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どんどん増えるのが楽しい、子持ち蓮華の育て方講座!時期ごとの注意点も解説!

子持ち蓮華という多肉植物の種類をご存知ですか?寒さが苦手な植物なので時期によっては室内での管理が必要となります。このほか真夏の管理など厳しい日本の気候による子持ち蓮華の育て方と上手な増やし方、根腐れや大きくならない・元気がないといったお悩み解決法も解説します。
2021年7月26日
佐藤3
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多肉植物 子持ち蓮華

はじめに:【多肉植物】子持ち蓮華の育て方解説

子持ち蓮華はバラのような葉が美しい多肉植物

出典:https://photo-ac.com/

子持ち蓮華という少し変わった名前の植物をご存知でしょうか。植物の分類では多肉植物になりますが、その葉の形や重なり具合がまるで緑色のバラの花のような美しい見た目をしているのが特徴的です。

またランナーを伸ばして小さな株をどんどん増やしていく姿もユニークであり、鉢植えで子持ち蓮華だけでも飾りやすい、おしゃれな植物として一部の人からは人気がある多肉植物となっています。

真夏や冬の管理と子持ち蓮華の増やし方

多肉植物は水やりも頻繁に行わなくてもよく株分けや葉挿しなど増やし方も簡単で初心者向けといわれます。しかし一方水やりを失敗してしまうと大きくならない・元気がないなど根腐れが原因と思われる症状が出てきて悪くすると株の一部が枯れてしまったりもするでしょう。

今回はできるだけ失敗したくない方へのレクチャーとして。子持ち蓮華の上手な育て方のコツを解説していきます。

育て方の前に知りたい!子持ち蓮華の基本情報

子持ち蓮華の育て方を解説する前に、まずはこの植物について分類や特長・花は咲くのか咲くとしたらいつが見ごろなのかという基本的なことからお話していきます。

これらは子持ち蓮華について身近に感じることができるだけでなく、これからの育て方でも役に立つことが多いのでチェックしてみてくださいね。

子持ち蓮華の基本情報

出典:https://photo-ac.com/

科・属 ベンケイソウ科オロスタキス属
原産地 日本(本州の関東より北)
英語名/学名 iwarenge boehmeri/Orostachys iwarenge
育て方難易度 簡単から普通

現在流通しているのは園芸品種

もともとは日本の関東より北の海岸沿い地域で岩に張り付くように自生していた植物ですが、現在市販の子持ち蓮華として売られているものは園芸用品種としてより育てやすく増やしやすいように作られたものです。

子持ち蓮華の特長

多肉植物なのでぽってりとした分厚く中にたくさんの水分を含んだ葉が大きな特長です。その形は前述でご紹介したようにまるでバラの花のようにたくさんの葉が重なって小さな内側から外側へ向けて大きく立派なものとなっています。

またたくさんのランナーを伸ばしその先に小さな子株をたくさん付ける植物としても有名で、仕立て方によってはそのランナーが垂れる様子も美しいものです。

子持ち蓮華の性質

出典:https://photo-ac.com/

子持ち蓮華は日本では北海道や東北の海岸の岩場などに自生している多肉植物です。ただしあまり寒さには強くなく氷点下になるような場所での管理は難しくなってきます。

また真夏の暑い日差しの時期には休眠するので、その時期の管理方法にもちょっとした工夫と方法が必要です。これについては後述の育て方で詳しく解説しますのでご参照ください。

子持ち蓮華の開花時期や花言葉

子持ち蓮華は真夏はほぼ休眠に入りますのでその休眠明けの秋8月末から9月ころがこの多肉植物の開花時期になります。大きな株の中心からとうが立ち白い花を咲かせるため花の見頃となるでしょう。

ただし花が咲くのをよく思われていない子持ち蓮華の栽培者の方々も少なくありません。花が咲くとその株は枯れてしまうためです。せっかく大きくなってきた株も花が咲くとそれと同時に寿命を迎えます。

花言葉は「前向きな恋」


子持ち蓮華の花の花言葉は「前向きな恋」。その言葉の意味や由来は伝わっていませんが、このほかにも日ごとの美しさや豊かな才能などポジティブな花言葉が付けられておりプレゼントにも使いやすいものであるのが特長です。

寒さと真夏の管理が大事!子持ち蓮華の育て方

子持ち蓮華の基本的な情報と特長や性質をご覧いただいたところで、早速育て方を解説していきます。育て方注意点やポイントは前述の特長や性質どおり。真夏と真冬の寒さには気をつけて栽培していくことになるでしょう。

