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【朽木で集団生活する】チビクワガタの生態講座!幼虫から成虫までの成長段階も解説!

チビクワガタは日本に分布していて主に朽木で集団生活をしているクワガタムシの種類です。サイズや形がよく似た見間違いが多い昆虫にマメクワガタもいます。今回はチビクワガタが幼虫から蛹化後羽化して成虫になるまでの寿命や生態、チビクワガタ飼育のえさについても解説します。
2021年7月11日
佐藤3

はじめに:チビクワガタの生態を解説

朽木で採集できるとてもチビなクワガタムシ

チビクワガタというクワガタムシの種類をご存知ですか?よくゴミムシと見間違いされてクワガタムシとは思わなかったという方も多いですが、一部の昆虫好きな方にとっては人気のある甲虫類のひとつとなっています。

サイズが小さいことと集団生活ができるということで、狭い室内の飼育においてもたくさんの数を所持することが可能であったり、そのほかにもほかの甲虫類にはない生態が飼っていて非常に興味深い虫です。


チビクワガタの分布や集団生活も解説

今回はそんなまだまだ知らない人も多いチビクワガタという面白い生態を持つクワガタムシの基本情報から、マメクワガタとの見た目の違いや見分け方のポイント・寿命や成虫のかわったえさや幼虫の育て方などについてもご紹介していきます。

分布や見た目の特徴などチビクワガタの基本情報

チビクワガタの分類や見た目の解説からまずはご覧いただきましょう。サイズが小さいこともあり似た昆虫類との見分け方が苦手という方も多いクワガタムシの種類です。

特に同じなかまとして違いがわからない代表格のマメクワガタとの見分け方をピックアップして特徴をご紹介します。

チビクワガタの基本情報


分類 クワガタムシ科クワガタムシ亜科チビクワガタ属
分布 日本では関東以南の本州・伊豆諸島
学名 Figulus
採集場所 朽木や人里でも落ち葉の多いところにいる

オガサワラチビクワガタは地域限定の昆虫

チビクワガタの仲間にはマメクワガタを含めていくつかの種類がありますが、世界規模でいってもそれほど種類は多くありません。その中でも特に日本の小笠原諸島に分布するオガサワラチビクワガタは世界最大級のチビクワガタとして有名です。

チビクワガタの見た目の特徴


チビクワガタと名前がつくくらいミニチュアサイズでその大きさは成虫でも1円玉と比較してそれよりも小さなサイズです。最大級サイズであるオガサワラチビクワガタであっても2mm程度の大きさが限度となっています。

クワガタムシとしてのシンボルでもある角(あご)のサイズも小さく胸部と腹部のくびれがはっきりと分かれており、胸部の上側に筋と点が確認できるのがほかの昆虫との大きな違いで見分け方です。

マメクワガタとの違い

チビクワガタとよく似ていると言われており見間違いされる昆虫にマメクワガタがいます。サイズ的にはチビクワガタよりもマメクワガタの方が平均的に小型ですが、チビクワガタの小さなサイズの個体とマメクワガタの一般的なサイズが同じくらいなので大きさで見分けるのが難しい場合も。

筋の範囲と点の集まり具合で見分ける

マメクワガタの筋(くぼみ)は背板と呼ばれる上部部位に長く縦に確認できて、点も筋の全域に渡って平均的に散らばっています。一方チビクワガタはこの筋(くぼみ)の長さが短く中央付近に特に顕著にあらわれていてほかは盛り上がっているのが特徴。

点も筋同様中央付近にのみ密集して見られほかの部分にはないので、見慣れてしまえばマメクワガタとチビクワガタの違いは一目見ただけで見分けることができます。

チビクワガタの生活環境など生態について

チビクワガタは小さいながらも、魅力的な特徴や見た目をもった甲虫だということがおわかりいただけたことでしょう。ここではもっと興味深いチビクワガタの集団生活や生態について触れていきます。

一般的なオオクワガタやカブトムシのような甲虫類をイメージしていると驚くことばかりです。

チビクワガタは集団生活をするクワガタムシ

チビクワガタ採集をするポイントとしてもよくあげられる、雑木林などの朽木。特に冬場はその中で越冬しますので朽木を手で割ってみると中にうじゃうじゃとたくさんのチビクワガタを見つけることができたりします。

このようにチビクワガタは一種のコロニーを作って集団生活をする珍しいクワガタムシの種類です。

ほかのクワガタムシは集団生活しない

昆虫採集をしに出かけたとき、えさ場で虫が樹液を吸おうと争うようにたくさん集まっているのは見かけても、そのほかの場所でクワガタムシがオス・メス混在して集団生活を許容しているケースは見ないでしょう。

むしろエサの確保のために角や大あごを使って場所争いをし、ほかの虫を近づけないまでするのが一般的な甲虫類の生態です。

チビクワガタは子育てをする

もうひとつほかのクワガタムシとは大きく違うチビクワガタの生態に子育てがあります。これは成虫に羽化してからの寿命が短いことにも由来するのですが、一般的に甲虫類はたまごを生んだら産みっぱなしで幼虫は勝手に自分でえさを食べ蛹化して成虫へと変わります。

これがチビクワガタの場合は一般的なパターンと大きく変わりその年生まれた幼虫は冬前までには羽化を終わらせ成虫に変体を遂げるため、成虫の子育てというものも可能となってきます。

