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ラベンダー 挿し木編!挿し木の時期と仕方、失敗しない簡単な方法とは?

ラベンダーの増やし方として「挿し木」が有効です。 ラベンダーの挿し木の方法についてご紹介いたします。 挿し木の時期やどんな土を使えばいいの?また挿し木に失敗した場合など対象方法などもご紹介いたします。ラベンダーがお好きな方は効率よく増やすことができますよ。
更新: 2022年2月14日
printemps117
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ラベンダーは挿し木で増やせる!

ラベンダーはなぜ挿し木で増やすのがいいのか

ラベンダーの増やし方には実は2通りの方法があって、一つは挿し木、もう一つは種まきする方法です。 挿し木をするのがベストな増やし方というのは、挿し木が上手にできれば、植え付けた次の年に小さくても花をつけるので、早く増やすことができるのです。ちなみにラベンダーを株分けで増やすという方法は、避けた方がいいとされています。それはラベンダーが樹木の中まであり、生長したラベンダーは木質化して木のようになってしまうことから、簡単には株分けできないからです。 仮に株分けしてしまうと、裂けてしまいますし、その裂け目から病気になったり、腐ったりするなど親株ともに枯らしてしまうことになるので、おすすめできません。

では種まきは・・・?

ラベンダーの花が咲き終わったあと、種を取ってその種を蒔いて育てることもできます。種を蒔いた分だけ多くの苗を育てることができるのですが、花をつけるようになるまで3年ほどかかるといわれているのが多少難点ともいえるでしょう。 その点挿し木では、親株の性質や遺伝をそのまま受け継いで大きくなるので、元気な親株や香りや花つきがいい株があれば、それを挿し木することで、丈夫できれいな株が増やせるというわけです。

ラベンダーを挿し木する前におこなう大切なこと

一番よい親株を選ぶ

ラベンダーを挿し木する際は、先ほども申し上げましたが、親株の性質を受け継ぐという特徴があります。ですので、病気にかかった株や、茎が徒長していたり、花付きがよくない株などは挿し木するのには向いていません。 緑色が濃く、太い茎で元気な株を選びましょう。

適切な時期を選ぶこと

ラベンダーの挿し木は、ある日思い立ったようにおこなってはいけません。 また梅雨時が挿し木の時期にはベストというふうにも言われていますが、実は梅雨時期は、ラベンダーが花を咲かせ、種を残そうと一番株がエネルギーを必要としている時期です。 その梅雨時に挿し木をおこなうのは避けましょう。

ラベンダー挿し木をするのに必要な土や鉢

ラベンダーの挿し木をうまく成功させるには、必要最低限の準備も必要です。

必ず用意したいもの


・園芸用のはさみ(切り口がきれいに仕上がるよう、切れ味がいいものをえらびましょう) ・水を入れたコップ(切った枝を付ける用) ・新しい植木鉢(大きすぎないもの) ・挿し木用の土(市販で挿し木専用土を選ぶと、手軽で簡単です。) その他、あったら便利なものとして、「発根促進剤」などがあります。 これがあることによって発根率が良くなります。

園芸用のはさみ

近正(CHIKAMASA) 園芸用はさみ

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水を入れる用のコップ

デュラレックス プリズム 1560

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植木鉢

挿し木用の土

サンアンドホープ さし木・種まきの土 12L

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発根促進剤

ルートン 15g 住友化学園芸

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ラベンダー挿し木の時期について

適切な時期は4~6月、もしくは9月~10月

ラベンダーの挿し木は梅雨時期には向いていないとお伝えしましたが、おすすめの時期は、ラベンダーの花が咲く4~6月、もしくは花が咲き終わった秋口の9月~10月頃の年2回の時期がおすすめです。 これは発根するための適温が20℃前後だからということと、この時期は昼間と夜間の温度差が小さいため挿し木するのに一番いい季節だといわれているからです。 ただし、その年によって気温差があり、株の育ち方も違うので、もし挿し木をしようとしたときにつぼみができているなど、花の育ちが遅い場合は無理せず時期をずらしましょう。

ラベンダー挿し木の管理方法

挿し木に必要な道具と挿し穂が用意できたら、さっそく挿し木を始めましょう。 ここでは発根促進剤を使った場合の仕方をご紹介します。

1.発根促進剤を水で薄める。


発根促進剤を規定通りに水で薄め、コップやボウルに入れて用意します。 その中に切った挿し穂を入れて付けます。 水に付ける際ですが、下から3~4cm程度の位置につけ、葉全体が水につかないようにします。水に浸ける時間は3~4時間、吸水が悪い場合は一晩浸ける必要があります。 発根促進剤は、「メネデール」や「ルートン」などがおすすめです。

