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スターチス(リモニウム)とは?開花時期、花色などの特徴や最適な栽培環境もご紹介!

スターチスとはリモニウムとも呼ばれる植物で、開花時期ともなるととても美しい花を見せてくれるガーデニング用としても人気の高い草花。スターチス(リモニウム)の原産地や特徴・花言葉など植物図鑑から庭植えや鉢植えでの水やり・植え付け場所や適温管理の方法も解説します。
2021年6月22日
佐藤3
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はじめに:スターチスとは?開花時期や特徴

ドライフラワーでよく見るスターチス

Photo byWhiskerFlowers

スターチス(リモニウム)の花の画像を見ると見たことがあると感じた方も多いのではないでしょうか。乾燥させると花色も鮮やかなままに長持ちする花弁の性質を持つために、市販のドライフラワーには非常に多く使われる植物のひとつです。

主茎から花茎が何本か伸びて傘のように咲く花姿も特徴的で目立つ存在であるだけでなく、使いやすい花色が多く色別の花言葉も付いているのが人気の理由となっています。

スターチスの咲く季節や簡単な管理方法も

知っていそうで知らなかったスターチスとは?季節の花スターチスの植物分類や特徴や原産地・庭植えや鉢植えでの手入れの仕方など、この植物にまつわる全般をご紹介していきましょう。

スターチスとはどんな花?基本情報と特徴

植物について調べたとき一番間違いのない情報はその花の植物分類や見た目についてです。育て方や花言葉などはあとから人が工夫したりイメージで付けたものなので、書かれている文献や時代によって増えたり変わったすることもあります。

その点においては花の見た目も品種改良で変わることがありますが、せいぜい花色が増えるか草丈が育てやすい高さに改良させる程度。あまりにも大きく変わってしまうと、それはもうスターチスではなくなってしまうからです。

スターチスの基本情報

Photo byBuntysmum

科・属 イソマツ科リモニウム属
原産地 地中海沿岸
英語名/学名 sea lavender/Limonium sinuatum
育て方難易度 普通

品種によって一年草から多年草も

スターチスのガーデニングをする方で気をつけて欲しいのは、その種類です。というのもスターチスにはいろいろと種類があって、日本では冬を越せない一年草扱いのものから何年も花を咲かせる多年草。中には二年草という短い時期だけでも年越しで楽しめる種類も存在します。

スターチスの見た目の特徴と用途

出典:https://photo-ac.com/

スターチスは満開の頃が見応えのある花です。ひとつひとつの花弁は小さなものですがたくさん花茎を出して咲くこと・ものさしで計ったように花の頭の高さが一直線に揃って咲く姿が特徴的。

草丈は60から90cmくらいになるものもあり、茎が長いので切り花やドライフラワーの用途に使われることが多い植物となっています。

スターチスの開花時期は5月と6月

スターチスは初夏の季節を代表するような花です。開花時期は5-6月。春の日差しがだんだんと強く肌に感じるようになったころから、梅雨どきまでが花の見ごろの季節となっています。


豊富なスターチスの花色

出典:https://photo-ac.com/

スターチスといえばピンクや黄色など暖色系の花色のイメージを持たれる方が多いですが、青や白などクールな色も人気です。この他にも珍しいですが赤いスターチスも存在します。

色別も紹介!スターチスの花言葉

スターチスはかすみ草のような用途でフラワーアレンジメントで使われたり、ドライフラワーにしてリースやそのままお部屋のインテリアにされることも多い植物。気になるのがその花に付けられた花言葉ではないでしょうか。

ここでは基本的なスターチス全般の花言葉と、花色ごとに付けられたものの意味や由来などをご紹介します。

スターチス全体の花言葉は「変わらぬ心」

スターチスの花全般に使われる花言葉は変わらない心・変わらぬ心です。これはこの花の開花時期や切り花・ドライフラワーにして長く楽しめるというところから見た目が変わらないことからきています。

紫のスターチスの花言葉は「しとやか」

バラやひまわり・ぼたんなどと比較すると花は小さく控えめなのがスターチスという植物です。そんな紫の花色のスターチスに付けられた花言葉はしとやかや上品というもの。主張しすぎない美しさを表しているでしょう。

ピンクのスターチスの花言葉は「永久不変」

ピンクのスターチスは花色の中でも人気が高いもの。そんなピンク色に付いている花言葉は永久不変。変わらぬ心と似ていますが四文字熟語になると少しかたい印象を受ける方も少なくないのではないでしょうか。

やはり長く花色が続くことがこの永久不変という花言葉の由来となっています。

黄色いスターチスの花言葉は「愛の喜び」

出典:https://photo-ac.com/

黄色いビタミンカラーのスターチスからはとても元気で明るい印象を受けます。とても前向きな花色なので、付けられた花言葉も愛の喜び。体全体でキラキラとした喜びを表しているスターチスにぴったりの花言葉ですね。

白いスターチスの花言葉は「驚き」


白い花というとどのような印象を受ける方が多いのでしょうか。白いスターチスには驚きという花言葉が付けられています。この花言葉の由来はズバリ触ってみたらかさかさしていたので驚いた!という感触が理由です。

やわらかそうな花だとドライフラワーか何かに触れられた時の印象なのでしょうか。

青いスターチスの花言葉は「知識」

スターチスの中でも青みがかった花色のものに付けられている花言葉は知識です。この花言葉の由来について触れているところはありませんでしたが、スターチスという名前そのものが止めるという意味の単語からきています。

これは下痢止めの薬としてこの植物を使ったことに由来しており、薬=薬学知識なのかと想像を巡らせることができますね。

スターチスのお手入れを簡単にご紹介!

