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日本国内で見られる!綺麗なピンク色に開花する花の一覧表!種類や特徴ごとに紹介!

ピンク色の花には薄い色や濃い色などさまざまな種類があり、雰囲気がかなり変わります。花の大きさや形もそれぞれ異なるので観察するとおもしろいですよ。ピンク色の花を一年草・宿根草・落葉ならびに常緑低木から選んでご紹介します。別名などの一覧表もご参考にしてください。
2021年7月6日
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目次

ピンクの花は濃淡もいろいろ

出典:ライター撮影

ひと口にピンク色といっても、さまざまな濃淡や色合いがあります。また、形や模様によってもピンク色の可愛いイメージとはニュアンスの異なる種類がある点もピンク色の花の魅力です。

ピンク色の花を一年草・宿根草・落葉ならびに常緑低木でピックアップしました。いろいろチェックして好きなピンク色の花を見つけてくださいね。(この記事は2021年7月3日時点の情報です)

ピンクの花:一年草5選

一年草5選の一覧表

  花の名称 別の名称 科・属 原産地 開花時期
ペチュニア ツクバネアサガオ ナス科ツクバネアサガオ属 南アメリカ中東部亜熱帯~温帯 3月~11月
ジニア 百日草 キク科ヒャクニチソウ属 メキシコを中心に南北アメリカ 5月~11月上旬
ニチニチソウ ビンカビンカ キョウチクトウ科ニチニチソウ属 マダガスカルを中心とする熱帯~亜熱帯 5月~11月
センニチコウ センニチソウ ヒユ科センニチコウ属 熱帯各地 5月~11月
スターチス ハナハマサジ イソマツ科イソマツ属 世界中の海岸、砂漠、荒れ地 5月~7月

ピンクの花の一年草は、春から夏、秋までの人気の種類を一覧表にしました。ほとんどが開花時期の長いものばかりで、シーズン中は適切に栽培管理をすることで長く楽しめます。切り花におすすめのピンクの花もあるのでチェックしてください。

ピンク色の花①ペチュニア

出典:ライター撮影

ナス科ツクバネアサガオ属のペチュニアは、南アメリカ中東部の亜熱帯から温帯地域が原産の一年草です。草丈は10~30センチほどで、花径5センチほどのピンクや赤、青や紫などの五弁の花を開花期の3月~11月の長期間咲かせます。

葉にべたつく細かい毛がありますが、病害虫から身を守るためのものです。小輪から大輪、八重咲などと花弁の付き方がさまざまで、園芸品種によって毎年育てる楽しみができることでしょう。

ピンク色の花②ジニア

出典:ライター撮影

百日草との別名称もあるジニアは、次々と花を咲かせる開花期間の長い一年草です。キク科ヒャクニチソウ属で、原産地はメキシコを中心にした南北アメリカとなります。15~100センチほどの草丈になり、開花期の5月~11月にはピンクや赤、白、オレンジなどの花が見ごろとなるのです。

一重咲きもシンプルで可愛いですがゴージャスな丸弁のダリア咲きが人気です。花弁と雄しべがある中心部のボリューム感を楽しみましょう。

ピンク色の花③ニチニチソウ

出典:ライター撮影

キョウチクトウ科ニチニチソウ属のニチニチソウ(日々草)はマダガスカルなどの熱帯から亜熱帯地域が原産の一年草です。草丈は10~80センチほどで、開花期の5月~11月に五弁の可愛い花を付けます。

花は薄いピンク以外に赤や白、紫があり、夏は涼し気な紫色が人気の耐暑性に強い性質です。矮性・高性・這い性の3タイプがあるので場所によって変えましょう。別な名称はビンカですが、別属のニチニチソウ属の学名となります。

ピンク色の花④センニチコウ

出典:ライター撮影

ヒユ科センニチコウ属のセンニチコウ(千日紅)は熱帯地域原産の一年草となります。草丈は15~70センチほどで、丸いボンボンのような可愛いピンクの花を先端に付けます。しかし花に見えるピンクの部分は葉が変形した″苞″で、観賞するのは苞の部分なのです。

