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ピンクの小さい花が可愛い、ハナズオウの植物図鑑!特徴や花言葉、育て方も一挙紹介!

ハナズオウとはピンク色の香りのよい花が咲く中~高樹高の花木。ひとことでいえばかわいい要素がたくさんあり人気の植物です。このほかにもハナズオウの原産地や性質・特徴や花言葉など植物図鑑を紹介していきますので、ハナズオウがどんな花か気になる方はぜひお見逃しなく。
2021年6月26日
佐藤3
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はじめに:【植物図鑑】ハナズオウとは?

ハナズオウは人気のかわいい花木

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ハナズオウとはピンク色のマメ科特有の個性的な形の花が咲くおしゃれな樹木として注目されている木です。植物公園や庭木などで見る機会が多いポピュラーな植物となっています。

花色やハート型をしたその葉の形など、かわいらしい木というイメージがこの木の人気の理由です。

ハナズオウの特徴や季節の育て方も一挙解説

ハナズオウの原産地は日本と気候が似ているアジアの国々。そのため日本でも十分露地栽培で育てることが可能となっています。今回はこのハナズオウの品種を含めその特徴とともに、育て方にも触れていきましょう。

季節の植物図鑑・ハナズオウとは?

ハナズオウの基本情報

Photo byIcewall42

科・属 マメ科ハナズオウ属
原産地 中国中部
英語名/学名 Judas tree/Cercis chinensis
育て方難易度 簡単から普通

ハナズオウの漢字名や別名は

読み方は同じですが漢字で書くと花蘇芳となり、少しだけ変化した蘇芳花(ずおうばな)という呼び方もあります。花言葉にも関係してくるのですが海外ではユダの木という別名が有名です。

これは日本人であっても知っている裏切り者の代名詞となってしまっているユダという人物に関わるストーリーが別名の下敷きとなっています。

ハナズオウの品種

Photo byHeartlandMom

ハナズオウは通常ピンク色の花が特徴ですが、この花色が白いものでシロバナハナズオと別品種として扱われています。ウフォレスト・パンシーは特にアメリカの中部地方で品種改良され数を増やしているハナズオウの一種。

こちらも花色に特徴がありピンク色が濃いめで赤に近いです。ヨーロッパに多く分布するハナズオウの種類がセイヨウハナズオウで主な花色は薄いピンクでそのほか白・赤と花色がさまざまなのが特徴。

ハナズオウの開花時期や花言葉

ハナズオウの開花時期は短い


Photo bybrandog

ハナズオウといえば開花時期の季節になると開花するピンクの花が人気の植物ですね。しかし一部の品種を除いて花の季節はそれほど長くなく4月1ヶ月の間だけ。開花時期が限られる花だからこそ、その花の盛りには今を限りと一斉に開花する姿が美しい花木となっています。

ハナズオウの花の香りは

花木には花の香りのよいものも多いですが、残念ながらハナズオウの香りはあまり目立つものではありません。そんな理由のひとつとしてハナズオウと開花時期をほぼ同じくするキンモクセイの存在が大きく影響しているでしょう。

遠くまで甘くよい香りがただようこのキンモクセイがあるせいで、ハナズオウの花の香りがさらに目立たなくなってしまいます。

ハナズオウの花言葉は「裏切り」

基本情報でご紹介した英語名のJudas tree。これは別名で触れたユダの木の原文です。ユダとはキリストの弟子で裏切り者と呼ばれる人物のこと。海外だけでなく日本人でもこの話は耳にしたことがあるでしょう。

そのユダが自身の罪をくやんで枝に縄をかけて自決したのがこのハナズオウ(正確にはセイヨウハナズオウ)の木であったため、この花言葉が付けられました。

ハナズオウとはどんな木なのか?樹木の特徴

特徴1.ハナズオウの樹高

Photo by TANAKA Juuyoh (田中十洋)

ハナズオウは品種で樹高がずいぶん違いがあります。日本でよく見かける濃いめのピンク色の品種は低木で2-3メートルくらいしか高くならないのに比べ、ユダの木と呼ばれるセイヨウハナズオウはなんと樹高が10-20メートルになるような大木にまで成長します。

庭に植え付けるためにハナズオウの苗を購入するときは、その品種をよく注意したほうがよさそうです。

特徴2.ハナズオウは落葉樹

掃除が大変であったり冬用のグリーンがほしい・逆に紅葉が見たいなどさまざまな理由で、庭木で気になる人も多い落葉かそうでないかというところですが、ハナズオウは落葉樹となっています。

冬の間は葉もなく茶色い樹皮が目立って仕立て方によっては美しい枝ぶりも楽しめるでしょう。葉は開花時期の後半くらいから出てくるのでサクラの花の咲き方葉の出かたと少し似ていますね。

特徴3.ハナズオウの耐暑性や耐寒性

フリー写真素材ぱくたそ

一般的にハナズオウと呼ばれる品種は、耐寒性も耐暑性も高く個人でも育てやすい樹木といわれます。温暖な地域であるならば、特別夏の遮光や冬の霜対策の必要はありません。

特徴4.ハナズオウは育てやすい木

ここまでの特徴をトータルで考えるとハナズオウは育てやすい落葉樹といえるでしょう。

品種を選べば2メートル程度でお世話のしやすい高さであり、花期は短いもののそのあとはハート型のかわいらしいグリーンの葉を楽しむことが出来、冬には茶色い枝ぶりをながめることができます。暑さ寒さにも影響されにくい初心者でも育てやすい花の美しい樹木です。

