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食用ハーブ、ルッコラの育て方ガイド!種・苗別の栽培方法や収穫時期をご紹介!

ゴマに似た香りがするハーブのルッコラは、サラダやパスタなどの洋風料理におすすめ。地植えでもプランターでも育て方は簡単で、ガーデニング初心者でもほとんど失敗しません。ビタミンや鉄分などの栄養も豊富なルッコラの育て方についてご紹介するので、ぜひ挑戦してみましょう!
2021年6月22日
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目次

クレオパトラ認定?ルッコラの美容効果

Photo byM4rtine

ルッコラにはビタミンCやE、鉄やカルシウムなどの栄養素が含まれており、食用ハーブとして古代から利用されてきました。独特の香りとピリッとした辛みは、イタリア料理で大活躍のハーブです。

和名が「キバナスズシロ」というアブラナ科の一年草ですが、英名の「ロケット」でも流通しています。簡単にプランター栽培できるハーブなので、育て方をチェックして家庭菜園を楽しみましょう。(この記事は2021年6月19日時点の情報です)

ルッコラの基本情報

品種名 ルッコラ(Rucola、Eruca vesicaria)
英名 ロケット
科・属 アブラナ科キバナスズシロ属
原産地 地中海沿岸部
耐暑性 やや弱い
耐寒性 強い
耐陰性 強い

丈夫なルッコラは、真夏以外はいつでも種まきをして育てられるハーブです。冬でも上手な育て方ができれば好きなときにすぐ採取できるため、地植えよりもプランターのほうが向いているといえます。種まきの時期をずらして栽培することで、一年中楽しめるのです。

育て方の上手なポイント

上手な育て方のポイントは、生長点に花芽ができて発育し、花が育つ「董立ち(とうだち)」をさせないことにあります。董立ちすると葉が硬くなって食用に向かなくなるため、この点にさえ気を付ければ上手な育て方ができるはずです。

ルッコラの育て方:種まき&苗植えの方法

ルッコラの「種まき」

Photo bykaboompics

ルッコラの育て方の大切なポイントとして、種まきをする時期が挙げられます。ルッコラが発芽する気温は15~25℃のため、地域によりますがベストな種まき時期は春と秋です。

春植えで種まきする育て方の場合は、4月上旬から6月までには終わらせましょう。秋植えで種まきする場合は、北海道のような寒冷地では厳しいですが、温暖な地域では9月~10月までが種まきのベストな時期となります。

ルッコラの種まきの方法

種まきは上手な育て方の第一ステップです。ルッコラの種まきの方法には次のような育て方があります。1センチメートルほどの溝を15センチメートル間隔で作り、筋まきで種をまく方法です。

種まきの間隔を1センチメートルほどにしておくと、間引き作業をするときに楽になる育て方となります。仕上げに土をさらっと掛け、軽く手で押さえてから水やりをたっぷりして完成です。

ルッコラの「苗植え」

出典:ライター撮影

ルッコラを苗で植える方法は種まきの方法よりも簡単な育て方で、すぐに収穫できるのでそれほど手間もかかりません。初心者の人や植える株が少なければ、種まきよりも苗を購入して植える育て方のほうがおすすめです。

苗でルッコラを植える時期は、春以降の5月~7月にしてください。温暖な地域で秋に植える場合の育て方は、9月~10月となります。秋植えでの育て方は、温暖な地域だとプランターでも上手に栽培できるのです。

ルッコラの苗植えの方法


ルッコラの苗植えの上手な育て方の第一ステップとして、青々として虫に食われていない苗を選んでください。次に苗植え前にポットごと水に浸しておきます。土にポット分の長さの穴を掘ってください。苗をいくつか植える場合は、苗の間を15センチメートルほど離します。

株を壊さないようポットを逆さにし、丁寧に苗を取り出してください。取り出した苗を掘った穴に入れ、株の回りに土をかぶせて手で押さえ、苗を安定させます。

ルッコラは連作障害がある

多くの一年草に共通な育て方の特徴ですが、ルッコラには連作障害があります。そのため翌年も地植えする育て方の場合は、前年に地植えした場所ではない畑を選んでください。

同じ場所に植えてしまうと、畑の状態がどんなに良くてもルッコラのような一年草は育たないのです。同じ場所で植える育て方しか方法がないときは、一年以上空けて地植えをしましょう。畑のコンディションを調整することも上手な育て方の一つです。

