クワガタ 産卵マット
昆虫ゼリー タンパク質
昆虫飼育ケースコバエシャッター【中】
昆虫ゼリー
ハスクチップ
クワガタ 産卵ケース
国産クワガタの寿命はどのくらい?
卵・幼虫・成虫と変態を繰り替えしながら成長し、やがて寿命を迎えるクワガタ。寿命がどのくらいかと言うと、種類によって異なります。せっかく飼育・繁殖させるうえではなるべく長生きさせたいところですよね。
クワガタが長生きするかどうかは「飼育者の腕次第」と言えます!上手に適切な世話をして、寿命を延ばしてあげましょう。
クワガタが寿命を迎えるまで
生まれてから寿命を迎えるまでのうちの変化を観察するのは、クワガタ飼育の面白さのひとつです。
多くの場合、クワガタの寿命=成虫の活動時期とされ、寿命を迎える時期はクワガタの活動が鈍る冬の時期とされています。春から夏の終わりにかけて卵を産んだクワガタは、気温が下がり始める秋ごろ、だんだん活動が鈍くなり冬眠(または寿命を迎える)するのが基本です。
孵化~幼虫期
クワガタの一生が始まるのは、土中に産み付けられた卵から孵る瞬間です。幼虫は、周りの土・キノコ類の菌糸などを食べて大きくなるので、幼虫を飼育する場合はえさ用マットを使用しましょう。
クワガタの幼虫は、1か月おきに脱皮しながら次第に体を大きくします。体が大きくなるにつれ、より多くのエサが必要です。
さなぎ期~成虫期
さなぎになる時期を迎えると土の中に蛹室(ようしつ)という部屋を作り始めます。幼虫がさなぎに変わるまでの期間は、約2週間です。蛹室ができると幼虫は動かなくなり、徐々にさなぎに変態します。さなぎが羽化するまでにかかる期間は、約1か月です。
羽化後、成虫は蛹室で3か月ほど、不食の休眠期を過ごし、エサを食べる時期になると地上へと蛹室を抜け出ます。
クワガタの寿命の長さはどのくらい?
クワガタの寿命について語る時、「寿命」とは、多くの場合成虫が地上に出てからの活動する時期の長さを指します。
幼虫・さなぎ・成虫と変態を繰り返して大きくなるクワガタの一生の中で、成虫の活動期こそが寿命を左右する重要な時期です!飼育者の腕の見せ所ですので、上手に飼育し寿命を延ばしましょう。
国産クワガタの種類と寿命の目安はどのくらい?
国産クワガタには、人気のオオクワガタのほか、コクワガタ・ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタ・ヒラタクワガタな種類がありますが、種類によって半年~数年と寿命の目安には大きな差があります。
種類によって異なる幼虫の期間・成虫の期間がどのくらいなのかや、採集可能な場所なども解説しましょう。
ノコギリクワガタ・ミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ・ノコギリクワガタは、雑木林など身近に生息し、採集しやすいポピュラーな国産クワガタです。寿命の目安は、孵化後3年以下・成虫後は半年以下とされています。春を迎える前に基本的には大半が寿命を迎えるミヤマクワガタ・ノコギリクワガタは、越冬しない種です。
ただし、寿命が短いからと言って飼育・繁殖させにくいというものではないですし、長生きさせる方法はあります。
ヒラタクワガタ
ヒラタクワガタは、水辺など湿地帯で採集できるクワガタです。オオクワガタ属に分類されるヒラタクワガタは、エサが豊富でない自然界でも10cm以上の大きさの個体が見つかることもあります。
ヒラタクワガタは寿命が比較的長く、数年にわたって飼育を楽しめる種類です。成虫後越冬するので、繁殖のチャンスも多くなります。
コクワガタ
オスでも体長5cm前後ほどと小さいコクワガタは、短命なノコギリクワガタより小柄ですがオオクワガタ属の仲間で長生きです。寿命の目安は成虫後2~3年以上とされ、越冬するため繁殖のチャンスも多いでしょう。
コクワガタは、雑木林で採集できます。クヌギ・ヤナギ・コナラなどさまざまな広葉樹の樹液を好むコクワガタですが、木の幹をけると落ちてくるほど採集はたやすいクワガタです。
オオクワガタ
最長で7年生きたという報告もあるオオクワガタは、寿命が長い種として人気ですが、寿命の目安は3年以上です。
野山で採集することが困難な昆虫ですが、愛好家の多い種で身近なペットショップなどのお店で購入できます。また、温度などの環境変化に強く長生きなので、初心者も育てやすい種です。コクワガタなどの仲間で、最も寿命が長く人気があります。
国産クワガタの寿命を延ばすポイント
クワガタの寿命=成虫になってから死ぬまでの活動期間と考えます。長生きなクワガタにするためには、温度や資材などで飼育環境を最適にして寿命を延ばすのがポイントです。
卵・幼虫・さなぎ・成虫と成長の過程を楽しめるのも国産クワガタの魅力です。クワガタの寿命を延ばしてやりましょう。
クワガタの体力消耗・ストレスは避けよう
クワガタのような体の小さい虫類は、体力の消耗が命取りになる可能性も。クワガタ飼育において、戦わせる・過度に触るはご法度です。
また、血気盛んなオス同士を狭いケース内に一緒に入れるなど、適切でない飼育環境によっても体力が削られ短命になります。ストレスのかかる環境から逃げ出そうと動き回ることが、体力消耗へ繋がるので注意してください。
ケース内を最適な温度・飼育環境にしよう
虫類・魚類・爬虫類などにかかわらず、生き物の飼育には最適な温度と飼育環境を整えることが大切です。ストレスのかかる飼育環境から逃れようともがくと、クワガタが疲れてしまい、寿命を縮めることにつながります。
成虫になる時期はいつ?
