黄金小手毬
はじめに:小手毬(コデマリ)の育て方講座
人気の庭木である小手毬(コデマリ)
それほど高木にならなず暑さにも寒さにも耐性があって初心者でも枯らしてしまうことがない木。庭木として地植えにするならそんな木がああなとお考えではありませんか。またその庭木に白い美しい花が咲いてくれればもっとよいでしょう。
そんな多くの人が理想的と考える庭木のひとつに小手毬の木があります。背の高さは女性の身長と同じか少し低いくらい、丈夫で気候の影響を受けにくく花も咲かせてくれる人気の庭木です。
病害虫や剪定など小手毬(コデマリ)育て方解説
樹木の栽培をするときの悩みでもある病気や害虫、形を整えたり木の高さを制限するための剪定など難しいとされているお世話の仕方もふまえ、小手毬の育て方を解説していきます。
育て方の前に知りたい!小手毬(コデマリ)について
小手毬の育て方解説をしていく前にまずはこの植物がどのような分類なのか、見た目や性質の特長・花の美しい植物ですのでその時期や花言葉についてもご覧いただきます。
これら基本情報を知っておくことでこのあとの育て方解説も理解しやすく、なぜそうしなければいけないのかということがすっと頭に入ってくるでしょう。
小手毬の基本情報
科・属 | バラ科シモツケ属 |
原産地 | 中国 |
英語名/学名 | Reeves' spirea/Spiraea cantoniensis |
育て方難易度 | 耐寒性があり簡単 |
小手毬の特長や性質
樹木というと太い幹があってそこから枝が出てというのを多くの人がイメージされるでしょうが、小手毬の木はそういった成長の仕方はしません。いわばすべてが枝のまま。新しい枝が株元から出てきて伸びてというのを繰り返します。
そのためあまり樹高も大きくはならず1.5メートルか大きくなっても2メートルどまりが一般的で、お世話しやすい大きさが受けています。
白い花が手毬のように咲くので小手毬
小手毬は花の咲き方から名前が付きました。枝の咲きに小さな花がかたまってまるで手毬のような形に咲きます。とはいえ完全な球体ではないので、手毬のように見えるというだけです。
小手毬の開花時期と花言葉
その半球の形に花が咲く開花時期は4-5月いっぱいくらいまで。花がいっせいに咲くと、枝の先に付くためその重さで枝がたわんで弓なりに見えるほどです。また春の花だけでなく小手毬は秋の紅葉も美しい木であるのも特長となっています。
小手毬の花言葉は「優雅」
白というのは清楚で汚れのない美しさというイメージが強い色です。この色の花を持つ小手毬には優雅や上品という花言葉が付けられています。
このほかにも友情や努力といったスポーツをしている方や学生さんに向いているポジティブな花言葉もありますので、そういった方に送る花としても選んでみてはいかがでしょうか。
剪定や株分けも!小手毬(コデマリ)の育て方
それでは早速小手毬の育て方を見ていきましょう。さきほどご覧いただいた小手毬がどんな植物と同じ仲間なのか(分類)、暑さ寒さにはどう対処すればよいのか(性質や特長)を下敷きにして見るとより理解しやすくなるのでおすすめです。
小手毬栽培に必要なもの
小手毬の苗木
黄金小手毬
小手毬は人気の庭木ですのでホームセンターやネット通販でも、簡単に手に入れることができます。大きな苗木であれば地植えに向いていますし、鉢植えで育てようと思っている方ならあまり大きな苗ではなく小さめの苗木でコンパクトに育てた方がよいでしょう。
苗木の選び方
苗木はできるだけ徒長していないもの(ひょろひょろと樹高ばかり高いのはよく日にあたっていない徒長のおそれあり)・幹などに虫食いや穴・傷などがないもの・葉は青々としており枝とのバランスのよいものを選ぶとよいでしょう。
もちろん葉の虫食い後や粉が吹いたような病気の症状などあるのはもってのほかです。
使用する土
小手毬は弱酸性の土質を好む樹木なので、植え付けの前に苦土石灰での中和は必ずしなければいけないことはありません。
