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【育て方講座】室内栽培はできる?トネリコの植え替え方法や挿し木のコツを伝授!

きれいな緑色の小さな葉が魅力的なトネリコは、おしゃれなお家の玄関先やお庭の定番です。また、近い品種である「シマトネリコ」は、性質の違いがありますので、購入を検討している場合はどちらが適しているのかを知っておくと選びやすいです。トネリコの育て方のコツや植え替えの方法などを参考にしみてください。
更新: 2021年3月15日
crowd87
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シマトネリコ |3号(1ポット) 本州・四国限定[生体]

庭木|シマトネリコ(株立ち・大) 樹高:170cm 全高:約180cm

トネリコとは?

トネリコとは、日本を原産とする落葉高木です。 また、和名も同じく「とねりこ」で、トネリコの樹皮にイボタロムウムシが寄生して分泌する蝋(ろう)物質を敷居の溝に白蝋を塗ると、滑りが良くなるというところから、「戸に塗る木」とされ、その後「トネリコ」となったことが由来とされています。 トネリコの魅力はしなやかな幹と涼しげな小さな葉です。そのため玄関横やお庭のシンボルツリーとして人気があります。 その他にもトネリコの種類として、シマトネリコ、セイヨウトネリコ、アメリカトネリコなどもあります。

シマトネリコとの違いについて

トネリコと同じく知名度が高いシマトネリコは、どのような違いがあるのか気になりますよね。 見た目がそっくりで名前も似ていますが、決定的な違いとして、 ・トネリコ・・・・落葉樹 ・シマトネリコ・・常緑樹 ということが挙げられます。その他にも違いがありますのでご説明いたします。

1.トネリコとは

トネリコは、モクセイ科、トネリコ属の落葉樹の樹木です。 山地の湿地などにも生えており、15メートルほどまで育ちます。また、比較的育て方が簡単で、見た目が良いことから庭木として人気があります。 近い品種であるシマトネリコとの違いが気になるところですが、見た目ではっきりと分かる違いは葉の大きさです。トネリコの葉はシマトネリコの葉よりも大きいので、見分け方を覚えておくと便利です。 トネリコは原産地が日本で、日光を好み寒さに強いですが、冬になると葉を落とします。そのため室内用の鉢物は主にシマトネリコが流通しています。

2.シマトネリコとは

シマトネリコとは、モクセイ科、トネリコ属の樹木です。 トネリコ属では落葉樹が多い中、通年を通して緑色の葉を保つ常緑樹であるシマトネリコは、原産地が沖縄、インド、台湾、中国、東アジアで、別名をタイワンシオジといいます。 庭木として地植えの定番であり、室内の棚の上に置けるような鉢植えや、人の背の高さほどある観葉植物としても人気があります。 シマトネリコは日光を好み、寒さが苦手という特徴があり、トネリコとは違い冬場に葉を落としません。 また、半日陰でも育てることができるため、室内でも栽培ができます。逆に葉焼けの原因にもなる直射日光が苦手なので、夏場は気を付けてください。 その他の育て方には特別難しいことはないので、初心者の方は小さな鉢植えから育ててみてください。

トネリコの葉と花

トネリコの見た目で印象的なのは、規則的に細かく並んだ艶のある小さめの葉です。 軽やかで涼しげな印象のあるトネリコは、初夏になるとクリーム色の花が見られます。花期は5~6月がピークで、この花には花冠がなく、小さな房のような白い花が晩夏には熟して乾いた後に散っていくのが特徴です。

トネリコの基本的な育て方

1.元気なトネリコを選ぼう


トネリコを植える前に大切なのはトネリコの選び方です。 まず枝ぶりを見て、太くしっかりとしたものを選びましょう。また、枝に穴が開いているなどの問題がないような葉の色が濃いものがおすすめです。 最初に元気が良いトネリコを選ぶことができれば、育て方に悩むことなくスムーズな成長が見込めます。

シマトネリコ |3号(1ポット) 本州・四国限定[生体]

出典:Amazon
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庭木|シマトネリコ(株立ち・大) 樹高:170cm 全高:約180cm

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2.トネリコの植え付け方

植え付けに適した時期は、暖かい時期である4月から6月頃です。 1、植える場所を選んで、根を深く張れるように深く大きな植穴を掘ります。 2、腐葉土や堆肥などの肥料を混ぜ込みます。 3、苗を入れ、土をかぶせます。その後水を与えておきましょう。

トネリコの水やり

1.地植えの場合の水やり

トネリコは、植え付けをしてから根付くまではしっかり観察をして、あまりに雨が降らない場合は、たまに水やりをするという程度で良いです。 また、根づいた後はほとんど水やりの必要はありません。

2.鉢植えの場合の水やり

鉢植えのトネリコの水やりは土が乾燥したら鉢の底から流れ出すくらいたっぷりと水やりをします。夏場の水やりは一日の中でも涼しい午前中の早めの時間か、夕方が適しています。水やりの後に鉢皿にたまった水は捨てるようにしてください。

育てていく中で気を付けること

トネリコは、冬になると葉を落とす落葉樹です。そのため、枯れていると勘違いされてしまうことがあります。 そんな時には、葉を刈り込んで幹の状態にしておくと、暖かい時期になってくると新しい芽が出てきて再生していきます。なるべく成長期である春から夏にかけて日光をしっかりと当てて、水をたっぷりと与えることが大切です。

トネリコの鉢植えの管理方法

トネリコは地植えはもちろん、鉢植えでも育てることができます。鉢植えで販売されているものは、ほとんどが通年を通して葉を保つシマトネリコです。 トネリコの鉢植えのサイズは、棚の上に置けるような小さいタイプから、お部屋に存在感のある植物として大人と同じくらいの背丈のものもあります。 育て方が簡単でインテリアとしても定番のトネリコの鉢植えの管理方法についてご説明いたします。


