラコードの太さ長さ
パラコードの種類は芯の本数・ロープ径・耐荷重に気をつけて選びましょう。キャンプ用斧の保護であれば耐荷重はそれほど問題ではありませんが、丈夫さに多少影響します。
3-4ミリの径で芯は7本芯程度なライトなものがハスクバーナの柄に巻きやすく多くの人が選んでいるパラコードの種類です。色も単色から複数カラーのコンビネーションなどさまざまですお好みでお選びください。
ハスクバーナの柄を巻くのに必要な長さ
巻き方やパラコードの径によっても使用する長さは変わってきます。だいたい簡単な巻き方で3-4ミリのパラコードを使った場合4-6mの長さが必要です。
パラコードは4mほどでカットしたものも売られていますが、一般的にはほぼコイルに巻かれた30-50m巻きで1000-2000円以内程度の値段で買えます。不足すると困りますので、できればカット売りよりもこちらを購入されるのをおすすめします。
ハスクバーナの柄にはストラップも必要
ハスクバーナに限らずパラコードを使ってアウトドアグッズにストラップを付けたり、カスタムして楽しむ方はたくさんいらっしゃいます。楽しみや装飾の意味のほかに、手斧は手から万が一すっぽ抜けてしまった時でも事故にならないようストラップを付けて手首に通して置くことが基本です。
ハスクバーナの手斧をよりおしゃれに
こちらはスネークノットというパラコードの編み方で作ったストラップです。小型のキャンプ用鉈に付けているので長さは短いですが、6回編むとほぼ12cmくらいの長さになることを参考にしてハスクバーナの手斧のストラップとし利用できます。ここで使用しているパラコードの長さは60cmです。
スネークノットの編み方のコツ
マクラメやミサンガ編みなどされた方であれば、とても簡単に編むことができるでしょう。紐が左右で入れ替わりはするものの編み方は同じで、右側からはじめて下を通って輪にして上から戻ってきます。
左を今度は上から下へ回して輪にしできたすき間に下から上へ通して絞るだけととても簡単です。コツは1つ模様を編むたびにしっかりと紐を引き締めながら編み進めること。こうすることで編み目がそろいきれいに仕上がります。
パラコードの端を隠す方法
ハスクバーナの柄の部分に巻く場合、パラコードの先端は巻いた中に潜らせて紐端を熱処理して仕上げると見た目もきれいにできあがります。手斧の柄に巻きたい長さの2倍プラス余裕をつけた長さを先端から測り半分に折り輪にして柄に添わせ編み始めてください。
最後に紐の先端をその輪に通してから編み始めの紐端を引っ張ると編んだ中に潜ります。この時引きすぎず2-3巻き内側まで入れる間隔でやると最後の紐端処理もしやすくておすすめです。
パラコードの先端の処理方法
パラコードの作りは真ん中に何本かの芯があってその周りを細いナイロン糸で編んだチューブで囲まれています。切りっぱなしでは先端がほつれてきて見栄えも悪くなりますので、パラコード編みをしたら必ず熱処理で始末しておきましょう。
やり方は簡単でライターなどの火で1本ずつ炙りある程度パラコードを溶かした上で、平らな金属板(ハサミなど)で先端を抑えて紐端のほつれを予防します。
炙ってすぐのパラコードは手で触らない!
この炙ってすぐ熱いナイロンの溶けたものは指に付着するとやけどの原因となり危険です。必ず金属板で抑えある程度冷めてから指で調整するようにしてください。
ハスクバーナの柄のパラコード巻き方4選
パラコードの種類やストラップに使えるスネークノットの編み方・紐端の処理の方法をマスターしたところで早速いろいろな模様の違いが楽しめるパラコード編みのやり方を4種類解説していきます。
上から簡単で下にいくほど難易度が高くなる傾向にありますので、初心者の方が作られるときに参考にしてください。
ハスクバーナのパラコードの巻き方1.
このパラコードの巻き方は非常に簡単なものでシンプルな作りとなっています。そのため使用する長さも1.5-2m程度と短くて済むので、このくらいの半端なパラコードがある人には特におすすめの巻き方です。ストラップもおそろいのパラコードで作るならその分の長さもご用意ください。
パラコードの巻き方のコツとポイント
ハスクバーナの柄の好みの場所まで巻く長さを決めたら、基本のパラコード編み方で紹介した端を隠す方法で巻き始めます。上(ヘッドと隣接した部分)から編んだ方が編みやすいです。
ハスクバーナのパラコードの巻き方2.
この巻き方も難しそうに見えて実はとても単純で簡単なので人気がある方法です。動画では下から上へ向けて巻いていきますが、1の巻き方同様上から下の方が巻きやすい場合はそちらでも可能です。その場合は最後に編み終わりの紐をかける輪が下の方に来ますのでお間違いなく。
パラコードの巻き方のコツとポイント
こちらはハスクバーナではありませんが、キャンプ用斧と似たデザインの手斧ですね。同じ見た目にしたい方であればこの手斧とよく似たハスクバーナのキャンプ用斧を選ぶのがおすすめです。
動画では通された輪の方を引っ張っていますが、通した方の輪を引いても同様に引き締めることができ、そちらの方が簡単な方もいるでしょう。両方のやり方で試してより自分に合う方で巻いてください。
ハスクバーナのパラコードの巻き方3.