地植えとする場合は粘土質の土であれば掘り起こした土に腐葉土や堆肥などをすきこんで土の水はけをよくしておくと根付きがよくなります。鉢植えならば樹木の培養土を使用するととても簡単に植え付けできます。
鉢の大きさ
鉢植えにする場合は植え替えをしながら少しずつ鉢のサイズをアップしていきます。目安としては現在の株の根鉢よりもひとまわり大きなものを選んでください。いきなり大きめな鉢にしてしまうと、成長が早いのはよいですが水やりが大変になる場合があります。
小手毬の肥料は有機と化成両方を用意
樹木には多いのですが寒肥というものを寒い時期に追肥としておこないます。それには有機性の肥料を使うのが一般的。小手毬の寒肥であれば油かすと骨粉をまぜたものを上げるとよいです。
このほか成長期には緩効性化成肥料も使用するので、花や枝を増やしたいという方は両方の肥料を用意しておいてください。
小手毬の好む日あたり
地植えの場合は日あたりと風通しに注意してください。また極端に西日しか当たらないところでは、乾燥しすぎて樹木の健康をそこなうことにもなりかねません。
1日中日光が当たる必要はありませんが、せめて半日は太陽が当たる(特に午前中からお昼すぎくらいの時間帯に)場所に植えるようにしましょう。
小手毬の苗の植え付けと植え替え
樹木の植え付けは草花の苗よりも大きな穴を掘る必要があります。一般的に根鉢の2-3倍の幅深さが必要といわてれおり、掘り起こした庭土に堆肥などを混ぜたものと元肥として化成肥料をすきこんで土台とします。
水をたっぷり鉢穴に流し込んでから苗木をセット。残りの空間を土で埋めていき最後にまた水やりを十分におこなって植え付けは完了です。
鉢植えの場合の植え付け・植え替え方
植え替えは毎年おこなう必要はなく2-3年に1度程度を目安とするとよいでしょう。現在使っている鉢よりもひとまわり大きく深いものを用意し植え付けていきますが、このときに株が増えていれば株分けをして増やすことも可能です。詳しいやり方は増やし方でご説明しましょう。
小手毬の病気と害虫
小手毬で気をつけたい病害虫は病気はうどんこ病。害虫はアブラムシやカイガラムシとなります。うどんこ病は発見したら病気の葉は取り除き殺菌剤を散布して鉢植えであれば、風通しのよいところに移動させるのも回復させるひとつの方法です。
虫はどちらも捕殺が可能な害虫なので見つけ次第指で潰したり古い歯ブラシでこそげ落としたりして駆除していきます。
小手毬の日常管理
小手毬の水やり方法
地植えの場合も根付くまではしっかりと水やりをします。根づいてしまったあとは地植えは水やりの必要はありません。鉢植えであれば植え付け植え替え時期だけでなく土が乾いたらたっぷりと。
季節によっては(真夏)日に1度の水やりでは不足することもありますので、そんなときは朝と夕方の2回水やりをしても。また鉢が株に対して小さな場合は季節に関係なく水切れが早くなる傾向があります。そんな場合は植え替えで対応してください。
小手毬の追肥と寒肥
追肥は花が終わったあと5-6月ころに緩効性肥料を株元にあたえます。このほかさきほども解説したいように、寒肥という寒い時期に与える樹木ならではの肥料もあげることで春の新芽や花芽が作られやすくなります。寒肥のやり方は前述の通り。時期は12-2月ころにおこなうのが一般的です。
小手毬の剪定
小手毬の木は最初にご説明したとおり太い幹から枝が出て増えるという成長の仕方ではありません。株元から新しい茎が生えて来てそれが長く成長しその先にまりのような小花をたくさん咲かせるという形になります。
そのため剪定するのであればその株元から出ている枝を根元からカットします。
小手毬の正しい剪定の仕方とやってはいけない剪定
小手毬の剪定時期は花が終わった頃から夏まで。秋9月くらいになると翌年咲く花芽が付きますのでそれ以降に剪定してしまうと花の数が減ることになります。
カットするときは古く硬い枝を選んで。花が咲きにくくなるため整理する意味もこめて剪定することで株の中の風通しがよくなるでしょう。枝の途中でも剪定せず必ず根元からおこなうようにしてください。