最後になりますが簡単にスターチスのガーデニング、お手入れ方法も解説して終わりにしたいと思います。スターチスは育て方はほかの植物とさほど変わらないのですが、花を咲かせるのにちょっとしたコツが必要です。はじめて育てるという方はそこに注意してみてくださいね。

日当たりや置き場所

Photo byjodylehigh

スターチスは秋に種まきをして翌年の5月ころに開花する植物です。小さな苗のうちに冬越しを体験します。置き場所は屋外のよく日の当たるところ。

土質は粘土質を避け水はけがよい場所に植え付けると健康的な株に育ち、花つきもよくなります。

スターチス用の土の配合は

市販の花用の培養土が使えます。元肥も入ってるので肥料についても心配はないでしょう。自分で手持ちの土を配合する場合は赤玉土と腐葉土を7:3程度の割合いで混ぜてください。

もし庭植えにする場合は酸性度をきらいますので、植え付けの2週間程度前に苦土石灰をすき込んで土を中和させてあげると、より大きく成長します。

スターチスの種まき

Photo byjag2020

種まきは発芽適温である20度くらいの気温となる秋9-10月くらいにおこないます。温かい地域であればもう少しあとにしてもよいでしょう。

肥料分などない清潔な種まき用の土に間隔をあけていくつか点まきしたものから間引きポットあげするか、ポットに2-3粒種まきをした中から間引きをしてよい苗をまだ小さなうちに定植していきます。

水やりと肥料

Photo bycongerdesign

それほど水を必要とせず乾燥させがちに育てた方がよりよい株に成長してくれます。地植えの場合は十分に地下深くまで根が張っているようであれば、水やりは必要なくその湿り気で十分生きていけます。

鉢植えの場合は土に限りがあるためいくら根が張っていようが土の湿り気がなくなったら水分不足で枯れてしまうでしょう。土が乾燥したらたっぷりとを基本的な水やりの方法としてください。

スターチスの肥料とあげ方

最初に株の草丈をご紹介しましたが1メートル近くまで成長する比較的大きな草花に分類されています。そのため肥料をあげすぎると茎が倒れてしまったり、逆に葉や茎ばかりが伸びて花つきが悪くなってしまいますので注意します。

必要なのは元肥のみ。種まきのときには栄養分のない土を使いますが、それをポット上げして苗として植え付けるときに元肥入りの培養土を使うか、緩効性肥料をぱらぱらとまわりにまいておくだげて十分です。


スターチスの病害虫

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スターチスの栽培が簡単とはいえないのは気になる病害虫が多いためです。しかし適切に予防薬を散布することで発生を抑えることができたり、出てきても素早く対処してあげることで株全体のダメージを減らすことができます。気にする病気は炭そ病・害虫はアブラムシです。

病気と害虫予防・対策

炭そ病は植物に生えるカビの一種です。早期に見つけて病葉は取り除く・農薬を散布することで回復します。気をつける害虫はアブラムシ。これは暖かくなった頃から発生するので、花の季節にアブラムシがいっぱいで切り花にできないと困りますね。

数が少ないときであれば見つけ次第捕殺するのが一番簡単で誰でもできるお手入れです。汁を吸いに来る害虫にはオルトランなど浸透性の薬剤を株元に散布することで簡単に予防できます。

スターチスの花を咲かせるために

スターチスの花についてはよく株はとても大きくなったのに花があまり咲かない・まったく咲かないというお悩みを耳にします。これは冬場の株を過保護にしすぎたせいで花芽が形成されなかったためにおこる現象です。

防ぎ方は簡単で冬場でも屋外に置いて寒さに当てること。ただし霜には弱いので鉢植えならば屋根のある場所に置く・庭植えの時は寒冷紗やマルチなどを利用するなどして、スターチスの根を凍結から守ってあげてください。

まとめ:季節のガーデニング図鑑スターチス

スターチスの花をもっと身近に

出典:https://photo-ac.com/

今回は花束にドライフラワーにと多くのシーンで目にすることがあるスターチスという花について、その基本情報や特徴・育て方まで解説してきました。身近な花としてよく使われるため花言葉も花色ごとに付けられているので、贈り物や自分のイメージフラワーとしても使いやすい植物となっています。

育て方のコツは水はけのよい土を使うことと、冬場の寒さにもしっかりとあてること。これにより春になるとその暖かさにより自然に開花しはじめます。

スターチスが気になる方はこちらもチェック

今回はスターチスの花辞典ということで特徴や簡単な管理方法解説してきましたが、暮らしーのではこのほかにもスターチスの花言葉や育て方に特化したガーデニング記事もご用意していますので、こちらも是非見てくださいね。