カブトムシの幼虫を育てよう
夏休みになると、カブトムシを飼育する人が増えます。特にカブトムシ好きの間では、幼虫からカブトムシを育てる人も多いです。カブトムシは、6月中旬から8月下旬の時期に成長として活動し、8月から9月の時期に産卵を行います。
さらにそこから翌年の6月上旬ごろまでは、幼虫として成長していくのです。しかし幼虫であるカブトムシはまだ、角がなく性別の見分け方が難しいと言われています。しかしポイントを知れば、見分け方も簡単です。
カブトムシのは幼虫期間が長い
カブトムシは、成虫の時期よりも幼虫の時期が長い昆虫。生まれたばかりの幼虫は1㎝ほどで、見落としてしまうこともあります。そんな小さなカブトムシの幼虫は、長い幼虫期間を経て、10㎝ほどの成虫になるのです。
カブトムシは生まれつき性別が決まっていますが、幼虫の際は見た目での判断が難しいのも特徴です。しかしよく観察してみると、幼虫でもオスかメスかの判断をすることができます。
カブトムシの性別を見分ける時期とは
カブトムシは幼虫の間、ずっと同じ大きさではありません。カブトムシの幼虫は、脱皮ごとに成長段階を3つに分け成長します。生まれたばかりは初令幼虫といい、そこから10日ほどでさらに脱皮して、二令幼虫と呼ばれる一回り大きなカブトムシの幼虫に成長するのです。
さらに20日ぐらいすると三令幼虫になり、この期間が幼虫時期で1番長く、どんどん大きく成長します。さらに三令幼虫になると、オスかメスかの見分け方もしやすいです。
カブトムシの幼虫の性別の見分け方
カブトムシを幼虫の間に、オスかメスが判別する方法は、幼虫でも三令幼虫の時期に見分け方を行うことができます。まず、カブトムシのお腹を見て、おしりの上の部分をチェックするのです。そこにV字の模様があるか見てみましょう。
このV字の模様がある場合は、オスです。メスの場合は、成長した幼虫にはおしりの部分が白くなるという判別方法もあります。カブトムシのオスとメスはこの方法による見分け方が一般的です。成長するにあたって、見分け方も簡単になります。
幼虫をしっかり観察しよう
カブトムシの幼虫がオスかメスかの性別を判別するには、しっかりと観察することが大切になってきます。幼虫の成長段階に合わせて、性別の判別ポイントをチェックしてみましょう。
判別方法がよくわかなない場合は、図鑑などに記載されている、見分け方の写真を参考にしてみるのもおすすめです。ちょっとした違いで、オスかメスかの判別が可能になります。もしも、判別が難しい場合は、さらに成長するのを待ってみるのもいいでしょう。
見分け方がしやすいようにするには
カブトムシの幼虫の成長を見ながら、オスかメスかの見分け方をしたい場合は、飼育をペットボトルなどに行うのもおすすめです。幼虫を1匹ずつペットボトルなど透明の容器に入れて飼育することで、オスかメスか判断しやすくなります。
また、幼虫の成長には水分と温度も大切です。カブトムシの幼虫は温度の変化が苦手なので、温度の変化が少ない場所で管理してみて下さい。もし湿気が多すぎると死んでしまうこともあるので、注意が必要です。
春の時期には見分けも簡単になる
カブトムシの場合は、3月から4月の時期になるとさなぎになります。その分、だんだんオスかメスかの形ができてくるので、見分けも簡単です。さなぎの間は、オスかメスかの見分けに、触ったりしないように注意が必要になります。
だいたいさなぎの時期は1か月ほどで、カブトムシの体も硬くなっていきます。この時期になると、お腹を見なくても角による性別の見分け方ができるようになってくるので、確認しやすいです。
カブトムシと他の幼虫の見分け方
カブトムシの幼虫は、カナブンやクワガタの幼虫とよく似ています。そのため、幼虫の時点でどの虫か区別するには、ポイントを抑えておく必要があるのです。カブトムシとカナブンやクワガタの幼虫の違いをチェックしてみましょう。
カブトムシとカナブンの幼虫の見分け方
カブトムシは自分で飼育したカブトムシが産んだ幼虫を育てる方法と、幼虫を見つけてきて、育てる飼育方法があります。カブトムシの幼虫はカナブンの幼虫とよく似ているので、見分け方に注意が必要です。
カブトムシの幼虫は、だいたい土の中にいますが、お腹を下にして歩くのに対して、カナブンの幼虫は背中を下にした状態で歩きます。このお腹の違いによる見分け方をして、カブトムシとカナブンの幼虫を間違えないようにして下さい。
より詳しい見分け方とは
より詳しいカブトムシとカナブンの幼虫の見分け方なら、頭の部分の斑点による見分け方もいいでしょう。カナブンは頭の色合いが茶色になります。カブトムシはカナブンに比べると幼虫の頭はこげ茶色になっているので、頭の色による見分け方が可能です。
また、カナブンは幼虫にしっかり体毛もあるので、カブトムシとの見分け方が簡単にわかることでしょう。
