埼玉県の城下町として知られる観光地「川越」
東京からのアクセスがよい川越。川越と言えば重厚な歴史的建物が残る町並みが有名な観光地で、国内はもちろん海外からの観光客にも人気の町です。町歩きが楽しい観光地ですが、食べ歩きを楽しむこともできます。
特にさつま芋が有名で、さつま芋のお菓子はもちろん、その他にも食べ歩きを楽しむことが可能です。今回は城下町川越でおすすめの観光スポットをご紹介します(当記事は2021年8月23日の時点の情報を元に作成しております)。
川越観光におすすめの公共交通機関
川越観光するなら、バスがおすすめです。川越で観光に適するバスは2種類あります。1つは「小江戸巡回バス」、もう1つは「小江戸名所めぐりバス」です。
「小江戸巡回バス」は川越駅西口の6番乗り場から出ているバスで、川越の人気観光スポットを中心に回っています。ボンネットバスで見た目がクラシカルな雰囲気なので観光客に人気です。料金は1日乗り放題のフリー乗車券が500円、1回乗車券が200円となります。
川越で観光地周辺を回るのに欠かせないバス
「小江戸名所めぐりバス」は川越駅東口の3番乗り場から喜多院前、川越氷川神社、蔵のまちなどを通って川越市駅へのルートを走るバスで、料金は1日乗車券は大人が400円、子供は200円とリーズナブルです。
喜多院、成田山川越別院、川越城本丸御殿、市立美術館博物館といった観光地へのアクセスは、小江戸名所めぐりバスが便利ですよ。
川越観光スポット【蔵造りエリア9選】
①川越といえば外せない観光スポット「時の鐘」
「時の鐘」は川越の旅行ガイドやパンフレットに必ず登場するいわば川越を象徴する観光スポットです。江戸時代の初めから川越で時間を知らせる鐘つき堂として親しまれてきた時の鐘ですが、何度か火事にあってしまい、現在の時の鐘は4代目になります。
口コミでは思ったより小さかったと言う声もありますが、環境省主宰の「残したい<日本の音風景100選>」に選定されたこともある観光スポットです。
時の鐘は川越のランドマーク的観光スポット
時計が普及した今でも1日に4回(6時、正午、15時、18時)鐘が鳴るので、鐘が鳴らされる時間に合わせて訪問すれば、江戸時代の気分を味わうことができるでしょう。
本川越駅から時の鐘までは、歩いて15分くらいかかります。本川越駅からバスで行く場合は、小江戸巡回バスに乗り「蔵の街」停留所で降りてすぐです。または本川越駅から小江戸名所めぐりバスに乗り「一番街」停留所で降ります。
時の鐘
- 住所埼玉県川越市幸町15-7
- 電話番号049-224-6097
- アクセス関越自動車道「川越IC」より15分
②城下町の雰囲気の中で食べ歩き「蔵造りの町並み」
「小江戸川越一番街商店街蔵造りの町並み」は川越観光と言えば外せないスポットです。江戸時代の蔵造りの町並みが残る商店街で、重要伝統的建造物群保存地区に指定されています。
まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような古い町並みが見どころですが、素晴らしい景観だけでなく食べ歩きも楽しむことができます。
川越蔵造りの町並み
- 住所埼玉県川越市幸町/元町
- 電話番号049-227-8233
- アクセス西武新宿線「本川越駅」より徒歩10分
川越一番街のおすすめ食べ歩きグルメ「おさつチップ」
川越といえばさつま芋が有名です。そのさつま芋を使用した「小江戸おさつ庵」の「おさつチップ」は食べ歩きに適しています。縦に薄くスライスされたさつま芋をパリッと揚げたさつま芋チップスには、塩が振られておりさつま芋本来の甘さを楽しめるお菓子です。
そのまま食べても美味しいですが、40円プラスするとソースを追加できます。キャラメル、塩バター、黒蜜、チョコといった7種類のソースがあり、味変して楽しむのもおすすめです。
小江戸おさつ庵
- 住所埼玉県川越市幸町15-21
- 電話番号049-226-3297
- 営業時間11時から17時
- 定休日水曜日
川越観光と一緒に楽しみたい「いも恋」
川越観光に欠かせない食べ歩きグルメといえば「菓匠右門一番街店」の「いも恋(1つ180円)」です。いも恋は、もち粉とヤマイモで作られたモチモチの生地に輪切りのさつま芋とつぶあんを包んで蒸した素朴な味のお饅頭で、川越市内で購入できる人気のお土産として知られています。
菓匠右門一番街店の店頭では、蒸したてのいも恋が売られており、熱々のいも恋を食べ歩きすることができます。もちろんお土産用のいも恋も購入可能です。
菓匠右門 一番街店
- 住所〒 350-0063
埼玉県川越市幸町1−6 - 電話番号049-225-6001
観光客に人気のお食事処も併設!