ルッコラの育て方:種まき・苗植え共通作業

育て方①ルッコラが好きな「場所」

出典:ライター撮影

ルッコラの育て方で重要な点は、ルッコラの栽培環境です。ルッコラは日当たりと風通しのよい栽培環境であれば、地植えだけではなくプランターでもよく育ってくれます。

この場合の育て方の注意点は、強い日が差す場所に置かないとうことです。強い日の下での栽培は葉を硬くし、美味しくなくなります。地植えよりも移動できるプランター栽培がおすすめです。栽培の手間をかけ過ぎないことも上手な育て方の一つといえます。

ルッコラ栽培にふさわしいプランター

ルッコラをプランターで栽培するときは、プランター選びも上手な育て方のコツです。ルッコラの苗の本数にもよりますが、プランターは幅60センチメートル×深さ20センチメートルがよいでしょう。

2列にして6株ほどは植えられます。ホームセンターなどで、育て方の確認も含めて店員さんのアドバイスも聞きながら選んでください。

育て方②ルッコラが好きな「用土」

育て方の簡単なルッコラの用土は、プランターの場合は市販の培養土で問題ありません。用土作りにこだわりたいときは赤玉6:腐葉土3:バーミキュライト1を用います。これに10リットルの割合で石灰と化成肥料も10~20グラム混ぜます。

土作りはよい畑作りなので、プランターでも丈夫に育ってくれるのです。地植えの土作りは、たい肥や元肥を入れる2週間前に石灰を入れて耕すと良質な畑になり、丈夫な育て方ができます。

育て方③ルッコラの「水やり」のタイミング

出典:ライター撮影

ルッコラの育て方の大切なポイントは水やりもあります。多くのハーブと同じようにルッコラも栽培しやすいですが、土が乾燥し続けると葉の苦み成分が濃くなり、美味しくありません。風味を楽しむために水やりをしっかり行ってください。小まめに観察して表土が乾いたらルッコラに水やりをします。

しかし湿気には弱いため初夏の水やりは控えめでOKです。霜にさえ気を付ければ冬でも栽培できるため、表土の乾き具合を観て水やりしてください。

育て方④ルッコラの「開花時期」

Photo bySanduStefan

種まきや苗植えあとのルッコラの育て方のポイントは、開花時期もあります。開花時期は地域により幅がありますが、主に5月~7月です。

花が咲いても収穫できますが、少しでも長く収穫するために摘蕾(てきらい:つぼみを取ること)が必要となります。ルッコラの花は十字型に開く、黄色みがかった白い花です。美味しいルッコラを毎日食べるために小まめに摘蕾しましょう。摘蕾したルッコラの花は湯通しすると美味しくいただけます。

育て方⑤ルッコラに適した「肥料」


ルッコラの育て方では、適切に肥料を与えることも大切なポイントです。種まきした場合の肥料を与える適期は、草丈が5センチメートルほどに成長し、本葉が4、5枚ついたころとまります。

肥料を与える回数は一週間に一回程度で、希釈した液体肥料を根元に与えてください。注意点として、土が流れないように株元に軽く土を寄せるとよいでしょう。または二週間に一回、一平方メートルあたりに化成肥料30グラムをまくのもおすすめです。

育て方⑥ルッコラの「間引き」

出典:ライター撮影

ルッコラの育て方のポイントはいくつかありますが、間引きも重要な育て方の一つです。間引きは生長状態を観ながらですが、一般的には2回に分けて行います。1回目の間引きのタイミングは、本葉が2~3枚付いたときです。

1回目のルッコラの間引き

1回目の間引きの方法は、ルッコラの株と株の間隔の距離が2~3センチメートルを目安にし、傷みのある葉や生育していない葉を間引きします。間引きした後はそのままにせず、土を根元に寄せて根が地表に出ないように整えてください。間引いた葉はサラダや味噌汁などにして食べましょう。

2回目のルッコラの間引き

ルッコラの2回目の間引きは、本葉が4~5枚になったときで、葉と葉が重なっていたら間引きするタイミングです。株と株の間隔が4~5センチメートルになるようにし、1回目の間引きと同じ方法で間引きしていきます。

間引きを仕上げるときの方法は、1回目と同じように土を根元に寄せて苗を安定させてあげてください。生育旺盛なルッコラは間引きしないと全体的に成長が悪くなるため、間引きは上手な育て方をするうえで必要な作業となります。