カブトムシとクワガタの幼虫の見分け方
カブトムシとクワガタも幼虫の見分け方があります。カブトムシとクワガタの幼虫の見分け方をする方法は、おしりです。カブトムシの幼虫はおしりに横に割れ目があるのに対して、クワガタはおしりに縦に割れ目があります。
この見分け方を参考にして、カブトムシとクワガタの幼虫の判別を行ってみて下さい。どちらもクヌギなどの木の近くに住んでいるので、土の中から幼虫を取り出したら、何の虫なのか特徴の見分け方を行って判別してみましょう。
もっと詳しい見分け方を知ろう
カブトムシとクワガタの見分け方の違いは体毛を比較すると、カブトムシの方が毛が多くあります。さらに頭部の色の違いを見ると、カブトムシは茶色っぽいのにクワガタは、オレンジのような色をしているので、色による見分け方は簡単です。
カブトムシとクワガタの幼虫の見分け方がよくわかならい場合は、参考になる写真を見ると、その見分け方による違いがよく分かります。お腹だけではなく、お腹以外の部分での幼虫の見分け方で判断してみて下さい。
カブトムシの幼虫の育て方
カブトムシの幼虫の性別を判断する際は、しっかりとした育て方を行うことも大切です。カブトムシの幼虫は飼育も難しく、コツを抑えてしっかりと管理することが大切になります。カブトムシの幼虫を育てる際は、幼虫に合った環境作りが大切です。
まず昆虫ケースなどにカブトムシの幼虫が好む腐葉土などを敷いておきましょう。幼虫の飼育には専用の昆虫マットを使うのもできます。
昆虫マットは交換が必要
カブトムシの幼虫を育てるのに、腐葉土ではなく、昆虫マットを使用する場合は、定期的に交換を行う必要があります。交換するのは、カブトムシの幼虫の糞が多くなってきたタイミングです。カブトムシの幼虫の場合は、2か月に1度ぐらいのタイミングで交換するのがいいでしょう。
また、昆虫マットが不衛生だと炭酸ガスが発生してカブトムシが呼吸できなくなる場合があります。それを防ぐためにも定期的に昆虫マットを確認しましょう。
幼虫が動かない時の判断とは
カブトムシの幼虫の見分け方していると、動かないと時があると思います。それが寒い季節なら、気温の上昇と共に活動し始めるので、心配はありません。
また、見分け方をする前のさなぎの段階はだんだん動かなくなります。これは成虫になる前の5月頃に多いです。この時は、カブトムシの幼虫が動かなくても問題はありません。
しかしカブトムシの幼虫が黒くなって動かないなどの症状ある場合は、うまく成虫に向けて成長できていないことがあるので、チェックしてみて下さい。
カブトムシが成虫になったら
カブトムシが成虫になったら、直射日光が当たらない場所で飼育するのがおすすめです。カブトムシは夜行性なので、夜に活動することが多いのが特徴になります。夏は温度が上がりやすくなるので、日当たりや風通しのいい場所で飼育しましょう。
また、1つの虫かごに多くのカブトムシを入れて飼育するのもよくありません。喧嘩したりしてストレスがかかってしまいます。成虫になった際の、環境によってもその後、卵を産み幼虫になる可能性が変わってきます。
オスとメスを入れる
1つの虫かごにオスとメスのカブトムシを1匹ずつ入れると産卵する可能性が高くなります。隠れる場所などを木などで作ってあげると落ちついて産卵を行うことができることでしょう。
成虫になったカブトムシをしっかりと管理すれば、産卵を行いまた、幼虫から飼育することができます。毎年しっかりと管理すれば、夏の時期に立派なカブトムシを楽しむことができることでしょう。産卵を期待するのなら、広いスペースでオスとメスの1匹ずつ入れて飼育してみて下さい。
カブトムシの寿命
カブトムシの寿命はだいたい3か月から半年と言われています。つまり、産卵をして死ぬことが多いのです。しかし中には、1年以上生きるカブトムシもいます。長くカブトムシの成虫を楽しむのなら、環境の管理と餌やりは欠かせません。
カブトムシの餌は果実などを与えるよりも、市販の昆虫ゼリーを与えるのがおすすめです。餌はなくなったタイミングで新しいのに交換しましょう。餌がないと喧嘩の原因になるので、注意して下さい。
まとめ
カブトムシの幼虫はオスとメスとの見分け方も難しく、成虫になるまでわからないと思っている人もいます。しかしお腹の部分をチェックしてみると、幼虫でもオスとメスの見分け方を行うことができることでしょう。
また、カブトムシの幼虫やカナブンやクワガタなど他の幼虫との見分け方も難しいです。それぞれお腹だけではなく、色や体毛などの違いがあるので、違いを理解してカブトムシの幼虫かどうか見分けてみて下さい。
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