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【第3の増やし方】取木の方法を解説!できる植物や簡単な手順、必要な期間もご紹介!

取り木とは、植物を繁殖させる方法の1つです。挿し木と同じ増やし方の1つとして注目されています。手順も簡単で失敗も少ないので、初心者でも手軽に行ることができます。今回は、初心者でも簡単にできる取り木の方法を紹介して行きます。
2021年7月28日
bambi
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目次

取り木とは

取り木とは、植物の繁殖方法の1つです。植物を繁殖させる際には、挿し木や接ぎ木なのが有名ですが、取り木は第三の増やし方として活用されています。

取り木は、繁殖方法の1つで既存の植物の根とは別に新しい根を作る方法です。取り木は、増やしたい植物の幹や皮を切り取ってそこから、新しい根を発芽させます。この取り木のやり方を知っておくことで、さまざまな植物を手軽に繁殖させることができることでしょう。

取り木を行うメリット

他の繁殖方法と違い、取り木を行うメリットは、親株が枯れることが少ないということです。成功もしやすいので、観葉植物以外にも庭木などにも使われています。

取り木のやり方は3つの方法があり、それぞれの取り木の手順については後ほど紹介します。取り木とよく比較されるのが、挿し木です。取り木と挿し木の大きな違いは使う枝にあります。取り木は主茎を使うのに対して、挿し木は剪定した枝などを使用するのです。

なぜ取り木が行えるのか?

なぜ取り木という方法で発根することが可能なのでしょうか?それは、植物の茎や幹を削ることで、その上の部分に栄養が溜まります。そうすると植物は、削った部分を根だと思い、細胞が分裂していくのです。つまり、削ることでそこに栄養が溜まり植物が根だと勘違いし始めてしまうことを活用します。

このように植物の栄養を運ぶ過程で取り木を行うことで、根だと思い込んだ植物が新たに分裂を行い、親株から発根することで増殖させることが可能になるのです。

取り木ができる植物

取り木は、比較的多くの植物で行うことができます。取り木には3つの方法があるので、取り木を行う植物に合わせた方法で行うのがおすすめです。この3つの取り木の方法とは、高取り法、圧条法、盛土法の3つになります。だいたい取り木が行える植物は、挿し木ができる植物と同じです。

また、挿し木よりも取り木の方が高い成功率があり、早い初根が期待できます。手軽に植物の繁殖を行いたい場合は、取り木にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

 

取り木に適した時期とは

取り木を行う時期は、4月から6月にかけて湿度が多くなる時期がおすすめです。取り木の場合は、樹木や根への負担も少ないので、簡単に行うことができることでしょう。

取り木の方法の中でも圧条法や盛土法は発根部分が確認しにくいので、発根する期間の目安を長めに取るといいでしょう。だいたい発根までの期間は数週間から数か月です。

梅雨時期がおすすめ

基本的に植物の繁殖には、梅雨時期が適していると言われています。それは、取り木だけではなく挿し木などでも同じです。つまり、取り木を行うのなら基本的に梅雨時期に行うのがいいでしょう。

取り木を行う植物の種類によって、適した時期が異なる場合もあるので、事前にチェックしてから初めてみるのがおすすめです。

取り木の手順を見てみよう


取り木の手順はやり方によって異なります。また、取り木を行いたい植物に合わせた取り木のやり方を実践してみるのがおすすめです。それぞれの取り木の方法と適した植物を紹介するので、どの取り木の手順を行えばいいのかチェックしてみましょう。

また、高取り法を行う前には、植物の表面を切り取る環状剥皮を行います。これは初根させたい植物の位置にナイフで切り込みを入れることです。植物の取り木を行う一に一周ナイフを入れて外皮を剥がることを言います。

高取り法

取り木の中でも高取り法とは、茎や枝の一部を傷つけて水苔で覆う取り木のやり方です。この高取り法ができる植物は、ゴムの木やもみじ、梅、イチョウ、サルスベリ、ガジュマル、ドラセナなどになります。

高取り法ができる植物のほとんどが行う時期として4月から6月の梅雨の期間から夏にかけて行うのがいいでしょう。高取り方法を行う際は、枯れることがないように水苔をしっかり湿らせておくことが大切になります。