トネリコの鉢植えの管理方法

トネリコの鉢植えは小さくてコンパクトなものから背の高さほどあるお部屋にインパクトを出すものまでサイズが豊富です。 どの大きさであっても育て方は同じです。 ・選び方・・・・葉の色が濃くて艶のあるものを選びます。 ・置き場所・・・直射日光を避けた明るい場所が適しています。寒さには強いですが、冬の冷え込みが厳しい時は窓際から離すなどの工夫をすると良いです。 ・水やり・・・・土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。

トネリコの植え替え方

トネリコの植え替えは、2年に1度を目安に、4月から6月の暖かい時期に行います。2年に1度というのはあくまで目安で、鉢の底から根が出てきて鉢が狭いと感じたら、トネリコの健やかな成長のためにも大きな鉢に植え替えるようにしましょう。 植え替えの手順とポイントをご説明いたします。

トネリコの植え替え手順

1、植え替えたいトネリコと、それよりも一回り大きいサイズの鉢を用意します。 2、用意した鉢に鉢底ネットを敷き、鉢底石と市販の培養土を用意して、鉢の中に入れます。 3、根鉢のまわりを3分の1程度ほぐして用意した一回り大きな鉢に植え替えます。その時に根の状態をみて、色が黒っぽくなっている部分は切り取ってください。 植え替えが終わったら、水やりをして明るい日陰に置いておきます。その後も土の乾燥などをチェックしながら植え替えが上手にできたかを観察してください。

トネリコを挿し木で増やす方法

トネリコは挿し木でも増やすことが可能です。トネリコを育てるのに慣れてきたら、どんどん増やすことができてお得な挿し木にぜひ挑戦したいところです。 「挿し木」とは、人為的に植物を増やす繁殖方法で、植物の一部を土に植えて発根させることです。 特に最初は発根しにくいこともありますので、たくさんチャレンジすることも大切です。次に挿し木の手順をご説明いたします。

トネリコの挿し木の手順

1.トネリコの枝を10㎝ほど切り取り、挿し穂を用意します。 2.水を入れた容器に切り口をすぐにつけて1時間程度浸しておきます。 3.切り口に発根促進剤を塗り、土に植えつけます。 挿し木ができたら、明るい半日陰に置き、根付くまでは土が乾燥したらたっぷりと水を与えて管理します。 挿し木を初めて聞いたという場合でも、手順が少ないので挑戦しやすいと思います。育てているトネリコを使うため費用がかからないので、ぜひチャレンジしてみてください。

肥料と害虫について

トネリコを育てたいと思った時に、せっかくなら丈夫にしっかりと生長してもらえたら嬉しいですよね。 そこでトネリコに肥料を与えた方が良いのか?と気になることがあると思います。また、虫が苦手な方は害虫についても最初に知っておくことで必要以上に不安に思うことがなくなるはずです。

1.肥料の与え方

トネリコを育てるにあたって基本的に肥料は必要ありませんが、冬の時期に寒肥を施します。また、早く生育を良くしたい場合は、植え付け後に元肥を与えておきましょう。 トネリコの鉢植えを購入した場合はあらかじめ土に肥料が混ざっていることが多いですが、育てていくうちに植え替えをした場合は、追加で肥料を与えておくと良いです。 鉢植えの場合は3月に株元に化成肥料を追肥するのがおすすめです。


2.トネリコにつく病害虫

トネリコには基本的に害虫や病気に強い性質があるため、目立った害虫はつきませんが、カイガラムシがつくことがあります。害虫の対策としては、風通しを良くすることが一番です。風や光を遮る枝や葉は切り落とし、環境を良くしておきます。 また、イモムシやハダニが原因で枯れてしまうことがあります。イモムシに新芽を食べられないようにするには、イモムシやハダニを見つけたらすぐに殺虫剤を撒いて駆除することが第一です。

トネリコの剪定

トネリコを害虫から守り、見た目良く育てていくためには剪定が欠かせません。トネリコは葉だけでも個性があって美しいので、切り落とした葉は花瓶に飾って、お部屋で楽しんでください。

1.剪定の時期

トネリコは生育のスピードが早いので、それ以上高さを伸ばさないために剪定をするのか、形を整えるためであるのかを考えておきます。 トネリコの見た目を整えるための剪定であれば3~4月頃、6~7月頃、10~12月頃と定期的に行います。 また、強剪定や、トネリコの高さを止めるための剪定であれば、落葉期である12月から2月頃が適しています。

2.剪定のポイント

基本的にはなるべく自然に、もとの形を生かすようなイメージで枝を間引く程度に剪定します。 古い枝や、下向き、内向きに伸びた枝を剪定していきます。 また、幹にしっかりと日光が当たるように、余分な枝や葉を切り落として、風通しを良くしていきましょう。 仕上げとして、新しい枝も含めて高さを揃えて剪定していくと良いです。 できれば剪定後に、切り口から菌を侵入させないために癒合剤を塗ることをおすすめします。 適切に剪定を行い、風通しを良くしておくと、害虫予防にも役立ちます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。トネリコの特徴を見ていくと、育て方が比較的簡単で、お庭や玄関先はもちろん、お店にも人気があることが納得できます。なんといっても葉の形の可愛らしさや自然な幹の形がトネリコの良さです。 トネリコを育てることに慣れたら、挿し木に挑戦してどんどん増やしていくこともできます。まずは花屋さんや園芸店でトネリコをチェックしてみてください。