ドライフラワーにしてもあせにくく、名称どおりの特徴となります。種類によって多年草や冬越し可能なものもあり、特にファイヤーワークスという名称の種類が人気です。

ピンク色の花⑤スターチス


出典:ライター撮影

イソマツ科イソマツ属のスターチスは一年草ですが、種類によっては二年草や多年草、半低木のものもあります。草丈は10~150センチほどで、ピンク色に見える″萼″とその中に小さな花を付けます。

世界中の海岸や砂漠、荒れ地で300種類が自生し、日本の海岸にも仲間のイソマツやハマサジが自生するのでチェックしてみましょう。日持ちがよいため切り花として流通している種類は、交雑種を改良した宿根スターチスとなります。

ピンクの花:宿根草10選

宿根草10選の一覧表

 

  花の名称 別の名称 科・属 原産地 開花時期
アルメリア ハマカンザシ イソマツ科ハマカンザシ属 北半球 3月~5月
アキレア セイヨウノコギリソウ キク科ノコギリソウ属 北半球 5月中旬~8月中旬
アッツザクラ  ロードヒポキス キンバイザサ科 ロードヒポキシス属 南アフリカ 5月~6月
ジャコウアオイ ムスクマロウ アオイ科ゼニアオイ属 ヨーロッパ 5月~7月(種類による)
ゲラニウム  ゲラニューム フウロソウ科フウロソウ属 多くはヨーロッパ、アナトリア、ヒマラヤ~中国南西部 4月~6月
ヒメナデシコ ダイアンサス ナデシコ科ナデシコ属 ヨーロッパ、北アメリカ、アジア、南アフリカ 4月~8月(四季咲きの園芸品種もある)
ガウラ 山桃草・白蝶草 アカバナ科ヤマモモソウ属 北アメリカ 5月~11月(秋咲き種もある)
ベロニカ ルリトラノオ オオバコ科クワガタソウ属 主に北半球 4月~11月(春咲き、夏咲き、秋咲き)
ラムズイヤー ワタチョロギ シソ科イヌゴマ属 オーストラリア以外の温帯、亜熱帯 5月中旬~7月
ジギタリス キツネノテブクロ(狐の手袋) オオバコ科キツネノテブクロ属 ヨーロッパ、北東アフリカ~中央アジア 5月~6月

ピンクの花の宿根草10選を一覧表にまとめました。花の名前は英名だとぴんと来なくても、和名だと分かりやすいものが多いですよね。小さな花のかたまりの種類やユニークな形の花などを集めたので、ぜひご参考にしてください。

ピンク色の花①アルメリア

出典:ライター撮影

イソマツ科ハマカンザシ属のアルメリアは、日本の名称でハマカンザシともいいます。原産地はヨーロッパや北アフリカなどの北半球となり、春の3月~5月ころに開花する多年草です。

草丈は5~60センチほどになり、細長い茎の先に真ん丸な可愛いピンク色の花を付けます。まるでかんざしのような様子が和名での名称になっているのです。花の種類はピンク以外に赤や白もあり、全色を植えるとにぎやかなガーデニングになります。

ピンク色の花②アキレア

出典:ライター撮影

キク科ノコギリソウ属のアキレアはノコギリソウの仲間で、温帯地域の北半球では100種類ほどが自生しています。日本では帰化して別な名称のセイヨウノコギリソウとしても知られている多年草です。

草丈は5~120センチほどで、開花期は5月中旬~8月中旬です。野生種は白や薄い桃色が多く観られますが、園芸品種は濃いピンク色や黄色などの種類もあります。止血作用や健胃作用などの効果が期待できるハーブとしても人気です。

ピンク色の花③アッツザクラ

出典:ライター撮影

キンバイザサ科ロードヒポキシス属のアッツザクラの減産地は、名称とは裏腹に北太平洋のアッツ島ではなく南アフリカとなります。高山植物のように見えますが、原産地から察せられるように半耐寒性球根植物なのです。