高取り法の手順

高取り法を行うには、まず水苔を用意しておきます。水苔は乾燥した状態で販売しているので、水で戻して手でほぐしておきましょう。後は、高取り法を行う植物の幹の位置に環状剥皮を行い、水苔を団子のように巻きつけていきます。この時、厚みにムラができないようにしましょう。

後は、水苔の位置に透明のビニール袋を巻き付けて、紐で固定します。固定することで、湿度を保つことができるのです。後は発根したら、親株から切り離し、ビニールを外して終わりです。

圧条法

取り木の中でも圧条法とは、普通取り木法や枝伏せ法、傘取り法とも呼ばれています。取り木の中でも圧条法ができる植物が、オウバイやクチナシです。オウバイを圧条法するのなら、3月から4月の時期か9月から10月の時期に行うのがいいでしょう。

また、クチナシの場合は5月から6月の時期か、8月の下旬から9月に行うのがいいとされています。取り木を行う場合は、できるだけ、植物に合わせた時期に行うようにしてみて下さい。

圧条法の手順

圧条法とは枝や茎をまげて土中に埋めて発根させる方法です。手順は、まず取り木を行いたい植物の水やりを控えて、枝や茎が曲がりやすい状態を作ります。

その後、若い枝を選んで地中の位置まで曲げます。この時折らないように注意しましょう。後は、枝に環状剥皮を行い5㎝から10㎝ほどの位置を土に埋めます。もしも、枝がうまく土中に入らない場合は、針金などを使って位置を固定しましょう。後は水やりをして初根したら親株と切り離して完成です。

盛土法

取り木の方法の1つである盛土法とは、根取法とも言います。根元の土を増やすことで、地面の表面の位置を挙げて発根させる方法です。盛土法ができる植物は、ヤツデとモクレンになります。

ヤツデは5月から6月の期間に親株と切り離す方法で取り木を行います。モクレンは4月から6月の期間に取り木を行うといいでしょう。土でしっかりと皮を剥がした部分を埋めることで、そこから根が出てきます。土がしっかりと多い被さるようにすることで枯れる心配もないです。

盛土法の手順

取り木の方法の1つである盛土法の手順は、まず発根させたい植物の位置を環状剥皮にします。そしたら、枝元が埋まるように株元へ土を盛りましょう。後は、水やりをすることで発根して行きます。

手順の中で水やりを行うことで、盛った土が減ってしまうことがあるので、定期的に土を盛るようにしましょう。土が減ってしまうと、発根させたい部分が土に隠れなくなってしまいます。その後の手順は、しっかりと発根したのを確認したら、親株と切り離して完成です。

取り木が枯れる原因とは?


取り木を行って、失敗する原因として挙げられるのが枯れることです。枯れる原因とは、取り木を行った部分に直射日光が当たってしまったことが原因のことがあります。取り木を行う際は、皮を剥いた部分が乾かないように注意することが枯れることを防ぐことに繋がるのです。

また、皮を剥くことで、植物が安定しなくなってしまった場合は、支柱などを使って安定させるのがいいでしょう。取り木を行う位置をしっかりと見極めて行うのも大切になります。

期間を間違える

取り木が枯れる原因として、発根する期間を間違えることも挙げられます。植物の種類などにもよりますが、だいたい2か月から5か月の期間でしっかりと発根するでしょう。この期間は水やりを欠かさず、常に乾燥しないようにすることも枯れるのを防ぐのに大切です。発根にかかる期間は、取り木できる方法や種類によって異なります。

また、発根した植物を親株から引き離す作業も丁寧に行うようにしてみて下さい。この時にせっかくの発根を傷つけると枯れる原因になってしまいます。

発根促進剤を使うのも簡単

取り木を行う際に、発根促進剤を使うと発芽が簡単にしやすくなります。発根促進剤とは、根に栄養を与えるもので、粉末や液状などさまざまなタイプが販売されているのです。

取り木の場合は、皮を剥いた場所に発根促進剤を使うと、発根する確率が上がり、短期間で発根することができます。早く、そして確実に取り木による発根を簡単に行いたい場合は、発根促進剤を試してみるのもいいでしょう。取り木ができる植物を失敗せず発根させたい人は使ってみて下さい。

発根しない原因とは?