菓匠右門一番街店には「浪漫茶房右門」というお食事処が併設されていて、おこわやセットメニューなど、お食事を楽しむことができます。
お食事だけでなく白玉ぜんざいやあんみつといった甘味も楽しむことが可能です。いも恋とコーヒーセットも販売されているので、観光に疲れたらゆっくり座っていも恋を堪能することができますよ。
③レトロな建物が立ち並ぶ「大正浪漫夢通り」
「大正浪漫夢通り」は レトロな建物が立ち並ぶ通りです。石畳の通りに30軒ほどのお店が立ち並ぶ通りで、大正時代や昭和初期に建てられたお店が残っています。
鯉のぼりの時期にはたくさんの鯉のぼりがはためく通りとしても有名です。川越を訪れる観光客の多くが大正浪漫夢通りを訪れます。そのため観光客向けのお土産物店はもちろん、レトロな喫茶店もあり観光で疲れてしまった時の休憩にぴったりです。
大正浪漫夢通り
- 住所〒350-0065
埼玉県川越市連雀町 - アクセス西武新宿線「本川越駅」下車徒歩10分
休憩ならレトロカフェ「シマノコーヒー大正館」
シマノコーヒー大正館は、大正浪漫夢通りにある喫茶店です。レトロな店内とレトロでかわいいメニューで有名な喫茶店で、自家焙煎の美味しいコーヒーもおいしいことで知られています。
カラフルでかわいいゼリーポンチ(700円)やプリン(680円)が有名ですが、ヤキサンドというホットサンドもおいしいと評判です。観光気分を盛り上げてくれるレトロなカフェで休憩はいかがですか?
シマノコーヒー大正館
- 住所〒350-0066
埼玉県川越市連雀町13-7 - 電話番号049-225-7680
- 公式サイトURLhttps://www.koedo.com/taisyoukan/
- 営業時間午前8時から午後19時
- 定休日年中無休
④歴史を感じさせる重厚な「埼玉りそな銀行川越支店」
大正時代の雰囲気を残す重厚な建物を見物したい方におすすめなのが「埼玉りそな銀行川越支店」です。埼玉りそな銀行川越支店は、川越に残る大正時代の面影を残す洋風な建築物として知られています。
1918(大正7)年に建てられましたが、埼玉りそな銀行川越支店として2020年6月まで実際に使われていた建物です。1996(平成8)年に国の登録有形文化財として登録されました。
マップで場所を調べるときは住所を入力!
外観のみの観光は自由にできますが、埼玉りそな銀行川越支店は現在別の場所に移転されたため、内部の見学はできません。
小江戸名所めぐりバスに乗り「一番街」停留所を降りてすぐの場所にあります。地図などで場所を調べる際には住所を「埼玉県川越市幸町4-1」と入力してください。そうしないと埼玉りそな銀行川越支店の移転先の住所が出て来てしまう可能性があります。
埼玉りそな銀行川越支店
- 住所埼玉県川越市幸町4-1
- アクセス本川越駅から960m川越市駅から1100m
⑤川越観光の中心地周辺にある「菓子屋横丁」
「菓子屋横丁」は明治時代から始まった歴史ある通りです。現在は菓子屋横丁には駄菓子のお店以外にもお土産店が20軒ほど並んでいますが、レトロな雰囲気の通りで観光気分を盛り上げてくれること間違いなしです。
菓子屋横丁に来たら駄菓子ももちろんおすすめですが、川越の名物であるさつま芋のお菓子はいかがでしょうか。その他には焼きたてのお煎餅や工房で作られた手作りの飴、かるめ焼きなどを購入して食べ歩きも可能ですよ。
川越観光ではずせない!菓子屋横丁へのアクセス
菓子屋横丁へは東武東上線の川越市駅または西武新宿線本川越駅から歩いて15分ほどかかります。時の鐘からは歩いて5分程度なので、観光しながら歩いて行くのも良いでしょう。
バスでアクセスする場合は、東武東上線の川越駅から小江戸巡回バスに乗り「菓子屋横丁」停留所で降りてすぐです。小江戸名所めぐりバスに乗車する場合は「札の辻」停留所で降り、歩いて3分ほどで到着します。
菓子屋横丁
- 住所埼玉県川越市元町2
- 電話番号049-222-5556
- アクセス関越自動車道「川越IC」より15分
⑥観光の中心地にある「トリック3Dアート in COEDO」
あまり有名ではありませんが、川越でもトリックアートを楽しむことができます。「トリック3Dアート in COEDO」は、川越観光のついでに訪れるのにぴったりなコンパクトなスポットです。
