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カブトムシの幼虫が動かない!4つの原因や、死んでる可能性がある状態について解説!

カブトムシ飼育をしていると幼虫がケースの中で動かないので大丈夫かというお悩みを耳にします。死んでるのではないかと心配になるのでしょう。カブトムシの幼虫が動かない理由と原因はいくつかあります。死んでる可能性もありますが注意して見ると死んでるかどうか確認できます。
更新: 2023年12月30日
佐藤3
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目次

はじめに:カブトムシの幼虫が動かないのは

大丈夫?カブトムシの幼虫が動かない原因は

出典:https://photo-ac.com/

もともとカブトムシの幼虫はそれほど活発に動く昆虫ではありませんが、飼育ケースの中で動かないと死んでるのではないかと心配になりますね。見た時たまたま動かない場合もありますが、様子によっては動かない=健康ではない場合も少なくありません。

カブトムシの幼虫が動かない場合、死んでるのかそれともほかの原因があるのか簡単に確認できる方法があります。

幼虫が動かないのは死んでるだけじゃない

もし飼育ケースの中で動かないカブトムシの幼虫が実は死んでるのではなく他の理由であった場合、間違えて処分してしまわないようしっかりと見極める必要があります。

今回は気になるカブトムシの幼虫が動かないという状態の理由やその原因・健康なものと死んでるものの見分け方をご紹介しましょう。

カブトムシの生態について

最初はカブトムシの基本情報と幼虫の特徴・幼虫時期の大まかな変化とその時期の目安となる季節をごらんいただきましょう。これは知っておくとあとあとカブトムシ飼育で困ったときに役立つこともありますよ。

カブトムシの基本情報

Photo by yto

科・属 コガネムシ科カブトムシ亜科真性カブトムシ族
学名 Trypoxylus dichotomus
分布 日本や中国・台湾・インドシナなど東アジア
好む木の種類 クヌギ・アベマキ

カブトムシの幼虫の特徴と見た目

出典:https://photo-ac.com/

甲虫類の幼虫はどれも似たような形をしています。ジムシ型と呼ばれるその形は丸く皮膚は冷たくすべすべとしていて、土を食べるためか体の中でも頭と反対側の先端付近は黒ずんだ色をしていることがあります。

このジムシ型の虫はあまり動かない昆虫としても知られていて、ほとんど丸まった形でじっとしていることが多いでしょう。カブトムシの幼虫もこのジムシ型の特徴をもった昆虫です。


カブトムシの幼虫の変化と時期

カブトムシの幼虫が動かないと心配になったときに知っておくとよいのが、この昆虫の成長に関する変化とそれがいつごろの季節なのかという時期についてです。

普通なら活発に動いているような時期に動かないなら死んでるという可能性もありますし、逆に一般的な健康な個体であってもほかのカブトムシの幼虫たちも静かにほとんど動かない時期であれば、見た目や行動に危険な特徴が出ていない限り大丈夫なことが多いとわかります。

カブトムシは変体を繰り返して成虫になる

カブトムシは卵で生まれます。産卵時期は春と秋。卵から孵化したあと幼虫になりますが、合計2回脱皮をして三齢幼虫となり冬越しするのが一般的です。

そのあとさなぎとなってしばらく過ごしてから成虫へと羽化します。この時期はカブトムシだけでなくほとんど、さなぎを経験する昆虫は動かないでじっとしているのでこのタイミングに関しては動かないのもそれほど心配ではありません。

カブトムシの幼虫が動かない理由は

それではまずはカブトムシの幼虫が動かないときの原因から見ていきましょう。カブトムシの幼虫が動かないのにも理由はいろいろあります。

その原因と思われることをこれからひとつひとつ解説しますので、飼っているカブトムシの幼虫の環境や動かない時期などと合わせてどれが原因なのか探っていきましょう。

カブトムシの幼虫が動かない原因1.冬眠

Photo byFilmbetrachter

カブトムシは成虫だけでなく幼虫も冬になると冬眠します。冬眠とは寒い気温が苦手な動物が自分を眠った状態にしてあたたかくなるまで過ごす期間をいいます。

日本に生息するカブトムシの幼虫ならば具体的な時期は晩秋11月の中-下旬あたりから翌年の春3月くらいまでの期間といわれているので、この時期にカブトムシの幼虫が動かないのであれば冬眠の可能性が高いといえるでしょう。

カブトムシの幼虫が動かない原因2.変体

冬眠の時期よりも早い段階でカブトムシの幼虫が動かない場合は変体してこれから蛹化するタイミングなのかも知れません。蛹は幼虫よりもずっと動かないですがそれに変わる途中でも動きが遅くなっていつ見ても動かないと感じることもあるからです。

蛹化の時期は冬眠後の春あたたかくなってから。もう暖かくなってきたのにカブトムシの幼虫が動かないなと感じたらこの蛹への変体時期という場合もあるでしょう。

カブトムシの幼虫が動かない原因3.衰弱

出典:https://photo-ac.com/

カブトムシの幼虫も弱ってしまうことはあります。主に飼育下では環境の中の気温と水分に健康や成長が大きく影響されるといわれますので、暑すぎた・水をあげすぎたなどで衰弱するのです。