小手毬の株分けでの増やし方
小手毬は根元からどんどん新しい枝が出てきて株を増やしていきます。株分けも簡単に行うことができます。鉢植えであれば植え替え時期に。最低でも4-5本は枝を付けた状態の株の大きさにして、あまり細かく分けない方が根付きやすく失敗することが減るでしょう。
株分けの方法は植え替えと同様
株分けの場合は株の大きさが小さくなりますので鉢の大きさはそのままでOK。数を用意してそれぞれ植え替えと同様に新しい土を入れて植え付けていきましょう。植え終わったらたっぷりと水やりをして、根付くまでは地植えであってもしっかりと水やりを続けてください。
小手毬(コデマリ)とユキヤナギなどの違い
小手毬とよく似た白い花を咲かせる低木の庭木にユキヤナギがあります。この2つの花木の違いがよくわからないという方もいるようですが、慣れれば簡単に見分けることができるでしょう。
小手毬とユキヤナギの見分け方
まず大きな違いとしては花の付き方があります。小手毬は小花がたくさんかたまって咲くのに対してユキヤナギは同じ白い小花が咲くのですが、枝に均等に並んで咲きます。小手毬特有のまり感がないわけです。
春に白い花が咲く低木樹ですが花の咲き方でユキヤナギと小手毬を簡単に見分けることができるでしょう。
小手毬とユキヤナギは花の時期も少し違う
先程春に花を咲かせるといいましたが、正確には開花時期にズレが生じます。ユキヤナギが花を咲かせるのは4月中。小手毬はそれよりも少し遅くて4-5月にかけて。重なる部分もありますが5月まで花が咲いているのは小手毬の方で、ユキヤナギはその前に旬の時期が終わってしまうでしょう。
小手毬とオオデマリの見分け方
小手毬と名前も花の形も似ているの花木にオオデマリがあります。オオデマリは小手毬とはまったく違うスイカズラ科ガマズミ属の植物。よく見ると花の形も違うことに気づくでしょう。
オオデマリはどちらかというと小型の白いあじさいと形容されることが多く、ボール型の小花の集まりは小手毬よりも球体に近い形となっています。
小手毬と似ている庭木の種類
ハナミズキ
ヒット曲にもなった有名な花木・ハナミズキ。これも小手毬と同じ4-5月に白い花を咲かせる人気の庭木です。白のほかにもピンク色の花を咲かせる種類もあります。
昨年に伸びてきた枝に花を付け先端部分にかたまって咲くため、ハナミズキも見ようによっては白いまりのような形に見えることもあるでしょう。
バイカウツギ
バイカウツギは小手毬よりも少し時期が遅い5-6月ころに開花期を迎える白い花を咲かせる庭木です。樹高は2メートルほどの低木落葉樹で小手毬とよく似ています。
花は直径3センチほどなので小手毬よりは大きめではありますが、かたまって咲くのではないため緑の葉と花のバランス的にも小手毬と似ていると感じる方も多いでしょう。
まとめ:小手毬(コデマリ)を庭木で栽培しよう
小手毬(コデマリ)は白い花が可憐で美しい
白い小花がまりのようにかたまって咲く小手毬。同じような時期にどうように白い花を咲かせる人気の庭木がいくつかありますが、みんな育てやすくおすすめなためどれを選ぶのかは個人の好みでよいでしょう。
人気が高いのは暑さ寒さに強くまた美しい花がたくさん咲く様子が楽しめるため。春に白い花の咲く庭をつくりたいという方は、小手毬の木の栽培にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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今回は小手毬の育て方についての解説をお届けしましたが、暮らしーのではこのほかにも小手毬の花言葉に特化した記事や基本情報の記事などいろいろな面から小手毬についてご紹介しています。もっと小手毬のことが知りたい方はこちらも是非見てくださいね。

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出典:https://photo-ac.com/