サクラやサクラソウは五弁ですがアッツザクラは六弁の園芸品種となります。草丈は5~15センチほどで、5月~6月の開花時期に美しい姿を見せてくれるのです。小鉢でも楽しめる可愛いらしさが特徴となります。

ピンク色の花④ジャコウアオイ

出典:ライター撮影

アオイ科ゼニアオイ属のジャコウアオイは、ハーブでも知られているマロウの仲間です。ヨーロッパ原産の多年草で、70センチの茎の先に5センチほどの五弁の花を5月~7月頃に咲かせます。

ジャコウアオイにはいろいろな種類があり、″アップルブロッサム″で知られている薄いピンク色のジャコウアオイは特に人気です。ジャコウアオイはムスクマロウという別な名称があるとおり、葉にかすかな麝香(ジャコウ)の香りがします。

ピンク色の花⑤ゲラ二ウム

出典:ライター撮影

フウロソウ科フウロソウ属のゲラニウムは、ヨーロッパやアナトリア、ヒマラヤから中国南西部が原産となります。いろいろな種類があり、北国ではグランドカバーとして使える高山植物の種類が人気です。

10~30センチほどの茎に開花期の4月~6月ころ、薄いピンクや白、紫の5弁の花を咲かせます。固有品種を作りやすく、北海道ではチシマフウロ、屋久島ではヤクシマフウロなどが有名なので機会があれば確認してみましょう。


ピンク色の花⑥ヒメナデシコ

出典:ライター撮影

ナデシコ科ナデシコ属のナデシコにはダイアンサス属という仲間があり、日本にはカワラナデシコなどの4種が自生しています。ダイアンサスの原産地はヨーロッパや北アメリカ、アジア、南アフリカと幅広く、世界の分布数は300種類もあるのです。

10センチほどの茎に、開花期の4月~8月には薄い五弁のピンク色の花を咲かせます。白や赤、黄、黒などもありますが、ナデシコはピンクが最もしっくり来るのではないでしょうか。

ピンク色の花⑦ガウラ

出典:ライター撮影

ガウラは原産地が北アメリカのアカバナ科ヤマモモソウ属ですが、和名は″山桃草″で別な名称では″白蝶草″といいます。50センチほどの茎に咲かせる白・ピンク・赤の花の開花期は長く、5月~11月ころです。

一般的な花色は白ですが、濃いピンクで花弁の外側が淡いピンクの″あかね″、赤に近い濃いピンクの″小紅″などの品種も人気です。耐寒性も耐暑性も強くグラウンドカバーにできることもあり、ここ数年注目されています。

ピンク色の花⑧ベロニカ

出典:ライター撮影

オオバコ科クワガタソウ属のベロニカは主に北半球で広く分布し、5~1メートルほどの茎にピンクの他に紫や白の花を、4月~11月に開花させます。別名を″ルリトラノオ″といい、縦にまっすぐに伸びる姿が美しいとボーダーガーデンで人気です。

世界に300種類ほどもあり、直立する種類以外に這う性質のものもあります。日本で観られるのは帰化植物も含めて20種ほどで、山陰地方の海岸で観察できるのが″トウテイラン″です。

ピンク色の花⑨ラムズイヤー

出典:ライター撮影

シソ科イヌゴマ属のラムズイヤーは、名称どおり羊の耳のような触り心地が気持ちよい、オーストラリア以外の温帯や亜熱帯が原産の多年草です。別な名称をワタチョロギといい、やはり触感が由来となっています。

開花期の5月中旬~7月ころ、30~80センチの茎にピンクや紫の花を咲かせます。色もシルバーリーフで美しく、ピンクの花と共にガーデニングにアクセントを与えてくれることでしょう。

ピンク色の花⑩ジギタリス

出典:ライター撮影

オオバコ科キツネノテブクロ属のジギタリスは花弁の内側に斑点があり、怪しげな美しさを漂わせています。和名での名称がキツネノテブクロというとおり、その形もユニークで独特です。

