クワガタ・カブトムシ採集大作戦
暑くなってくると公園やキャンプ場では子供たちが、昆虫採集している姿をよく目にするようになります。クワガタ・カブトムシ採集は子供たちの憧れでもあり、一度は自分で採取してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
クワガタ・カブトムシを取り方に必要な知識とコツを覚えて、自分で捕獲に挑戦してみましょう!
クワガタ・カブトムシ採集には木を知る
クワガタ・カブトムシの好む木はどんな木か知っていますか?クワガタ・カブトムシは、どこにいるのか闇雲に探してもなかなか見つかりません。
昆虫により好みの木は違うので、クワガタ・カブトムシを捕獲したい方は、ある程度木の種類を知っておくことは採集するときに重要なコツです。効率的な昆虫採集にぜひ知っておきたい樹木の種類を紹介していきます。
クワガタ・カブトムシ採集【樹木の種類】
クワガタ・カブトムシが寄ってくる樹木の特徴は、樹液が出やすい木。樹液は蛾などの幼虫やカミキリムシなどが木の樹皮を傷つけることで出てきます。
樹液が出ているだけでは昆虫たちは集まってきません。出ている樹液が発酵していることが重要。発酵している樹液は酸っぱいような発酵臭がするので、匂いでわかる方もいます。
1.クヌギ
クワガタ・カブトムシが好む木として一番代表的な木は「クヌギ」の木です。都会でもケヤキの木と並んでよく生えているのですぐに見つけられるでしょう。
クヌギの木はブナ科コナラ属の広葉樹。よく見る細長いどんぐりとは違い丸くて大きめのどんぐりができるのがクヌギの木で、公園やキャンプ場など山付近の場所にも多く、比較的探しやすい樹木です。
2.コナラ
コナラの木はブナ目ブナ科コナラ属の広葉樹であり、多くの公園や雑木林などにも自生していてよく見る一般的な細長いどんぐりの実がなる木です。
クヌギの木よりも樹皮の色が比較的薄いのがクヌギとの見分け方のひとつです。
3.ヤナギ
ヤナギ科・ヤナギ属の落葉樹のヤナギの種類は世界に約300種類あるといわれていて、国内には約30種類ほど生えています。
河川敷や川沿いなどに生えていることが多い樹木です。全国的にもヤナギの木はよく生えているので、昆虫が集まる樹木として覚えておきましょう。
4.樫の木(シラカシ・アラカシ・アカガシ)
シラカシは関東地方、アラカシは西の地方に生えていることが多い樹木。神社に多く生えている場合も多く、公園などでも見かける木です。
シラカシは樹液が根本からにじみ出るようなっていることが多いです。昆虫たちに人気なのはクヌギの木の樹液なので、樫の木系の木は昆虫たちの集まりはひっそりとしていて、エサの穴場の木といったところでしょうか。覚えておくと昆虫採集に役立つ木です。
クワガタ・カブトムシ採集の注意点
さっそくクワガタ・カブトムシ採集に出かけましょう。昼間はクワガタ・カブトムシは山や森の中の樹液の出ている木の周辺にいることが多く、山や森で採集するときは、服装に注意が必要です。
半袖・短パンなど露出の多い格好は、思わぬ怪我の原因になりますので、長袖・長ズボン・帽子や虫除けなどの用意が必須です。露出の多い格好で採集に出かけることはやめてください。
クワガタ・カブトムシ採集アイテム
- 長袖・長ズボン・帽子
- 虫かご
- 虫取り網
- 懐中電灯(夜間採集のときに必要。LEDではないもの)
- エサ(バナナ・リンゴなど)
- 虫除け
クワガタ・カブトムシ採集の時期や方法
クワガタ・カブトムシの採集にもうひとつ必要なコツは時期を知ることです。種類によって多少前後しますが、時期的には梅雨明け〜夏休みが始まる頃がベストシーズンになります。
昆虫採集に出かけるのに家族で休みになるお盆前後の時期を考えている方も多いと思いますが、クワガタ・カブトムシ採集には、少し遅い時期です。
梅雨の晴れ間の暑い日や、梅雨明け後の暑くなった頃がベストシーズンと言えるでしょう。
採集方法1.樹液の出ている木での採集
