アザレアについて
アザレアとは
日本で言う躑躅(ツツジ)類の総称です。しかし日本では、アザレアとツツジを区別することが。その場合は日本系の種類を「躑躅」西洋系の種類を「アザレア」と呼んだり、日本系の種類を「アザレア」西洋系の種類を「西洋アザレア」と呼んだりします。花は基本華やかですが日本系の種類よりも西洋系の種類の方が花びらが豪華で、その姿はまるでフリルのよう。鑑賞用向きな華やかさをより感じさせます。
開花時期
4月中頃~5月半ばあたりです。市場で見かけるようになるのが冬なので、冬季が時期だと思われていることも多いとか。しかし、開花時期は春から初夏の頃!冬に販売されるものは促成栽培(通常より短期で栽培する方法)で作られているため、本来の花咲く時期とは異なります。
誕生花日
誕生花日は、3月4日・3月7日・3月10日・3月19日・3月22日・3月25日・5月16日・8月4日・8月8日・11月28日・11月29日・12月13日・12月22日です。8月・11月・12月の誕生日もありますが、全体的には3月の誕生日が多い印象ですね。大切な人が3月生まれであるなら、花束のプレゼントに選んでみてはいかがでしょう?
アザレアの花言葉!その意味・由来は?
花言葉は「愛や節制系」
アザレアの花言葉は全12個!基本は「貴方に愛される幸せ」「愛されることを知った喜び」「愛の楽しみ」「愛の喜び」「恋の喜び」「私は初恋です」「私のために」といった恋愛系がメイン。他は健康系の「節制」「禁酒」「お体を大切に」や、恋愛系と健康系に結び付く「脆さ」「儚さ」があります。恋愛系は暖かな気持ちにさせてくれる花言葉にですね。華やかな花姿にピッタリです。
花言葉の意味と由来
アザレアが持つ「愛と恋」の花言葉は、花姿が由来です。華やかながら色によっては愛らしく、それを見た人に良い意味での愛を連想させたようですね。「禁酒」には、花名の由来となるギリシャ語azaleos(アザロス:乾燥の意)と禁酒を意味する英語dry(ドライ)が関係しています。dryは本来「乾燥」の意味ですので、同じく乾燥の意味を持つ「アザロス」とのつながりから「禁酒・節制・お体を大切に」の花言葉が誕生したと言われています。
色別の花言葉!白のアザレア編
白の花言葉は「満足系」
清らかな風味ながらフリル感際立つ白色アザレア。その花言葉は、恋愛系の「貴方に愛されて幸せ」と「愛を知った喜び」。そして、満足系の「満ち足りた心」「充足」です。白色系統の品種は、ムーンリバー・ホワイトムーン・琉球躑躅系・越の淡雪など。また、白色アザレアが誕生花となる誕生日は1月8日と3月9日です。
意味・由来
4つある花言葉のうち、「貴方に愛されて幸せ」と「愛を知った喜び」はアザレア全般の花言葉とよく似ていますね。そのため、由来は花姿だと言えます。「充足」や「満ち足りた心」といった満足系の様子を表す花言葉は、アザレアの中でも白色系統にしかないもの!これらの花言葉は、愛に満たされていることを表現する花言葉(貴方に愛されて幸せなど)から派生したものです。
色別の花言葉!ピンクのアザレア編
ピンク色の花言葉は「青春系」
時に儚げで、可憐な色合いを見せるピンク色系統のアザレア。その花言葉は1つだけ!それは、甘く儚い響きの「青春の喜び」です。ピンク系統の品種は、リボンローズ・アルバートエリザベス・ロマンスパール・ロザリー・久留米躑躅系・大山躑躅系・三葉躑躅系など。大山躑躅系は、色合いがとても濃いために紫色にも見えます。ピンク色といっても品種によって、濃いピンク色~肌のように淡い色のピンク色まで色彩にはかなりの差があります。
意味・由来
「青春の喜び」という花言葉は、アザレアの中ではピンク色の特有のもの!アザレアが持つ花言葉は「喜びに関した表現」が多い印象ですが、ピンク色に限ってはなぜ「青春」なのか?愛の花言葉でも通りそうな色ですが、アザレアのピンク色は華やかながら可憐であり、種類により儚くも見えます。そういった色合いのある花姿から、一時器の淡く甘い感情をイメージしたのでは?と考えられています。
色別の花言葉!赤のアザレア編
赤色の花言葉は「節度系」
ハッキリした色合いから紫がかった種類まで見られる赤色系統のアザレア。その花言葉は、「節制」そして「節度の愛」です。赤色系統の品種は、ヘルムートフォーゲル・紅姉妹・霧島躑躅系・山躑躅系・蓮華躑躅系など。ヘルムートフォーゲルに関しては濃いピンク色とも言えます。赤色アザレアを誕生花としている誕生日には、3月22日・8月8日・12月22日があります。
意味・由来
はじめに、「節制」の花言葉はアザレア全色にある基本の花言葉にもありましたね。この花言葉は「禁酒」から派生したものと考えられますが、お酒に限らず使える言葉でもあります。「節度の愛」は、花言葉「節制」と花姿がイメージさせる「愛や恋」の感じを組み合わせて誕生した花言葉です。
種類別の花言葉!山躑躅(ケンペル/トーチアザレア)
山躑躅(ケンペル/トーチアザレア)とは