原産地はヨーロッパや北東アフリカから中央アジアとなっており、5月~6月に30~180センチほどの茎にピンクや白、オレンジや紫などの花を咲かせます。全草に毒性がありますが、強心利尿薬などの薬草としても人気ですよ。

ピンクの花:落葉・常緑低木4選

落葉・常緑低木4選の一覧表

  花の名称 別の名称 科・属 原産地 開花時期
カルミア アメリカシャクナゲ ツツジ科カルミア属 北アメリカ東部 5月上旬~6月中旬
シモツケ キシモツケ バラ科シモツケ属 日本・朝鮮半島・中国 5月中旬~6月
サツキ ツツジ ツツジ科ツツジ属 日本 5月下旬から6月中旬
クレマチス テッセン キンポウゲ科センニンソウ属 北半球各地 4月中旬~10月(種類による)

美しいピンク色の花は、数多くの落葉・常緑低木でも観られます。カルミアのように精巧な形をした種類やたくさんの小花を付けるシモツケなどを集めました。同じピンクでも種類によって異なる、可愛い色合いをお楽しみください。

ピンクの花①カルミア

出典:ライター撮影


ツツジ科カルミア属のカルミアは別の名称をアメリカシャクナゲといい、北アメリカ東部原産の常緑低木です。樹高は2~3メートルほどで、開花期は5月上旬~6月中旬となっています。

ツボミがコンペイトウのようで、開花するとお姫様のドレスような凝った形が印象的です。開いた花を観ると、雄しべの先が花弁のくぼみに収まっており、飛来した昆虫などが触れると飛び出て花粉を散らせるというユニークな仕組みを持っています。

ピンクの花②シモツケ

出典:ライター撮影

バラ科シモツケ属のシモツケ(下野:栃木県のかつての名称)は濃いピンク色が可愛い、日本や朝鮮半島、中国に分布する落葉低木です。樹高は0.5~1メートルほどで、開花期は初夏の5月中旬~6月となります。

枝先に紅色の小さな花をたくさんつける様子は、桃色の線香花火が飛び散っているようです。花色や葉色が変色した園芸用の種類が多くあり、春から秋口までは開花時期以外でも、美しい葉色を楽しめる植物とされています。

ピンクの花③サツキ

出典:ライター撮影

ツツジ科ツツジ属のサツキは日本原産の常緑低木で、五弁の花の開花期は5月下旬~6月上旬となっています。樹高は50~1.5メートルほどで、花の色はピンクの他に白や紫、赤などがありますが、ピンクが一番好まれているようです。

数多くのツツジの園芸品種を区別するため、4月~5月中旬に開花するものは「ツツジ」で、5月下旬~6月上旬に開花するものを「サツキ」となっています。明るくて華やかな雰囲気を楽しみましょう。

ピンクの花④クレマチス

出典:ライター撮影

キンポウゲ科センニンソウ属のクレマチスは、北半球の各地に分布するつる性の低木・花木・草花で、つるの長さは20~3メートル以上になります。開花時期は種類によりますが、4月中旬~10月までと長く楽しめるのも魅力です。

花の種類はピンクの他に白や黄色、青、茶などがあります。園芸品種も多くつくられ、最近人気なのは写真の″プリンセス・ダイアナ″です。チューリップ形のショッキングピンクが個性的で可愛いですね。

ピンクの花を愛でて癒されよう!

出典:ライター撮影

花を観ていると穏やかになりますが、特にピンク色の花は優しい気持ちになれます。ピンク色にもいろいろなニュアンスがあり、花によって受ける印象も異なります。形やサイズの違いもぜひお楽しみください。

ピンク色の花だけを組み合わせてガーデニングをしたり、フラワーアレンジメントにしたりするのも楽しそうですね。可愛いピンク色の花の栽培に挑戦してみてはいかがでしょうか。

他の色の花が気になる人はこちらもチェック!

ピンク色の花もきれいですが、黄色や赤、白もガーデニングには欠かせない花色です。ピンクは優しい気持ちに、黄色は元気に、赤は情熱的に、そして白い花は気持ちを落ち着かせてくれる気がします。これらの素敵な色の花についてもチェックしてみてください。