大理石ひんやりマット
Sazuik ペットひんやりマット
愛犬の暑さ対策を工夫して快適な環境を
全身を毛に覆われた犬は、体温調節を行う汗腺が足裏の肉球部分にしかありません。そのため人間とは異なり、体温調節が上手にできないのです。地面との距離が近いことからも、犬が感じる温度は人間以上となります。犬にとって日本の夏は高温多湿なため最も苦しい季節なのです。
ペットの犬を飼っている人は暑さ対策を工夫し、ワンちゃんが快適に過ごせる環境を整えてあげてください。誰でも簡単に暑さ対策ができる10の方法をご紹介します。(この記事は2021年7月14日時点の情報です)
犬は体温調節が苦手で暑さに弱い
犬が暑さに弱い理由
オオカミが先祖といわれている犬は、寒さの厳しい冬のほうが環境適応能力があるといわれています。身体に汗腺のない犬は夏の暑さには弱く、人間に比べるとダウンしやすいのです。足裏に汗腺はありますが、足裏が湿る程度のため全身の温度は下げられません。
犬が体温を下げるための「ハアハア」と口を開ける呼吸は、犬が自分で気化熱を下げる方法ですが、梅雨から始まる過酷な夏場は限界があるのです。
犬も食欲が落ちて夏バテをする
夏場の蒸し暑い環境に耐えることができない犬は、喉の渇きを潤すことと身体を冷やすため、たくさんの水を飲みます。そうすると食欲が落ちて体力が失われ、夏バテをしてしまうのです。
日本で飼っている犬の夏バテを避けるためには、ペットである愛犬が快適に過ごせる環境を整えるための小さな工夫が必要となります。長く健康で一緒に暮らせるよう、暑さ対策のご参考にしてください。
犬の快適な温度は毛の長さで変わる
犬は大きく分けて長毛種と短毛種があり、それぞれ快適に感じる温度が異なります。長毛種の犬は15℃~21℃とされ、短毛種の犬は少し高くアンリ20℃~25℃とされているのです。
この点からも多くの地域が夏場に30℃以上になる日本は、犬にとって過酷な厳しさいえるでしょう。さらに日本の夏場を過ごす犬は、毛の長さによっても注意して暑さ対策をしなければいけません。
下毛の有無でも耐暑性が変わる
耐暑性が低い犬種は、換毛期にほぼ毛が抜けず上毛のみの「シングルコート」のヨークシャーテリア・プードル・マルチーズ・パピヨンなどといわれています。一方でシングルコートのため体温調整がしやすいともいえるでしょう。
上毛と下毛の「ダブルコート」の犬種は柴犬・秋田犬・スピッツ・ポメラニアンなどで換毛しますが、二重毛のため体温を逃がしにくいため暑さ対策をしないと熱中症にかかりやすいともいわれています。
犬にとっての快適な環境は25℃まで
毛による犬の種類は、短毛種・長毛種、シングルコート・ダブルコートと異なりますが、いずれにしても犬が快適に過ごせる環境は21~25℃までと考えてください。
夏場、愛犬を25℃を超える室内に置いておくと熱中症を発症しやすくなるため、くれぐれも大切なペットの命を守るために温度には注意しましょう。家や他の建物内だけではなく、車内などでも注意が必要です。小さな点にも工夫して暑さ対策をしてください。
愛犬を快適にする暑さ対策:手軽な方法10選
家の中で飼っている室内犬は、夏場の暑い日差しにさらされていないため、暑さ対策を油断している飼い主さんもいるのではないでしょうか。しかし熱中症のリスクは散歩中などの屋外よりも室内のほうが高く、約7割といわれています。
室内で起きる熱中症の原因はいろいろありますが、これは人間も同じなので愛犬と共に暑さ対策をしてください。お金をそんなに掛けず簡単にできる暑さ対策から挙げていきます。
1.室内温度を下げる工夫をする
暑さ対策の筆頭は室内温度を下げることに他なりません。室内温度が高くなる場合は、部分的にでも手っ取り早くエアコンや扇風機を活用するのが最も有効です。しかし犬が快適に過ごせる温度が21℃~25℃までのため、エアコンの温度設定に気を付ける必要があります。
25℃前後は人間が風邪をひいてしまいやすいので、暑さ対策としての設定温度は26℃~27℃にし、部分的に冷感マットを犬の下に敷くなどの工夫をしてください。