クワガタ・カブトムシの好む木を探し、樹液の出ている木を探しましょう。昼間であれば、周辺に潜んでいる場合が多いためです。
樹液の出ている木を見つけたら、隈なく木を探してみてください。樹木の根本に樹液が出ている木もあるので、足元にも十分注意しましょう。
必ずしも手が届くところにクワガタ・カブトムシがいるとは限りません。高いところに手の届くよう、虫取り網を持っていくのがベストです。
取り方のコツ・木を叩いてみる
樹液の出ている木を見つけてもなかなか肉眼でクワガタ・カブトムシを見つけられない場合も多いでしょう。そんなときは、樹液の出ている木の幹を叩いてみましょう。子供の頃に木を蹴ったりして採集をしたことのある方も多いのではないでしょうか。
クワガタは警戒心がとても強く、危険を察知するとすぐに土に潜るなどして身を守ります。この習性を生かした方法が木を叩くことです。木を叩くことによって天敵である鳥が来たと思い、クワガタは木から落ちてくることがあるのです。
採集方法2.明かりを利用した採集
昆虫の活動が活発になるといわれている夜間の採集には、懐中電灯の明かりが欠かせません。最近の懐中電灯はLEDを使用しているものが多く見受けられますが、これらは昆虫採集には向いていません。昔ながらの電球の懐中電灯を用意しましょう。
懐中電灯を照らしてそこに集まってくる昆虫を捕まえる原始的な方法です。クワガタ・カブトムシ以外の昆虫も一緒に採集できるので、いろいろな昆虫を捕まえたいときにも使える方法です。
取り方のコツ・燈火採集はキャンプ場などでおすすめ
キャンプ場などでの昆虫採集におすすめの燈火採集。懐中電灯を使うだけなので、気軽にできます。懐中電灯は30〜45度くらいの角度で照らしてみてください。
他にも夜になったらキャンプ場にある街頭周辺をチェックしてみるのも良いでしょう。街頭の下や周辺もよく見てみると、クワガタ・カブトムシがいるかもしれません。活動の習性を利用して採集を楽しみましょう。
3.仕掛けを利用して採集する
クワガタ・カブトムシ採集でより確率を上げて昆虫を捕まえたい方は、仕掛けを用意してみましょう。簡単にトラップは作れるので、夏休みの昆虫採集にもおすすめです。
仕掛けを作って、いろいろな方法を試すのも楽しいかも知れません。これも仕掛け採集の楽しみのひとつです。夏休みの自由研究の材料にもいいでしょう。親子で一緒に作ってみるのもいいかも知れませんね。
クワガタ・カブトムシ採集のエサ
昆虫専用のゼリーが販売されるなど、飼育に必要なエサは知っている方も多いことでしょう。では、採集するのにはどんなエサが必要なのでしょうか。
クワガタ・カブトムシが好む、自分で手軽に用意できるエサを紹介していきます。
クワガタ・カブトムシ採集【エサの種類】
クワガタ・カブトムシ用の昆虫ゼリーが主流になる以前は、エサとして使用していたのは甘い果物や野菜が一般的でした。水分の多いメロンやスイカは実はエサとしては向いていません。
クワガタ・カブトムシを採集するのに、バナナ・サトウキビ・とうもろこし・トマトなどが食いつきがいいそうです。
クワガタ・カブトムシ採集のトラップ作成と活用
仕掛けをしっかり作って、夢のクワガタ・カブトムシ大量捕獲作戦です。子供でも簡単に作れるので、夏休みの自由研究にもとても良いです。一緒に挑戦してみましょう。
バナナトラップ
バナナトラップ・用意する物
- バナナ2本
- お酒(焼酎や日本酒コップ1杯程度)
- お砂糖(スプーン1杯程度)
- ネット(排水溝用や使い古したストッキングなどのネット状のもの)
- ビニール袋
作り方
バナナトラップは上記のものを混ぜ合わせるだけでOK。すぐに用意可能なもので、誰でも作りやすいのもこの仕掛けのポイント。
バナナの状態が熟したものでなければ全部を混ぜ合わせて半日〜1日にビニール袋に入れて待ちましょう。発酵して昆虫の好みの香りに近づきます。
アルコールの代わりに甘いジュースを入れてもOK