2.挿し木用の土を用意する

プロトリーフ さし芽・種まきの土 14L

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挿し穂を水につけている間に、「挿し床」といって挿し木用の土を用意します。 新しい鉢に鉢底ネットと鉢底石、挿し木用の土を用意します。 挿し木用のトレイを使用する場合は土だけ用意すればOKです。 土を選ぶときは必ず「無菌」のものを選ぶようにします。 菌以外にも、培養土や肥料成分が含まれていると、切り口から微生物や雑菌が入ってしまい、挿し木の苗が弱ったり、病気になってしまうことがあるので、注意しましょう。

3.挿し穂を土に挿す

挿し穂は根がなく乾燥に弱いので、土にはあらかじめたっぷりと水を吸収させておきます。 できるだけ水が切れないようにこまめに水を与えておきましょう。 挿し方は簡単です。 割りばしや指などで土に穴をあけ、そこに挿し木を挿すだけです。この時、浅すぎるのはNG。葉を取り除いた位置までは思い切って深く挿してください。 挿したあとは、もう一度水やりをします。これは普段の水やりよりもたたっぷりとあふれるほどに与えます。土と挿し木が密着するよう、上から手で押さえるようにします。

4.発根するまで水を与え続ける

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発根するまでの期間は約1か月程度かかります。この時、根がないため茎と葉からしか水が吸えないため、土が乾かないようにこまめに水を与えるようにしなければいけません。 また水に浸けるだけでなく、葉がしおれないよう、適宜霧吹きなどで直接水を吹きかけ、苗全体がしおれてしまわないようにしましょう。 ただし、一つだけ注意したいのは、土がべちゃべちゃ過ぎても逆に枯れてしまうということです。基本は土が湿っている状態ですが、挿し木の様子を日々観察しながら一番最適な水やりを見つけることが大事です。

5.挿し穂の置き場所を決める

挿し穂の鉢ができたら、直射日光を避けて風通しのよい半日陰において管理します。 明るめの窓辺や軒下など室内でも直接光が入り込む場所がおすすめです。

ラベンダーの挿し木、失敗するその原因とは

挿し木をおこなったが、途中で枯らしてしまったという挿し木を失敗することがいくつかあります。失敗するには、挿し木の仕方が悪かった以外に、時期などを間違ったケースもあります。失敗する原因をご紹介しますので参考にしてみてください。

原因その1.時期が悪かった

挿し木をするのに大切な時期、この時期は先ほどもご紹介した通り、4月~6月と9月~10月の年2回です。 特にラベンダーの生長期にあたる5月~6月が挿し木をするなら最もおすすめの時期です。 この時期はラベンダーに限らず、気温や湿度がほどよく、植物の生長を促し根が伸びやすい時期だからです。

原因その2.切る場所が悪かった


挿し木をするには、「挿し穂」といって枝の先端を切る必要があります。 この時、切る場所が悪いと、柔らかい根が出にくいため、挿し木には向いていません。 挿し穂にするなら、株元の木質化した部分でなく、若い芽が出ている部分を選んで挿すようにしましょう。

原因その3.切り口が雑だった

挿し木にするための枝を切るとき、剪定の仕方が悪いと根が出にくくなります。 挿し穂の切り口が小さいと水が吸いにくいので、まず株からはさみで切ったあとは、挿し穂をさらにカッターナイフなどで切り口をきれいな斜め切りにしましょう。そうすると根が出やすくなります。

原因その4.発根促進剤を使わなかった

根が出にくい場合は発根促進剤を使うのがおすすめです。2~3時間水を吸い上げた挿し穂に発根促進剤を使うだけで、そのあとの根の活着が全然違ってきます。

原因その5.鉢と用土が間違っていた

使用する鉢や土が間違っていたというケースもあります。 初心者の方は、最初はセルトレイを使うとより水分の管理がしやすいです。 特に鉢が大きすぎたり小さすぎたりすると、水分不足や水分過多になりがちですが、その点セルトレイは挿し穂に対して適当なスペースであるので、水分量を間違えることもありません。 用土に関しても特に重要で、挿し木や種まき専用土で、肥料や堆肥などが含まれていないものを選ぶことが大事です。 挿し木専用土以外にもバーミキュライトや川砂などを使うとうまくできます。

挿し木で増やしてラベンダーの香りを楽しもう!

「挿し木」というと難しいイメージもありますが、最初に親株の選び方を間違えず、ここでご紹介した鉢や土選び、茎の切り方などを間違えなければ、 実は失敗することはそれほど多くありません。 元気でお気に入りの株があれば、たくさん増やしてラベンダーの上質な香りに包まれましょう。