これはカブトムシの幼虫が活発に動く時期でありながら動かない・冬眠から目覚める時期なのにまだ動かないなどいつでもありえます。なかなか変体しないのもこの飼育環境が影響しますので合わせて考えてみてください。

カブトムシの幼虫が動かない原因4.死亡


最後の原因は死んでしまっているということです。衰弱したカブトムシの幼虫がそのまま死ぬということがほとんどで、弱っていく傾向が何かしらに現れてきます。その期間が短いと衰弱を観察できないまま見たら幼虫が動かない・死んでるというケースです。

動かないカブトムシの幼虫の生死の確認方法

以上4つの原因を主にその時期などから見極める方法とともに紹介しましたが、ほかにも生きているか死んでるかを確認する方法はあります。ここでは注意して観察したいその生死の確認方法について詳しく解説しましょう。

動かないカブトムシの幼虫確認1.日数

フリー写真素材ぱくたそ

もともとカブトムシの幼虫は動きがゆっくりで見ているタイミングでたまたま動かないということもありえます。また寒くなりかけで少し前から冬眠の準備に入っているということも。

まず注意したいのはどのくらいの期間動かないのか、そのときの飼育環境は寒くないか?などを確認してみましょう。いつ見てもあまり長く動かない・温かい時期なのに動かないそんなときは衰弱か死亡を疑います。

孵化したての幼虫もはじめは動かない

たまごから孵化したてのカブトムシの幼虫もしばらくの期間動かないので大丈夫かな?と思われる方も多いそうです。これの見分け方は幼虫のサイズ。一齢幼虫ですのでまだまだとても小さな体つきをしています。

観察してみて幼虫のサイズが小さければまだ生まれたてで動かないこともあるのでこちらもそのまま観察を続けていきましょう。マットをエサとして食べるようになると動くようになるといわれています。

成虫に羽化する前の蛹も動かない

これは幼虫ではなく蛹なのですが、成虫に羽化する前は動かなくなります。幼虫の飼育をしているとわかるのですが蛹になってもカブトムシは時々けっこう動きます。蛹なのに動く!と逆に驚くくらいびくんと跳ねるような動きや横に首を振るようなを様子を見せるでしょう。

これも羽化して成虫になる前には動かないようになるのでこのときも少し心配になるかも知れないですが、時期が羽化前ならまず観察して成虫になるのを待ちましょう。

動かないカブトムシの幼虫確認2.色

衰弱か死んでるかを疑ったときに目安となる注意したい確認方法に色があります。カブトムシの幼虫は基本的に最初は白いいろをしていて、脱皮をして蛹に近づくにつれてほんの少しベージュがかった色が付いて見えます。蛹になる直前にはその色も濃くなってごくごく薄い茶色に近い色に見えるでしょう。

幼虫の段階で確認できる色は以上ですがこれ以外に黒っぽい・真っ黒などという場合、それは衰弱から死んでるカブトムシの幼虫の色の特徴にマッチしてしまっています。

動かないカブトムシの幼虫確認3.カビ

出典:https://photo-ac.com/

カブトムシの幼虫にカビのようなものが生えている。色も黒っぽい。そんなときは死んでいます。通常健康なカブトムシの幼虫でカビが生えているというのはありません。

もし何かの病気に感染しているとしても他の同じケースの中の幼虫のためにも、そのような個体は死亡が確認できなくても隔離して様子をみるとよいでしょう。


動かないカブトムシの幼虫確認4.ふん

最後の注意してほしい確認方法はカブトムシの幼虫のふんです。幼虫は動かないように見えても生きていれば土をエサとしてふんをします。カブトムシは甲虫の中でも大食いといわれていますので、エサもたくさん食べそのふんの数も正常に成長していればかなりのものとなるでしょう。

これまでと比べてふんの量(エサの量)が減っていなかったら単に動かないようにタイミングで見えていただけですぐに健康を心配する必要はありません。もう少し様子を見たり色がおかしくなってきたなと感じてはじめて衰弱や死亡を視野に入れます。

まとめ:動かないカブトムシの幼虫は確認を

カブトムシの幼虫が動かない!大丈夫な場合も

Photo byzimt2003

カブトムシの幼虫もいつも動いている・止まっているわけではありません。止まっているときもあるでしょうし、活発に動く環境・時期も存在します。

見た時にたまたま動かない時ばかりだったということも考えられるので、動かない=死亡と考えずまずはその時期や色・環境などと照らし合わせて、どのケースかわからないときはしばらく様子を見てみるとよいでしょう。死亡すれば確実に色が黒くなってきてわかります。

観察するため移し替えても

色はまだ黒くはないけれど、長い間動かないので心配という個体は要観察のために別の個体とは離して単独で飼育できればした方がよいです。単独飼育に向いているペットボトルの飼育ケースDIYの方法もご紹介していますので下記おすすめリンクから飛べるようにしておきますね。

カブトムシの幼虫が気になる方はこちらもチェック

今回はカブトムシの幼虫が動かいケースで考えられる原因やその見分け方確認方法を解説しましたが、このほかにも人気のカブトムシ飼育についてたくさんの記事を発信しています。メスに卵を産ませる方法やカブトムシを長生きさせる飼育は多くの人がチェックする人気記事ですので、是非見てみてくださいね。