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植物&環境に優しい、「骨粉」の効果や使い方を解説!おすすめの有機肥料も紹介!

野菜や草花などが育つには栄養となる肥料が必要です、有機肥料の骨粉は野菜の実や花つきをよくするために必要な栄養成分を特に多く含んだ肥料です。ここでは骨粉とはどんな肥料なのか、その効果や使い方を解説。あわせて骨粉以外のおすすめの有機肥料もご紹介します。
2021年9月10日
ティンカー・ベル
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この記事で紹介しているアイテム

ハイポネックスの野菜の有機肥料

日清ガーデンメイト 魚粉+骨粉+油かす 1kg

大宮グリーンサービス骨粉

日清 昔ながらの ほんぼかし肥料 1kg

プロトリーフ 粒の有機石灰 1.5kg

サンアンドホープ 菜種油粕 5kg

骨粉について解説!ほかの有機肥料もご紹介!

骨粉の効果を知って植物に栄養を与えよう!

出典:ライター撮影

野菜や草花、樹木など植物の生長には、それぞれの生長に必要な栄養が必要です。植物の生長に必要な栄養は、そもそも土の中に含まれています。

ただ植物の三大栄養素といわれるチッ素(N)、リン酸(P)、カリ(K)は特にたくさん必要で、土の中に不足しがちになってしまうのです。ここではガーデニングで実や花の生長に効果のあるリン酸を特に多く含んだ有機肥料の骨粉について骨粉とは何か、またその効果や使い方を解説します。

骨粉とは

骨粉は動物の骨などからできている肥料

出典:ライター撮影

人間がご飯を食べて栄養を摂取するのと同じく、植物も土の中の養分を摂り生長します。ただそれぞれ植物の特徴となる部分に必要な栄養が土の中に不足してしていることもあるため、それを補うために植物の栽培には肥料が必要なのです。

その肥料の1つが骨粉です。骨粉は豚や牛、鶏や魚の骨などの骨を粉砕して作った有機肥料です。生物由来の原料からなる肥料となります。粉砕した骨を1000℃以上の高温で加圧したものです。

有機肥料の特徴とは

出典:ライター撮影

植物いうのは肥料分を無機質の形でしか吸収できません。化学肥料は天然鉱石などの無機質を加工したものなので、植物はすぐに吸収することができるので即効性があります。

一方で有機肥料は土の中の微生物によって分解されて、無機質の状態になってから植物に吸収されるため、その効果が現れるまで時間がかかるのが特徴です。これを即効性に対して緩効性といいますが、有機肥料はじっくりと効果が出る緩効性の肥料となります。

有機肥料はどんな植物の栽培に向くのか

出典:ライター撮影

有機肥料はどんな植物の栽培にも使用することができますが、じわじわと長期間効果が続くので、たとえば野菜の栽培でいうなら収穫まで長い日数がかかるニンジンや玉ねぎなどの野菜の栽培の肥料におすすめです。

花を楽しむ植物なら冬に休眠し翌年も花を咲かせる多年草の、休眠期間に入るときに施します。休眠する前に緩効性の有機肥料を追肥しておくと、じわじわと春まで効果が発揮されることになるのです。

骨粉の主な栄養成分について

骨粉はリン酸肥料!

骨粉は植物の必須栄養素のチッ素、リン酸、カリを含有していますが、比率として特にリン酸をたくさん含んでいる有機肥料です。そのほかカルシウム、石灰や亜鉛、銅なども含有しています。

骨粉はほかの肥料に比べてリン酸を多く含有しているリン酸肥料で、その原料の生物の種類や年齢などにより成分比は違うので、栄養素の比率は各メーカーによって多少異なるのが現状です。比率は購入時に、袋の成分表をみて確認してください。

必須栄養成分の効果とは

有機肥料の骨粉にたくさん含まれている植物の三大栄養成分の1つであるリン酸はアルファベットで「P」と表記します。リン酸は植物の実や花の生長に必要な成分です。

カリはアルファベットで「K」と表記します。カリウムのことです。カリは植物の根の生長に効果があります。チッ素は「N」と表記され、葉や茎の生長に効果的な成分です。これら成分を含んだ骨粉はガーデニングで野菜や草花など育てるときの元肥や追肥に使用します。

骨粉にはこんな種類がある!