成虫は幼虫に朽木を噛み砕いて与える

チビクワガタの具体的な子育て例ですが、幼虫に朽木を噛み砕いてえさとして与えるというものがあります。ここでチビクワガタの個性的なえさの好みの話もする必要がでてきますが、この虫はクワガタの中でも肉食の種類です。成虫は同じ甲虫類などの幼虫を捕食してえさとしています。

そのため朽木を噛み砕くのは自分が食べるためではなく幼虫を育てるためにする行為で、子育てをしようとする意思が確実に伺えるでしょう。

チビクワガタ成虫のえさは?飼育ポイント

チビクワガタの成虫はほかの虫の幼虫を食べる肉食であると、飼育するのが難しそうと感じる方も多いでしょう。しかしこの甲虫は肉食でありながら一般の虫ゼリーも食べるのでそれほどエサ用に自分で虫を捕まえたり高価な冷凍昆虫を購入したりというコストはかかりません。

肉食でも飼育のえさは安心!チビクワガタ

KBファーム プロゼリー

出典: Amazon

昆虫ゼリーの中でもとくにタンパク質が多く含まれているゼリーはチビクワガタの大好物で、ものすごい勢いで食べる姿を観察することができます。タンパク質入りのゼリーはやや高価なものですが一般的な昆虫ゼリーでの飼育も可能です。

大きな甲虫用の量となっているので、ゼリーカッターなどで半分にカットして与えると高価なゼリーでも無駄なく使用できるのでおすすめ!

チビクワガタの寿命と幼虫から成虫の成長過程

少し変わった甲虫類であるチビクワガタ。自分で飼育できるかどうかその寿命や成長過程についても触れていきましょう。

飼育人口はまだまだカブトムシやクワガタムシなどと比較すると少ないといわれていますが、飼育スペースが少なくて済む(個々に分けたケースを用意する必要がない・1匹のサイズが小さいなどの理由から)ことから飼育を見直されて人気が出てきている昆虫のひとつです。

チビクワガタのたまご期

チビクワガタは越冬をして何年も生きる昆虫です。成虫が産卵するのは春暖かくなってきて活動期に入ってから。産卵セットは通常のクワガタムシようと同様でマットで固めた土台に3/4ほど水に漬けて軽く乾燥させた産卵木を埋め込んだものを使用します。時期は4-5月ころが適期です。

産卵セットに複数つがいを入れることも可能

1:1のつがいでなくても集団で産卵セットに入れておくことも可能となりますが、あまり個体数がケースに対して多すぎると共食いしてしまうので飼育するときにはえさ不足と個体数には注意が必要です。

ほとんどの場合寒すぎない・ほどよい湿度がある状態ならばマットや産卵木への産卵が確認できます。成虫を入れて2ヶ月程度を目安としてください。

チビクワガタの幼虫期

チビクワガタは幼虫の割り出しは不用です。ここでマットに産卵されたたまごが幼虫になっている姿を観察すると、これもまた面白いものを見ることができます。

一般的なカブトムシやクワガタムシは成虫より小さいかまたは同等程度の大きさに成長するものですが、チビクワガタは成虫よりもはるかに幼虫のサイズが大きいです。違う昆虫のたまごが混じっていたのかと勘違いされる方もいるほどとなっています。

幼虫期にはオスメスの見分けが簡単

成虫になるとオスメスの見分けが難しいクワガタムシですが、幼虫期であるとこの雌雄の見分けが容易です。見る場所は幼虫のおしりの方から3節あたりにある子宮の存在となっています。

オスとメスを並べてみるとその違いがわかりやすいので、いくつかの幼虫を並べてこのあたりをよく観察してみてください。メスにはオスにはない内蔵が皮膚から透けて見ることができます。

チビクワガタのさなぎ期

チビクワガタも蛹室を作ります。この時期はだいたい8-9月ころ。甲虫類は幼虫期間が寿命の大部分を占めるものも少なくありませんが、チビクワガタの特徴としてたまごからさなぎが羽化するまでが短期間で、その年のうちには成虫まで成長します。

短いさなぎの期間ですのでケースの中で壁際のマット内で蛹室を作った個体を見逃さず観察していきましょう。蛹室は縦か少し斜めな状態で立った形でさなぎの時期を過ごします。

チビクワガタの成虫期

さなぎが羽化する時期は9月ころ。赤みを帯びた成虫が観察できるでしょう。チビクワガタの寿命は通常2-3年。管理の状態がうまくいくと4年以上生きるものもありますが、どれも成虫の姿で朽木の中で冬越しします。越冬のための朽木は必ずケースに入れておいてあげましょう。

まとめ:個性的なチビクワガタを観察しよう

チビクワガタは通常のえさで飼育も可能

出典:https://photo-ac.com/

チビクワガタはペットショップなどでは販売されていないため、自分で捕獲してくるか増やしている方から譲っていただくなどの入手方法となっています。しかし人が住んでいるところでも公園や側溝の落ち葉がたまっているところでも時折見つけることができるでしょう。

一般的な昆虫ゼリーでの飼育も可能なので、手に入れたら是非自分で育ててみてはいかがですか?小さくてとてもかわいらしいクワガタムシの種類です。

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