クワガタの寿命を延ばしたいなら、成虫になる時期にも注目してみてください。成虫になるのが早いほど、土から出てくる時期も遅く、その分寿命は長くなります。
越冬しないノコギリクワガタ・ミヤマクワガタなどは、寿命が長くなるため、生まれてから冬になるまでの期間が長くなるよう計画しましょう。
冬は冬眠させて越冬しよう
一方、成虫になったのちも冬を越すドルクス類と呼ばれる種類(ノコギリ・ミヤマ以外の国産クワガタの種)は、冬は冬眠させて活動を止めることで寿命を永らえることが可能です。
体力消耗が命取りのクワガタは、気温が下がると活動しなくなり休眠状態に入ります。休眠期に入ったのちは、空調などで気温を高く調整し活動させるよりも冬眠させる方が好ましいです。空調の全くない環境で飼育しクワガタの体力を温存させて、寿命を延ばしましょう。
温度耐性はどのくらい?
比較的寒さに強い国産クワガタですが、種類や採集場所よって温度変化に敏感なものもいます。
山間部で採集されるオオクワガタは、低温環境に強い種です。また、西日本や九州で採集されるヒラタクワガタも、実は寒さに強い種類で、東北や北海道の冬でも室内の温度管理は必要ありません。
国産クワガタの寿命を延ばす飼育環境
国産クワガタの寿命を延ばす飼育環境や温度管理の重要なポイントを解説しましょう。
寿命は、飼育環境で大きく左右されます。国産クワガタの飼育に適切な温度・飼育環境を整えてやれば、自然界で生きるよりもずっと長生きが可能です。
飼育環境①ケースはどのくらいの大きさ?
クワガタの飼育は、大きめなケースが好ましいでしょう。単に鑑賞するだけならそれほど大きなケースである必要はないのですが、ストレスで寿命が縮むことを考えると余裕のある大きさのものが好ましいです。
単頭飼いでしたら、横200cm以上・高さ180cm以上が目安です。また、産卵させる場合には、横300cm・高さ280cmほどの深さのあるものを選んでください。
昆虫飼育ケースコバエシャッター【中】
サイズ | 19.5 x 29.8 x 21 cm |
---|---|
重さ | 600g |
飼育環境②昆虫ゼリーを与えよう
クワガタの寿命を延ばして長く楽しみたいと思うなら、昆虫ゼリーがおすすめです。
水分量の多い果物は、クワガタのおしっこの量が増えるので衛生環境が悪くなり、あまりおすすめできません。また、産卵期間近のメスには、タンパク質が必要となるためタンパク質配合の昆虫ゼリーを選びましょう。
昆虫ゼリー
容量 | 16g(100個入) |
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フレーバー | バナナ |
飼育環境③フカフカの天然ココナッツマット
クワガタ飼育に適しているのが、天然ココナッツ資材。保水性・通気性に優れた天然ココナッツ資材は、クワガタなどの虫に優しい有機素材で飼育におすすめです。
中でもおすすめなのが、ココパウダー+ハスクチップの組み合わせで、ケースの半分の位置までたっぷり敷き詰めたココパウダーと、転倒防止のハスクチップが最適でしょう。ただし、産卵期は卵を産み付けやすい産卵期専用マットを用いてください。
ハスクチップ
素材 | 天然ココナッツ |
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容量 | 25Kg |
飼育環境④最適温度はどのくらい?
