検索アイコン
エックス
Facebook
LINE

繁殖させたいなら要チェック!クワガタを産卵させる方法を紹介!必要な環境・条件も!

クワガタの産卵方法を知りたい、という人は多いのではないでしょうか。とくに毎年夏になるとクワガタを購入するという人などは、自分で産卵させて繁殖できれば、わざわざ購入することなくクワガタを楽しむことが可能です。今回は、クワガタの産卵方法や注意点などを紹介します。
2021年7月19日
asakamizuki
※商品PRを含む記事です。当メディアはAmazonアソシエイト、楽天アフィリエイトを始めとした各種アフィリエイトプログラムに参加しています。当サービスの記事で紹介している商品を購入すると、売上の一部が弊社に還元されます。

目次

クワガタとは

クワガタは、子供に大人気の昆虫です。世界中には1500種類も存在するといわれていて、特徴的な大きなあごが子供だけでなく大人にも人気の理由といえるでしょう。飼育もしやすくペットとしても人気ですが、開拓などによる生息域の減少が問題になっています。

繁殖の時期や期間を見極めることで、自宅でも条件を整えれば繁殖させることができるのでぜひ、チャレンジしてみてください。

クワガタの特徴

Photo byLeeyoungku

多くの種類が存在するクワガタは、ほぼ東南アジアに生息しています。日本にも多くのクワガタが生息していて、そのもっとも大きな特徴はほかの甲虫には見られない大きなあごでしょう。中にはとても生息数が少なく希少な種類もいて、そういった個体は非常に高値で取引されることもあります。

寿命は種類ごとに大きく違うのも特徴であり、1年しか生きられないものもいれば5年近く生きるものもいます。

オスの特徴

クワガタのオスの特徴といえば、見た目からしてわかりやすい大きなあごです。クワガタは種類によって大きさや形はまちまちですが、えさ場の確保などに利用されるあごは非常に強靭で頼りになることでしょう。

種類によっては気性が荒い個体や闘争心の強い個体もいる昆虫なので、もし傷が増えてきたと感じる個体がいるなら別のケースに隔離することも大切です。

メスの特徴

Photo byFeeLoona

クワガタのメスは、全体的に小さく丸みを帯びた形をしているのが特徴です。小さいのでオスよりも見つけにくく、産卵を目的として野生のクワガタを捕まえようとすると、事前にきちんとした準備が必要になるでしょう。

また、オスのあごのように目立つ特徴がないので、クワガタに詳しくない方や初めて捕まえるという方にはほかの昆虫と見分けるのが難しい部分もあります。確実に手に入れたいなら、ショップがおすすめです。

クワガタと産卵

クワガタが好きな方でも業者ではないから産卵はできないだろう、とあきらめてはいないでしょうか。産卵や繁殖は必ず専門業者でなくてはいけないというわけではなく特殊な機械も必要ないので、方法さえ知っていれば一般家庭でも可能です。

産卵時期や手順、成熟の確認など基本的な注意点を守ることさえできれば、高度な専門知識などは必要ありません。まずは、どのような条件を満たす必要があるのかを見ていきましょう。

産卵の条件

産卵の条件を知っておくことで、家庭でもクワガタを繁殖させることができるでしょう。具体的には、自然に産卵できるように適した時期や環境をうまく整えるということです。とくに重要なのが「成熟」になります。

たとえ成体であっても交尾できる状態とは限らず、必ず成熟している必要があると覚えておきましょう。成熟期間はクワガタの種類によって違ってくるので、飼育しているクワガタの成熟までの期間は調べておくようにします。

成熟とは

Photo byGallila-Photo

そもそもクワガタの成熟を判別するのは、どうすればいいのでしょうか。実は、日数を計算することで割り出せます。経過日数さえ観察しておけば、たとえ素人であってもある程度の目星はつけることができるでしょう。

気を付けるべきはクワガタの種類によって成熟期間が違うということで、そこさえ理解しておけば後はきちんと記録しておくことで問題なく成熟しているかどうかを判断できます。

産卵の時期

クワガタの産卵時期は、大体初夏から初秋までです。基本的には7月から9月初めごろまでがベストシーズンといえるでしょう。ただし、中には条件さえ整えれば5月ごろから繁殖が可能な種類もいます。

ただし、種類によっては冬であっても温度をうまく調整することで活動させることができるでしょう。繁殖時に必要な温度も種類によって違い、注意するべき点は高めの温度を好むクワガタを間違って低めの温度で飼育しないことです。


夏に注意

Photo byGaertringen

夏は気温が高すぎて、うまく交尾したとしても産卵に失敗してしまうこともあります。卵を産んだかどうかは見てわかるものではないですが、時期が来ても孵化しなければ失敗とみていいでしょう。そのようなことにならないためにも、夏の温度管理はきちんとしておきましょう。