蒸製した骨粉

出典:ライター撮影

骨粉にはいくつか種類があります。その1つが「蒸製骨粉」というものです。これは家畜、主に鶏、豚、牛といった動物の骨を1000℃以上の高温で長時間加圧して作った骨粉です。

一般の園芸店などで販売している「骨粉」とは上記の原料で、上記の作り方で作った骨粉のことを指します。園芸店によっては「蒸製骨粉」と明記して販売しているところもあります。

動物の内臓などを粉にした骨粉

骨粉には動物の内臓やくず肉や血液などを混ぜて作った「肉骨粉」というものもあります。これは最初に紹介した「蒸製骨粉」よりリン酸の含有量は少ないですが、その分チッ素が多く含まれています。理由はチッ素の分解によりリン酸が溶けやすくなってしまうからです。

狂牛病(BSE)が流行した時期、この類の骨粉の生産は一時禁止されましたが、現在は解禁となっています。ただ園芸店やネットでもあまり目にする機会はありません。

蒸製した魚類の骨を粉にした骨粉


骨粉にはサメやマグロなどの魚の骨を、動物の骨を蒸製したのと同様に、高温で長時間加圧して作った骨粉があります。動物の骨で作った骨粉よりもチッ素の含有量は少なくなりますが、リン酸はたくさん含有しています。

これは「蒸製魚骨粉」と呼ばれてている骨粉です。一般の園芸店やホームセンターでの取り扱いは少ないですが、ネットから購入することができます。

骨粉の効果とは

ゆっくり効果を発揮する肥料

出典:ライター撮影

先に解説してきたようにガーデニングや野菜栽培などに元肥や追肥として使用する有機肥料の骨粉は、果樹の実や野菜の実、また花つきをよくしたり丈夫な花を咲かせる効果のあるリン酸肥料です。

ガーデニングや野菜栽培の時の土作りの時に、ほかの肥料と一緒に元肥として加えゆっくりと効果を発揮していきます。休眠する植物では休眠に入る前の追肥にも使われる肥料です。

花や作物を丈夫に育てる

Photo bymilesz

骨粉はガーデニングの花や、野菜栽培の作物や果樹の実を丈夫に大きく育てる効果があります。野菜の実がなると時期に追肥してあげる効果的です。

バラなど華麗な花を咲かせる効果があるほか、ゆっくりとじわじわと効果を発揮するので、リンゴなどの永年作物の肥料にも効果的だといえます。ただ骨粉だけでは足りない成分もあるので、骨粉を元肥や追肥するには他の肥料と併せて利用しすることをおすすめします。​​​​​​

肥料を与えることで花はきれいに実は美味しく!

Photo by iyoupapa

野山などでは誰も手を加えてないのに自然に花が咲き果樹実がなっていますが、庭に咲いている花より大きさが小さかったり、実は酸っぱく食べられないということがあります。それは畑や家庭で栽培した植物は肥料を与えているから花はより美しく、実は美味しいのです。
 

骨粉は植物の肥料で二次要素と呼ばれるカルシウムも豊富に含まれています。植物にとってカルシウムは細胞組織を強くして植物全体を丈夫にする効果もある肥料です。

骨粉の効果の簡単豆知識

土の中には植物が成長する栄養がありますが、それには限りがあります。人が植物を栽培する場合は、土の中に不足しがちな養分を補うために肥料を使います。

土作りの段階で、ゆっくりと効果が出る有機肥料の骨粉などの肥料を元肥として施すのが栽培の基本です。そして生長に合わせて栄養分を追加してあげるのが草花を楽しむガーデニングや、野菜や果物を栽培するために必要なのです。

骨粉の使い方について

土作りの元肥にする

骨粉の使い方ですが、一般的にガーデニングで草花や樹木を地植えする場合や、市販の培養土を使わず土作りをして鉢やプランターに使用する土を自分で作るときの元肥に骨粉を使います。

先に解説したとおり、骨粉は有機肥料なのでゆっくりと効果が現れる緩効性の肥料です。だから元肥向きの肥料となります。ただリン酸以外の植物の三大栄養素であるチッ素やカリは必要量には足りないので、ほかの有機肥料も併せて使用してください。

骨粉と合わせて使いたい有機肥料とは

骨粉のように有機質主体に肥料は、それぞれが含有している栄養成分が異なるので、骨粉をはじめ数種類を混ぜて施すのが一般的です。たとえば骨粉と一緒にカリを補うには「草木灰」を使います。草や木を燃やして後の灰の有機肥料です。