子持ち蓮華栽培に用意するもの

Photo bymanseok_Kim

子持ち蓮華は多肉植物なのでまず土は多肉植物用培養土を使うのがおすすめです。自分で配合する場合は肥料分よりも水はけのよい土を作ることに重点をおいて配合するようにしてください。

このほか小さめの植木鉢・肥料はあまり必要としませんが一度あたえると長く効果が続く緩効性化成肥料を用意しておくと、大きくならない・元気がないなど成長が気になるときに利用できます。

子持ち蓮華の好む日あたり

Photo bymilivigerova

春のランナーを伸ばしている時期は積極的に日光に当ててあげるようにします。季節ごとに日あたりには留意した方がよくて、真夏は強い日差しを避けるように遮光してあげるか、休眠期になりますのでいっそのこと風通しのよい日かげに置いてしまってもよいでしょう。

子持ち蓮華は寒さは気にしなくてよい

耐寒温度は0-5度程度でそれ以下になると地上部は枯れますが根は生きており春になると新芽が出てきます。地上部を枯らしたくない(冬の間も緑を楽しみたい)という方は室内に入れて5度以下にならないように気をつけてください。

冬は緑は不用でさらに面倒な世話はしたくないという方は屋外に鉢を出しっぱなしでも翌年春にはまた芽吹いてくるので大丈夫です。

子持ち蓮華の植え付けと植え替え

Photo byPexels

新たに買ってきた鉢植えの鉢を大きくしてあげる、株分けして増やすという植え付け植え替えに適した時期は春です。真夏と真冬以外であれば室内で気をつけて管理すれば春か秋にもできますが、春の成長率の高さを利用するのが失敗を少なくするコツとなるでしょう。

増やしたり大きくしなければ植え替えは不用

植え替え時期は株の大きさと鉢の大きさのバランスを見て決めます。毎年おこなう必要はありません。基本的に株の数を増やしたくないという方は植えっぱなしのままでも問題はないでしょう。

子持ち蓮華の日常管理

子持ち蓮華の水やり

Photo bykaboompics

子持ち蓮華の水やりはごくごく少量。土が軽く湿る程度に与えます。時期は春と秋のみ。真夏と真冬は水やりはほとんど必要ありません。水切れを起こすと葉の張りがなくなってしわしわにやわらかくなってきます。そうなってはじめて水を少し与える程度で十分です。

子持ち蓮華の肥料


さきほど用意するものでもおすすめしたように、固形の緩効性化成肥料を春先に与えます。基本的に肥料はあげる必要はなく、特に株の元気がなくなった、春先で枯れる時期ではないのに葉色が黄色みを帯びてきたというような場合に与えてください。

子持ち蓮華の季節の管理

真夏と冬場は水は極力あげない方向で。夏は株が蒸れて根腐れする原因になってしまい、冬場も休眠期のためしわしわになって水切れ状態になるまでは水はあげない方がよいです。

また真夏は日なたに鉢をおきっぱなしにはせず日かげで風通しの良いところに移動させます。冬には寒さによっては室内に入れて時々日中のみ外に出して太陽の光に当てて上げる程度で十分でしょう。

子持ち蓮華の増やし方

子持ち蓮華の増やし方はランナーで

出典:https://photo-ac.com/

子持ち蓮華は自然にランナーを伸ばして、伸びたランナーの先端が土に付くとそこから発根して何もしなくてもたくさん株を増やします。計画的に増やすには春先ランナーが伸びる季節になったら親株の鉢を少し高い位置に置き、その下に子株用の鉢を用意。

ランナーの先が子株用の鉢の土の植えにくるように配置してランナーをUピンなどで留め付けて根付いたら親株と繋がっているランナーを剪定バサミなどで切り取り独立させます。

子持ち蓮華は株分けでの増やし方も可能

大株であれば植え替え時期に株をいくつかに分けてそれぞれ植え付けることで、株分けでの増やし方も可能です。このとき根部分の茶色く古いだめになりかけているものや長さを10mm程度に切りそろえることで発根を促し早く根付かせることができます。

成長が遅いなど!子持ち蓮華のお悩み

栽培している子持ち蓮華が大きくならない

出典:https://photo-ac.com/

冬になって寒くなると地上部分は枯れてしまいます。春になると新芽が出てきますがやはり大きさは枯れたものには勝てません。また花が咲いた後にも株は枯れてしまうため、そこでもリセットがかかります。