エアコンの風は直接当たらないように工夫する
簡単な暑さ対策としてのエアコンは、部分的にですが室内の温度を平均的に下げてくれる有効な方法です。しかし注意点として、直接の風は冷えすぎるため間接的に風が当たるように暑さ対策をしてください。
エアコンの代わりになり電気代の節約にもなる簡単な暑さ対策は、部屋の空気を部分的に巡回させるサーキュレーターなどを使うのが暑さ対策としておすすめです。
扇風機と凍らせたペットボトルを活用する
クーラーがない場合や使いたくない場合の暑さ対策は、扇風機と水を凍らせたペットボトルを活用して暑さ対策をしてください。犬がいる場所に、水を凍らせた1リットルのペットボトル3本ほどを扇風機の手前に置きます。
部分的ですが扇風機が凍ったペットボトルの冷気を送るので、とても涼しくて快適な風を犬は浴びられるのです。エアコンの風をきつく感じる飼い主さんにもおすすめの、簡単にできる暑さ対策の方法となります。
遮光カーテンなどをする
クーラーをかけても日中の室内温度は、広めの部屋であれば部分的にしか下がりません。ベランダを中心に暑くなりがちなので、少しでも日中は室内の温度を下げるように工夫しましょう。遮光はレースカーテンだけではなく、西日の強いときはカーテンもすると快適な環境を作れるはずです。
ベランダの外側にすだれやよしずを掛けるのも暑さ対策におすすめ。素材は異なりますが、日本的な雰囲気なので見た目にも涼感がアップします。
グリーンカーテンを植える
暑さ対策は遮光カーテンやすだれもよいですが、さらに涼感をアップさせる暑さ対策の方法がアサガオやゴーヤなどのグリーンカーテンを植える方法です。和風のアサガオは風流ですし、ゴーヤは収穫の楽しみもあります。お庭がある人は、暑さ対策として試して見てはいかがでしょうか。
アサガオの種を蒔く時期は6月頃でゴーヤの定植は5月中旬のため、成長に少し時間がかかりますが、時期が合えばぜひ暑さ対策に試してみてください。
ベランダに打ち水をする
オーソドックスな暑さ対策ですが、ベランダに打ち水をする方法も温度を下げる効果があります。打ち水は、水が蒸発するときの気化熱の働きによって周囲の温度を下げてくれる暑さ対策です。
風が濡れた地面を通るときに冷風となり、ひんやりと気持ちよく感じられます。空気が流れて風が生まれるともされており、ヒートアイランド現象の対策にも有効な暑さ対策です。エアコンの節約にもなるので、ぜひ打ち水をしてみてください。
日陰で風通しのよい場所を用意する
次の暑さ対策として、日陰で風通しのよい環境を整えてあげることが挙げられます。室外の犬小屋はもちろんのこと、室内飼いのケージを置く場所や犬が普段居る場所も、日陰で風通しのよい場所にしてください。
しかし臆病なワンちゃんにとって安心できる場所は、必ずしも日陰で風通しがよい場所とは限りません。その場合は、犬が好んで居る場所に遮光カーテンを引いたり窓を開けたりなどの環境整備が必要です。
2.家を留守にするときもエアコンは点けておく
犬だけを家に置いて留守にするときの暑さ対策は、必ずエアコンを点けて出かけることです。室内で自由に動き回れる環境であれば、エアコンがオンの部屋とオフの部屋を往き来できるようにしてあげましょう。
エアコンが人感センサー搭載のときは作動しないこともあるので、犬だけで作動するか確認をしておいてください。ケージやサークルの場合は、クレートとひんやりマットを設置しておくのも暑さ対策としておすすめです。
3.散歩は朝と夕の涼しいとき
犬の夏場の散歩の暑さ対策としては、気温が上昇する日中は避け、気温が低い朝か夕方にしてください。日中は地面の温度が上昇し、特に輻射熱を発するアスファルトは焼けるような暑さのため、ワンちゃんにとっては過酷です。
仮に犬用の靴を履いていたとしても苦痛を与えています。散歩の際の基本的な暑さ対策として、飼い主さんが行きたくても犬のことを考えて涼しい時間帯に散歩にでかけるようにしてください。
4.飲み水に氷を入れる