山躑躅(ヤマツツジ)は、英名で「Kaempfer azalea(ケンペルアザレア)」や「Torch azalea(トーチアザレア)」と呼ばれています。日本に自生するアザレア(ツツジ)類の中では最も一般的な種類だと言われており、4月~6月に開花時期を迎える身近な花です!秋に落葉する春葉タイプと、秋に葉を出してそのまま冬越しする夏場タイプが存在。白花を咲かせる種類は白山躑躅と呼ばれ、他にも変種や自然交雑種が複数あります。
花言葉・意味・由来
山躑躅(ケンペルアザレア)の花言葉は、「燃える思い」です。山ツツジの英名の1つに「Torch azalea(トーチアザレア)」がありますが、トーチとは日本語で言う松明(たいまつ:割木や枯葉を束ねて火をつけた照明)のこと。そのように山躑躅の姿は、人に火や燃える様子を連想させるのです。したがって、花言葉「燃える思い」は山躑躅の花姿が由来となります。
種類別の花言葉!八汐躑躅(アルブレヒツアザレア)
八汐躑躅(アルブレヒツアザレア)とは
八汐躑躅(ヤシオツツジ)は、英名で「Albrecht's azalea(アルブレヒツアザレア)」と言います。紫八汐躑躅・赤八汐・白八汐といった種類があり、総じてアルブレヒツアザレアと呼ばれます。しかし、それぞれ種は違うようで見た感じから違いがあります。ちなみに、赤八汐は栃木県の県花です!八汐躑躅全般が誕生花となる誕生日は、5月6日とされます。
花言葉・意味・由来
八汐躑躅(アルブレヒツアザレア)の花言葉は、「愛の喜び」と「情熱」です。「愛の喜び」はアザレアが持つ基本の花言葉にあったものを同じで、鮮やかながら愛らしい花姿が由来。「情熱」は山躑躅のように、燃える様子を思わせる姿が由来ですね。火と言えば赤なので赤八汐の姿が由来かと思われがちですが、実際には紫八汐躑躅の方が赤に近い色なのです!そのため、紫八汐躑躅が咲かせる花色由来だと言えます。
種類別の花言葉!深山霧島(キュウシュウアザレア)
深山霧島(キュウシュウアザレア)とは
深山霧島(ミヤマキリシマ)は、英語で「Kyushu azalea(キュウシュウアザレア)と呼ばれます。花色は紫紅色・薄紅色・ピンク色があり、5月下旬~6月中旬あたりに開花時期を迎えます!気候が似ているためか、間違えて秋に開花してしまった様子もたまに見かけるとか。名前は、霧島に新婚旅行で訪れた植物学者が「深い山に咲く躑躅」の意味で名付けたことが由来。また、現在は鹿児島県の県花に指定されています。
花言葉・意味・由来
深山霧島(キュウシュウアザレア)の花言葉は、「情熱」と「自制心」そして「節制」です。文献により記載される花言葉に違いはありますが、大体はこの3つのいずれかが紹介されますね。「情熱」の花言葉は花姿、「自制心」と「節制」には花名の由来とdryが結び付けられた話が関係しています。
種類別の花言葉!皐月(サツキアザレア)
皐月(サツキアザレア)とは
皐月は英語で、「Satuki azalea(サツキアザレア)」と呼ばれています。直訳すると「サツキツツジ」ですが、日本でもそう呼ぶことがあります。皐月と躑躅の区別について疑問を抱く方も多くいますが、皐月は躑躅の園芸品種の一つ!つまり、端的に言えば同じ花です。皐月とツツジを大まかに区別するために、4月~5月半ばに開花時期を迎える種類を躑躅、5月下旬~6月上旬に開花時期を迎える種類を皐月と呼び始めたために区別の疑問が出るようになったとか。
花言葉・意味・由来
皐月(サツキアザレア)の花言葉は、「節制」です。「節制」はアザレア全般が持つ花言葉にありましたように、名前の由来となった乾燥の話が関係しています。躑躅=皐月であり、園芸品種としての種類が違うだけなので、花言葉にもこれといった違いがありません。それでも躑躅には躑躅の、皐月には皐月の魅力があるので、「なんだ同じ花か」と思わずそれぞれの鑑賞や成長を楽しみましょう!
アザレアは愛や節制に関した花言葉を持つ華やかな花!
華やかな花姿を由来とした「愛や恋」の花言葉が多く見られますが、名前の由来に関係する「節制」や「禁酒」もあります。赤・白・ピンクといった色により花言葉や誕生花の日が異なり、種類や開花時期にも違いが見られます。アザレアは園芸用だけでなく、大切な方へのプレゼントにも最適な姿と花言葉を持つ花です。ぜひ活用してみてくださいね!
アザレア(躑躅)が気になる方はこちらもチェック!
アザレア(躑躅)関連の情報が気になる方は、以下の記事も参考にどうぞ、アザレア(躑躅)が咲き誇る美しい景色が見られる場所や、日本の躑躅の花言葉についてをご紹介しています。躑躅や皐月の名前で昔から日本でも親しまれている花なので、その様子を趣きとして鑑賞する祭りが各地で開催されています。ただ、自然の生態のまま育つ植物だけに花の時期は限られています。歴史や楽しみ方など、観賞する上では知っておきたいこともありますよね。以下の記事ではそのようなことについてをご紹介しているため、気になる方にはおすすめです。アザレア(躑躅)は写真にも映える色合いをした花であり、祭りでは広くその光景が見られるため、足を運んでみてはいかがでしょうか?1人でも家族・友人・恋人とも最適な光景を楽しむことができるでしょう。
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