館内はそれほど広くありませんが、さまざまなトリックアートを楽しめます。撮影のコツが館内に書かれているので参考にして撮影すれば面白い写真を撮影することが可能です。
トリック3Dアート in COEDOへのアクセス
一味違う川越観光を楽しみたいときにもおすすめのスポットですが、30分ほどでさらっと観光できるので、少し時間が余ってしまったときに訪れても良いでしょう。西武新宿線の本川越駅から歩いて約15分または東武東上線の川越市駅から歩いて約20分です。
入場料は大人が800円、4才から中学生までの子供が500円、3才以下は無料となります。定休日は基本的に火曜日ですが、臨時定休日などもあるので詳しくはホームページをご確認ください。
トリック3Dアート in COEDO
- 住所〒350-0062
埼玉県川越市元町1丁目13−1 - 電話番号049-298-4727
⑦和風な建物の博物館「山崎美術館」
「山崎美術館」は昭和57年に開館した美術館で、1783年に創業した和菓子の老舗「亀屋」の蔵を利用して作られた美術館です。和風な建物なので一見美術館のように見えないかもしれません。橋本雅邦という画伯の作品を中心に展示する美術館です。
亀屋を創業した山崎家の美術品や工芸品を主に展示していますが、製菓に関する展示や町方民具も見ることができます。川越の定番観光地というよりは、こじんまりとした落ち着いた雰囲気の美術館です。
山崎美術館の入館料およびアクセス
入館料は大人が500円、高校生または大学生が350円、小学生または中学生が200円です。見学者には亀屋のお菓子とお茶が振る舞われます。
山崎美術館までバスで行く場合、小江戸名所めぐりバスに乗り「仲町」停留所で降りるとすぐです。木曜日は定休日なのでご注意下さい。
山崎美術館
- 住所〒350-0065
埼玉県川越市仲町4-4-13 - 電話番号049-224-7114
⑧川越市の指定有形文化財になっている「亀屋本店」
「亀屋本店」は一番街商店街にある老舗の和菓子店です。亀屋は1783年に創業した和菓子店で、川越藩の御用達の和菓子店として知られています。現在、亀屋は川越市内だけでなく、埼玉県内に展開する和菓子で、「亀の最中」という亀の絵が描かれた最中がとても有名です。
この亀屋本店は、明治27年に建てられた重厚な蔵造りの建物で、現在は川越市の指定有形文化財となっています。
亀屋で川越名物のお土産を買おう
亀の最中は川越名物で、観光客にとても人気のお土産です。こだわりの小豆で作った餡と国内産のもち米で作った最中の皮は、川越を代表する和菓子の1つで、お土産はもちろん地元では贈答用としても人気があります。
こしあんとつぶあんがあるので、お土産を渡す方の好みに合わせて選ぶと良いでしょう。また、すぐそばには山崎美術館があるので、一緒に訪れてみてはいかがでしょうか。
小江戸銘菓 龜屋 川越本店
- 住所〒355-0065
埼玉県川越市仲町4−3 - 電話番号049-222-2052
⑨レトロで重厚な建物「旧山吉デパート」
川越観光で重厚な建物を見たいなら「旧山吉デパート」がおすすめです。旧山吉デパートは1936年に川越市内に初めて開業したデパートとして知られています。
明治時代から昭和を代表する建築家で、埼玉りそな銀行川越支店を設計したことでも知られる保岡勝也が設計した建物です。旧山吉デパートは現在も使用されており、このルネッサンス調の建物の1階に歯医者が入っています。
旧山吉デパートへのアクセス
旧山吉デパートは、時の鐘から歩いて3分と川越観光の中心地にあります。川越駅などからバスで向かう場合は、小江戸名所めぐりバス「仲町」停留所を降りてすぐです。
外観の観光はいつでも自由にできます。夜の景色も昼間とまた違っていておすすめです。お時間があったらぜひ訪れてみてください。
旧山吉デパート
- 住所埼玉県川越市仲町61989
- アクセス小江戸名所めぐりバス「仲町」停留所を降りてすぐ
川越観光スポット【本丸御殿エリア2選】
①風鈴祭りが有名な「川越氷川神社」
「川越氷川神社」は「縁結び風鈴」という風鈴祭りが開催されることで有名な神社です。夏にこの縁結び風鈴が開催されるのですが、夏の川越といえばこの縁結び風鈴はかかせない風物詩です。
川越氷川神社の境内でおよそ2000個の風鈴が、美しい音色を響かせる風鈴のトンネルはまさに圧巻で、観光客にとても人気があります。
