コデマリ(小手鞠)とは
コデマリの特徴
コデマリは、バラ科シモツケ属の低木で、春に花を咲かせます。耐寒性・耐暑性ともに強く、初心者にも育てやすい種類の植物です。白い花が群れて咲き、枝垂れる姿が美しいコデマリは、生け花・切り花としても人気があります。
コデマリの英語名
コデマリの英語名は“Reeves' spirea”といいます。“spirea”はシモツケ(バラ科の植物)に由来する名前です。学名は“Spiraea cantoniensis”といい、“Spiraea”はシモツケ、“cantoniensis”は中国の広東を意味しています。
コデマリの種類
花色は白、という印象が強いコデマリですが、淡いピンク色の種類や黄金葉の種類があるのをご存じですか?花の付き方や樹形にも、それぞれ微妙な違いがあります。園芸品種として人気の高いコデマリにはどのような種類があるか、またその花言葉についても詳しく見てまいりましょう。
ヤエコデマリ
ヤエコデマリは漢字では「八重小手毬」、花びらが八重に咲くコデマリの品種です。この種類は、コデマリ同様日本各地の公園や庭に植えられています。繊細な印象の八重の花弁は、花嫁を連想させます。学名は“Spiraea cantoniensis f. plena”、英語名は“Cape May”、“May Bush”です。
花言葉
ヤエコデマリの花言葉は、コデマリと同じで、「上品、優雅、友情、努力」などです。他に「いくじなし」という花言葉もあります。特に怖いイメージの花言葉はありません。八重の花びらが繊細でロマンティックな雰囲気を持っているので、お誕生日などのお祝いとして贈るのに最適です。
ピンクアイス
コデマリ・ピンクアイスは、色鉛筆のようなピンクではなく、白に近いほのかな優しいピンク色の花をつけます。そのため、つぼみの状態ではピンクですが、開花後は色が薄くなるというのが特徴です。斑入りの明るい緑の葉が美しく、花はもちろん葉も鑑賞用として楽しめます。
花言葉
ピンクアイスの花言葉は、コデマリと同じで、「上品、優雅、友情、努力」などです。特に怖いイメージの花言葉はないので、お誕生日や記念日の贈り物としてブーケにしても喜ばれます。小花のピンクアイスは、花径の大きいメイン花を引き立てるのにぴったりです。
ゴールドファウンテン
ゴールドファウンテン(英語:Gold Fountain)は「金の噴水」という意味で、水が噴き出してこぼれ落ちるように枝垂れ咲くコデマリにふさわしい名前です。葉が明るい黄金葉であることから、この名がつきました。ゴールドファウンテンの特徴は、コデマリに比べやや小ぶりで、樹形が乱れにくいところです。
花言葉
ゴールドファウンテンの花言葉は、コデマリと同じで、「上品、優雅、友情、努力」などです。怖い意味の花言葉はありませんので、贈り物として安心して利用できます。明るいイエローの葉が、ブーケ全体を明るい雰囲気にしてくれるのがゴールドファウンテンの魅力です。
コデマリの花言葉(プラスイメージ)
コデマリの花言葉には、プラスイメージの花言葉とマイナスイメージの花言葉がありますが、そのほとんどがプラスイメージの花言葉です。なぜその花言葉がつけられたのか、それぞれの由来と花姿との関連性について解説していきます。
上品・優雅
コデマリの代表的な花言葉は「上品」「優雅」です。この花言葉はコデマリの開花期の様子に由来しています。小花の清楚な愛らしさは控えめで上品、群れて枝垂れ咲く姿はウェディングドレスのように優雅です。花の季節には、緑の葉が見えなくなるほど無数の白い花をつけます。
友情
コデマリの花言葉の一つは「友情」です。小さな花がたくさん寄り集まって咲くので、仲のよい友人たちとたわむれているように見えます。一輪で咲く大きなバラやユリが孤高の女王だとしたら、コデマリの小さな花は、いつも友達と群れて談笑している、さみしがり屋の町娘といったところでしょうか。
努力
コデマリの花言葉の一つに「努力」があります。小さな花が群れ集まることで、遠目からは大きな花に見えるのがコデマリです。離れたところから眺めてこそ、コデマリはその魅力を発揮します。大きい花にはなれなくても、努力することで自分を魅力的に見せる方法を知っているのです。
マイナスイメージの花言葉
コデマリの花言葉には、怖い意味のものは特にありません。マイナスイメージの花言葉として「いくじなし」が挙げられます。可憐で清楚な花をつけるコデマリに、なぜいくじなしという花言葉がつけられたのでしょうか。
いくじなし
コデマリの花言葉の中には、「いくじなし」というマイナスイメージを持つものがあります。一輪の大きな花を堂々と咲かせる牡丹や菊の花に比べると、小さな花が群れて咲く姿が自信のない様子を表し、「いくじなし」という言葉と結びつけられたのでしょう。
まとめ
コデマリの花言葉は、小さな花が群れ集まって咲く、その花姿の特徴に由来するものばかりです。清楚さと優雅さを併せ持つ魅力的なコデマリは、切り花や生け花の材料としても人気があります。カスミソウのようにふんわりとした広がり方ではなく、密集して咲き大きな花に見えるところが、コデマリの魅力です。
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