カリウムのほかに石灰分も含んでいるので、酸性に傾いている土壌をアルカリ性に向ける効果もあります。チッ素を補うためにはナタネなどの油を搾ったカスの有機肥料である「油かす」を加えます。

骨粉の使い方のコツ

骨粉を元肥として使うときのコツは、植物を植える21日前には土壌を耕して土作りを始めます。最初にほかの有機肥料と骨粉を土に漉き込みます。この時、土壌の酸度を調整するための苦土石灰やチッ素分となる油かすは一緒に漉き込みません。

そのわけは一緒に混ぜるとアンモニアガスを土の中で発生させてしまうからです。これらは骨粉を漉き込んだ土作りが終わって7~14日間ほど間をおいて漉き込みます。

追肥に使う

追肥とは植物が生長している間に栄養を補給するために与える肥料のことです。追肥には即効性のある液体の化成肥料が使用されることもありますが、骨粉などの緩効性の粒状の肥料や固形肥料も使われます。

骨粉は花の開花時期や、野菜が実る時期に追肥すると効果的です。ただ骨粉を追肥に使う場、骨粉は有機肥料なのでゆっくりと効果のでる緩効性肥料であるため、即効性のある過リン酸石灰を1:1の割合で併用するのもよいでしょう。

ぼかし肥を作るときに加える


ぼかし肥というのは植物や動物由来の有機質肥料を発酵させた肥料のことです。油かすや米ぬか、牛糞などの有機質肥料を発酵させた肥料です。

市販のぼかし肥もありますが、農家などでは持ち合わせの有機肥料を自由に混ぜて独自のぼかし肥を作り、追肥に使うところも数多くあります。ぼかし肥を作るその際にリン酸を補うために骨粉を使います。ちなみにぼかし肥は土に混ぜると吸収が速いため株の両脇に施すのが一般的です。
 

ぼかし肥の効果とは

先に解説したようにぼかし肥は、いろいろな有機肥料を混ぜて作られているので、肥料の効果はたくさんあります。またゆっくり長くその効果が続くため安定して植物に栄養を与えていくことができる肥料です。

カルシウム不足の野菜に症状改善

骨粉は原料を見ればわかるように主な原料は動物や魚の骨です。すなわち2次成分としてカルシウムもほかの肥料に比べて多く含有しています。

たとえばトマトの栽培の経験者はご存じのことと思いますが、トマトの実の生長でカルシウムが足りなくなると「尻腐れ病」という病気にかかってしまいます。カルシウムの不足で実の先端が真っ黒になっていく病気です。そのような植物のカルシウム不足を補うために骨粉を使うことがあります。

骨粉をはじめおすすめの有機肥料!

「骨粉」大宮グリーンサービス

ここからは骨粉をはじめ、おすすめの有機肥料をご紹介します。ガーデニングや野菜栽培の土作りや、花や作物の追肥の参考にしてください。

最初に紹介したものはノーマルな骨粉となります。ほとんどの園芸店で販売している一般的な骨粉です。大宮グリーンサービスの「骨粉」は求めやすい価格で、花にも野菜にも効果的な骨粉となります。初心者でもわかりやすい使用方法の説明が袋の裏についているのもうれしい点です。

大宮グリーンサービス骨粉

出典:Amazon
出典:Amazon
容量1kg

「魚粉+骨粉+油かす」日清ガーデンメイト

出典:ライター撮影

園芸店では販売しているところが少ないですが、日清ガーデンメイトネットの「魚粉+骨粉+油かす」はネットから購入できる、魚の骨を原料にした骨粉です。

貝殻粉末を主な原料とした骨粉。油かすも混ざっているのでチッ素もある程度の分量が含まれています。一般的な骨粉も臭いはありませんが、動物の骨が嫌だという方は、こちらの骨粉を使用してみるとよいでしょう。

日清ガーデンメイト 魚粉+骨粉+油かす 1kg

出典:Amazon
出典:Amazon
出典:Amazon
容量1kg

「粒状骨粉入り油かす」JOYアグリス

骨粉を元肥に使うときはほかの有機肥料を混ぜて土に漉き込むのが土作りの基本的な作り方だと先に解説しましたが、JOYアグリスの「粒状骨粉入り油かす」には、骨粉と油かすが混合されているので便利に使えます。