交尾をさせるのは夏が望ましいので、直射日光の当たらない場所に安置して冷房などを使って常に一定の温度を保つように工夫してみてください。

交尾期間の目安

交尾自体は夜間に行われるため、実際にどうなっているのかを確認することは非常に難しいといえます。ただ、メスが傷つけられることのないように、交尾期間は3から4日間が望ましいでしょう。交尾の後も長くオスと一緒に入れていると、メスが産卵をする前に死んでしまうこともあるので、注意が必要です。

とはいえ種類や条件次第で2週間くらい長く一緒に入れていても大丈夫なこともあるので、事前に調べておくといいでしょう。

産卵の環境を整える

フリー写真素材ぱくたそ

クワガタは、ただ単にオスとメスを一緒に飼育するだけでは産卵を促すのは難しいです。実際にメスが産卵をしたい、という気持ちになることが重要で、そのためには産卵できる条件を満たす必要があります。具体的には、環境を整えるということです。

とはいえ条件が合っても相性の問題もあるので、一緒にしてしばらく待っても寄り添うことがなければいったん離して時期を見てまた別の相手を試してみるといいでしょう。

孵化する時期

卵は孵化しても、そのまま外敵の少ない土の中や木の中で過ごします。とはいっても、家庭で産卵させるならそういうわけにはいきません。孵化した後は、個別に育てることが必要です。

とはいえすぐに取り出すことはよくなく、孵化してから1か月以上は経過しているほうがいいでしょう。観察して問題なさそうなら取り出しますが、長く放っておくと幼虫同士がけんかすることもあるので注意してください。

幼虫はデリケート

孵化したての幼虫は非常に繊細であり、やわらかい皮膚は傷つきやすいです。1か月経過しても、やはり柔らかいことに変わりはありません。そもそもずっと土の中や木の中で過ごすのを取り出してしまうので、細心の注意を払う必要があります。

とくに木の中から取り出すときは、工具を活用して少しずつ割り進めていくことが大切です。また、土の中から取り出すのであれば取りこぼしのないように注意が必要です。

産卵の注意点

Photo byjhenning_beauty_of_nature

クワガタをうまく産卵させるためには、いくつかの注意点があります。できるだけ自然に近い環境を再現して、クワガタ産卵したいと思えるような環境を整えるといいでしょう。よりリラックスできる環境を用意することで、産卵の条件を満たすことができます。

主な注意点は、温度管理と成熟期間です。しかし、種類によって産卵方法に違いがあるために事前にきちんと調べておくことをおすすめします。

POINT産卵に関する注意点

  • 温度管理
  • 成熟期間が必要
  • クワガタの種類に合わせた産卵方法を選ぶ

木に産卵するタイプ

種類にもよりますが、クワガタが卵を産み付けるのは朽木などになります。とはいえ、実際にそういった自然の環境を再現することはできないので、できるだけ近づけることができるように配慮することが大切です。

もし難しいというようなら、専門のショップで販売されている産卵セットを購入するという手段もあります。といっても産卵セットは飼育ケースや朽木を用意するだけなので、さほど難易度が高いわけではありません。

用意するもの


Photo bysiala

クワガタが繁殖する条件を満たすことは難しくはありませんが、飼育ケースや埋め込みマットといった備品を準備しておくことが大切です。また、朽木は購入した手では固くて卵を産み付けることができないため、事前に水につけておきます。

せいぜい3時間程度で柔らかくなってきたら、ケースに入れてください。成功率を高めるためには、最低でも3本程用意しておくのがおすすめです。もちろん、ひっくり返らないような対策も必要です。

産卵の手順

産卵の手順としては、まずはクワガタが交尾できる状態にあるかどうかを確認し、産卵セットを種類に合わせてベストな状態で準備時ます。そのあとオスとメスを一緒に入れて数日観察し、とくに問題なければオスを引き離してメスだけを残して産卵できる状態に持っていくのが理想です。

メスだけにしてから一定期間は、注意しながらそっと見守るだけにしておきましょう。下手に手を出すと、繁殖に失敗する可能性があります。

交尾済みの場合は

Photo by t-mizo

すでに交尾を終えているクワガタは、季節的に交尾の時期が終わっているときに野生で捕獲した場合に考えられます。わざわざ交尾させる手間は省けるので、もし可能性のあるクワガタのメスを捕まえることができたなら、そのまま産卵セットの中に入れて様子観察をしておくといいでしょう。