こちらは柄の部分にレザーでカバーを作りパラコードで留め付け、柄の穴まで四つ編みでロープを編んで取り付けたものとなっています。レザーと組み合わされることで、よりサバイバル感がアップするでしょう。
パラコードの巻き方のコツとポイント
ハスクバーナの柄のサイズに合わせて台形でカバーの型紙を作成。型紙も自作なのでこの時点で合わせてみて微調整してください。あとはパラコードを通す穴をあけ靴紐を通す要領でレザーカバーをしっかりと固定していきます。
カバーから柄の下側の穴まで長く四つ編みロープを作り取り付けたら完成となります。ストラップ部分は柄の2倍の長さのパラコードがあれば十分足りるでしょう。
ハスクバーナのパラコードの巻き方4.
より装飾性の高いパラコードの編み方も最後にご紹介しましょう。こちらの巻き方動画は海外のものですが、手元をきれいに撮影されており見ているだけで巻き方がわかりやすくなっています。
パラコードの巻き方のコツとポイント
ハスクバーナの柄を動画と同じ長さに巻くならパラコードの長さは4.5m程度ご用意ください。最後に紐を引き締めながら模様を編んでいくため、太い紐が通るゴム通しや毛糸針など大きな穴の開いた針状の棒があると便利です。ない方はヘアピンに通して代用することも可能。
キャンプ用斧におすすめなハスクバーナの手斧
今回ハスクバーナの手斧の柄にパラコードを巻く方法ということで解説してきましたが、ハスクバーナの手斧といってもいくつか種類があります。特におすすめの手斧・キャンプ用斧・ハイキングハチェットの3種類をご紹介しましょう。
ハスクバーナ手斧
ハスクバーナ 手斧38cm
キャンプ動画やブログなどでもよく登場するハスクバーナの手斧はこの形のものである場合が多いです。今回ご紹介する手斧の中では一番重いものとなっていますが、それでもほかの斧との差は100gですので誤差の範囲と考えてもよいでしょう。
ハスクバーナ手斧のよいところ
ハスクバーナ公式サイトではこの斧の名前は"手斧"です。さきほどの100g重たいのは主にヘッド部分の重量。頭が重たい方がパワーがでる斧には理想的なバランス配分といえるでしょう。柄とヘッドの重さバランスがよく使いやすい一品です。
ハスクバーナキャンプ用斧
ハスクバーナ キャンプ用斧
こちらもハスクバーナの手斧カテゴリの中にあるキャンプ用斧という名前の商品。さきほどの手斧と比べるとヘッドの形がおしゃれで柄が少し長めであることのほか、手斧よりも100g軽くできています。
ハスクバーナキャンプ用斧のよいところ
今回ご紹介する3種類の中では一番斧らしいデザインをしているのがこちらのキャンプ用斧です。
柄の部分が長くそのためかヘッド部分が小さく見えてスラリとした印象を受けますが、昔からのハチェットデザインによくある、刃先に向かうにしたがって下方がカーブしている形がかっこいい斧となっています。
ハスクバーナハイキングハチェット
ハスクバーナ ハイキングハチェット
最後は柄が短いハイキングハチェットという手斧です。重さはさきほどのキャンプ用斧と同じ500g。同じような刃先の方が広くなっているデザインですが、カーブではなく直線で構成されているため、また印象が変わってくるでしょう。
ハイキングハチェットのよいところ
斧は丸太を割ったり薪を細かく割くためには斧の振り下ろすというパワーが必要になってくるため、柄は長い方が力がでます。ただ手斧の使い方は薪割りだけでなくブッシュクラフトの荒削りにも利用したい場合もあるでしょう。
そんなとき長い柄は邪魔になるだけでなく怪我の元になってしまうことも。薪もブッシュクラフトも両方やりたいという方にはハイキングハチェットはおすすめ!
まとめ:ハスクバーナへのパラコードの巻き方
パラコードを巻いてハスクバーナを使いやすく
ハスクバーナの破損しやすい柄の上部の保護と自分らしい個性を出すカスタム方法としてパラコードの巻き方を解説してきました。巻き方の違いによってデザインも変わってきます。
シンプルな方法に慣れてきたらより個性的なかっこいい巻き方にしてみたり、ストラップやほかのアウトドアの道具にも目印のように同じパラコードの紐を使えば、人が多いキャンプ場での他人のキャンプギアとの取り間違い防止にもつながるでしょう。
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今回はキャンプなどアウトドアで役立つハスクバーナの手斧の柄のカスタム方法としてパラコードの巻き方をご紹介しましたが、暮らしーのではこのほかにもキャンプ用品の中でもおすすめの道具やキャンプ前の準備チェックリストにもなる必需品一覧などの記事も豊富にご用意しています。
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