種類によって、クワガタは適した温度がそれぞれ違います。例えば、ミヤマクワガタは10~20度が適温です。オオクワガタは10度前後の低温から真夏日の30度にも耐えられるとされており、それぞれ温度耐性が異なります。
国産クワガタは、寒すぎて寿命が縮むことはありませんが、真夏の直射日光にケースが照らされて30度以上の高い温度になるようなことがないよう気を付けてください。
飼育環境⑤越冬準備はいつする?
クワガタの寿命を延ばす重要なキーワードになるのが、越冬。気温が下がると活動が鈍るクワガタの体力温存のため、飼育ケースに越冬用の環境を作ってやりましょう。
クワガタは、平均的に気温10度を下回ると冬眠するため、空調の全くない場所で育てるのが好ましいです。活動が鈍る前に、柔らかく潜りやすいマットをしいて環境を整えてやりましょう。また、乾燥が気になる場合は、霧吹きで100ccほどの水分を加えてください。
飼育環境⑥クワガタに優しく接しよう
飼育していれば、クワガタに愛着が出るのは当然のことでしょう。しかし、いくら可愛いから・気になるからと言って、度々ケースから出してクワガタを触ってはいけません。
クワガタは、ストレスや体力消耗によって弱ってしまうので触りすぎてはダメです。飼育するにあたって、愛情をもって優しく接しましょう。
国産クワガタの寿命を延ばす繁殖方法
飼育を長く楽しむには、繁殖も大切なポイントです。寿命を延ばして一匹の一生を楽しむのも大切ですが、繁殖させて次の世代へ繋ぎましょう。
繁殖方法については、適切な時期・環境づくり・資材・エサなど押さえておきたいポイントがいくつかあります。繁殖が成功すれば、卵から孵って成虫になるまでのクワガタの一生がまるっとすべて味わえるでしょう。ぜひ繁殖にチャレンジしてくださいね!
繁殖方法①産卵できる時期はいつ?
クワガタの繁殖はタイミングが重要!クワガタの活動が活発な初夏~秋口の時期は、産卵に適した季節です。飼育者はタイミングに合わせて、環境やエサを産卵用に作り変えなければいけません。
タイミングを逃して、温度が下がり始めるとクワガタは冬眠へと準備を始めてしまいます。そうなると次の年まで産卵のタイミングはないので注意しましょう。
繁殖方法②産卵に適したケースはどのくらい?
クワガタ飼育には大きめのケースが好ましいのですが、繁殖させる場合はさらに深さのあるものを選ぶ必要があります。飼育ケースは、メスクワガタにストレスのかからない広さ・深さのあるものを選びましょう。
数頭のクワガタで繁殖を試みる場合には、衣装ケースなどの大型容器を利用する人も多いです。単頭であれば、元のケースよりも2サイズ大きいものを目安に変えてください。
クワガタ 産卵ケース
サイズ | 340×220×140mm |
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繁殖方法③繁殖専用マットを使用しよう
実は、繁殖期にメスが卵を産み付けやすい黒土の繁殖専用マットが売られています。卵を産み付けられた後は幼虫のエサとして栄養源になるマットは、大きな個体に育てるといった観点からも重要なポイントです。
成長度合いを見ながら少しずつ栄養価の高いマットを加えていくと大きな個体に成長させられるでしょう。
クワガタ 産卵マット
容量 | 約10リットル |
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種類 | クヌギ |
形状 | 超微粒子 |
適合種 | ドルクス類・ノコギリ |
繁殖方法④メスにタンパク質を与えよう
産卵期に入る前のメスのクワガタのエサは、普通の昆虫ゼリーだけでは足りません。自然界では、産卵期のメスが幼虫や昆虫を食べることもあり、繁殖させるには高タンパクなエサが必要です。
飼育下での繁殖期には、エサ用の昆虫や幼虫を捕まえてくる必要はなく、タンパク質入りの昆虫ゼリーを与えましょう。また、産卵前のメスは普段の倍近く食べるので、エサもすぐになくなります。
昆虫ゼリー タンパク質
容量 | 16g(50個入) |
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風味 | エッグ・バナナ |
国産クワガタを長生きさせよう!
飼育するクワガタの寿命はどのくらいかというと、答えは「飼育者の腕次第!」と言えるでしょう。環境を最適に整えてなるべく寿命が長くしてやることは、クワガタ飼育の醍醐味です。
クワガタの飼育の楽しみは、成長過程ごとにさまざまな姿に変態する昆虫の一生を間近で見守られることでしょう。だからこそ、その一生を長く快適なものにしてやりたいですね。身近な場所で採集可能なものもいるので、ぜひチャレンジしてみましょう。
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越冬しない昆虫ですが、寿命を長くさせる方法はカブトムシにもあります。寿命を永らえる方法などは、クワガタの飼育とも繋がる部分もあるので、ぜひご一読ください。
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