下手にオスを入れてしまうとメスを傷つけてしまうかも知れないので、もし一緒にオスを捕獲できていたとしても観察が終わるまで別々に飼育します。

マットに産卵するタイプ

クワガタの中には、土の中に産卵するタイプもいます。産卵の成功率を高めるためにも、準備は確実にしておきましょう。できるだけ自然の森に近く、クワガタにストレスがかからないようにしっかり環境を整えておくことが何よりも大切なことです。手間を惜しまずに準備することで、より元気な幼虫に出会える可能性が高まります。

用意するもの

フリー写真素材ぱくたそ

自然と同じような環境を再現するべく、発酵マットと朽木に見せかけた産卵木を使うことでうまく卵を産むように誘導することができます。こだわるべきはマットで、必ず発酵マットを利用します。そのほかは、こだわりは必要ありません。

ただし、クワガタは気に入った産卵木を選ぶという習性があるので、産卵木を2本以上入れておくと成功率も大きく跳ね上がることでしょう。転倒防止材もあると、ひっくり返ることを防げます。

産卵の手順

Photo byLeeyoungku

クワガタは朽ちた木や枯れた木に卵を産み付ける習性があります。そのため、産卵セットに入れるときにも事前にある程度の時間水に浸しておき、皮をはいでからケースに入れるといいでしょう。

カビ対策などにもなるため、ケースに入れる前にはきちんと乾燥させておくことをおすすめします。発酵マットは底に敷き詰め、産卵木を入れた上からまた発酵マットを入れて少し硬めに抑えておいてください。

クワガタの飼育方法

クワガタを産卵・繁殖させるということは最適な飼育環境を提供するということでもあります。クワガタの望む、クワガタのための自然を模倣したリラックスできる空間を飼育ケースの中に再現しましょう。何より大切なのはこまめな掃除であり、少しでもさぼってしまうとコバエがわいてくる危険があるということは覚えておいてください。

土の中からクワガタの幼虫を取り出す

Photo by vaboo.com

産卵をさせたのであれば、幼虫が大きくなれば土の中か取り出して大切に飼育することになります。産卵の時期にもよりますが7月後半から9月にかけて産卵させたのなら、幼虫を取り出す時期は10月から11月ごろが望ましいでしょう。

幼虫の大きさにもよりますが、小さい場合は移動してから2週間程度は様子見でも問題ありません。その後、多少大きくなれば飼育ケースに移動させます。

日光には当てない

もともと幼虫時代は土の中で暮らし、成虫になれば夜間行動する昆虫です。自然と同じような環境にしてストレスを与えないためにも、直射日光は当てません。フタとケースの間に、新聞紙を挟んでおくといいでしょう。置き場所は、直接日が当たらなくても窓際は避けてください。

また、温度変化にも弱いので常に一定の温度を保つようにし、とくに夏場や冬場に注意しましょう。もちろん、湿気は必要といっても過湿はいけません。

クワガタにとって必要な環境

Photo by バイク便八王子立川所沢

どの程度の期間で成虫になるのかは、種類によって大きく違います。とはいえ結局はクワガタであり、飼育方法が劇的に変わるというわけではないので、問題はないでしょう。

そのほか、落ち葉を敷き詰めておくことで乾燥防止にもなります。同時に飼うのは1匹だけでなくても問題はないですが、ケースの大きさに合うだけの数が望ましいです。多すぎれば窮屈で、ストレスが溜まってしまいます。

必要な環境

クワガタには、特別日光浴は必要ありません。まして夏場の刺すような日差しは、直接当ててしまうとむしろ危険なため、できれば冷暗所においておきましょう。夜行性であるため、むしろ日中は動きも鈍い昆虫です。

えさはいくら入れておいても必要以上に食べることはないので多めに入れておくのがいいですが、その分コバエなどの発生を防ぐためにも常に清潔を心がけてください。こまめな掃除が、クワガタを長生きさせてくれます。

まとめ

クワガタを飼育するのが好き、毎年購入するという方はぜひ一度繁殖も試してみてください。繁殖時期や期間などといった条件を守れば、たとえ今までやったことがない方でも十分に産卵を成功させることができるでしょう。

せっかく大好きな昆虫も、寿命とはいえ短ければ1年で死んでしまいます。しかし、うまく繁殖させれば毎年購入しなくても好きなだけ楽しむことができるでしょう。興味がある方は、ぜひチャレンジしてください。

クワガタの種類別飼育方法も気にしてみよう

クワガタの産卵方法だけでなく、詳しい飼育方法を知っておきたいという方は当サイトの記事をぜひチェックしてみてください。クワガタを産卵させる方法はもとより、飼育環境も整えることが重要です。種類によって飼育条件や繁殖期間などが違ってくるので、飼いたい種類について深く知ることが何よりも大切だといえるでしょう。