油かすはチッ素を補給してくれるほか、土の中に微生物を増やし土をふかふかにしてくれる効果もあります。土がふかふかになると根が伸びやすく植物が生長しやすくなるのです。

油かす

出典:Amazon
容量1kg

「菜種油粕」サンアンドホープ

出典:ライター撮影

サンアンドホープの「菜種油粕」は定番のチッ素を主体とした有機肥料です。骨粉と一緒にチッ素補給を目的に土作りの有機肥料の1つに使用するのにおすすめの有機肥料です。

たとえば野菜栽培で葉を収穫する目的の野菜の生長にはチッ素は欠かせない栄養素となります。ほうれん草、ロメインレタス、白菜やキャベツなどの栽培の追肥にもおすすめです。配合はチッ素5.3:リン酸2:カリ1に割合で配合されています。

サンアンドホープ 菜種油粕 5kg

出典:Amazon
出典:Amazon
容量5kg

「炭化けいふん」創和

一般の園芸店でも購入できる創和の「炭化けいふん」はっじ、鶏糞を発行させずに炭化した有機肥料です。カリ成分を多く含んでいるので、骨粉と一緒に使うとカリ成分を補給することができます。

根の張りをよくし、株を大きく丈夫に育てることに効果的な有機肥料です。鶏糞といっても臭いはは全くありません。

炭化けいふん

出典:Amazon
出典:楽天
出典:楽天
出典:Amazon
容量3kg

「昔ながらのぼかし肥」日清


農家などではオリジナルのぼかし肥を作っているところもたくさんありますが、ガーデニング初心者や野菜の栽培の初心者は市販のぼかし肥を購入するのも便利です。

日清の「昔ながらのぼかし肥」は100%有機素材を低温でゆっくりと発行させたぼかし肥です。実際に本業に農作物を作っている農家でも使用していることもあるほどおすすめのぼかし肥となります。園芸店やネットでも手軽に購入しやすいのでもおすすめの点です。

日清 昔ながらの ほんぼかし肥料 1kg

出典:Amazon
容量1kg

「粒の有機石灰」プロトリーフ

Photo byPexels

例外もありますが、ほとんどの植物は土の酸度がアルカリ性(PH5.5~6.5)の土壌を好み生長します。しかし自然界では雨が降ったり、またプランターにおいても鉢の中の土が劣化してくると土の酸度はどんどん酸性に傾きます。

それを調整するために植物を植える前に土の酸度を調整するため、石灰を土に漉き込み中和させます。  プロトリーフの「粒の有機石灰」は天然の貝殻で作った有機石灰です。撒きやすさもおすすめします。

石灰にはマグネシウムも豊富に含有

出典:ライター撮影

「粒の有機石灰」には土の酸度を調整する効果のほかに、カルシウムやマグネシウムといった成分もたくさん含有しています。カルシウムは土の酸度を整えるほかに細胞を強くして株のボディを丈夫にするに効果があります。

またマグネシウムは植物が光合成をおこなうために必要な葉緑素の成分作りに効果があります。どちらも植物の生長には欠かせない成分です。

プロトリーフ 粒の有機石灰 1.5kg

出典:Amazon
容量1.5kg

「野菜の有機肥料」ハイポネックス

出典:ライター撮影

ハイポネックス社の肥料というと、水で薄める液体の即効性ある化成肥料が多い中で、これは植物の三大栄養成分をバランスよく配合した有機肥料です。ガーデニング初心者や野菜栽培初心者にはおすすめです。

チッ素、リン酸、カリの配合は2:4:2.5となります。元肥でも追肥にでも使用可能です。野菜用と記載がありますが草花などに使っても問題ありません。花や実を大きくしたい場合は骨粉などを追加で加えるとよいでしょう。

ハイポネックスの野菜の有機肥料

出典:Amazon
容量700g

骨粉の効果や使い方を知って活用しよう

出典:ライター撮影

骨粉は主に動物の骨や魚の骨を高温で加圧して作った有機肥料です。植物の三大栄養成分であるリン酸を特に多く含んでいるので、骨粉を加えると花をきれいに咲かせたり、実つきをよくすることが出きます。

ただしリン酸以外のチッ素やカリの含有量は少ないので、元肥や追肥に使う場合はそれらの成分を含んでいる有機肥料と一緒に使用するようにしましょう。骨粉を使ってきれいなお花や立派な実を楽しんでください。

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