バナナトラップの仕掛けを作るのに、お酒の代わりにカルピスやコーラなどを使ってみても大丈夫です。
しかし、アルコールは蒸発していく時にエサのフルーツの香りがするので、誘き寄せるのにはお酒のほうが効果が期待できるのでおすすめ。入れるものを変えて何種類か作ってみるのもいいでしょう。
ペットボトルを使用した仕掛け
バナナトラップを網状のもので吊るした方法ではなく、ペットボトルを使った仕掛けも効果的です。
大きめのペットボトル(1.5L用など)を洗って、注ぎ口部分を切ります。あとは、本体にバナナトラップ入れて、木にペットボトルをくくりつけましょう。
昆虫たちが中に入ると上がって来られなくるので、捕まえるのが容易になります。仕掛けをしたら1日以内に回収してください。昆虫が中にどんどん入ってきてしまうと、先に入った昆虫たちが死んでしまうためです。
クワガタ・カブトムシ採集のトラップ活用術
クワガタ・カブトムシ採集で使用するトラップは、仕掛る場所や時間帯など、いつするのかも重要なポイントです。場所のみならず、早朝・昼間・夕方・夜、いつどこにどのように仕掛けるとより効果的なのでしょうか。
仕掛ける場所
クワガタ・カブトムシが好む木の幹や根本に紐などを使って固定しましょう。クギなど使用してトラップを仕掛けたり、樹皮などを剥がして仕掛けを塗るなど、木を傷をつけるような仕掛けはしないようにしてください。
樹液がすでに出ていてエサ場になっている樹木が近くに多いとトラップより樹液が優勢になってしまいます。
樹液の出る木が豊富な場所はトラップが有効にならないこともあり、仕掛ける樹木選びも採集には重要となってきます。
仕掛ける時間帯
トラップの仕掛けは、夕方がベストでしょう。日中に仕掛けておきたいところですが、トラップは甘い香りのする仕掛けなので、他の昆虫たちも寄ってきてしまうこともしばしば。スズメバチなどの危険な昆虫がきたり、他の昆虫でトラップの網が壊れてしまうこともあります。
クワガタ・カブトムシを狙いたいときは、動きが活動的になる夕方以降に仕掛けておいてください。
クワガタは早朝仕掛けが向いている
寒さに弱いクワガタは、早朝にしかけたほうが良いとされています。クワガタにを取りたい方は明け方〜早朝にかけて仕掛けたほうがより効果的でしょう。
クワガタにおいては種類によって活動時間帯が異なることが多く、採集したい種類によって仕掛けの設置の時間や回収などの取り方を変える必要があります。クワガタの場合は採集したいを種類を調べて採集に挑戦してみてください。
回収する時間帯
一晩、仕掛けをおいて早朝に仕掛けを回収しに行くのも良いですが、最も活動が盛んになる、22時〜夜中の2時頃がベストです。早朝に仕掛けたクワガタは午前中や夜が深ける前に回収しましょう。
昆虫が来てくれるかどうかは運次第。仕掛けに昆虫がいなくても、トラップの場所や時間帯なども変えてみて、何度かチャレンジしてみてください。
クワガタ・カブトムシ採集に挑戦しよう
クワガタ・カブトムシ採集は夏休みの醍醐味。クワガタ・カブトムシの習性や特徴のコツを覚えることで、昆虫採集はもっと楽しめます。自分でクワガタ・カブトムシを捕まえて夏休みの素敵な経験につながるといいですね。
クワガタ・カブトムシ採集が気になる方はこちらをチェック!
昆虫採集の色々な方法や、より知識を深めたい方はこちらもチェックしてみてください。
カブトムシ採集で効果抜群のトラップ6選!作り方や仕掛ける場所もご紹介!
かっこいいカブトムシ。夏休みの子供だけでなく、大人もついつい夢中になってしまう魅力的な昆虫です。カブトムシをたくさん捕まえるにはトラップが効...
カブトムシの簡単捕まえ方講座!活動時間や捕まえやすくなるトラップを徹底解説!
カブトムシは角がかっこいいオス・丸いフォルムがかわいいメスとどちらも魅力的ですね。その取り方捕まえ方は活動時間や時期や生息地を知ることで簡単...
出典:https://www.irasutoya.com/