川越氷川神社もう1つの名物
川越氷川神社はスサノオノミコトとクシナダヒメの夫婦神などを祀っているため、縁結びスポットとして知られています。縁結びに関するお守りも人気です。
川越氷川神社のもうひとつの名物は「あい鯛みくじ」というかわいらしい鯛の形をしたおみくじです。このかわいい鯛のおみくじを釣りざおで釣ると、中におみくじが入っていて、女性の観光客を中心に人気があります。
川越氷川神社までのアクセス
川越氷川神社は川越観光の中心部から歩けないことはありませんが、少し離れているのでバスでのアクセスをおすすめします。
東武東上線の川越駅から小江戸巡回バスに乗り、「氷川神社前」停留所で降りてすぐです。小江戸名所めぐりバスに乗車する場合は、「宮下町」停留所を降りればすぐに到着します。
川越氷川神社
- 住所〒350-0052
埼玉県川越市宮下町2丁目11−3 - 電話番号049-224-0589
- 公式サイトURLhttps://www.kawagoehikawa.jp/
- アクセスJR:川越駅
西武川越線:本川越駅
東武東上線:川越市駅から徒歩20~30分。
バス「川越運動公園行き」で10分川越氷川神社下車徒歩1分。自動車:大宮駅から国道16号経由で約35分。
②城下町の歴史を学ぼう「川越市立博物館」
「川越市立博物館」は、城下町川越の歴史を学びたい方におすすめの施設です。博物館の外観は蔵造りをイメージして建てられています。入館料は200円と安いのですが、内部は見どころが多い博物館です。
川越市立博物館の最大の見どころは、城下町の全体を見ることのできるジオラマや細かいところまで再現された蔵造りの町並みのジオラマです。川越観光の際に川越市立博物館も合わせて訪れると、より深く川越を知ることができるでしょう。
川越市立博物館へのアクセスと定休日
川越市立博物館へは、小江戸巡回バスに乗車した場合「博物館美術館前」で降りてすぐの場所にあります。または小江戸名所めぐりバスに乗って「博物館前」で降りてもアクセス可能です。
川越市立博物館は定休日があるのでご注意下さい。基本的には月曜日、第4金曜日、年末年始(12月29日~1月3日)が定休日となりますが、臨時の定休日もあるので事前に必ずホームページで確認してから旅行計画を立てるようにしましょう。
川越市立博物館
- 住所埼玉県川越市郭町2-30-1
- 電話番号049-222-5399
- 営業時間9:00~17:00
- アクセス関越自動車道「川越IC」より20分
川越観光スポット【喜多院エリア1選】
①川越大師としても有名な「喜多院」
喜多院は、およそ1200年もの歴史がある天台宗のお寺です。「川越大師」とも呼ばれており、喜多院にある建物には重要文化財に指定されているものが多くあります。また、しだれ桜が有名で、桜の名所としても知られるお寺です。
喜多院は、埼玉県でもっとも初詣の人手が多いことで知られています。初詣以外にもだるま市や節分、七五三、菊祭りなどの行事が有名な寺院です。
喜多院へのアクセスと拝観料
喜多院へは、西武新宿線の本川越駅から歩いて約10分、東武東上線の川越駅から歩いて約20分で行くことができます。バスを利用する場合は、小江戸巡回バスに乗り「喜多院」停留所で降りるか、小江戸名所めぐりバスの「喜多院前」停留所で降りればすぐです。
喜多院の拝観料は書院や五百羅漢など、一部の建物を拝観する場合に必要になります。拝観料金は大人が400円、小学生および中学生は200円です。
喜多院
- 住所〒350-0036
埼玉県川越市小仙波町1丁目20-1 - 電話番号049-222-0859
- 公式サイトURLhttps://www.kawagoe.com/kitain/
川越おすすめ観光スポットまとめ
観光地の中心である時の鐘の周辺に観光スポットが集中している川越ですが、川越市内のその他のエリアにも観光スポットがあります。徒歩で行けない観光地へは小江戸巡回バスまたは小江戸名所めぐりバスが便利です。
観光名所や見どころが多い川越。江戸時代の城下町を感じさせる重厚な建物や川越名物の食べ歩きなどを楽しみたい方は川越への日帰り観光はいかがでしょうか?
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