取り木がうまく発根しない場合は、高取り法の場合は、水苔の巻き方が不十分な場合があります。たっぷりと水苔を巻くようにしてみましょう。水苔を巻く際は、しっかりの皮の部分に水苔が当たるように巻き付けます。

上からビニールなどで包んだ際も紐を使ってしっかり固定させるようにしましょう。水やりを行う際は、ビニールの隙間から行うようにします。

 

皮の剥き方が足りない

皮の抜き方が不十分でも発根しません。枝や茎の芯まで皮を剥くようにすることが大切です。数週間経っても取り木した部分が発根しない時は、再度皮を剥いてみるのもいいでしょう。

皮の剥き方と水分管理をしっかり行ってあげると取り木は簡単に成功することができます。

ゴムの木の取り木を見てみよう

取り木はさまざまな植物で行うことができますが、今回はゴムの木の取り木手順を詳しく紹介します。ゴムの木の場合は、取り木の中でも高取り法で行うといいでしょう。用意するものはゴムの木、紐、水苔、カッター、透明のビニールです。

基本の取り木のやり方を覚えておけば、他の取り木ができる植物にも応用することが出来ます。今回ゴムの木が行う取り木の方法は、水苔を使う高取り法です。自宅の観葉植物などを増殖さえたい場合なども応用できることでしょう。

環状剥皮を行う

まずは、ゴムの木に環状剥皮を行います。幹に3㎝ぐらいの幅で位置を決めて切り込みを入れましょう。植物によっては、切り込みを入れることで、白い液が出てくることがあるので手袋をしてください。

切り込みを入れる位置に一周カッターやナイフで切り込みを入れて皮を剥きます。皮が固い場合は、剥くというよりも削るようにするといいでしょう。この皮を剥く作業こそ、取り木ならではの方法になり、ほとんどの取り木の方法に活用できるのです。


水苔を付ける

皮を剥いたゴムの木の位置に、水で戻した水苔を巻いて行きます。水苔の量はたっぷりこぶし程度の量を使うといいでしょう。後は、水苔の湿度を保つために、透明のビニールなどを被せます。この時、サランラップなどを使うのもおすすめです。水苔が乾燥しないようにするようにしましょう。

後は、水苔が乾燥しないように注意しながら発根するのを待ちます。水分が足りないと枯れる原因にもなるので、注意してみて下さい。発根すると、水苔の周りに根が巻き付いてきます。

切り取り

発根したのを確認したら、水苔を切り取り、土に植えたら完成です。発根の状態は、被せたビニール袋の上から確認することが可能になります。発根したゴムの木を取り出す時は、親株を傷つけないように注意して下さい。

基本的な取り木のやり方を覚えれば、簡単に植物を増やすことができます。取り木は挿し木や株分けなどと同じように植物を増殖させられるので、いろいろな植物で簡単に試してみてはいかがでしょうか?

 

ハーブやつる性も行える

取り木ができる植物として、ハーブやツル性の植物も挙げられます。ローズマリーなどつるが伸びるタイプの植物の場合は、地上に出ている茎やツルを部分的に土の中に埋めましょう。後は、発根できるように、水やりをしっかりと行います。

土に湿気があると発根しやすくなります。このようなハーブやツル性の植物も梅雨時期に取り木を行うと簡単です。取り木と言ってもやり方はいろいろあるので、行いたい植物に合わせた取り木の方法で試してみて下さい。

まとめ

取り木とは、植物を増やす方法の1つで取り木の中でも3つの方法があり、それぞれできる植物が異なるので、どの方法で取り木を行うのがいいか確認してみて下さい。

取り木を行う際は、水やりを欠かさないことで枯れる心配もなくなり簡単に行うことができます。行う時季は梅雨時期が多く、発根までには数週間から数か月の時間がかかるでしょう。取り木は失敗も少なく初心者でも簡単に行えるので、取り木ができる植物をチェックしてチャレンジしてみて下さい。

植物の増やし方が気になる方はこちらをチェック!

植物には、取り木以外にもいろいろな増やし方があります。それぞれの植物に合わせた簡単な増やし方をチェックしてみて下さい。