種の農薬が気になる場合

ルッコラの種には農薬処理がされている場合もあります。間引いたルッコラは食べられますが、気になるようであれば種の袋の裏面に「農薬処理有」と記載されてある場合は双葉を取り除き、本葉の部分だけ食べるようにしてください。

育て方⑦ルッコラの「病害虫対策」

出典:ライター撮影

病害虫対策もルッコラの育て方として大切なポイントです。ルッコラは病気の心配はありませんが、害虫には気を付けなくてはいけません。

一般的に香りの強いハーブには害虫が付かないと思いがちですが、アブラムシやアオムシはルッコラが大好きなのです。アブラムシやアオムシは食欲旺盛なので、苦みが感じられるルッコラも平気で食べてしまいます。

 

濃い緑色のかたまりはアオムシのフン

葉に濃い緑色のかたまりがあったら、それはアオムシの糞(フン)です。木酢液やニームの希釈液などをスプレーし、葉にアブラムシがいないかチェックしましょう。この方法は、ルッコラの上手な育て方として覚えておいてくださいね。

育たないときはヨトウムシが怪しい!

ルッコラの種まきをした場所に芽が出ず、上手に育たないときはヨトウムシやカブラハバチの疑いが濃厚です。葉が全滅し、茎だけになってルッコラが育たないときも、これらの害虫の仕業でしょう。

喰われた葉の下にある土を少し掘ると、ヨトウムシが潜んでいるはずです。他のルッコラの苗に被害が及ばないよう処分してください。害虫が苦手な人もいると思いますが、ルッコラの上手な育て方としては、害虫処理も大切な作業といえます。

害虫予防は寒冷紗を利用する


害虫対策のためのルッコラの上手な育て方としては、寒冷紗を用いる方法があります。完全ではありませんが、かなり期待できる方法なのでお試しください。寒冷紗にはアーチ状のトンネル支柱を利用し、寒冷紗と土の間に空間ができるようにします。

支柱を90センチメートル間隔で土に挿しこみ、寒冷紗を掛けてからレンガやブロックなどで飛ばされないように固定してください。気温が高くなって蒸れそうな場合は寒冷紗を外しましょう。

育て方⑧ルッコラの「収穫時期」

出典:ライター撮影

ルッコラの上手な育て方ができたら、いよいよ収穫となります。地域によりますが、ルッコラの収穫(食べごろ)時期は種まきをしてから約1か月後と早く、春に種まきをした場合の収穫時期は5月~8月、秋に種まきをした場合の収穫は10月~11月です。

収穫の目安は、葉が10~15センチほどになったころ。家庭菜園でのルッコラの収穫は、外葉からにします。そうすることで冬も含めてより長くルッコラを収穫できるのです。

ルッコラを株ごと収穫する方法

ルッコラは外葉から収穫する方法が一般的ですが、株ごと収穫する方法もあります。時期は春と秋の2回ですが、株ごと収穫する方法は、春まきしたルッコラにおすすめです。

ルッコラは暖かくなるにつれて成長が早くなり、董立ち(とうだち)してしまうからとされています。秋の収穫もできる地域では、株ごとの収穫がおすすめ。しかし家庭菜園の初心者は慣れるまで外葉から収穫しましょう。上手な収穫も、上手な育て方の一つです。

農薬が気になる場合

ルッコラの種には農薬処理がされている場合もあります。間引いたルッコラは食べられますが、気になる人は種の袋の裏面に「農薬処理有」と記載されてある場合は双葉を取り除き、本葉の部分だけ食べるようにしてください。

ルッコラの上手な育て方をして美味しく!

出典:ライター撮影

プランターで育てられるルッコラは、上手な育て方ができれば冬でも楽しめるハーブです。種まきも苗植えもできますが、家庭菜園の初心者は苗植えから始めてみましょう。一ヶ月ほどで生育するので、外葉から収穫していきます。日当たりと風通しのよい場所で保管し、水やりは表土が乾いてからにしてください。

注意点は害虫のアブラムシやアオムシで、支柱を立てて対策を打ちます。生でも美味しいルッコラを上手に育ててくださいね。

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ほとんどのハーブは簡単に育てられ、美容効果も期待できます。セージとディルもその一つで、いろいろな食べ方ができるのです。セージとディルの育て方も気になる人は、ぜひチェックしておきましょう。