ワンちゃんにはいつも新鮮な飲み水を与えるのはもちろんですが、夏場は冷たい水を暑さ対策として与えてください。冷蔵庫で冷やした水でもよいですが、さらに氷を入れてあげるとよいでしょう。
氷水は、お散歩のあとの火照った身体をクールダウンさせるのに効果的な暑さ対策です。特に夏場の水やりは小まめに替えてあげてください。犬用の自動給水器は夏場の暑さ対策にもおすすめします。
凍らせたペットボトルを飲み水の皿に入れて置く
通常の氷ではすぐに解けてしまうため、水を凍らせたペットボトルを大きめの飲み水用のお皿に入れて置くのも、暑さ対策としておすすめです。しばらくは飲み水の冷たい状態を保てるため、ワンちゃんも喜んでくれることでしょう。
5.保冷剤を首に巻いてあげる
全身が毛で覆われている犬は、人間にすると毛皮を一年中着ているようなものです。そこで少しでも暑さ対策になるように保冷剤をバンダナで包んで首の後ろに巻いてあげてください。保冷材は、ケーキなどを買ってきたときに付いてくるものを取っておくとよいでしょう。
犬の大きさに合わせ、小さい保冷剤を組み合わせて暑さ対策として使ってください。人間と同じく首周りには熱がこもりやすいので暑さ対策におすすめです。
6.濡らした服を着せる
次の暑さ対策は、ワンちゃんに濡らした服を着せるのも有効な方法です。冷水で全部濡らしてから絞って着せると、気化熱で犬の身体が冷やせます。夏場の特に暑い日は、一日に何度もしてあげることで犬の夏バテを防げる可能性が高くなります。
ハーネスしかない場合は、表面積の多い夏用のTシャツタイプのものを一枚用意してあげましょう。なるべく全身をクールダウンさせることで効果的な暑さ対策になります。
7.水で濡らしてブラッシング
ワンちゃんのブラッシングは、ブラシを濡らしてからブラッシングすると効果的な暑さ対策になります。濡らしたブラシで犬の全身を優しくブラッシングすることで、クールダウン効果とマッサージ効果の一石二鳥となるのです。
特に暑い夏場はお散歩のあとだけではなく、一日に数度濡れたブラシでなでるようにブラッシングをしてあげるのも暑さ対策としておすすめです。
8.簡易プールやタライに水を入れて置く
水浴びが大好きなワンちゃんの暑さ対策として、水を張った簡易プールやタライを用意してあげましょう。室外で飼っている場合は犬小屋の近くに置いてあげてください。広い庭がある家ならば、ホースで霧のようにした水を与えるのもおすすめです。
室内犬の場合も、濡れたブラシでのブラッシング以外に、お風呂場でシャワーの水をかけてあげるのもよいでしょう。もちろん水が苦手なワンちゃんには無理をしないようにしてください。
9.車内はエアコンの風向に注意
犬を連れて車で出かけるときの暑さ対策は、犬を載せる場所に注意することが挙げられます。キャリーを後部座席やラゲッジスペースに載せるときは、エアコンの風が犬にも届いているか確認しましょう。
同時の暑さ対策として、直射日光が当たらないようにサンシェードで日陰を作り、ひんやりマットを敷いて水を凍らせたペットボトルや保冷剤の用意などもします。
わずかな時間でも車内に置き去りにしない
夏場の車内温度はかなり高くなっているため、少しの時間でも車内に犬を置き去りにしないことも大切な暑さ対策となります。日陰の駐車でも車体は、日光とエンジン熱でかなり高温になっているのです。窓を開けても車内温度は上がっていくため、犬にとっては過酷な環境となります。
外につないでも日差しは太陽と共に移動するため、長時間の係留は絶対にお止めください。車から離れるときは犬も必ず連れて行くようにしましょう。
10.犬小屋は常に風通しのよい日陰に設置
犬を外飼いしている場合は犬小屋の位置に注意する必要があります。日差しは太陽と共に移動するため、午前と午後で異なります。午前中は涼しくても午後のきつい日差しが犬にダメージを与えてしまうからです。
また風通しのよい場所であることも確認してください。日陰でも湿気がこもる場所も犬の体力を消耗してしまいます。外で犬を飼うときの暑さ対策は、室内で飼うときに増して万全を期してください。