大きくしたいならば冬は室内管理して枯らさない。子株が大きければ大きな株になるため、年に1度春に緩効性肥料を与えるなどして大きく育てていきましょう。

基本的に1度は枯れるのであまり大きくはならない

花を咲かせない・冬にも寒さに当てなければ枯れにくいため株も少しずつ大きく成長していきます。しかし毎年花を咲かせないというのは難しく、通常は子持ち蓮華はリセットがかかってしまうためそれほど大きくすることはでせきない植物と思っておいた方がよいでしょう。

栽培している子持ち蓮華の元気がない

出典:https://photo-ac.com/

子持ち蓮華は夏の蒸れにも寒さにも強いと思われている方が多いようですが、実はそれほど丈夫ではありません。夏に暑い日なたに置きっぱなしで水も春や秋と同じように与えていれば元気がなくなります。

また冬にも同様で休眠期に入りますので成長することもなければ、水を与え過ぎれば寒い日の朝には凍って根から枯れてしまうこともあるでしょう。この場合さすがの多肉植物も春になっても芽がでませんので水やりには注意してください。

種類による違いも!2つの子持ち蓮華の種類

子持ち蓮華の別名としてレブンイワレンゲがあるとされているものも多いのですが、現在一般的に子持ち蓮華と呼ばれているものと昔からのレブンイワレンゲにはいろいろと違いがあり新型と旧型などと呼ばれて別々の種類として分けられています。

一般的な子持ち蓮華


多肉植物 子持ち蓮華

出典:楽天

一般的に子持ち蓮華として市販されているものがこちらのタイプとなります。新型とも呼ばれます。株全体の色は緑で葉が外側へいくほど長くバラや睡蓮というよりも蓮華に近いのが特長です。

ランナーをたくさん伸ばし繁殖力も高く、放置していても増えていくのがこの子持ち蓮華の種類のメリットでもありデメリットという方もいます。

レアな子持ち蓮華:レブンイワレンゲ

レブンイワレンゲは自生しているものにより近い旧型と呼ばれる種類の子持ち蓮華です。呼び名だけでなく姿も変わってきていて、まず株全体の色が緑に茶褐色または赤みを帯びたような色が付くのが大きな違いです。

このほか園芸用に品種改良された子持ち蓮華と比較して、ランナーはそれほど伸びず増え方はとてもゆっくりです。葉の形は丸っこく外側にいっても大きさが異なる程度で、それはあまり変わらないのもレブンイワレンゲの特長といえます。

どんどん増えるので増やしすぎ注意

この子持ち蓮華は同条件でレブンイワレンゲと一緒に栽培した場合、あきらかに数倍の多さで子株を増やしていきます。大きな鉢に植え付けておくとすぐに一杯になってしまうでしょう。

鉢植えにしたものを置きっぱなしにしておくと、鉢から降りてきたランナーが自然に別の場所に子株を増やしてそこで増殖ということもありますので、うっかり増やしすぎには注意してください。

バラやスイレンの花に似ているのはこちら

子持ち蓮華という名前どおり蓮華の花はよく見ると花びらは外側が長く内側が詰まっています。子持ち蓮華をバラやスイレンに例える場合がありますが、どちらかというと通常のレブンイワレンゲの方がより花の咲く形に近い多肉植物ということができるでしょう。

まとめ:子持ち蓮華は季節によっては室内管理

子持ち蓮華の育て方は慣れれば簡単!

出典:https://photo-ac.com/

子持ち蓮華はランナーでどんどん子株を増やしていくのでたくさんの多肉植物を育ててみたい、自分で増やしたいという人にはおすすめの植物です。見た目も花のような株の形でランナーで繋がっていく様子もほかとは少し違っていてなかなかに面白い個性のある多肉植物となっています。

単体で鉢に仕立ててもよいですし増やしやすいため寄せ植えにも使えるので自分で育てていろいろとグリーンインテリアを試してみるのにおすすめです!

子持ち蓮華が気になる方はこちらもチェック

今回は子持ち蓮華の育て方を解説してきましたが、暮らしーのではこのほかにも育てやすい多肉植物の人気種20選や育て方のコツやポイント記事をご用意しています。おしゃれで育て方も簡単な多肉植物栽培が気になる方はこちらも是非見てくださいね。