初心者も簡単!ハナズオウの育て方コツ


簡単で育てやすい初心者でも育てやすい木であるハナズオウ。これから苗木を植え付けようと考えている方へ、この植物の育て方をレクチャーいたします。

ハナズオウの日当たり

フリー写真素材ぱくたそ

半日陰のような場所よりも日なたの方が花つきがよくなる傾向にあります。公園などに植え付けられているのを見てもひだまりと呼ばれるような日当たりのよい場所に植えられていることから、ハナズオウは日なたに植え付けるのがプロの園芸家もおすすめの植え場所です。

ハナズオウの植え方

苗木を購入して植えることになります。ハナズオウの苗が出回る時期は2-3月。暖かくなりあまり霜の心配をしない時期の方が根付きがよいため成功率も高くなります。はじめての方は3月まで待って植え付けた方がよいでしょう。

根鉢よりも大きめな穴を掘り土に完熟堆肥など有機肥料をすきこんだものを底部分に入れてから植え付けます。有機肥料がない方は緩効性肥料を元肥として使用してもかまいません。

ハナズオウに向いている土は

あまり土質にはこだわらない植物なので使用する土はよほどの粘土質でない限りは庭土から大きな石などを取り除いたものでかまいません。堆肥や腐葉土を混ぜて使うと養分がプラスされてよい感じの植え土になります。

気をつけたいのは水はけですが、これも腐葉土をすき込む・土質的に心配であれば深めの穴にして底の土の層を厚くするなどして対処しましょう。

ハナズオウの水やりと肥料

Photo byAlexas_Fotos

樹齢により水やりのコツは変わってきます。苗から2年目までの若い株は水を必要としますので、土の表面が白く乾いてきたらたっぷりあげてください。

3年目となってしっかりと根づいているようであれば、地植えは水やりの必要はなく鉢植えならば引き続き土が白く乾燥するまで待ち水やりをするようにします。

肥料の時期とあげ方

冬に休眠期を迎える樹木には寒肥といって1-2月に有機肥料を与えるものが多いです。ハナズオウもこの頃に株元から少し離れた場所の土を軽く掘り完熟堆肥など有機肥料を埋める肥料のあたえ方をします。

3月上旬になったら今後の成長期(主に開花)を期待して緩効性肥料を与えるのもおすすめの肥料のやり方です。

ハナズオウの病害虫

この植物は毛虫系の害虫が付きやすいのでご注意を。特に目立つのがアメリカシロヒトリやイラガの類です。刺されると痛い毛虫ですのでこの害虫が発生する春先温かくなってきた時期は、対処をしていないハナズオウにうかつに子供さんなどが近づくことに気をつけてあげたいですね。

発生したら捕殺から農薬散布で

刺されると痛いだけでなく葉の食害もありますので、まだ繭のうちに取り除き焼いて処分するのが駆除方法の初動です。繭は葉の裏に糸を張り付きますので、下から見上げるように探すと簡単に見つかります。繭から巣立ち広がってしまってからは農薬散布で対処していきましょう。


ハナズオウの剪定

Photo byartursfoto

ハナズオウはシャープな枝の仕立て方が美しいとされている樹木です。ここまでの画像でもしゅっと枝が伸びた株が目立ちましたので、なんとなく仕立てあがりのイメージが浮かぶ方もいることでしょう。

枝の剪定は冬場と開花後すぐのタイミングが適期。内側に向かって伸びている枝を選んで切っていきますが、その枝分かれの位置にも注目します。できるだけ株の下の方で枝分かれしていて、上部ではそのまままっすぐ1本になっているという形にすると開花したときの見栄えもよくなりますよ。

ハナズオウのさや取り

マメ科のハナズオウは開花後にさやができます。このさやは残しておくと秋に茶色く色づきます。それはそれで秋の楽しみともなりますが、これを楽しみたいという方でない限り余分な栄養を必要としますのででき次第手で摘み取ってしまってください。

これと同時に細く古い乾いた枝(枯れ枝)も手で処分してしまうと、すっきりとしたシャープな印象の株に仕立てられます。

ハナズオウの増やし方

ハナズオウはできるさやから取れる種をまいて増やします。増やしたい方は種用のさやを残しておきましょう。

種ができる時期は10月ころ。採種してすぐ秋蒔きにするか、冷蔵庫に乾燥しないよう密封した状態で低温保存したものを翌年の春に蒔きます。どちらの場合でも種を乾かしてしまわないことが発芽率を上げるコツです。

まとめ:おしゃれでかわいいハナズオウの木

美しいピンクの花ハナズオウを育てよう

Photo byWikimediaImages

日本の厳しい冬にも負けず夏も特別日除けなどを必要としない育てやすい花木ハナズオウ。花の咲く庭木をお探しの方におすすめの樹木です。栽培方法で特に難しい点や注意することはありませんが、できるだけおしゃれに見栄えよくしたいならば剪定に気をつけて樹姿にこだわってみるのがおすすめです。

冬場の寒肥と春の緩効性肥料という2回の肥料を忘れずにあげることで、その年のハナズオウの茂りを左右します。

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