愛犬が快適に過ごせる暑さ対策:グッズ活用
1.ottostyle.jp大理石ひんやりマット
大理石ひんやりマット
広さ | 広め |
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面積 | 幅40㎝×奥行30㎝ |
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大理石ひんやりマットはペット用の天然の大理石を使用しており、ひんやり気持ちよいながらも冷やし過ぎないのでワンちゃんの健康にも安心です。ある程度の重さがあり、裏面の4隅に装着できる滑り止めのシリコンゴム付きなので、ワンちゃんがずらす心配もありません。ワンちゃんの暑さ対策にふさわしい、日陰で風通しがよい場所に設置できます。
手入れのしやすさや見た目の高級感もある、暑さ対策におすすめのグッズです。
2.Sazuik ペットひんやりマット
Sazuik ペットひんやりマット
広さ | 広め |
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面積 | 幅50×65㎝ |
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こちらのペットひんやりマットは中に冷感ジェルが入っており、ペットの熱を吸い込むことで空気に発散させて冷やすタイプです。自然なひんやり感と適度なクッション性があり、やわらかめなマットが好きなワンちゃんの暑さ対策としておすすめします。
ワンちゃんの暑さ対策だけではなく、PCの冷却マットやイス冷却マットなど飼い主さんの暑さ対策にも使えるグッズです。
愛犬が熱中症にかかったときの対策
ワンちゃんの暑さ対策をしっかりしていても、夏場のきつい暑さに負けてしまうこともあります。万が一の時に慌てないように、ワンちゃんの状態をチェックして熱中症のサインを見逃さないようにしましょう。
熱中症の初期症状のサインと、熱中症にかかってしまった場合の対応についてまとめました。
熱中症の症状
犬は体温を下げるために、浅くて速い呼吸の「パンディング」を行います。舌を出して唾液を蒸発させることで体温を下げるのです。パンディングは熱中症の初期に加速し、よだれを垂らしながらあえぎ始めます。さらに脈も速くなり、目の粘膜も充血してしまうのです。
やがて反応が鈍くなり、けいれんや嘔吐、下痢などの症状を起こすこともあります。体温の上昇が続くとショック症状を起こして最悪な場合は死亡する可能性もあるのです。
熱中症の対策
暑さ対策をしても熱中症にかかってしまった場合は、まず身体全体を冷やしてあげてください。身体を冷やさずに動物病院に連れていくのは非常に危険です。全身に水をかけ、水が飲める状況であれば好きなだけ飲ませてあげてください。
次に保冷剤や氷などで頭部と首回り、脇、そ径部を冷やします。この間に動物病院に連絡をして指示をもらいます。回復しても内臓に負担がかかっていることもあるため、必ず動物病院で受診してください。
愛犬のために真夏でも快適な環境を整えよう!
愛犬の暑さ対策は、飼う場所の環境を整えてあげることです。「日陰で風通しのよい場所をつくる」「室内温度を下げる」「身体の温度を下げるグッズを用意する」「日差しに気を付ける」などの小さいながらも、大切な10のポイントがあります。
しゃべることのできない犬の体調は、飼い主がきちんと気を付けるしか他に方法がありません。愛犬の暑さ対策を万全にし、快適にワンちゃんが暮らせるように環境を整えてあげてくださいね。
犬の飼い方が気になる人はこちらをチェック!
犬を飼い始めた人は家での過ごさせ方やお散歩の方法などが気になるのではないでしょうか?愛犬と長く暮らすためにもいろいろチェックしておきましょう。詳しい情報が紹介されてあるのでご参考にしてください。
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出典:ライター撮影